【10/6】2008年45号のジャンプ感想(1)


 久しぶりすぎて良く分からないところがあったので、ハンターの26巻をアマゾンで注文しました。明日届くと思うので、ハンターの感想は明日に回しますね。すまんこってす。まったく集英社め、うまい戦略だぜ。


ナルト

 今週のナルトはちょっと面白いなー。
 

・ペイン

 結局、先週ペインが倒したのが誰だったのかさっぱりですが、今週のペイン側の動き、――ナルト探索は良かったと思います。あんな手当たり次第に探して見つかるのかとか、せめてナルトが里にいるかどうかくらいは調べてから狙えばいいのにとか、いろいろ思わなくもないですが、積極的に脳内補完すれば、このタイミングで木の葉を強襲する意味も分からなくもないですし、むしろ、その手法を評価したいところです。人数を誤認させて相手の初動をミスらせ、陽動部隊が派手に破壊活動を行う中、探索部隊が地味にこっそりと情報を探るやり方は、昨今のナルトでは珍しいくらいに考えられていたと思うのです。忍んでる。今週のあんたら忍んでるよ。

 しかし、どうでもいいことですが、「イタチと鬼鮫は簡単に入り込んだらしいが…」のように、最近の岸本先生は「読者が考えるツッコミどころ」を逐一潰してきますね。いや、確かにこれがなかったらなかったで、僕たちは一生懸命ツッコミ入れるわけですが、とはいえ、このシーンにおいてはこの説明が蛇足であり話のリズムを崩しているのも事実。ハンターにもこういうところがなきにしもあらずですが(丁寧にツッコミどころを潰していくことでリズムが損なわれる)、これはもうどうしょうもない創作の限界なのでしょうか。僕もいま小説を書いてるんだけど、これがどうにも解決できません。「おまえら、あらゆる可能性を逐一議論しすぎだよ!」みたいな。今週のナルトも、本当は僕らが好意的に脳内補完して、「イタチは暗号を知ってたからだよ!」とか考えるべきなんだろうけどなあ……。


・カルイ「どうせ何かの悪い冗談だって」

 これは今週のビックリポイント。まさか、本当に悪い冗談だったなんて。あれは文字通り「悪い冗談」だった。つーか、ビーさまとの戦いは、サスケの新兵器「天照」と新しい仲間との絆を描いたハズだったのに、この展開はどうなんだろう。岸本先生は天衣無縫なのか、それとも何も考えていないのか。

読者「確かにビックリした。だけどよ、その後、『あれっ? サスケの天照とか鷹との絆とかってなんだったの?』って思われるとは考えなかったか?」
岸本「うん、今考えれば確かに。でも、そのときは『ああ、これで読者をびっくりさせられる』と思ったら、もう読者のあきれる顔が見たい一心で他の事はあんまり……」
読者「こいつ出たての芸人か」


 悪い冗談といえば、その後のビーさまと八っつぁんのやりとりも悪い冗談のようでした。

「そのヘタクソなラップをやめろ」
       ↓
「そんなことはオレが一番知っている。だから……」

 だって、この前フリはついにビーさまの謎のヘタクソラップの謎が語られるのかと思いましたもん。ナルトのように人柱力であるばかりに周りから迫害され、それをラップでおどけることにより克服しようとしたとか、そういうなんらかの重い話が展開されると思いきや……

「今度は演歌だあああ――ぁぁぁあああん!!」

 ああ……、うん……。確かにその展開は思いもよらなかった……。思いもよらなかったよ…………。

 しかし、演歌はともかくとして、ビーさまの復活は確かに予想を裏切る珍事。ビーさまって、最初見た時は見事なまでのかませ犬だったのになー。思った以上に大きく育っているビーさまのことを僕はそろそろ評価し始めています。ひょっとすると、いまナルトで一番気になるキャラクターかもしれない。だって、忍者がラッパーをやめて演歌を志すとか、かなりアツイよ!

 これからのビーさまの動きですが、とりあえずサブちゃんには会いに行って欲しいですね。それで、かなりまじめに演歌の修行をして欲しい。ナルトはフカサクさまの下で仙術の修行に明け暮れた。一方、キラービーは演歌を習った。


ワンピース

 サンダーソニアさまは実は可愛いんじゃないか説浮上中。


・蛇姫様の粘土細工

 相変わらず横暴な振る舞いに見える蛇姫さまですが、しかし、考えてみると、彼女の生命線はその美しさなのですから、ドロ粘土でヘタクソな像を作られるのは彼女にとっては死活問題、――とまでは言わないまでも、できれば排除したいものかもしれません。(ギャップ萌えで良い方向に転嫁する可能性もありますが)イメージダウンに繋がりそうなものを排除したいのだと考えると、この行動も理解できます。だって極端な話、「蛇姫さまは一日三食人糞を食べるのよ」とか噂されたら、メロメロ甘風の効果は半減以下じゃないですか。


