【11/25】2008年52号のジャンプ感想


 ドラゴンボールの新作アニメを見た。

悟空「働きたくねえ」
悟空「なんでサタンから口止め料ふんだくったのに働かなきゃなんねえんだ」
悟空「よし、サタンの家にメシ食いに行こう」

 なんだこのガチニートは…………。


ハンター

・ピトー&プフ&ゴン

 ここの心理戦がサクッと終わったのは良かったです。冨樫先生、一週くらい掛けちゃうかと思ったよ。ピトーのファインプレイもシンプルで分かりやすいし、プフがコムギの件でこれ以上ピトーにグチグチ言わないのも良かったです。速い速い。


・王vs会長
 
 話し合いを求める敵を主人公側が急襲とかハードすぎるwww

 会長のことだから初手から当然最善手だろうし、「壱乃掌」はきっと最強技なんでしょうね。これで倒せたとは思えないけど、ある程度ダメージは入ってるんじゃなかろうか。たぶん無傷ではないと思う。そんで、ダメージを受けながらも、王はあと一回くらい対話を望みそうな気さえする。

 ハンター協会とどっかの首脳陣の会話は、「たとえアリ側に敵意がないとしても、王の行為は全力で阻止される」ということを意味してるのかな。王の語った内容は決して一概に悪とは言い切れないものですが、それでも人類側にとっては二つのリスクがあり、まず、王が今後蟻側に大きく傾く可能性。それと、(富裕な者の扇動により)人類側が徹底抗戦する可能性。特に後者は極めて可能性が高い訳です。後者によって前者が引き起こされる可能性もあるしね。

 なので、これらを見越すと(王の言ってることがそれほど悪くはないとしても)看過するには危険が大きすぎると判断したのは、まあ妥当。護衛軍との分断がかなった千載一遇のチャンスを逃すわけにはいかない、これ以上話し合えば自分の心もブレる、そして今は先制攻撃のチャンスでもある、と、総合的に考えても、やっぱりここでの会長の先制攻撃は妥当。漫画的にはまったくもって酷い話だけれど、確かにこれしかないよなあという展開。いや、まったく漫画的には酷い話だけどねー。


・モラウ先生

 ちょ、モラウ先生、疲れすぎじゃねーの? スモーキージェイルして、プフと神経戦して、煙人形を量産したけど、そんだけじゃないっすか。ちょっと疲れるの早すぎじゃない? これ、プフがジェイル内でガチでやっても、モラウ先生、スタミナ切れで負けてたんじゃないかなあ。でも、それはあまりに不自然だから、思うにモラウ先生は疲れてた訳じゃなくて、実はニコ中で、煙管を奪われたからニコチンパワーが不足してバテたんじゃねえかと思ったり。

 ユピーもがんがん成長してますね。昔はMr.単細胞だったのに、なんという感情豊かなアリに……。しかし、モラウ先生が死んだとは思えないな。近くにナックルがいるし、これでモラウ先生が本当に死んだらナックル何やってんだって話になっちゃいますしね。


ワンピース

 あーん、サンダーソニアさまとのお別れ寂しいよう。


・蛇姫「誰じゃ子犬と子アザラシを置いたのは!!」

 ルフィは蛇姫さまが子犬や子アザラシを蹴り飛ばす姿を見ても、別に悪感情を持たないんだな。ちょっとゴンみたいなやつだなあ。これがトリコならブチ切れてるところですよ。

 しかし、「恋をしたって仲間になったって、突然、人格が変わったりはしないよ」ってのは、ハンコックさんの性格に逆に深みが出て良かったと思います。僕は昔、ドン・クリークがサンジの施しを受けながらも牙を剥いた時に、「ワンピースは悪人を悪人としか描けないのか」と残念に思ったものですが、ここまで一貫しているなら認めざるを得ない。確かに人の性根はそんなすぐ変わんねーよな。尾田先生の人間観がそーなのならしょうがない。


