ぬらりひょん
山ン本キター! 映画「妖怪大戦争」において荒俣宏がノリノリで演じていた、あの山ン本五郎左衛門が! ちなみに神野悪五郎は京極夏彦がノリノリで演じてたんだぜ。ホント、あの映画は趣味で作ってたよな。もう少し言うと、「妖怪大戦争」は1968年に作られた元祖版があって、こちらのが2005年度版より面白かったりするのだけど、あまり関係ない話なので止めておきます。まあ、とにかく1968年版はクソ面白いので、普通に生きてたら死ぬまで見る機会はないと思うけど機会があったら見て欲しいんだ。それだけ覚えといてくれ。
閑話休題。この漫画の良いところ、というか、アドバンテージは、有名な妖怪を出すとそれだけで読者の興味を惹けるところだと思いました。隠神刑部狸を操るような妖怪は、確かに山ン本か神野くらいしかないわけで、今回の山ン本の登場も妥当っちゃ妥当な展開なんだけど、にも関わらず、やっぱりアツイんですよね。そもそも隠神刑部狸の時点でグッと来てたわけで、山ン本と神野を消化しても、まだバックベアードが残っていることを考えると(水木先生的に使えるのかどうか知らないけど)、この漫画のリソースはまだまだあるなあと思ったり。あとボス格の妖怪というと、白面金毛九尾の狐とかですかね。でも、こっちはうしおととらで有名になりすぎてて使い辛いかも。
玉ちゃんとの決着は、まあ言ってしまえば「甘い終わり方」ですが、しかし、ワンピースが「殺す代わりに心を折っている」割にはそれほど敵の心も折れてないのに対し、ぬらりひょんの畏れバトルでは心を折ることが事実上のリタイアになってるので、その分、アリかなって感じ。だってさあ、夕日をバックに野良犬にカッコつけてる玉ちゃんを見ると、「ああ、この人、妖怪としてはもう終わったなー」って思わざるをえないもんね。なんの畏れもないよ。かわいそうなたまゆらだよ(←「かわいそうなぞう」の読み方で)。
TO LOVEる
なんという痴女ドミノ倒し……!
今回注目したいのはルンがリトくんを押し倒したのが、文字通り「押し倒した」ことでしょう。「ぶつかった弾みで転んだ」でもなく、「勢いがつきすぎて転んだ」でもない。レスリングの如く、相手を転倒させる目的で繰り出された「タックル」ですよ。なんのため? 続く口移しに向け、リトくんの自由を奪うためですよ! もはやTO LOVEるはふとした弾みで男女が転んでもつれ合う世界ではないのです。女性が積極的にタックルを仕掛け、もつれ合いにくる世界なのです。なぜかって? だってバレンタインだから。バレンタインは女の子の日だからタックルで男の自由も奪いますよ。
そして、ルンのタックルを受けて転倒し、続く口移しチョコを避けたリトくんが、口を避けた先に女の股間を見るキチガイわらしべ長者。自分でも何を言ってるのか分からねーが、1の性的接触を避ければ10の性的接触となって返ってくる世界。それがTO LOVEる。もはや八方塞といっても過言ではありません。犬もあるけば棒に当たり、リトくんがあるけば股間に顔を埋めるのです。
ブリーチ
劣勢の続く黒崎一護。今回も安い挑発に乗ってしまい、「先に本気を出す」という愚を冒してしまいます。むろん、こんな低OSRで出した月牙が通じるはずもなくウルキオラに一蹴されるのですが、問題はここからです。
ウルキオラ「お前の黒い月牙は俺達の虚閃に良く似ている」
…………なんということでしょうか。
これまで誰も倒した実績がないことで有名な、あの「虚閃」。破面側の誇る最終平和兵器「虚閃」。一護の月牙がその「虚閃」と同等であると、ウルキオラは定義したのです。もし、この定義が認められてしまえば、月牙も虚閃同様、誰も倒せないピースフルスキルとなってしまいます。これまで何の意味もないと思われていた虚閃ですが、まさかこんな使い方があっただなんて。これまでの展開は全て破面側の周到な伏線だったのでしょうか。
むろん、これには当然一護も焦ります。
一護「虚閃だと…? そんなモンと…一緒にすんじゃねえ……」
これはカッコ悪い。実にカッコ悪いです、黒崎一護。もうイッパイイッパイですね。言葉を選ぶ余裕もなかったのでしょう。一生懸命否定していますが、悪あがきにしか見えません。
ですが、ウルキオラもここからどうする気なのでしょうか。確かに一護は「そんなモンと一緒にしないで下さい(´・ω・`)」で、かなりのOSRを下げましたが、しかし、そうはいっても所詮は虚閃。この一撃でまさか一護を倒せるとは思えません。ウルキオラに更に秘めたる必殺技があるなら良いのですが、今の状態では自分の虚閃と一護の月牙を相殺しただけ。お互い決め手に欠ける感じです。まあ、来週の虚閃は所詮虚閃なので結果は見えたようなものですが、ウルキオラのその次の一手に期待ですかね。
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