今週金曜の夜にラジオゲームやる予定です。「ジャンプオールスターズvsテニスプレイヤー」。好きなジャンプキャラ1人を選んで参加者全員でバトルロイヤルを行い、もっともキルマークの多い人が勝ち、みたいな単純なルールです。で、それとは別に、血に飢えたテニスプレイヤーが手当たり次第にジャンプキャラをブチ殺しますので、みんなで協力して立ち向かったり、否応なくブチ殺されたりして下さい。詳しくは後日ルールなどアップしますので、ご応募等、その時によろしくお願いします。
ワンピース
「ここは逃げよう」
「バラバラに逃げるぞ」
「おれ達は3人に別れよう」
今週のルフィはすげー頭いいですね。メンバーを分割するというのは、ある意味非情な選択だけれど、最大戦力の3人を3手に分けるなど、できるだけのフォローはしていますし。
それに加え、基本的に非戦闘要員であるウソップが、「逃げるための煙幕」という、彼が最もすべき仕事をすべき時に行ったのも高評価。ルフィ、ウソップというルフィ側二人が最善行動をしたからこそ、海軍側がパシフィスタ、戦桃丸、黄猿で3手をそれぞれ塞ぐ行為も、「海軍も抜け目が無い」印象になり、お互いの評価を高めあってる感じです。主人公側も敵側もバカじゃないからこそ、お互いに実力者のイメージが醸成され、戦闘に緊張感が生まれています。
そんな訳で、良い感じで緊張感が高まり、ルフィ側に正しく絶望感が漂った今週ラストの展開ですが、ここでレイリーが参戦しました。レイリーの参戦はこの苦境を突破する一手としては確かにこれ以上ない程に適切とは思うものの、しかし、レイリー自身が「コーティングに専念する」と言っていたため、ここでの参戦はやっぱりアンフェアな感じがするのも事実。ここでレイリーが目を付けられちゃったら、コーティング作業も疎かになってしまうし、当初の「3日間サバイバル」の趣旨とも外れてきそう。レイリーが捕えられて、エニエスロビーでの「ロビン奪還作戦」みたいになりそうな予感がしないでもないので、そこの予想は裏切って欲しいなあ。
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ところで、戦桃丸に吹っ飛ばされたルフィが「痛ェ~~!!!」って言ってるけど、これはゴム人間だからノーダメージでいいんだよね?
バクマン
「サイコーがクラスの奴、馬鹿に見えるから出る質問じゃん」
「…………やっぱ、頭いいな、こいつ」
↑の会話に、なぜかイラッと来た月曜の午後。高校生二人がテストサボって屋上に登って二人して、「オマエ、頭イイよな」「いや、オマエこそ頭イイヨ」とか言ってるのは、ぐううー、なんという中二病。うぎぎー。大場つぐみ先生は夜神月を書く感覚で等身大の高校生を書こうとして大失敗してるんじゃなかろうか。月くんはイタさも含めて好きになれたけど、彼らはちょっとムリだー。
あと、失敗といえば、亜豆ちゃんは本当に「好感の持てるヒロイン」として描こうとしているんでしょうか。たぶん、話の流れ的には、
1、「主人公はヒロインAが好きです」
2、「なぜなら、ヒロインAはこんな魅力的な女の子だからです」
3、「よって、主人公がヒロインAを大好きなことが理解できます」
というプロセスの2番目をやろうとしてるんだと思うけど、いや、でも、亜豆ちゃんはとても好きになれないよ。「計算ではなく素で女の子してる女の子」なんてなんか嫌だよ。僕、熊とか殺しそうな女の子の方が好きだ。
ナルト
今週のジャンプではナルトが1番ではなかろうか。圧倒的に濃縮された高密度の岸本斉史。いま、ナルトは新たな扉を開けた――。
・雷犂熱刀
これはすごい……! これは岸本斉史でなければできない仕事ですよ!!!
