【1/28】2009年9号のジャンプ感想(まとめ)


 
アイシールド

 ああ、うん、そですよね……。やっぱ日本って強いんですよね……。これまで色々とすごいライバルたちが出てきたけど、みんな集まれば、うん、やっぱり強いんだな……。世界大会編はいろんな国が登場して長くなるのかなーと思ってたけど、「世界大会なのにアメリカと日本だけってのも変だから一応あちこち出しとくか」扱いだったみたいです。一週で二試合飛ばすとか、ちょっとびっくりした。

 しかしなー。日本オールスターが各国オールスターを凌駕する強さで、それはセナたちがこれまで打ち破ってきた相手が紛うことなき強敵たちだったからって話は分かるんですが、その強敵たちと地味に渡り合ってきた重佐武やバスケ部の助っ人たちの存在が不可解でしょうがないぜ……。まあ、もっと言えばアメフト暦数ヶ月のセナやモン太が世界レベルになってることもアレですけど。

 あ、峨王さんはアレでいいです。あの人は技術とか経験とかそういう問題じゃないよね。たぶん原始時代に放り込んでも恐竜とか狩れると思う。


ワンピース

 ルフィを利用しようという意図はともかく、脱獄したいという当然の気持ちが運命に流されていくMr.3に同情を禁じえません。「まともな脱獄者がいてよかった」の言葉には大きく頷いてしまったよ。最後の展開とか本当に可哀想。彼は自分の能力を使って自分にできる最大の努力をしてたのにね。運命ってひどいなあ。

 ところで天竜人を殴って以来、「外部から見たルフィのクレイジーっぷり」が強調されているようで、そこがちょっと面白かったりします。やっぱり周りの実力者たちがキチガイ扱いしてくれると、本人のクレイジーが引き立ちますね。麦わら海賊団ってキチガイの割合が多すぎて、ウソップがビビってたりすると逆にウソップがおかしい気がしてたもんなあ。そりゃ、実際は傍から見たらクレイジー集団だよ。なんつーか、こういう外部視点があると、ルフィのキャラが映える気がするんです。あいつはほんとにきがくるっとる。


ナルト

 ナルトとペインの論争ってなんだか面白いです。彼ら二人の間で話が通じないのはもちろん、ここに第三者が客観的かつ冷静な意見で口を挟んでも、

ナルト「ふざけるな!!(`・ω・´)」
ペイン「お前には理解できていないだけだ」
第三者「………………(´・ω・`)」

 ってなりそうなところが。ナルトには、なんというか悪い意味での信頼感がある。

 悪い意味での信頼感というと、先週「新術でケリをつけてやる」と言っておきながら、予備動作をあらかじめしっかりと見せた上で、何の工夫もなくポイっと放り投げたナルトがとてもナルトらしくてホッとしました。仙術を覚えてなんだか強くなった気がしたけど、やっぱり本質的には何も成長してないんだね。

シカマル父「仙術を身に付けたということはもうレベルが違う(`・ω・´)」
シカマル「(オヤジ、違うんだ……。仙術を身に付けたって頭が良くなるわけじゃない。ナルトはナルトなんだ……)くそっ……」

 まあでも、そんなナルトの致命的弱点もカエルさんたちがちゃんとカバーしてくれてるので、やっぱり仙術はそれ自体よりも、オプションとしてカエルさんたちが付いてくる方が大きい気がしました。たとえば、口の中に閉じ込め作戦とかも千鳥でも同じことができるので、仙術モードの賜物というよりはむしろカエル効果だよね。ナルトはカエルさんたちにもっと感謝すべき。しかしまあ、好意的に考えればカエルさんたちの知己を得たことも修行の結果であり、これもナルトの実力とは言えるでしょうね。コネクションも実力のうち。言い換えれば友情パワーか。


トリコ

 この漫画のインフレは早くもヤバイレベルに達してるんじゃないかと心配なんですが、それはそれとして序盤の強さ描写はグッド。GTロボ、それもベイが操縦していたものよりも、より重装備っぽいロボを一撃で粉砕した辺りでリーガルマンモスの捕獲難度が感じられました。スタージュンのGTロボ以外では太刀打ちできなさそうな雰囲気があったよ。

 それと、醤油バッタが読者投稿食材の割にセンスが良すぎることにびっくり。YHくんとか書いてるけど、これ送ったの絶対子供じゃないよね。熟成した最高級の醤油をたくわえたバッタなんて子供が思いつくとは思えねー。センスがシブすぎるよ!

