ハンター
漫画の感想っていう感じじゃないんですけど、展開的に「良かったなあ」っていう感じでした。いや、漫画的にも面白いことは面白いんですけどね。それよりもユピー戦がこういう形で落ち着いたことにホッとしたというか。
まあ、ぶっちゃけ長かったんですよ、ユピー戦って。キルアのナルカミ奇襲がヤマで、あれを超えてしまうと、もうドラマがほとんどなかったというか。戦闘序盤の「10秒生き延びることすら危うい」という緊張感は流石でしたけど、最近のユピー戦の展開はあの緊張感に及ぶべくもなく、正直、「あと3分50秒もやんのかー」っていうのがあったんです。
なので、今回のオチは「本格的にだるくなる前に切り上げてくれた」感じで嬉しかったのです。そういう意味で漫画的にというより展開的に「良かった」と思った感じ。ユピーの成長という描くべきことだけは(だるくなっても)描ききって、それが終わったらサクッと引き上げたような。ワンピースはエネルやCP9を強者として描きすぎてしまったために、「あっさり勝ってもいけないけど、それでも勝たなきゃいけない」状態となってだらだら戦ってた印象があるんですが、「ユピーは強いからあっさり勝てないけど、最後まで描くとだるいから勝負はつけない」っていうのは、ある種英断かな、と。でも、これはちびっこたちにはきっと不満なんだろうな。
あと、ナックルがあまりにアホすぎる感じを受けたかもしれませんが、彼のキャラクターとしてはあれで一貫してるんですよね。よく考えたら前々から彼はアホの子で、それをシュートが一生懸命補佐してたわけですから。今回のポットクリン解除も当然っちゃ当然の展開な訳です。以前の「後は逃げ隠れすべきだけど、でも、気分的に一発殴りたい」と同じで、あれと何も変わっちゃいねーわけです。
これでユピーは王のところに向かったわけで(場所が分からないから迷子になるかもだけど)、任務としてはナックルは完全に失敗。ハンターとしては完全敗北な訳です。ハンターってのは他のバトル漫画と違って強ければそれで良い訳ではなく、評価されるべきは目的達成の成否なので(戦闘能力ではゴンより劣るツェズゲラさんも、ハンターとしての総合評価ではむしろゴンより上だと思う)、ナックルは戦闘力はあってもハンターとしての総合的な実力ではあまり高く評価できない、っていう辺りで、今の彼のポジション(師匠に引っ付いてる弟子)とも合致するんじゃねえかなあと思いました。
しかし、こうして見ると、アリ側はピトー、ユピー、王と四名中の三名までもが戦闘の回避、もしくは決着をつけようとしなかったわけで、なんかすごくピースなやつらに思えてきますね。一人だけ殺る気満々でがんばってるプフがちょっと可哀想になってきたぐらいだ。
プフ「おまえらなんでそんなにやる気ないの?(´・ω・`)」
ワンピース
・サタンさま
これは素晴らしいアイデア。この展開は考えてもなかったなー。確かにブルックの格好って、変におどろおどろしい格好よりも、なんといいますか、人間に召喚されそうな悪魔の格好ですよね。や、単に悪魔くんのメフィスト2世のイメージが強いだけかもしれませんが。
あと、個人的には、召喚された直後にブツブツ独り言を呟くあたりがメガテンっぽくて悪魔召喚っぽさが2割り増しくらいに感じられました。たとえば→「帰らなくては…みなさんのいる場所へ…。今後ともよろしく」←ほら、とってもメガテンっぽい。
・ペローナさま