「まったく韻を踏まないラップ口調で話しながら、たまにビートたけしのモノマネをする敵が、突然スタン・ハンセンのモノマネを始めたと思ったら、八本目の刀はラリアットだった」
もう何を言ってるのかも分からないほどに凝縮された岸本斉史。さらに怖ろしいことは、この敵が「忍者」であるという不可避の現実! B-BOYでビートたけしでスタン・ハンセンでラリアットする忍者。一体何を言ってるんだ、岸本斉史! この思考法はもはや彼岸だ!
・3点視点でフッ飛ぶサスケ
今週のナルトは「雷犂熱刀」の時点で、既にかなりの岸本斉史でありましたが、さらに、ここで容赦なく岸本斉史が追加されます。そう、殿下の宝刀「3点視点」です!
このコマから得られる感慨は、まさに「岸本斉史」としか表現しようのないもので、「ラリアットを喰らって吹っ飛ぶ忍者」という、字面だけ見るとバカとしか思えない光景を3点視点でこれでもかと見せ付けるその様は、奇異で滑稽でドリフ的でありながらも、明らかに岸本斉史は大まじめであり、大真剣であることがひしひしと伝わってくるのです。そして、やはりこれは総体としては、「岸本斉史である」としか言うことができないのです。
もっと砕いて言うなれば、クール忍者のサスケがラリアットを喰らう時点でナルトは十分に面白いのであり、さらにそれを十八番である三点視点で描くところに、「真実の岸本斉史がある」といった感覚でしょうか。今週のナルトはまさに今現在の岸本斉史のエッセンスを濃縮した一話であり、作者の精神性、作品性が丸ごと圧縮され、ドカンとぶつかってきた感覚を受けました。今週の岸本先生は少しだけ許斐剛に近付いていたと思います。
トリコ
リーゼントじいさんが助けに来てくれたのは予定調和的展開ではありましたが、「小松に切り札を持たせておいた」「切り札もデビル大蛇には効かなかった」あたりは良く出来た展開と思いました。はぐれた時のために小松に何か保険を与えておくのは自然ですが、かといって、その保険でカタが付くなら、トリコやココが苦労してデビル大蛇と戦う必要性はなくなります。なので、「切り札があったけど効かなかった」というのは、まったく正しい、これしかない展開と言えます。耳栓の件を伝えてなかったのは致命的なミスだけど、まあ、トリコならやりかねんかな、と、ここらへんは肯定的スルー。
ノッキングマスターの乱入と小松救出までは予定調和でしたが、まだ「外にいる賊」の件が残っているため、(トリコたちより遥かに強いであろう)次郎が事実上の共闘的立場になった今でも、まだ緊張感を残しており、今週も島袋先生は良い仕事をしているな、と思いました。
リボーン
ムスッとした雲雀さんは男の僕でもカワイイと思ったので、女性読者には大人気なんじゃないかな……!
あと、幻騎士の四刀流と八尾さんの八刀流とか、アイリスの死茎隊とジェニュインの奴隷とか、パクリだとかそういう低脳なことを言うつもりはないけど、最近のリボーンはタイミング良く被ってばっかりで天野先生がちょっと可哀想になってきました。幻騎士さんもアイリスさんも、どちらもインパクトで負けてるんだよなー。
例えば、八尾のキャラは確かに異常だし八刀流も明らかにおかしかった。それに比べて幻騎士さんの四刀流はまだまだ納得できる範囲だった。客観的に考えて、どっちが正しいかといえば幻騎士さんに決まってるけど、どっちがオイシイかといえば、やっぱり八尾さんになってしまう。幻騎士さんは相手が悪いよ、八尾さんのキャラには勝てないよ。こないだまでは、訳の分からんキャラに過ぎなかった八尾さんが、今週の雷犂熱刀により別の次元に進化しちゃった感じですね。ちょっと前までは「どちらかといえば幻騎士」だったのに、いまは「断然八尾」だよ。僕って浮気性ー。
サイレン
サイレンのスピーディーな展開はとかく素晴らしいと思うのです。この漫画はいつ打ち切られるともしれないだけに特にね。でも、このくらいのスピードでばんばんネタを使っていけば、内容的にも引き締まるから、人気も回復するんじゃないかなー?と希望的観測。
・手記見つかったし、ビデオも見つかったよ
叔父のシェルターには客観的情報(新聞)と主観的情報(手記)あたりがあるといいねー、って掲示板で話してましたが、そこらへんは当然の如くあった上に、なんと映像資料(ビデオ)まで残っていました。僕達が期待してた以上の情報を与えてくれるなんて、話が早いぜ岩代先生!
