すばらしいことに、ここらへんが理解できたので備忘も兼ねてメモ。
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1、神は無限であり、永遠である。
2、対して、人間は有限である。
3、有限の人間は無限の神を認識できない(人間知性では神の本質認識は不可能)。
4、しかし、有限の肉体が滅んだ後は神を見ることが可能となり、無限の神を見ることで、人間も無限性へと与れる。
5、永遠の生命ゲット! ヤッター(・∀・)
つまり、有限の生命には無限の存在(神)は認識できないのだけど、「じゃあ、有限じゃなくなればいいんじゃね?」「死んだ後なら可能じゃね?」っていうこと。キリスト教のいう、「死後は永遠の命ですよ」っていうのにはこういう論理があるみたい。
ちなみに、肉体は有限だとして、なんで魂が有限じゃないのかっていうと、(おそらくだけど)「神は自分に似せて人を造った」のだけど、その「自分に似せた」部分が「知性」や「自由意志」や「主体的行動能力」だから(姿形を似せたわけではないらしい)、それらの部分(魂)に関しては「無限」の範疇にあるんだと思う。たぶん。
一方、東方正教会では、神の本質直感が最終目的というわけではなく、人間は神によって成長させられうるし、神を見るまでに成長できると考えるらしい(「別に死んだ後じゃなくても神を見れるんじゃね?」というスタンス)。「神に似たものになる」というのが目的みたい(人間神化思想)。
キリスト教東方の神秘思想 | |
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