おおお、まさかのペローナさま再登場! こいつぁ嬉しいぜ。あと、ペローナさまの安否が確認できたことも嬉しかったです。しかし、僕は何でこんなにペローナさまのことが好きなんだろう。たぶん、ウソップに敗れたとはいえ、彼女が最強の論理能力者だと思ってるからだろうな。
くまワープが各メンバーの強化イベントのためだとしたら、ゾロはペローナさまから何を学ぶんだろう。魔法剣ネガティブソードかな? でも、パシフィスタにはそれも効きそうにないなー。無生物に効かないというのはペローナさまの大きな弱点だな、といまふと思った。
・黒ひげ
昔は小汚ねーおっさんとしか思ってなかった黒ひげですが、こうして船長ハット(?)を被って、それなりの衣装をまとうと、あらふしぎ。このメンツの中で、もっとも海賊らしい貫禄を感じちゃいますね。あー、なんかすっごく海賊っぽいよ、ティーチさん。昔は本当にそこらのおっさんだったのに、馬子にも衣装とはまさにこのことか。
ナルト
エンマさま的なアレは一体何をやっているんだ……?? いつでも殺せるくらいに追い詰めた二人を尋問して、そこでエンマさまを出したんだから当然尋問ツールだと思ってたのに……
「ウソをついた者を行動不能にする」
だと?? えっと……、それは、何の…意味が……。分からねえ。岸本先生は本当に分からねえ……。
でも、エビス先生登場のくだりは良かったです。まさかここでエビス先生が参戦とは……。しかし、登場シーンがカッコ良かった割には戦闘シーンは完全省略。残念。まあ、エビス先生は特別上忍、つまり「個別指導がすごく巧い中忍」なので扱い的にはこのくらいなんだろうけど。
ナルトの初期の目標である「周りから認められる」を、エビス先生視点でちゃんと消化したのも良かったです。ナルトの評価はホントに好転しているのかどうか怪しかったので(自来也とか綱手とか一部の偉い人が入れ込んでるだけかと思ってた)、ちゃんと里全体からナルトが評価されてたと分かったのは素直に嬉しいポイント。ナルトは人間的には本当に問題あると思いますけど(本当に問題あると思いますけど)、それでも迫害されてた子が一人状況改善したってのは素直に良かったと思うのですよ。
しかし、前々から思ってたけど、ナルトは少なくとも1~2年はエビス先生から教わるべきだったよなあ。そう思いません? 僕はあのタイミングで自来也さまにナルトを奪われたことによって、第二部からのナルトは著しくバランス感覚を欠いた高威力爆弾人間になっちゃったと思ってるんで。
あの時のナルトがもしもエビス先生の教えをまじめに受けていたら……。今頃はさまざまなタイプの忍術を臨機応変に使いこなし、あらゆる事態に対処して適切な戦術判断を下し、政治的駆け引きや外交能力にも優れた、次代を担うスーパー忍者になれたんじゃないかなあと思ったりもするんです。エビス先生は火影候補生を育てるスペシャリストなので、たぶん色んな方面の実力をバランス良く育てるはずですから。実際、第一部の頃のナルトは学はなくとも知的な瞬発力があって素質はあったはずなんですよ。それが今のナルトは高威力爆弾を当てることしか考えておらず、人格的にはむしろ劣化しています。やっぱり、あのタイミングではナルトにバランス感覚をこそ養わせるべきじゃなかったかなあ。いや、まあこんな子育てみたいなifの話をしてもしょうがないんですけどね。
リボーン
まるで戦術シミュレーションゲームのような状況で、手駒としてかつての強敵幹部を使えるという、これ以上なく面白そうなシチュエーションなんです…が……!