・ヒリュー「オレの予想だが(略)電子機器を狂わせる強烈な電磁波が発生したんじゃねえかと思うんだ」
なんでヒリューくんは不良なのにこんなに博識なんだぜ。ちなみに電磁波を利用して電子機器を狂わせるのは軍用化されてたりします。こないだディスカバリーの「フューチャーウェポン」でやってたんだ。
あと、雨宮さんの「話を整理しましょう」に、「どうせ混ぜてもらえないもん(´・ω・`)」と思ったのか、一人で役立つものをせっせと探してたヒリューくんに僕は何とも言えない気持ちになってきました。ヒリューくんはあれだ、結果の出せるのび太だ。みんな、もっとヒリューくんを誉めてあげてよ!
・WISEのみなさん
荒廃した未来世界だからこそ馴染んで見えた彼らのファッションですが、いま同時代にあの姿で現れたとすると、これはちょっとドン引きなファッションですね。「うるせーよ、イカレ野郎!」と言いたくなる気持ちも分かる。しかし、ビラを配って、変な衣装で車の上に立って、血迷い事をとうとうと述べるってのは、なんというか、「あなたの街にもいる奇人変人」という感じで、実際にやらかした事件のスケールのデカさと噛み合ってなくて、なんだか不思議な感じを受けました。うんこおじさんが世界征服したみたいだ。
しかし、まじめな話、WISEのみなさんはどうやって日本を荒廃させたのでしょうか。大殺戮の様子を見るに、ビルを壊したり、地面に亀裂を走らせたりはできるようですが、たとえ能力で半径5キロを同時に破壊できるとして、日本全国をくまなく歩き回って破壊するとか大変だと思うんだけど(車は電磁波で壊れるんじゃないかな)。そして、その攻撃能力からして、マツリ先生と同じか、それ以上の能力を現代でも使えるようですが、にしたって、PSIを使えば疲労するのはおそらく同じでしょうし、WISEメンバーが何人いるのか知らないけど、消耗戦になったら普通に負けそうな気がするんですよね。可能性があるとすれば、電子機器を破壊して統制を乱し、混乱に乗じてあらかじめ各地に配置しておいたWISEメンバーに命令を出し、分散して効率的に破壊活動を行えば、ある程度の犠牲は出しても目的遂行できる、かな……??
……ていう感じの「世界征服までの手順」的なところもちょっと楽しみにしてます。やっぱ世界征服ってロマンあるよねー。
・エルモア・ウッドの子供たち
敵に回るのか、仲間になるのか不明だったエルモア・ウッドの子供たちも今週であっさりと伏線回収。ふつうに仲間でしたー。しかし、ホントにサイレンはスピード展開だなー。今週の一話でガンガン話が進んだよ。
いぬまるだしっ
大石先生……、読切はあんなに面白かったのに……っ!
今作の最大の問題は、あまりに流行のネタが多すぎるために全体として脆弱なイメージを受けることです。僕が以前、「メゾン・ド・ペンギン」で評価していたのは大石先生の挑戦的姿勢だったのですが、今作にはそれが見られない。どうしても冒険を避けて易きに流れた印象を受けます(まあ、ペンギンにもサードゲイとかあったけど)。ペンギンより親しみやすくなった絵柄も、読切の時は雰囲気にマッチしていたのに、今は軟弱なイメージに捕えてしまいます。
…………と、言っておいてなんですが、実はつまらないと思ってるのは、単に僕が流行のネタに弱いだけかもしれません。いや、うん、良く分からないんだ、蒼井そらとか。一体だれなんだ。
アルバイターキンタロウ
これは凄まじいパンクロッカー……! 高橋英樹先生の1ページ目コメント、「連載とってカワイイアシを雇いたい!!」は実にリアルなパンクロックでした。今週、ナルトの次に良かったのがココ!