 あと、ロックドラムに吹っ飛ばされた時だけギャグ漫画耐性で平気なのは、この漫画の絵柄だからこそ許される芸当だと思いました。ナルトで同じことをやられたらつっこまざるをえない。


いぬまる

 やっべ。どうしたことか、スッゲー面白い。ちょっと面白いじゃなくてスッゲー面白かった。3コマごとに笑ってた。バカとヤシの実のところとかめちゃくちゃ笑っちゃったんだけど、これ、考えてみたらバカ彦くんだよなー。本当に僕はバカ彦くんが好きだ。

 恐竜の幽霊の目撃談がないってのにはすっごい納得したんだけど、そういえばGS美神にはちゃんと恐竜の幽霊が出てきたなあと思いました。幽霊の存在を大前提とする幽霊漫画なら、そりゃあ恐竜の幽霊を出すのは道理だよなぁ。椎名先生えらい。


リボーン

ザンザス「内部にどのような抗争があろうと、外部のドカスによる攻撃を受けた非常時においては、ボンゴレは常に――1つ!!!」

 きゃあ、ザンザスさまかっこいい!!! でもお肉が食べれなかったら非常時でも部下は半殺しですよね、分かります。


サイレン

弥勒「せっかく楽しく金を集めていたのに」

☆★☆アマギミロクの楽しいお金の集め方☆★☆

①サイキッカーを洗脳します
②お金を集めさせます
③お兄ちゃんにぶたれます


 …………うん、やっぱりマゾとしか思えないんだ(´・ω・`)


弥勒「アイツの暴力に我慢するのにはウンザリしてたし」

⇒「また、別のお兄ちゃんにぶってもらおう」

 うん、マゾにだってご主人様を選ぶ権利はあるよね。もうアマギミロクはどうやったってマゾ属性付与は免れえないんだけど、ヒリューくんといい、岩代先生はどこまで狙ってやってんのか分からん。


 ***

 ところで、こういうエスパーモノを見ていてしばしば感じることですが、確かにおうちを跡形もなくブッ壊した弥勒のPSYはスゴイと思いますけど、これってミサイルがあれば同じことができるんですよね。もちろん、一般人はミサイルなんて持ってないから比較相対的に弥勒がスゲーことに違いはないんですが、なんというか、「それは確かにスゲーし、素でできるのは世界でお前一人かもしれないが、道具があれば誰でも同じことができるな」っていう悲しさがあるんですよねー。これはムヒョが冥王ルアラリエと契約した時にも同じことを思ったですよ。


銀魂

 ああ、そうか……。裏土方か。だからカードゲームやってたのか。裏遊戯が(もしくは表遊戯が?)出てくるタイミングでトッシーが出てきた箇所が笑いの最高潮でした。しかし、メタなパロディーだなー。


バクマン

 わー、バクマンすごいなー。面白いなー。展開速いなー。そして内容濃いなー。

 新キャラの福田さんをものっすごい嫌な人に描くことでサイコーの嫌な人っぷりを軽減する姑息な展開かと思ったら、彼の性格の悪さは情熱の苛烈な表現であったという意外な展開。つまり、福田さんは根っからの悪意という訳ではなく、彼には彼の漫画に対する情熱があり、それゆえに他者に対する厳しさが過剰な形で現れていたんですね。まあ、正直こんな人間が身近にいたらイヤだけど、アーティストとしてはアリだと思いました。

 また、新妻先生の方も懸念されていた「底」を見せながらも、指摘された自分の短所を直視し、それを天性の柔軟さで受け入れて高みを目指したことでトータルとしての才能の高さをアピールし、格を落としませんでした。いずれ問題となると思われていた新妻先生の「底」の問題に、こんなにも早く取り組むとはなー。3人の共闘体制が良い方向に行くのかどうかはともかく(漫画だから良い方向に行くと思うけど、現実では迷走する可能性もあるよね)、これは面白い展開になってきたなあと思います。普通に新妻先生の技量に感心して帰るだけだと思ってたので、良い意味で裏切られた感じ。福田さんのキャラが1話で完璧に立ってる辺りも本当に巧い。後は中井さんの覚醒にも期待したいなーって思うけど、この考えは旧読者思考だろうか。


 どうでもいいけど、福田さんは視スラーさんがモデルかと思うくらい視スラーさんっぽかった。


ぼっけさん

メケ「……………………!」
弥勒「……………………!」

メケ&弥勒「「(こいつ、僕と同じだ……。性癖が……!)」」


 幼馴染にストーカーが付いてても、特にそのこと自体には関心を持たないヒノくんはどうなのかと思いました。「キミが幼馴染をストーカーしてることはどうでもいいから、僕は君とお話したいんだ」。


トリガーキーパー

 おお。いい。とてもいい……! 能力説明がとってもシンプル。1ページで出来ること出来ないことを説明し尽くして、しかも感覚的に理解できちゃう。主人公の性格には感情移入しにくいけど、「この能力が使える」ことに関しては感情移入しやすいよ。もっと短直に言うと、この能力、うっかり僕でも使えそうな気がするよ。霊丸だって指からビームくらいなら出そうな気もするし、そういうのが少年漫画には大切だよね。

 オチも非常に巧いです。「監察官も知りませんでした」は、とても地味なオチでどんでん返しというほどの迫力はありませんが、十分に予想を裏切られ、かつ、説明に無理がなく、これまでの展開がすべて納得できて、何より後味が良い。実にきれい。葦原先生はやっぱりスゴイ。派手さはないけど丁寧で美しい。週刊連載でもこのレベルが保てるなら早く連載して欲しいなー。