・腹いせに捕らえた海賊500名

 こりゃー共闘フラグ立ちまくりっすね。ルーキーたちとの共演再び。

 ところで、リボーンの入江くんにしてもそうですけど、敵組織側のえらい人が戦況把握と指揮で右往左往してる様子って見ててすごく面白いんですけど、一体なんなんでしょうね。


・カマバッカ王国

 おそらくみんな同じことを思っているだろうけど、麦わらクルーの他の人たちが長所を伸ばせる国へ飛んでいった中で、サンジのカマバッカ王国には一体何の意味があるのだろうか……。乙女の心を手に入れることで、敵女性キャラでも容赦なく蹴り殺せるようになるとか? えー、それはバイオレンスだなー。……もしくは、おかまさんたち自身はあまり関係なくって、重要なのは逃亡による脚力強化だったりしてな! 実はアイシールドセオリーなんすよ。


バクマン

「5000字メール→亜豆さん、ちょっとメール短くないですか?」コンボがリアルで痛すぎて「ひぃぃいいい!」ってなった。なんつーか、こう、自分が中学生の頃だとうっかりやってしまいかねない辺りが本当にキツイ。あの頃、ケータイもメールもなくて本当に良かった……。

 余談ですが、僕の友人にバラキというやつがいるんですけど、そいつが「十代の頃に真剣しゃべり場に出たかった」なんて言うんですよ。理由を聞いてみたら、「しゃべり場への出演は、確かに20代、30代の頃は思い出すだけで死にたくなるほどの黒歴史となること間違いない。しかし、40を過ぎればどうだ? きっと人生最高の持ちネタへと変わるはずだ」とか言うんです。今週のバクマンで恥ずか死しそうになった人は、そういった希望を未来に抱いて心の安定を取り戻すといいんじゃないかな!

 しっかし、展開早いなー。もう赤マルに載ったのか……。努力も見えるけど、それ以上に才能要因の方が遥かに大きそうに見えるぜ。……ところで、ちょっと思ったんだけど、漫画って青刷りの段階で作者は誤字脱字とかのチェックしないんすかね。いや、サイコー&シュージンが原稿預けてから本誌になるまでの経過を全然見てないっぽいので。週刊連載ペースだとそんなことしてるヒマなさそうだし、ジャンプは編集にお任せなのかしら。


ナルト

 おそろしいことに今週のナルトは普通に面白い気がします。

 相変わらず絵的に何をやっているか分かり辛いし、カカシは死んだかもしれないけどどうでもいいし、敵を眼前にして作戦会議を繰り広げていますが、それにしても口寄せモンスターの強襲と暗部の迎撃は良かったです。こういう巨大な怪物をみんなでがんばってエイッエイッって倒すの好き。あと、名前も分からない実力者多数がそれなりに活躍してるのも好き。…………あ、うん。冷静に考えたら、面白かったっていうか僕の琴線に触れてただけかもね。

 こないだ知り合いと、

「今週のナルト面白くなかった?」
「えっ! ど、どこが!?」
「あ、いや、なんか、みんな頑張ってたしさ……」
「ああ、棒立ちしてなかったってことね」

 っていう会話をしたんだけど、うん、そうだね……冷静に考えたら僕の嗜好と一致してただけかもね…………。


リボーン

・入江「君達を鍛えて強くなってもらうためにね(`・ω・´)」

山本「そっかぁ~~。思いっきり走る時は前方注意しなきゃダメだよなあ~。もしかして見えない壁があったりするかもしれないからなぁ~~。思いっきり走って壁にぶつかったりしたら、最悪何の活躍もできないまま最後まで気を失ってたりするかもだしなあ~。ハハ、勉強になったぜ。ハハハ……。――なあ、ツナ。オレ、ホントに強くなれたのかな? ハハ、ハハハ……」


・スパナ「正一…逆ギレ(プッ」

 スパナさんは余裕綽々ですけどホントはもっと入江くんに対して怒った方がいい場面だと思うんですけどね。ツナたちを鍛えるための捨て石にされてたんですから。ひどい扱いですよ。

