【9/30】2008年44号のジャンプ感想(まとめ)


 来週からハンター復活! ヤッホウ!


ワンピース

 前回もそうだったけど、「助ける」→「殺す」の切り替えが早すぎて、すごく不自然な気がします。キャラが展開の必要に沿って動かされてるような……。

 でもまあ、ハンコックの性格の悪さなどを考えるに、トップがアレでは配下がこのくらい極端な性格になっても不思議ではないかな……と、脳内補完中。


・覇気

 ゲエエ、覇気=オーラ。この展開はちょっと残念だー(´・ω・`)

 いや、確かにロジックの異なる力を手に入れることで、ロギアやら強者やらに対抗できるようになるというのは分かりますよ。分かりますが、それはどーなんだ。せっかく圧倒的実力者として描いてきた大将たちにお手軽な共通攻略法が見つかったような感じを受けます。今まで勝てなかったのは「実力の差」ではなく、「戦い方が根本から違っていた」みたいな感じですからね。なんだろう、これまでをリセットされた気分になってるのが悲しいのかな? ハンターの念もあんまり変わらないような気がするんだけど……。なんなんだろう、この残念っぷりは。


・ボア・ハンコック

 ボア・ハンコックはローラのお母さんで、ローラと顔がそっくりで……、という展開はなくなりました。ボア・ハンコックさんの容姿を見るに、とてもローラと母娘とは思えませんが、しかしまあ、妹さんたちがアレですし、容姿と血筋はあんまり関係ないかもですね。ボア・ハンコックさんは突然変異。

 いや、でも、ボア・ハンコックさんがローラ母だとすれば、ああ見えて四十過ぎということになり、むしろ年齢的な意味で可能性がなくなるか……。そういえば、ボア・ハンコックさんの能力は、加齢と共に効き目が失われていきそうなので、彼女の全盛期はいまこの時ではないかなーと思います。ルーキーのジュエリー・ボニーとは相性が良さそうですね(他人も子供化できるなら)。

 どちらにしろ、ボア・ハンコックさんの性格的に素直にルフィを送ってくれたりはなさそうなので、ボアさんが召集に応じる形でルフィがエースの下に行くんでしょうか。それなら、エースを助ける気がなかったルフィも無理なく近づけますし、この方向はアリそう。


ナルト

・フカサク「ナルトちゃんは自来也ちゃんを凌ぐ仙人になったということかいな!」

 お手軽感が否めないのはたぶん僕だけじゃないよなあ……。

 ところで、「動くな」の修行は既に完成に至ってるみたいなニュアンスですが、小鳥が肩に止まって落ちちゃったのは、これ、大丈夫なんでしょうか? こないだのフカサクさまは小鳥どころか、ナルトを舌で支えながらもバランスを保っていたんですけど。次のステップの蛙組手でそこらへんを習得するのかな。

 あと、高所から落下してもダメージをほとんど受けない仙人モードは、ここだけ読むとなんだかすごい気がしますけど、自来也さんがペインに普通に刺されたことを考えると、実はそんなに硬くないんじゃないかと思ったり。他の忍者相手はともかく、少なくともこれから迎えるペイン戦ではあんまり意味がないんだよね?


・ラストのペイン

 どこの誰を倒してるのかさっぱり分からん。次号、冒頭で説明が入るのかな? なんか今週のナルトは良く意味が分からない感じでした。


トリコ

 うーん、やっぱりロボかー。ロボを操っている敵も「美食會」と人間っぽいですし、同じ人類が作ったロボットに、トリコとココがあの反応をしたのはちょっと残念な感じ。あの二人がビビったんだから、もっと得体の知れない存在であって欲しかったかなぁ。でも、そんな得体の知れない相手だと、もはやグルメとか言ってる場合じゃないので(宇宙人や地底人の存在が発覚したらグルメうんぬん言ってられないよね)、この辺りが妥当なんだろうか。やっぱ先週が盛り上がりすぎてた感はあるなあ。いや、面白いけど。

 グルメ警察のトール隊長は陰獣方式で処理。こちらもまあ妥当なところかと。これまでのトリコのクオリティを見るに、強者であるトール隊長がむざむざ殺されることはないんじゃないかなあと、ちょっとだけ思っていたんですが。例えば、敵わないと見れば逃げ出すとか距離を置くとかするんじゃないかなーと。まあでも、そこらへんをだらだら描かれてもテンポ悪いですし、「過去の話ですけど、もう殺られました」はやっぱり妥当な線なのかも。