黒子

 ホントにポストテニス狙ってるなって感じ。「弱いやつをコピーさせればいい」ほどに割り切った能力バトルではないけれど、「見られたらコピーされるなら見せなければいい」には、手塚ファントムの「返せない打球ならば返さなければいい」を感じました。スポーツ分と能力バトル分の割合がテニスっぽいんだよね。しかし、バスケ技の倍返しってどうやるんだろう。まあ、テニス技の倍返しってのもたいがいだったけどな。


スケット

 オリジナル必殺技の名前を唱えながらグイグイ来る椿くんの中二力がスゴかったです。あの1コマはすごい面白かった。ボッスンが苦し紛れで適当に必殺技の名前をでっちあげったのに、向こうは日頃から必殺技を胸に温めて生きてるんだぜ。しかも、その正体は左フックときたもんだ。椿くんめ、なんて面白い人だ。


TO LOVEる

「セッティングしてやったオレ様に感謝しろよ」
「セッティングって……皆に声かけただけだろ」

 クラスメイトの可愛いどころの女子二人を振袖姿で集められる猿山くんの実力は相変わらずホンモノだと思いました。そんな猿山くんが(保険医の半裸姿を目にしただけとはいえ)いい目に遭っているのが嬉しかったです。羨ましいでも悔しいでもなく嬉しい。人の幸福を素直に幸せに感じられる。これが猿山くんの人徳というやつか。もし、これが真中な(ry


ブリーチ

 一護を助けた織姫に対し、「何を躊躇った?」と尋ねるウルキオラ。普通に考えて、非戦闘要員の織姫からすればハイレベルな肉弾戦を繰り広げてる二人に割り込むのは躊躇って当然だと思うんですが、ウルキオラはそんなことさえもOSRバトルの材料として活用しようと企みました。これで「織姫はオレたち側だよね?」をアピールして一護のOSRを削りにきているわけです。

 一方、一護の方は特に巧い反論もできなかったので、「下らねえ」「どうでもいい」と無条件却下。これだけなら巧いこと言い返せなかった一護の一方的敗北のようですが、「意外と喋るんだな、お前」でなんとかカウンターを食らわして、一進一退の攻防を続けます。つまり、この戦いは終始、織姫を虚側と決め付けることで一護の戦う理由(OSR)を奪いたいウルキオラと、ウルキオラが人間側に近づいたことを主張しウルキオラのOSRを削りたい一護によるOSRバトルに他ならないわけです。

 その後、一護は「斬撃を刀にとどめておいた方がOSR高くね?」と思いついて、ちょっとカッコ良くなった月牙を振り回しますが、「その程度のOSRアップなど浅知恵に過ぎん」と退けられてしまいます。やはりこのレベルの戦いになるとヴィジュアル的に若干優位になった程度では決め手とはならないのでしょう。ドルドーニさんくらいなら、たぶんこれで倒せたハズですが……。

 一方、織姫を背後から捕らえるロリとメノリのリョナ要員コンビ。ウルキオラ危うし! 一護との直接対決は五分であっても、部下が人質を取ったりすればOSRに致命的なダメージを受けてしまいます。これで勝負は決したかに見えました。

 が、しかし! ここで混乱した一護もまた致命的なミス! なんと、「近づくな!」という敵に対し、「近づかねーから遠距離攻撃でブッ殺す」という選択肢を取ったのです。この「人質のことなど知るものか」という行為により彼のOSRは激しくダウン。ウルキオラはこれを好機とむしろ邪魔な二人を助けることでOSRアップを図り、戦況を五分に戻したのです。

 ですが、長い目で見なければ、この時のウルキオラの判断が正しかったかどうかは分かりません。現時点では互角かやや優勢を保っていますが、勝つためには一護にリョナ二人と織姫を殺させた方がベターだった気もします。現に、今もまだリョナコンビは織姫のレイプに一生懸命で、これを放置しておけば一護のOSRが再燃する恐れがあるのです。将来的なことまで考えれば、この状況はまだウルキオラ不利といえるでしょう。ラストシーンで現れたヤミーが、ウルキオラの窮状を救うことができるのでしょうか? ただでさえ虚側は仲間が増えて不利な状況になっていますが(OSRバトルでは少数の方が有利)、ヤミーの参戦はどちらに傾くのでしょうか?
 
 
 
 
 ……ところで、ロリとメノリっててっきりワンダーワイスをなんとかしに行ったんだと思ってたけど、ワンダーワイスっていま何やってんの??

バクマン。 1 (1) (ジャンプコミックス)
バクマン。 1 (1) (ジャンプコミックス)小畑 健

おすすめ平均
stars「権限をください」?
starsこの巻はただの前振り
stars期待が大きかっただけに…
stars女性蔑視(笑)
stars正直微妙

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