【9/1】2008年40号のジャンプ感想


ワンピース

 レイリーが光を切断でき、戦桃丸がルフィに打撃を与えられたということは、悪魔の実の能力を無効化する方法が、実は上位実力者の間では既に周知されているということでしょうか。しかし、戦桃丸とか素手ですし、海楼石を仕込んでるようにはとても見えません。となれば、もしかして体内に……? 個人的には、細かく砕いてごはんに混ぜて食べていると予想。神拳寺奥義爆ショウ繋飯のニュアンスで。

 チョッパーの巨大化にびっくりする戦桃丸はちょっと良かったです。億越えルーキー二人を圧倒してイイ感じに優勢だと思ったら、50ベリーのペットが巨大化して暴れまわるとか、そりゃびっくりするよねぇ。


ナルト

 水月がなんか面白いことになってるけど、どういう状況なのかさっぱり分からないぜ。たぶん大ダメージ描写なんだろうけど、ゼリーになったとか、寒天になったとか、そんな風にしか思えないぜ。ダメージを受けたらぷるぷるするって新しいな!

 しかし、八尾の広域大破壊ビームの直後に、「岩が持ち上げられるようになったってばよ!」と大喜びしているナルトを描くのはどうなんだろう。全然すごく思えないよ!


トリコ

・「『洞窟の砂浜』に何か得たいの知れない物が近づいて来とるから……」

 ポニョだな。間違いない。


アイシールド

 勝ったもん勝ちや、って大阪の方では一般的な言葉なんですかね。他に四天宝寺のオサムちゃんくらいしか聞いたことないけれど。

「セナを仲間を信じた心」がヒル魔のミスというのは、いまいち納得いかない感じ。パスだけだとどっちにしろ無理だからセナのランに期待を賭けていた訳ですよね? また、他の選択肢と比べてもセナが大和を抜く可能性が一番高かったからそうしてただけだろうし、ならば最善の選択肢であっても、ミスとはいえないと思うんだ。まあ、最善手だろうがなんだろうが「結果的に負けならミス」というスタンスなら、そりゃミスだろうけど。


ぬらりひょん

 ぬらりひょん祖父の能力は幸村の五感剥奪テニスだった! ……まさか妖怪の分際で神の子と同等の能力を持っているだなんて(ゴクリ さすがは妖怪の総大将と言われるだけの器だ。そして、ぬらりひょんの能力を破るのは、勝ち負けではなく純粋に妖怪に会いたい気持ちを持つ清継くんという訳ですね、分かります。


バクマン

 どうも先週までの僕の読み方は間違っていたようで、いまのところは主人公二人のリアルな中二描写に「ギギギ……」と唸りながら読むのが正解のようです。それでいうと今週の、「オレの大好きな子は可愛いから、実力が伴わなくても顔だけで18歳くらいから声優デビューするかもしれない」という辺りはクラクラする程に中二してたと思います。


・刀

 謝れ、斬に謝れ。

 いや、でも、真面目な話、バトル漫画で刀は辛いと思うんだ。だって、刀ってクリーンヒットしたら相手死ぬもん。どうしても一撃必殺な感じになっちゃうもん。そんな刀で、ある程度斬ったり斬られたりの戦いを描こうとしたら、サムライうさぎの穂波のようにいくら斬り付けても相手が死なないとか、るろうに剣心みたく、「刃の付いてない側で殴ってるから平気でござる」とかになって刀のソリッドな魅力が失われるんですよね。シグルイの刀は触れたらちゃんと斬れそうだけど、ジャンプ漫画の刀は「当たると血が出る鈍器」みたいなイメージで全然鋭さを感じません。だから、バトル漫画における刀って、描く方も辛いんじゃないかなあ。今回のぬらりひょんとか、刀がまともに刺さった珍しいケースだと思うんだ。思い出せる範囲だと、後はザエルアポロさんくらい……??

 ……うん、まあ、そんな感じで刀は難しいんじゃないかなーと思うんだけど、別に鋭さがなくても現にウケてるんなら、そんなたいした問題でもないのかな。


スケットダンス

 浪漫ちゃんのメタ能力が今回は発揮されないのかと思ったら、最後の最後でちゃんと出てきました。

 あー、でも、浪漫ちゃんにはもっともっとムチャして欲しかったなあ。超展開の素人漫画というだけでは三千院ナギと変わらないので、彼女の最大の特徴であり、他に類を見ないメタ能力をもっとフィーチャーして欲しいところ。


格闘王子

 最初のオヤジ戦までは良かったけど、それ以降はステロタイプでした。特に目を惹く描写もないし、主人公もあまり好きになれないし(主に見た目が)、天龍さんも女にバッグを送って受け取ってもらえずに投げつけるとか、勇者学のまさゆきとタメを張れるダメさを醸しており、悪役としては無類の情けなさでした。いや、受け取ってもらえるだけ、まだまさゆきの方がマシかもしれない。