ヴァリアーの人たちのキャラクターが面白すぎるあまりに残念なことになった印象。各個のキャラが立ち過ぎてるためにぶつからなくていい場面で無駄に個性がぶつかってしまい、非常にまとまりのない、言ってしまえばカッコ悪い状態になっています。彼らは悪の幹部のハズなのに、今週必死に内輪モメしてる様子はお笑い芸人集団にしか見えなかったもん。もうちょっとプロフェッショナルなところを見せて欲しかったなぁ……。そうでなくても、あなたたちは「中学生に負けたエリート暗殺集団」っていう、すっごくカッコ悪い立場なんだからさ……。先週ラストの見開きがカッコ良かっただけに本当に残念です。
バクマン
うーん、迷走してるなー。作品じゃなくてサイコーがね。
こないだの亜豆の「ずっと待ってる」は、「連載までゆっくりがんばる」の免罪符じゃなかったのかー。急いで連載を目指すのか目指さないのか、王道で行くのか邪道を狙うのか、その辺りがブレて来ている気がします。周囲の大人たち(というか服部さん)が将来性も考えて色々と指導している一方、若いサイコーが情動に任せて迷走している印象。サイコーとしては「急いで連載」「王道狙い」で今週決定したけど、周囲としては「ずっと待ってる」で「邪道で行こう」。そっちの方向の理も分かってるはずなのに、亜豆の件があるばっかりにサイコーが迷走しているような。今週のは決意というよりは迷走だと思うんですよね。
まあ、要するにサイコーはちんこに突き動かされてると思うんですよ。自分の状況、周囲の環境、さまざまな選択肢など、サイコーは色々な要因の中にあって悩んでいるけれど、結局はいつもちんこの命じるまま刹那的に動いている。そんな感じを受けるんですよねー。これ、狙ってやってるとしたらリアルですけどね。そりゃあ色んな選択肢があったらちんこのままに動いちゃうよ。だって男子高校生だもん。それは確かにリアルだよ。
今のサイコーにとって亜豆は目標であり原動力であるけどノイズでもあるんですよね。まったく悲しいくらいに童貞だよな(その一方、おそらく既に非童貞であろうシュージンの余裕は見事なものよ)。正直、そろそろ中禅寺秋彦でも出てきて憑き物落としして欲しい気がするんだけど、まあどのような形であれ、いつかはこのちんこの呪いも落ちるんだろうな。…………あ、いや、でも、あれだけ挫折を願われていたサイコーとシュージンは結局ここまでトントン拍子なのだから、ちんこの呪いも解かれぬままに、このままちんこの命じるまま成功するのかもしれないけどね。
***
あと、新妻エイジくんがカッコ良すぎるので、これから新妻先生と呼ぶことにします。アンケートの意味が分からないとかカッコ良すぎる。新妻先生はマジでリアルなアーティスト。ちんこの呪いに駆られ、順位に一喜一憂しているサイコーとは好対照。
マイスター
商店街をドリブルしながら走っていく主人公を見て、「何十年前の漫画だ……」と思わざるを得なかった。ふ、古いよ、加地先生……!
内容的には、キャラ立ってるし、いいんじゃないっすかね。
……うん、なんだろう、この感覚。別につまらなくないんだけど……。すごく、どうでもいい……。
アイシールド
ミイラ男は石丸さんに違いない。反復練習の積み重ねとか間違いないぜ。雲水とかは知らね。あと、関西勢はなぜ布袋さんを呼ばないのか。キッカーといえば一流の安定感イコール布袋さんではないのか? 布袋さんに鷹や大和を倒せとかムチャすぎる。
阿含が鬼兵さんをスカウトしたのは英断。作中、最強の論理能力者である彼をベンチに入れるのは必須と言えるでしょう。「今の阿含ではMVPなど夢のまた夢……」などと口走ってくれれば確定ですよ。…………って、あれ? 別にメンバーに入らなくとも客で来てくれればいいのかな。むしろ、客の方が無責任に縁起の悪いことを言えるかも……。
ぬらりひょん
擬態して情報収集、敵を操っての潜入というのは面白いんですが、しかし、リボーンと同じで、牛頭馬頭が無駄に個性が立っているばかりにカッコ良くない。緊張感がない。この点、プロフェッショナルたるノヴ先生の淡々とした潜入と比べると残念だし、うんこたる松田さんのヨツバ潜入と比べてもやはり残念。二人にはすごい緊張感があったんだけどなー。あと、牛頭馬頭は中途半端に活躍してるので、彼らがスゴいのかショボイのかもどっち付かずで分かりにくい。これもヴァリアーと同じですね。やりたいことは分かるんだけど、巧く描けてない感じでしょうか。やってること自体は面白いだけにディティールが残念。
・袖モギ様
「ムチは風となり、袖モギ様はチリと消えた(`・ω・´)」
「何……? ムチ……? あのムチが……?」
「う…ウソだろ!?」
袖モギ様は華麗にスルー。ま、そりゃそうだよな……。「何……? ムチ……? (袖を食うことしか考えてない変態の袖モギ様はともかくとして)あのムチが……?」くらいに思われてるんだろうなあ。
サイレン
三郎はきっとグラナなんだろうけど、僕には昔のドルキさまにしか見えない。いや、ドルキさまであって欲しい、というべきか。
スケットダンス
くうっ……。浪漫ちゃんが4位か~~。いや、レギュラーキャラに次ぐ4位だから十分っちゃ十分な結果なんだけど……。だけど……!