・七武海

 今まで好き勝手やってる七武海しか描かれなかった一方で、このように政治的理由でうんぬんしている七武海がいるのは目新しくてとても良かったです。ナルトもそうなんだけど、政治や戦略が絡んでくると面白いよね。

 蛇姫さまもなんだかんだいって七武海の称号を保持したいのは国のためでしょうし、あんまり悪い人ではなさそうな感じがします。性悪な現政権トップと、良識的な過去政権トップの組み合わせは空島編と同じですが、蛇姫さまには「人を見下しすぎのポーズ」もありますし、エネルさまと比べても遥かに親しみやすい。そう考えると、「人を見下しすぎのポーズ」はエネルさまとの差別化にも役立ってますね。このポーズのままニョン婆様をなじるシーンは、発言内容のシリアスさにも関わらず微笑ましさしか感じませんもん。


・蛇姫さまの湯浴み

 蛇姫さまがきれーなのは悪魔の実の能力。なので、お風呂に入ってる時は能力が効かなくなるため、素の自分を見られてしまう。よって、湯浴みの時は誰にも裸を見せない…………、というのを当然考えていたのですが、最後の入浴シーンを見るに容姿は特に変わっていないみたい。そういう方向じゃないのかなー。ルフィが石化しなかったことから、背中の呪いを見たらうんぬんというのが方便であることも分かります。

 では、蛇姫さまは「何を」見られることを恐れているのか。蛇姫さまの背中にある、ルフィも見覚えのある「モノ」とは一体なんなのか。

 思うに、蛇姫さまがもっとも恐れるのは「自分の実力が損なわれること」ではないでしょうか。つまり、「自分の美しさ」を損なうことが彼女にとって、もっとも致命的なことなのです。能力は美しさ依存ですから、美しさが損なわれれば能力も効かなくなりますからね。では、背中に何が付いていると彼女の美しさは極端に損なわれるのでしょうか。

 そう考えると答えは一つですね。そう、ちんこです。蛇姫さまは背中にちんこが生えているのです。ここからは僕の想像ですが、蛇姫さまはもともと男の子だったのではないでしょうか。それがゴルゴンの呪いにより女性化してしまったのですが、ゴルゴンも死にかけていたため呪いは十分に機能せず、ちんこは背中に回った時点で止まってしまったのです(本来は背中に回った後、肛門から回収されるはずだった)。

 蛇姫さまの背中にあるものがちんこだとすれば、ルフィの「どこかで見た」という台詞も理解できます。どこかも何も自分の股間にも付いているはずです。そして、ここで先のゴールデンボールの伏線が活きるわけですね。九蛇の女戦士たちは皆ルフィのゴールデンボールを見たために、蛇姫さまが元男だと分かるわけです。そうなると、当然九蛇の掟に触れますから、蛇姫さまはいまの地位を追放されます。また、元男ということで、一部のマニアにしか能力が効かなくなってしまいます。このように、背中の秘密を知られることは、彼女にとってまさに致命的な事態なのです。


P146の広告

 ベジータが活躍すると思わずニヤニヤしちゃうナー。この後、チョーシこいてボコられるんだよナー。ヒリューくんとかベジータにバッタリ会ったら、思わず土下座して教えを乞うたりするんじゃなかろうか。

「バ、バカッ! 向こうの荒野にヤムチャという男がいる! そいつのところに行けっ!!」


リボーン

 今度はどこに壁が仕掛けてあるのかなー(・∀・)


バクマン

 あ、なんかおもしれー。いろいろとリアルなんで、そこが面白いだけかもしれませんが。「あー、こういうトコ通されるよねー」とか、「編集の人ってやたら読むの早いよねー」とか。

「感想は全員違う」「作品をヒットさせるのは博打」辺りもリアルで、これは僕が今みたいな仕事を始めてから3年目くらいに知ったことなので、こういう形でみんなが早めに(プロになる前に)知ることができたのはうらやましいなーと思ったり。この辺りはたぶん共通認識だと思うので、創作したい人は押えておくといいんじゃないかなーって思います。現実ってこんなもんなんだぜ。

 あと、僕なんかは「売れるとか売れねーとか良く分かんねーから好きなように書こう。売れるようにするのは編集の仕事だろ」くらいに考えてるんですが、ハードルは高いものの「計算でヒットが出せる人」がちゃんといるってのは僕にとっても勉強になりました。まあ、そうだとしてもとてもマネはできないだろうけど。あれは技術的にというより、むしろ精神的にキツイ。そうあろうと努力する段階で心が折れる。僕のケータイ小説はあんな感じになったけど、本気で「あたし彼女」みたいなのを書こうとしたら、たぶん毎日が発狂との戦いになると思うんだ。


・「シュージンが必死に笑いをこらえてるのだけは見なくてもわかった」

 そして、読者も必死に笑いをこらえているのであった。最後のコマは二人とも可愛くて良かったです。

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