【10/11】2008年46号のジャンプ感想(1)


ハンター

 タコ大活躍!

 密室の抜け道はエレベーターの上部ですかね。映画とかでよくある、エレベーターの屋根(?)を開けてスルスル登っていくアレ。あれをやるんじゃないかなー。イカルゴの「閉じ込めたと思ったら閉じ込めれてなかった!」のてんどんはハンターらしくていいと思いました。リアルだよね。うん、僕もあれは良くやるんだ。「ハハハ、この計画は完璧だ!」「ゲェー、こんな基本を見落としてたなんて!」。ダンゲロスでよくあるパターンなんだ。

 今週は描写的にはブロヴーダさんが余裕綽々で、イカルゴが終始焦ってるために、なんだかイカルゴがピンチなようにも見えますが、実際、焦った方がいいのはプロヴーダさんなんだよね。いまは密室の抜け道を発見したから、もはや問題ありませんが、それまではリーチかかってたと思うんだ。四方を破れないシャッターに囲まれて、眠りガスが迫ってくる状況はすごいピンチだったハズなんだ。

 イカルゴの心情はちょっと納得いかないなー。彼は元々パーム救出&情報撹乱が仕事なのだから、ブロヴーダさんの相手をする必要はないんじゃないですかね。確かにプロヴーダさんを地上に帰しては上の仲間たちが不利になりますが、だからってイカルゴがここで命を張って、それで元々の任務が疎かになっては意味がないと思います。ちょっと気負いすぎてんじゃないかな。この漫画のことだから、後で「オレ、ちょっと張り切りすぎてたよ(´・ω・`)」って反省するかもしれないけど。


<今週わかったこと>

・イカルゴ(狙撃兵エディション)の持ってた銃は、イカルゴのキメラアントとしての肉体能力でキマりっぽい。


表紙

・妖しき雄叫び…秘められし力…

 確かに、少し前までは尾獣というとまさにこのようなイメージでしたが、八っつぁんの登場により大分イメージは変わってしまいましたね。表紙のナルトは、こんなマジな表情で胸をかきむしってますが、なんだかラップをしてるようにも見えてきます。「オレの魂の叫びをリリックにしたんだ。聞いてくれ! 社会は腐ってるー、イェー」って感じに見えてくる。

 どうでもいいけど、こないだカラオケで反町隆史のポイズンを歌ったんだけど、「反町っていいよね」って普通に言われてちょっと困った。いや、あの、これはですね……、反町隆史がガチでやってるところが面白いっていうですね……


ナルト

・扉

 ナルト、我愛羅、ビーさまを除くと、かろうじて見覚えがあるのは二尾の彼女だけ。他の人柱力はさっぱり記憶にないんですけど、これ、一応姿は出てきたんですかね? 最初見たとき、次の劇場版のオリジナルキャラたちかと思っちゃったよ。「すっげぇパワーの人柱力集合!」のアオリがなければ絶対分からなかった。しかし、「すっげぇパワーの」は、「もうナルトちゃんは自来也ちゃんを超えた!」と同じくらい軽々しく聞こえるな……。

 あと、ビーさまの姿をカラーで見た瞬間に笑ってしまいました。ビーさまはかなりキャラとして成長してる。少なめに見積もってもヒリューくんと同程度の力がある。


・カエル融合

 ああ……。あれは相談役を肩に乗っけたわけじゃなかったんだ……。でも、相談は副次効果だとしても、ナルトには有意義なんじゃないかな。彼が晴れて火影になった暁には、重要な式典や会議にはいつも仙人モードで臨めばいいと思う。仙人モードは戦力ブーストにあらず、人間性ブーストである。

火影ナルト「おい、なんだ、そこのジジイ! なんでダンベル持ってるんだってばよ! てめえみてえな筋肉ダルマは五影会議に呼んでねえってばよ!」
雷影部下「貴様、なんという無礼な! この方こそ我らが雷影様だぞ!」
火影ナルト「フン、この筋肉ダルマがか? で、そのダルマは今日は何の話があるんだってばよ!」
肩のフカサク「さすがナルトちゃん真っ直ぐじゃ! ナルトちゃんが予言の子に違いない!」

 あ、ダメだ……。たいして改善が見込めない。


・「フクチョウ装置…? つまり、何です?」「…受信機? どういう事です?」

 大変だ! ここにも暁が一匹紛れ込んでるぞ! まさかゼツの片割れが人知れず木の葉中枢にまで潜り込んでいたとは……。しかし、侵入技術や変装技術は完璧でも、いかんせん素の部分は全く一緒ですから、神の視点を持つ読者から見れば彼がゼツであることは一目瞭然ですね。


・イノ「お父さん! 里が…!」

 なるほど、相手の意識へと潜航するサイコダイブ能力者が、心転身の術を使うイノの父親だったというのは、同系統の能力が血筋で引き継がれるナルト世界において至極納得のいくものでしたが、それはそれとして、お父さんはたぶんすごくデリケートな作業をしていたはずだから、娘の乱入はすっごい邪魔だったんじゃないかなあって思いました。

イノ父「娘よ。お父さんはいますごくデリケートな仕事をしてて、もう少しで大事な秘密に迫れるところだったんだ(´・ω・`)」
イノ「だって……里が……(´・ω・`)」
イノ父「娘よ。それは対応する部隊の仕事であって、私の仕事はいまはこれなのだ(´・ω・`)」
イノ「…………ごめんなさい(´・ω・`)」