これの何が素晴らしいかって、これが「高橋先生の心の叫び」であり、そして、「努力次第で可能であること」です。例えば、僕たちだって高校生の時に妄想したでしょう? 美人女子大生が家庭教師で来ないかなーって。でも、そんなのは叶うにせよ叶わぬにせよ、僕達の手の届く範囲ではない、運否天賦の世界なんですよ。しかし、「連載を勝ち取って美人のアシを雇う」というのは、類似した願望でありながらも、実力次第で十分に実現可能であり、本人の固い意志と有無を言わせぬ実力があれば全員を美人アシで固めることだって可能なんです。それが社会的に考えて適切かどうかは知らねえが(男女雇用機会とか)、それが高橋先生のリアルな気持ちであり、実現可能なら仕方ない! だから、これはリアルである上に実現可能な宣言であり、いい子ぶって当たりさわりのねえことしか書かない凡百のやつらより遥かに好感が持てるのです。いいね、僕はこういう作家こそ応援したい!
…………がッ! 残念極まりないことに作品が実につまらない……っ!!!! ちくしょう、応援したかったのに! 作者コメントページが一番面白いとかなんだよそれ! ヤクザが港でスティンガーをぶっ放すとか、あのねーちゃんは後で確実に暗殺されただろうとか、アナコンダが逃げたのは主人公よりも檻の管理責任者の責任だとか、田舎の賽銭箱なんて年一万も入ってねーだろとか、色々と言いたいことはあるけど、何より全てのキャラクターに魅力を感じられなかったことが致命的。ヘマばかりしてる主人公とか、好きになれる要素が特に無いぜ。あと、話の展開上、仕方がないとはいえ、フィアンセが悪人でそのまま救いがないとか結構辛いよ。後味悪し。
ただ、9000円使うと怪力が発揮できて、一億円使うとビームが撃てるという設定は、やぶれかぶれなのか、それとも一線を超えたセンスなのか、ちょっと判断に困っています。
To LOVEる
天条院さまが大好きすぎてどうにかなりそうだぜ! スイカ割りの特訓をしてスイカクイーンを目指してる時点でもうオレの嫁な訳ですが、次のページを開くと、率先して誰よりも汚れている天条院さまが素敵すぎる! 高貴なものは庶民に先立ち、率先して汚れを引き受けなければならない。まさにノブリスオブリージュ。なんという高潔さ!
そもそも、プライベートビーチに招待してくれる時点で素敵だよね、猿山くんを忘れてない辺りも素敵だよ。僕は猿山くんも大好きなんだ。友達にしたいキャラ1位が猿山くんで、一歩離れて眺めていたいキャラ1位が天条院さまなんだ。
ブリーチ
今週は2通りのまったく異なったOSR操作方法が示された一話でした。
まずはマツゲ側。彼は自分の刀に勝手にあだ名を付けることにより、OSRを調整していたというのです。仲間同士で内輪モメしてる姿はOSRが低いですよね。それが「あだ名がカッコ悪い」「あだ名が気に食わない」などの、全くどうでもいい理由ならなおさらです。しかし、マツゲはそこを逆に利用し、「常時、くだらないケンカ状態」にすることで、OSRを意図的に下げていたというのです。そして、いざという時は仲直りしてOSRアップ。「生死を賭けた戦闘を通して、いつもは仲の悪い二人が協力して敵を倒す」というシチュエーションは明らかに高OSRです。いわば昔のナルトとサスケ。マツゲはただ斬魄刀の呼び方を変えるだけで、このようなドラマを一人で自在に生み出していたのです。
そして、もう一人はエサクタの彼。そもそも破面というのは、面を壊して(カッコイイ)素顔を晒すことによりOSRを高めた虚たちのことです。ですから、顔を覆うマスク面積の調節によりOSRを変化させ強化できるというのは、実に理に適ったアイデアです。戦闘中に自分でガッツンガッツンとマスクを殴る姿は非常に不思議な光景ですが、この奇特な行為にもちゃんとした理由があるのですね。これに対抗するには、檜佐木さんは逆に顔に69を書き足して、拳西へのリスペクトアピールを強化しOSRを高めるしかないかと思います。
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