 そんなわけで、総合的にはかなり空気な漫画でした。オヤジのキャラはインパクトあって良かったのだけど、それだけじゃなぁ……。体育のムトーは面白かったです。


サイレン

「エルモア・ウッドの子供たち=ワイズ」という可能性があるかと思ったら全然なかったみたいで普通に仲間でした。コートがちょっと似てるのはミスリードでもなんでもなくて、単に僕たちが考えすぎだっただけなんでしょうか。あと、マリーがTバックで戦ってるように見えたのもミスリードでもなんでもなくて、単に僕たちの妄念が生み出した幻想なのでしょうか。


どがしかでん

 終了。

 一時は「あっけら貫刃帖を超える空気漫画か!」とまで思われたどがしかでんですが、途中で「3年バスケやっててパスも取れない理由」が明らかになり、また、練馬先輩に先輩としての器量があることが分かってからは大分面白くなった気がします。最初は「練馬先輩のケツが硬い」こと以外に、まったく何もない漫画と思われていただけに、中盤から急成長したイメージすらあります。最初はホントにケツが硬いだけだったもんなあ。

 ラストシーン、一ヵ月半の個人練習を経て、いきなりスタメンとなった主人公の姿には、濱田先生の「スポーツ漫画でちんたら成長描いてたらこうなるんだよ!」という叫びが聞こえてきそうですが、どがしかでんが序盤辛かったのは、主人公がマイナスから出発しすぎてたことだと思うんですよね。3年やっててパスもロクに取れないところからのスタートは、読者の方が根負けしそうになります。「オマエ、無理だよ……。才能ないよ……。諦めて別のコトをがんばろうぜ……」って言いたくなっちゃうよ。それだけにパスキャッチを克服して、「右手だけならドリブルが巧い」と判明してからは大分読めるようになったんですが。スタートダッシュでコケたのはやっぱり辛かったなあと思いました。パスが取れないってのは共感型主人公にしてもマイナスすぎて共感できないし、でも、ドリブルだけは最初から巧くて実はあこがれ型だし、やっぱり取っ付き辛いキャラ造形だよなぁ……。柴倫太郎くんが一番共感できたし、好きになれたよ。


ブリーチ

 アギラさんは、まずあの姿形になった時点で、かなり厳しい戦いを強いられていたと思います。「いきなり本気」+「非オサレな鳥型形態」とOSR的に極めて不利です。これだけOSR差が付けば、吉良側には打つ手がたくさんあったことでしょう。

 まず、吉良はここで一度逃げに入ります。本来であれば彼の役目は柱の守護。何かを守らなければならない者が、それを放っておいて逃げ回るなどありえない戦術です。「色ンなモンに隠れやがって!」とアギラさんは怒ってますが、それなら柱に向けて羽根を飛ばせば良さそうなものです。しかし、そうはしないのは、ここで吉良を放置して柱を破壊しにかかると、本格的にOSRが枯渇して飛行すら危うくなってしまうからでしょう。

 そんなアギラさんは体から血液を噴出させて翼を増やしました。なぜ血を噴出すれば翼が増えるのか全く意味が分かりませんが、おそらくOSRアップ以外に特に理由はないのでしょう。ですが、そこまでして、やってることが結局体当たりでは全く片手落ち。ちっともオサレではありません。よって、その後のやり取りと、二人の勝敗も順当な結果だったといえるでしょう。

 侘助が決まり、アギラの機動力を封じた吉良。しかし、このままでは、まだアギラの鋼皮(イエロ)を貫き、止めを刺すことはできません。なぜなら、アギラさんも言うとおり、侘助はなんだか小細工っぽくてオサレではないからです。そこで、吉良は三番隊のモットーを説明し、自分の能力が小細工ではなく、むしろ戦闘とはこういうものであると正当化し、止めを刺すだけのOSRを得たのです。皆さんもお気づきの通り、吉良の説明は十一番隊の戦闘スタイルと真っ向対立するものなので、続く一角さんの戦いが不利なものとなりそうですが、吉良にも一角さんを思いやれるほどの余裕はなかったのでしょう。

 そして、アギラさんが最後に命乞いをしたことで、両者のOSR差は決定的なものとなりました。いや、ひょっとすると、アギラさんは「待ってくれ、最初の暴言をオマエに詫びたい」とか、「待ってくれ。もう一度、オマエの名前を聞いておきたい」とか、何かカッコイイことを言うつもりだったのかもしれません。しかし、それを許してしまうと、またOSR差が埋まってしまい、止めが刺せなくなる恐れがあります。そこを懸念して吉良は「待ってくれ」の時点で、「命乞いプゲラ」と断定して笑い捨て、相手のOSRアップを防いだのです。実に巧みな戦術ですね。

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