 あと、さっぱり触れられなかったゾンゲ様の安否が心配です。


ヘタッピマンガ研究所

 河下先生の描く女の子より、村田先生が描く河下先生の方が可愛いと思ったのは秘密だ。


 女性が「ゴッド・オブ・ウォー」やってるってのはちょっと好感。あれほど主人公の顔面が凶悪なゲームはなかなか他にないと思うんだ。主人公のクレイトスさんはハゲで半裸という主人公としてはありえない造形で、あまりに風体が怖すぎて、クレイトスさんが近付くだけで街の人がテラスから落ちて死んだりするよ。
 
 一方、ペルソナがオシャレゲームの代名詞のように取り上げられたことは、旧来からの女神転生ファンとしてはなんとも微妙な気分。あれは確かにオシャレかもしれないが、一皮剥けばこんなゲームなんだぜ。


アスクレピオス

・ロザリィ「ぼっちゃま、メディル家の"悲願"…わかってるっスか!? メディル医術で多くの人間を救うコト…、そして、救った患者の"血の署名"で血命録を埋めるコト! その準備をするためにテレスフォス家の隠れ家、"ペレトロニオン"に向かうコトが当面の目的っス!!」

 なんという容赦ない状況説明。ボケーとしてたら馬車に轢かれて死にそうになって、そこからこの説明セリフに繋げる手際は不自然というしかない。なにやってんだよ、内水せんせー。なんか新人の初連載みたいだよー。(と、いうようなことを書くと、サイコー&シュージンにDisられるので言わない)


・ロザリィ「どっかでぼっちゃまの腕を確認しとく必要があるっスね……!」

 自分の命を助けてもらっておきながら、それでも「腕の確認が必要」ってのは納得いかないなー。ロザリィは命を救われたのだから、もう少し信頼というか、好意的な態度でもいいと思うんだけど。

 だがまあ、確かに彼女が不安になるくらい、今週冒頭のバズはうんこだった。彼女の気持ちも分からんでもない。そして、僕もそんなバズのことが好きになれるはずもない。バズってこれ、本気で生活能力ないでしょ。こんなんで、よく今まで生きてこれたよなあ……。

 しかし、主人公をヘタレにしたのは失敗ではなかろうか。ネコを見てたら死にそうになるとか、そんな足りない子描写をされては、外科手術の天才といわれてもどうにも好きになれないぜ。


・パレ「どんな外科医の下につくより、アイツら見てた方がタメにならーな、うん!」

 →次週

パレ「この頼りない感じ…とてもオレの手術をしたとは思えないぜ。よくよく考えれば、オレはまだ直接バズの実力を見たワケじゃないんだよな。どっかでバズの腕を確認しとく必要があるな」

 今後、パレは彼らの手術を見るたびにこの時代の外科医術と比較して、「こっちの方が遥かにスゲー!」って驚く役だと思うんですけど、なんとも魅力の薄い同伴者ができちゃったなあ、というのが素直な感想です。パレのキャラって何も面白くないんだよなー。キャラ的にすごく薄い。

 アスクレピオス、第二話にしてだいぶ微妙だなあと思ってます。


バクマン

 最近、ちょっぴり読むのが苦痛になっていたバクマンですが、今週はそれほどの心理的抵抗感もなく読み終えることができました。あれかな。シュージンが受難に遭ってるからかな。いや、客観的に言えば何一つ受難ではないが。しかし、この漫画は男も女も徹底して全員中二病だなー。

 持ち込みまでハイスピードで展開したのは良かったです。さー、来週は皆さんお待ちかねの挫折コーナーでしょうか。しかし、あの編集者の態度(「はー、中学生の持ち込み受けちゃったー(´・ω・`)」)を見た限りでは、来週普通に誉められそうな感じもします。いや、まあ、今週はなんだか頑張ってたので、ちょっとくらい誉められてもいいかなあくらいに思ってますが。

 そこらへんも勘案して、一番彼らにとって打撃が大きそうな反応は、

担当「思ったより……全然いいね! 正直、中学生だから期待してなかったんだけど、すごく……。すごくいいよ……! ネームも絵も荒削りだが、それはこれから伸ばしていけばいい。話も面白い。だが、これでは売れない。登場人物を全員女の子にしろ。1ページごとにパンチラと全裸を描け。なに? それじゃ話が作れない? 甘ったれんな。それでも話を作るのがプロだろうが。できないってんなら同人誌でも書けば?

