バクマン
最近、ちょっぴり読むのが苦痛になっていたバクマンですが、今週はそれほどの心理的抵抗感もなく読み終えることができました。あれかな。シュージンが受難に遭ってるからかな。いや、客観的に言えば何一つ受難ではないが。しかし、この漫画は男も女も徹底して全員中二病だなー。
持ち込みまでハイスピードで展開したのは良かったです。さー、来週は皆さんお待ちかねの挫折コーナーでしょうか。しかし、あの編集者の態度(「はー、中学生の持ち込み受けちゃったー(´・ω・`)」)を見た限りでは、来週普通に誉められそうな感じもします。いや、まあ、今週はなんだか頑張ってたので、ちょっとくらい誉められてもいいかなあくらいに思ってますが。
そこらへんも勘案して、一番彼らにとって打撃が大きそうな反応は、
担当「思ったより……全然いいね! 正直、中学生だから期待してなかったんだけど、すごく……。すごくいいよ……! ネームも絵も荒削りだが、それはこれから伸ばしていけばいい。話も面白い。だが、これでは売れない。登場人物を全員女の子にしろ。1ページごとにパンチラと全裸を描け。なに? それじゃ話が作れない? 甘ったれんな。それでも話を作るのがプロだろうが。できないってんなら同人誌でも書けば?」
って感じかなー。これは中学生にはショックだよなー。でも、「これは面白いけど、このままじゃ売れないから、面白くなくなるけどこうしてくれ。じゃないと出さない」ってのは良くある話なんだぜ。漫画の世界は知らねーけど。あかほりさとるなんて、ヒンドゥー教ベースの話に「ミニ四駆を出せ」って言われたしね。
***
しかし、あの編集者の態度はいいんだろうか……。おそらく、この漫画は漫画家の卵を集める目的もあるんだと思うけど、あんな態度を描かれては普通の中学生は持ち込みしにくくなるんじゃないかな? たとえ来週サイコーとシュージンがベタ誉められても、「あのくらい才能がなきゃ持ち込みしても迷惑なだけなんだ、ウワァァァン」みたいに思うんじゃないかなー。
こち亀
磯鷲父はノリが良すぎだろう……。何やってんだ、このオッサン。
「どこが何の寺か全く記憶に残らない」というのは、僕の小学校の修学旅行も確かにそうでした。でも、こないだ改めて京都で寺社仏閣を巡りましたが、その時は普通に楽しめたのです。修学旅行が「どこの寺だか分からない」のは、たぶんひとえに興味がないからでしょうね。自分で計画を立て、自分が行きたい寺社仏閣を厳選すると、ちゃんとそれぞれの味わいが分かるものです。そう考えると、小中学生の時の京都旅行は本当に勿体無いんですよね。寺社仏閣巡りはつまらない、という印象だけが残っちゃう。東寺の立体曼荼羅とか味わい深いもんなんだけどなー。
ちなみに、これはこないだ訪れた銀閣寺。うん……、改修工事中だったんだ。スケルトン銀閣寺だったんだ……。実に、風流だよね……。
ぬらりひょん
・袖モギ様「ワシに呪い殺されたくなかったらソデを置いてけー!」
土地神を呪い殺しにきたってのに、食欲(性欲?)が先走ってすっかり目的を見失っている袖モギ様。袖モギ様、自覚して下さい。あなた、呪い殺さなきゃ、ただの変質者なんですよ。
そして、黒田坊はあれだけカッコ付けておきながら、痴漢騒動の後はふん縛られて晒し者にされていたという驚愕の事実。痴漢vs変質者のドリームマッチだったのか……。
まあ、それはともかくとして、2ページで終わるバトルはスピーディで良かったです。リクオが一切躊躇なく斬り捨てたのも良かった。袖モギ様は人外の造形だから斬りやすかったのかもしれないけど、できれば玉章あたりに対してもこのくらいの冷酷さを見せて欲しいな。
・清継くん――!
清継くんの顔が大きくなっている! しかし、清継くんに比べ、ヒロインの扱いのなんと小さなことか。登場時のコマとか、清継くんのデカいツラに隠れて、後ろにこっそり映ってるだけです。「清継くんさえいればいいが、一応顔は出させとくか」程度の扱いですよ、これ。
そして、一日で165羽の鶴を、ものすごく気持ちを込めながら折った清継くん――。なんという心の美しさ……。こんな心の清い中学生いないよ。仲間のために鶴を折り、恥ずかしげもなく「たっぷりと気持ちを込めた」と言える清継くんには心が洗われるようだ。まったく、サイコー&シュージンは清継くんの爪の垢でも煎じて飲むべきだと思うな。しかし、この垢まずいっすねえ!