いやぁ~真面目に1位取れると思ってたのになぁ……。しかも、4位と3位の間にダブルスコア開いてんのかよ。くそー、なんだか悔しいぜ。しかし、なんでこんな浪漫ちゃんに肩入れしてるんだ、僕は。
……ま、でも実際は浪漫ちゃんが1位なんだよ? 今回はボッスンたちに花を持たせてあげたんだ。何故かって? だって、浪漫ちゃん相手に読者の投票なんて意味あるわけないじゃん? 彼女がその気になれば4位だろうが50位だろうが問答無用で1位になれるんだからさ。それをボッスンに譲って4位に収まったというのは、彼女の謙虚さ、慎み深さ、フェア精神、そして、ボッスンとその仲間たちへの愛情を示しているのだね。やっぱり浪漫ちゃんは素晴らしい子だなあ。惚れ直したぜ。
To LOVEる
疲れてふらついて膝を突いたら、もれなく視点が後背位になるとか本当に頭が悪いな……。いや、良い意味ばかりでなく、若干悪い意味でも……。矢吹先生、ちょっと工夫がなくなってきてないか? 理性を本能が凌駕し始めたのかもしれないが(それはより危ないな)。
あと、姿勢を崩すと必ず女性の股間が顔に覆いかぶさるリト君は、何かの呪いに掛かっていると思いました。
巻末コメント
「重いバットでの素振りが日課です。野球やらないですけど<冨樫>」
先生、それ病気です! 早く入江診療所行ってください! L4発症しとる!
ブリーチ
異形の姿を目の当たりにして、「なにか…底の見えない深い穴を、覗き込んだような――――……」と、うっかり相手のOSRアップに貢献してしまった乱菊さん。先週でOSRを使い果たしてしまった雛森共々、一撃でやられてしまいました。やはり先々週の奇襲によるOSRダウンが痛かったですね。
それにしても今回のアヨンの強さは、彼がOSRを理解していないことにあるのかもしれません。たとえばザエルアポロさまが恋次たちに背を向けて着替えに行っても、恋次たちは隙だらけの背中を突くことはできませんでした。それをやると彼らのOSRが下がってしまうからです。
しかし、アヨンは違います。彼が同じことをやっても、きっとアヨンのOSRは下がらないでしょう。今回、治療モードに入った雛森を襲ってもOSRが下がった気がしないのはおそらく気のせいではありません。本人に理性がなければOSRの影響はないのです。意志なく動く行動におしゃれもクソもないのです。アヨンめ、なんというOSRジョーカーでしょうか。
次週は檜佐木、吉良が参戦。しかし、これまでのOSR戦術が通用しない相手に、精鋭2人はいかに立ち向かうのか? 二人とも始解を既に見せておりOSRブーストも望めません。劣勢は確実でしょうね。
ところで、パフューム三人娘は気付いているのでしょうか? いま、三人があえて檜佐木、吉良に挑み、ガラ空きの柱にはアヨンを向かわせるのが上策であることを。ガラ空きの柱を狙うなど通常の者なら不可能ですが、OSRの関係ないアヨンなら可能です。そして、自分達は手負いの状況で戦うことになり、OSRブーストになります。檜佐木、吉良も持ち場を放棄しているため集中できないはずです。果たして、この戦術に三人娘は気付くのでしょうか?
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