 って感じかなー。これは中学生にはショックだよなー。でも、「これは面白いけど、このままじゃ売れないから、面白くなくなるけどこうしてくれ。じゃないと出さない」ってのは良くある話なんだぜ。漫画の世界は知らねーけど。あかほりさとるなんて、ヒンドゥー教ベースの話に「ミニ四駆を出せ」って言われたしね。


 ***

 しかし、あの編集者の態度はいいんだろうか……。おそらく、この漫画は漫画家の卵を集める目的もあるんだと思うけど、あんな態度を描かれては普通の中学生は持ち込みしにくくなるんじゃないかな? たとえ来週サイコーとシュージンがベタ誉められても、「あのくらい才能がなきゃ持ち込みしても迷惑なだけなんだ、ウワァァァン」みたいに思うんじゃないかなー。


こち亀

 磯鷲父はノリが良すぎだろう……。何やってんだ、このオッサン。

「どこが何の寺か全く記憶に残らない」というのは、僕の小学校の修学旅行も確かにそうでした。でも、こないだ改めて京都で寺社仏閣を巡りましたが、その時は普通に楽しめたのです。修学旅行が「どこの寺だか分からない」のは、たぶんひとえに興味がないからでしょうね。自分で計画を立て、自分が行きたい寺社仏閣を厳選すると、ちゃんとそれぞれの味わいが分かるものです。そう考えると、小中学生の時の京都旅行は本当に勿体無いんですよね。寺社仏閣巡りはつまらない、という印象だけが残っちゃう。東寺の立体曼荼羅とか味わい深いもんなんだけどなー。


 ちなみに、これはこないだ訪れた銀閣寺。うん……、改修工事中だったんだ。スケルトン銀閣寺だったんだ……。実に、風流だよね……。


ぬらりひょん

・袖モギ様「ワシに呪い殺されたくなかったらソデを置いてけー!」

 土地神を呪い殺しにきたってのに、食欲(性欲?)が先走ってすっかり目的を見失っている袖モギ様。袖モギ様、自覚して下さい。あなた、呪い殺さなきゃ、ただの変質者なんですよ。

 そして、黒田坊はあれだけカッコ付けておきながら、痴漢騒動の後はふん縛られて晒し者にされていたという驚愕の事実。痴漢vs変質者のドリームマッチだったのか……。

 まあ、それはともかくとして、2ページで終わるバトルはスピーディで良かったです。リクオが一切躊躇なく斬り捨てたのも良かった。袖モギ様は人外の造形だから斬りやすかったのかもしれないけど、できれば玉章あたりに対してもこのくらいの冷酷さを見せて欲しいな。


・清継くん――!

 清継くんの顔が大きくなっている! しかし、清継くんに比べ、ヒロインの扱いのなんと小さなことか。登場時のコマとか、清継くんのデカいツラに隠れて、後ろにこっそり映ってるだけです。「清継くんさえいればいいが、一応顔は出させとくか」程度の扱いですよ、これ。

 そして、一日で165羽の鶴を、ものすごく気持ちを込めながら折った清継くん――。なんという心の美しさ……。こんな心の清い中学生いないよ。仲間のために鶴を折り、恥ずかしげもなく「たっぷりと気持ちを込めた」と言える清継くんには心が洗われるようだ。まったく、サイコー&シュージンは清継くんの爪の垢でも煎じて飲むべきだと思うな。しかし、この垢まずいっすねえ!