 …………ま、一番かわいそうなのが幻騎士さんであることは疑いないんですが。あの人ホント憐れだよな。上司が残業ばっかり命じてくるから、自分の力が必要とされてるのかと思ったら、実は過労死させようとしてたみたいな話だからね。憐れすぎる。


銀魂

 これはひどいwwwwww

 いやいや、これは卑怯だよ。こないだの沖田のモノローグも卑怯だったけど、それすら霞むくれーの卑怯っぷり。すっかり騙されてたけど、こんなん騙されねーヤツの方がいねーよくそったれー。つーか、江戸広しといえども熱燗にマヨネーズを投入する重度マヨ中毒者がそんな何人もいてたまるか、このやろうばかやろう。


 まあ、要するに、とても面白かったです。


アイシールド

・進「5人居る。奥の席では座れはしない」

 峨王さんと阿含はああいうキャラだからともかくとして、この人は一体何を言っているんだ……。アメフトがどうのこうのというより、この3人はキャラが立ち過ぎて、どいつもこいつも社会生活送れなさそうだなあと思いました。だってこの三人だと一番理性的にコミュニケーションできそうなの、峨王さんな気がするんだもん。


こち亀

 ピカソでもフェルメールでもいいけど、勤務中は仕事しようぜ。


ぬらりひょん

 今週のぬらりひょんは高次元漫画。

・表紙

 カラーの表紙が清継くん。柱の「統べるは勿論清継君!」とか、前々から薄々思っていたけど、清継くん人気は僕らが騒いでるだけじゃなくって普遍的なものなんですかね。彼のリーダーシップと仲間想いは初期から輝きまくってたからなあ。

 しっかし、清継くんは生徒会長の肩書きを得たことで、より神々しさが増した気がします。彼の肩書きだけ四行に渡っている辺りも、なんだか別格の感じがする。本来、(人間達の中で)別格の存在であるはずの妖怪たちや、陰陽師少女、U-14代表の島くんなどがその他大勢に見えるほどの求心力だ。すげえぜ。

 しかも、これをめくったら、裏ページが隠神だもんなー。まるで、清継くんと隠神の対決に思えてくるんだぜ。清継くんすげえぜ。


・奴良組幹部会議

 これはとてもイイんじゃないだろうか。敵が少数でいつでも倒せそうだと分かったら政治闘争に利用し始める反リクオ分子。でも、敵に増援がある可能性に気付いたら途端にビビリ出す。「ジリジリ待ったら自滅するんじゃないか」など希望的観測を持って危機感を失っている描写など、志の伴わない大組織の腐敗が巧く描かれています。

 でも、それだけじゃなくて、危機感を喚起する牛鬼の存在や、元はアンチながらも心配を寄せる木魚達磨、若く血気盛んな猩影など、主人公よりの立場も描かれて組織の多様性を見せています。これで組織の大半をビビリ役(=役立たず)にして、活躍させるべきキャラを絞り、そして活躍させるべきキャラはビビリ役との対比でキャラを立たせている訳で、とても巧いと思いました。それと、周りがあーだこーだ言う中でも余裕綽々に見えるリクオには成長の跡を感じたね。ちょっと前までゴミのような主人公だったのに、いつの間にこんなキモの座った子に……。リクオ、カッコイイよ、リクオ。

 牛頭、馬頭が敵地へスパイ活動してるのも正しいし、今週のぬらりひょんは、ジャンプのフォーマットで現代的な思考をさせつつ内面を乱高下させてドライブ感を出したら後半はレジェンドなので高次元漫画じゃないかなと思いました。いや、最後は別にレジェンドでもない気がするけれど。


To LOVEる

 目が覚めたら全裸の女の子のおっぱいに挟まれていたリト君。

 異常な事態であることに間違いはありませんが、しかし、これはリト家では毎朝普通に起こりうること。全裸で二人で落っこちるという引きの割には、むしろやや大人しめの結果とすらいえます。これじゃあ、廊下でぶつかっただけで何らかの奇跡によって股間に顔を突っ込まれた小手川さんの立つ瀬がないぜ。