 いやまあ、重要機密の探索すら後回しにすべきほどペインの破壊工作が甚だしいってことかも知れませんけど。


銀魂

 顔芸って漫画においても、それだけで存在感を得られるくらい面白いんだなあって気付きました。顔芸でこんなに笑ったのはデスノート以来です。

 しかし、ヒロインのゲロとおっさんの陰毛と犬のウンコを顔に乗せるって本当に最悪だな、この漫画は。そのアブノーマルな趣味で知られる岡野剛先生でさえ、ヒロインの結城讃良ちゃんが頭からゲロをかぶったり、ウンコを手で受け止めたり、肥溜めに落ちたりした程度だというのに。………………あ、うん。やっぱり岡野先生の方がスゲェな。あの人はホンモノだ。空知先生、もっとがんばれ。


トリコ

 グルメマニアと動物格闘マニアはぜんぜん別のベクトルだと思うんだけどなぁ……。まあ、闘争と食欲は人間の基本的な欲求と考えれば、似たベクトルともいえるのか。

 バトルウルフはてっきり所長が戦って所長の格をアピールするのかと思いましたが、普通に猛獣対決みたいです。デビル大蛇はこないだトリコとココが倒しちゃったので、同格のバトルウルフはかませ犬にしかならないと思っていたのですが、トリコの「スッゲー(・∀・)!」を見るに、ちゃんとした個体として描かれそうですね。読切版のようにトリコのペットになるんでしょうか。

 あと、みんな思ってることだと思いますが、今週の「全モンスター入場!」はさすがに板垣リスペクトが過ぎると思いました。まあ、いっけど。


リボーン

・幻騎士「なかなか手こずったが奴らは今頃、藻屑と化しているだろう」

「正確に言うと、一人は壁に当たってブッ倒れ、他のやつらはボックスが暴発して大変な目に遭ってるが、オレも一生懸命逃げ出したものだから状況はよく分からない。しかし、オレの希望的観測としては藻屑と化しているだろう」

 幻騎士さんってこういうところが可愛いなあと思うんだ。

「どいつも力の差をわかりつつ、抵抗し、無残に散った…………と思う。だといいな。そうだと信じたい」

 この分でいくと、「百蘭様の言葉は神の啓示。くつがえることはない」も、「…………そうだといいな、そうだと思いたい」が付きそうです。


 あと、背中を十字に斬られ、凄まじい勢いで床に叩きつけられたツナを見て、「もう立たないで!」って思いました。そんなキミが立っちゃったら、壁にぶつかって気絶中の山本くんの立場が……!!!


バクマン

 L5発症患者が己の喉を掻き毟って死にそうになるかの如き有様で、読者に多大な精神負担を与え続ける今週のバクマン恋愛パートですが、狂気の末の快楽とでもいいましょうか、一線を越えるとなんだか快感を覚えてきたですよ。これで僕も旧読者卒業かな!


 ↑うおー、でも、いまもう一回読み直そうとしたら、無意識のうちに恋愛パートだけ避けて読んでた! やっぱキッツイぜ、ちくしょー。


・Wアースオチ

 向こうの人間は無抵抗だった、というオチを高木くんが用意してたのはちょっと良かったです。これはラノベ的っていうかレベルE的だよね。「もっと少年漫画にしなきゃ」ってのもまあ分かるけど(実際、小さい時に読んだレベルEは「肩透かし」な感じがしたのも事実)、でも、最近の読切は、「少年漫画だからバトルしときました」的なものが多すぎるので、少なくとも一度こういう方向をやった上で、そっからバトル展開に向かってくれるのは良かったと思うのです。


 どうでもいいけど、amazonのレベルE1巻の商品説明は、1巻の大事なところを全部ネタバレしててひどいと思う。なんだこれ。いやがらせか?


・エイジの条件

エイジ「僕から一つ条件があるんですケド」
編集長「条件?」
エイジ「最高にエロくて巨乳で可愛いアシスタントを5人つけて下さい! 僕が漫画を描いてたら黙ってしゃぶりに来るような子を5人です!!」

 っていう感じかと思ったらぜんぜん違った。でも、15歳を表現するにはこの条件もかなり良かったと思うんだけどなあ。彼の後姿からはそういうオーラを感じたんだ。あと、サイコーとライバル関係にするなら、技術面だけでなく恋愛面でも対立項にできるメリットがあるよね。

エイジ「アハハハハ! ダッセー! 漫画家になったら結婚するとか、オマエ、マジで言ってんのかよ! オレの股間は常に女に咥えさせてるんだぜ!」
サイコー「オレは負けない! 漫画でも! 恋愛でも! オレと亜豆の本当の愛がお前のニセモノの愛を打ち砕くだろう!」

 …………はい。まあ、妄想はこのくらいにして。


 エイジの出した条件は、これは漫画的に巧いですね。そのまんまだと編集長の言うとおり、「何を言ってるんだ、このガキは……(´・ω・`)」ですけど、最後に「俺を試したのか?」でフォローを入れて、エイジの真意をあやふやにしています。これのおかげで、エイジは出てきていきなり面白いキャラになったんじゃないかなー。

 そして、それとは別にして、リアル小学生・中学生たちは思うわけですよ。「あー、オレならこれを打ち切りにするな」と。それにまた友達が反論して、「いやいや、何を言ってるんだ。打ち切るならこれだろう、常考」と。「ばかやろー、オレはその漫画は好きなんだー」「なにいってんだ、このきちがいがー」で、後はポカポカケンカするわけです。いやー、非常に楽しそうですね。僕も中学生に戻りたい。

 しかして、その一方、大きなお友達は思うわけですよ。「終わらせる権限より、好きな漫画を続けさせる権限が欲しいお(´・ω・`)」と。ちなみに僕は、冨樫先生を月に一度働かせる権限が欲しいですが、そんなものは編集長にすら存在しない。

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