To LOVEる

 知らなかった――。いつの間に「少年誌でギリギリ描けるレベルのセミヌードファッション妄想大会」が開催されていたんだ……。

 グランプリ作品と、天条院さまの牛柄全身タイツを見るに、長谷見・矢吹両先生の狂気は確実に読者を蝕んできてるな、と思いました。


・お静ちゃん

 笑った。クソわらた。犬が出たらパンツが見えることが完全に定型化されていることに爆笑した。


・古手川さん

 笑った。クソわらた。古手川さんにぶつかったら、股間に顔がめりこむのは当然だよね! 爆笑した。


 ていうか、これ、バカ彦くんと同じくらいありえねーよ。なんで、ぶつかったらこうなるんだよ。ていうか、これ、バカ彦くんだよ!


・古手川「全く…、一体何をしているの、あなた達は!」

 オマエモナー。


 ***

 今週前半は神認定。


サイレン


        ヒリューワッショイ!!
     \\  ヒリューワッショイ!! //
 +   + \\ ヒリューワッショイ!!/+
                            +
.   +   /■\   /■\   /■\  +
      ( ・∀・∩ (・∀・∩) ( ・∀・)
 +  (( (つ   ノ (つ  丿 (つ  つ ))  +
       ヽ  ( ノ  ( ヽノ   ) ) )
       (_)し'  し(_)  (_)_)


・次週予想

雨宮「朝河くん!! 二人とも無事!?」
ヒリュー「雨宮!!!」
雨宮「…………! 朝河くん……。これ、朝河くんがやったの!?」
ヒリュー「えっ……! …………あ、ああ。もちろんオレさ! オレがやったんだ!」
雨宮「すごい、朝河くん! 本当はやればできたのね! 見直したわ! メールいっつも無視してごめんね!」
ヒリュー「そ……、そうさ……! オレだって、ホントはやればできるんだぜ……!」
朧「( ´∀`)σ)∀`)」


ブリーチ

 吹っ飛ばされた狛村隊長に代わって戦うのかと思われた射場さんですが、背中を向けて逃げ出しました。まったくいいところなし。実にカッコ悪いです。なんでこんな人が副隊長やってるんですかね!?
 
 
 
 
 ……と、思ってしまうところですが、それはOSRバトルを知らない者の表層的な見方に過ぎません。この漫画のOSRバトルを理解していれば、今週の射場さんの行動も極めて理に適ったものだと分かるはずです。

 一護における織姫しかり、朽木隊長におけるルキアしかり。OSRを高めるためのもっとも基本的な手段は「弱者の救済」です。もうここまで言えばお分かりですね? そう、射場さんは己を相対的弱者の立場に置くことにより、狛村隊長のOSRブースト役を引き受けていたのです。

 そもそも、副隊長の仕事とは本来このようなものなのです。隊長が全力でバトルできるようOSR面でフォローする。戦闘能力など二の次です。一角はそこらへんが分かっていませんでした。彼は以前、射場のことを「十一番隊では副隊長になれないから他に移った」などと言っていましたが、彼はそんな卑屈な男ではありません。OSRブースターとして最も働ける場所へと移っただけなのです。そして、今回、彼はその才能を十分に発揮し、狛村隊長の後ろでOSRブースターとして卍解を助けたのです。

 また、別の側面からも射場さんの活躍を見ることができます。狛村隊長は射場さんに対し、「退くな、絶対に。儂の後ろに立っておれ!」と言いました。そして、狛村隊長の卍解である黒縄天譴明王は彼の背後から現れたのです。これが何を意味するか、お分かりでしょうか。

 そうです、黒縄天譴明王は射場さんのOSRを核として生み出されているということです。狛村隊長が、「わしの後ろにいてね。どっか行っちゃダメよ(´・ω・`)」と言ったのは、そこに射場がいてくれなければ彼が卍解できなかったことを示しているのです。もっというならば、黒縄天譴明王は射場さんの化身といっても過言ではありません。今回の戦いは、実際は射場さんが巨大化し、敵を撃ち滅ぼした話なのです。

 事ここに至れば、狛村隊長の最後の言葉も理解できますね。

「恥ずかしながら貴公の言う通り、虫螻のような男だ(`・ω・´)」

 虫螻とは、何の役にも立たない人間を卑しめていう言葉ですが、つまりこれは、「わしは特に何もしてませんよ。射場が全部やってくれますから」という意味に他なりません。一見すると、情けないばかりであった射場さん。ですが、実際は彼の働きが劣勢にあった狛村隊長を助け、戦況を覆したのです。縁の下の力持ちとは、まさに彼のためにある言葉ですね。

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