・「このツルペタ娘はオレのモンだァア」

 植物や動物と会話するシチュエーションを見ているといつも思うんですが、彼らは一体どういう概念を共有して会話を成立させているんでしょうか。

 たとえば有名な話では、虹の色が何色であるかは民族によって違いますよね。現代日本では虹の色は7種類ですが、ある民族では3種類だったりするわけです。それは彼らにはそれだけ色を細分化する名称がないからです。色というものは無数に存在するわけですが、それに名称が付いているかどうかで色の数が決まっている訳です。

 で、何が言いたいかといえばツルペタ娘ですよ。この植物しかなさそうな星で、なぜこの植物達はおっぱいという概念、ならびに、ツルペタという概念を所持しえたのでしょうか。たとえば、仮に僕たちがヒマワリと会話できたとしても、ヒマワリにとって人間の男女の個体差、特に胸のふくらみなどは(たぶん)どうでもいいことだと思うので、ヒマワリは胸のふくらみに対してわざわざ名前を付けることはないと思うんですよね。だから、ヒマワリと会話ができたとしても、「おっぱい」という言葉はヒマワリと通じないはずなんです。これは「おっぱい」だけに限ることではないので、実際問題、ヒマワリと会話ができたとしても、ほとんどの単語が共有できずコミュニケーションできないのではないかと思うのです。それを考えると、この星の植物たちがどうやって「ツルペタ娘」という概念を獲得しえたのかとても不思議で仕方ないのですが、しかし、植物が触手で女体をまさぐる光景自体はTo LOVEるの中では不思議でもなんでもないですね。


クソロボ

 大江先生のネームバリューにビビリまくって読み始めたせいか、思ったよりも普通に読めたのは良かったです(もちろん別に面白くはなかった)。でも、本編よりも最後の柱の「もう二度と帰ってくんな」の方が面白かったのは問題だと思う。これ、まさか大江先生に対して言ってる訳じゃ、ないよ、ね…………?


バリハケン

 うん、これはユートピアだなあ。こんなことは絶対にありえないけれど、それゆえに美しい。

 バリハケンは中盤は少し勢いが落ちていたけど、終盤のまとめ方が非常に美しかったので、全体としては悪い作品じゃなかった印象。話数的には少し短いけれど、きれいにまとまったし、作品としてはむしろヒットしたミスフルよりも美しいんじゃないかな。


ブリーチ

「スターク頭いいって」
「やっぱり京楽才能あるよ」

 なんというハイレベルなOSRバトル……! 冒頭のスタークvs京楽の緊張感はただ事ではありません。一言一言の応酬がどれも致死レベル。仕掛ける言葉、返す言葉、どれか一つでも間違えればたちまち命を失っていたでしょう。僕なら4回は死んでいたね!

 そして一方の浮竹隊長は虚の挑発に成功。OSRに差をつけた状態で戦闘をスタートさせます。

「あんたねえ! 虚に歳なんか…」
「わかってる。だが、駄目なものは駄目だ」

 この台詞などまったく会話が成り立っておらず挑発以外の何ものでもありません。また、「うちに帰って鞠でもついてなさい」は、本気で追いかけっこするくらいしか遊びのない虚圏の状況を知ってのことでしょうか。だとすれば、やはり挑発以外の何ものでもありません。これらの挑発的言辞を駆使することで、浮竹隊長は「自分は戦いたくなかったが仕方がない」という状況を設定し、戦う前からOSRに差をつけたのです。さすがは隊長ですね。

 やっぱり生きていたパフューム組は隻腕になることでOSRアップし合成獣を作り上げました。先週の解説通り、卑怯な戦術を使った雛森のOSRは枯渇寸前のはず。パフュームのキメラも決してOSRは高くありませんが、今の雛森では厳しい気がします。かといって増援を呼べば、それによりまたOSRが下がります。雛森&松本コンビはかなり厳しい状況ではないでしょうか。

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