To LOVEる
知らなかった――。いつの間に「少年誌でギリギリ描けるレベルのセミヌードファッション妄想大会」が開催されていたんだ……。
グランプリ作品と、天条院さまの牛柄全身タイツを見るに、長谷見・矢吹両先生の狂気は確実に読者を蝕んできてるな、と思いました。
・お静ちゃん
笑った。クソわらた。犬が出たらパンツが見えることが完全に定型化されていることに爆笑した。
・古手川さん
笑った。クソわらた。古手川さんにぶつかったら、股間に顔がめりこむのは当然だよね! 爆笑した。
ていうか、これ、バカ彦くんと同じくらいありえねーよ。なんで、ぶつかったらこうなるんだよ。ていうか、これ、バカ彦くんだよ!
・古手川「全く…、一体何をしているの、あなた達は!」
オマエモナー。
***
今週前半は神認定。
サイレン
ヒリューワッショイ!!
\\ ヒリューワッショイ!! //
+ + \\ ヒリューワッショイ!!/+
+
. + /■\ /■\ /■\ +
( ・∀・∩ (・∀・∩) ( ・∀・)
+ (( (つ ノ (つ 丿 (つ つ )) +
ヽ ( ノ ( ヽノ ) ) )
(_)し' し(_) (_)_)
・次週予想
雨宮「朝河くん!! 二人とも無事!?」
ヒリュー「雨宮!!!」
雨宮「…………! 朝河くん……。これ、朝河くんがやったの!?」
ヒリュー「えっ……! …………あ、ああ。もちろんオレさ! オレがやったんだ!」
雨宮「すごい、朝河くん! 本当はやればできたのね! 見直したわ! メールいっつも無視してごめんね!」
ヒリュー「そ……、そうさ……! オレだって、ホントはやればできるんだぜ……!」
朧「( ´∀`)σ)∀`)」
ブリーチ
吹っ飛ばされた狛村隊長に代わって戦うのかと思われた射場さんですが、背中を向けて逃げ出しました。まったくいいところなし。実にカッコ悪いです。なんでこんな人が副隊長やってるんですかね!?
……と、思ってしまうところですが、それはOSRバトルを知らない者の表層的な見方に過ぎません。この漫画のOSRバトルを理解していれば、今週の射場さんの行動も極めて理に適ったものだと分かるはずです。
一護における織姫しかり、朽木隊長におけるルキアしかり。OSRを高めるためのもっとも基本的な手段は「弱者の救済」です。もうここまで言えばお分かりですね? そう、射場さんは己を相対的弱者の立場に置くことにより、狛村隊長のOSRブースト役を引き受けていたのです。
そもそも、副隊長の仕事とは本来このようなものなのです。隊長が全力でバトルできるようOSR面でフォローする。戦闘能力など二の次です。一角はそこらへんが分かっていませんでした。彼は以前、射場のことを「十一番隊では副隊長になれないから他に移った」などと言っていましたが、彼はそんな卑屈な男ではありません。OSRブースターとして最も働ける場所へと移っただけなのです。そして、今回、彼はその才能を十分に発揮し、狛村隊長の後ろでOSRブースターとして卍解を助けたのです。
また、別の側面からも射場さんの活躍を見ることができます。狛村隊長は射場さんに対し、「退くな、絶対に。儂の後ろに立っておれ!」と言いました。そして、狛村隊長の卍解である黒縄天譴明王は彼の背後から現れたのです。これが何を意味するか、お分かりでしょうか。
そうです、黒縄天譴明王は射場さんのOSRを核として生み出されているということです。狛村隊長が、「わしの後ろにいてね。どっか行っちゃダメよ(´・ω・`)」と言ったのは、そこに射場がいてくれなければ彼が卍解できなかったことを示しているのです。もっというならば、黒縄天譴明王は射場さんの化身といっても過言ではありません。今回の戦いは、実際は射場さんが巨大化し、敵を撃ち滅ぼした話なのです。
事ここに至れば、狛村隊長の最後の言葉も理解できますね。
「恥ずかしながら貴公の言う通り、虫螻のような男だ(`・ω・´)」
虫螻とは、何の役にも立たない人間を卑しめていう言葉ですが、つまりこれは、「わしは特に何もしてませんよ。射場が全部やってくれますから」という意味に他なりません。一見すると、情けないばかりであった射場さん。ですが、実際は彼の働きが劣勢にあった狛村隊長を助け、戦況を覆したのです。縁の下の力持ちとは、まさに彼のためにある言葉ですね。
わんこ THE MOVIE 2 | |
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