昔のナルトを読んでみたら、面白すぎてちょっとお兄さんビックリしちゃったよ。
ここがスゴイ! 昔のナルト
・敵が武器に毒を塗っている!
武器に、毒だと……。たいした奴だ。でも、武器に毒を塗るキャラはこれ以降出てこない。
・チームワークの重要性を説いている!
今では卓越した個人技能以外はまったく重要視されてませんが、昔はチームワークの重要性が語られていました。実際、初期はナルトとサスケがナイスコンビネーションで戦ったりしてるし、サスケって今では信じられないくらいナルトをフォローしてるんだよね。「ああ、昔はこんなにイチャイチャしてたから、いまストーカーされてるんだな」っていうくらい、昔のサスケはデレてました。ところで、今のナルトの問題点は、天才が多すぎてチームワークの必要性がないことかもしれない。
・強者が強者として描かれている!
サスケは天才でもカカシから鈴を奪うことはできないし、白に勝つこともできない。大蛇丸はカカシも及ばない圧倒的脅威だし、サクラは今も昔も変わらず役立たず。勝てない敵には素直に勝てず、別の勝利条件を満たすか、助っ人が来るか、ナルトの九尾パワーが目覚めるかしかありません。「勝てそうもない敵には勝てない」のでパワーバランスがハッキリしており、カカシは頼りになるし、大蛇丸は強敵だし、読んでいて非常に納得できます。
いまも昔も変わらないところ
ATB(あいつらたいした棒立ちだぜ……バトル)
戦闘中の棒立ちは中忍試験の二次試験で初出。しかし、この時は「油断してたらアッという間に負けてた」といった感じで、そこまで棒立ちも酷くありません。それ以前の「再不斬&白」戦などは、カカシが再不斬と戦い、白をサスケ&ナルトが担当、サクラは要人の護衛(しかも隙あらば参戦しようとしてる!)と、この頃は見事にチームバトルが成立していました。
戦闘中だが解説タイム
戦闘中の解説タイムはこの頃から健在。しかし、昔のナルトは1コマ2コマで説明してくれるので、それほど問題ではありません。今のナルトはヘタすると1話丸々解説タイムだからなー。しかも、(本人説明の時もあるけど)外野が説明してくれるので、「戦闘中なのに何をべらべらと……」という不自然さもありません。
大技時の3点視点描写
これは、まさかこんな序盤からやってたとは思わなかったのでビックリ。「岸本先生は映画とかアニメ見て影響されて、突然こんなことをやりだしたんだろうな」と思っていたけど、実はこれ、連載初期からやってたんですね。
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こうしてみると、昔のナルトの面白さは「強いヤツは強い」と、ちゃんと強者が強者として描かれていたことにあったんじゃないかなあと思いました。今のナルトは、ナルトたちが五影クラスの暁を倒せるようになってしまい、「強者」がいなくなってしまいました。本当はナルトやサスケたちが、「強者」の位置付けに来たはずなんだけど、どうしてもそれは感じられず、むしろ敵がバカになったか弱体化したように感じられるんですよね。もう暁にもカカシ先生にも自来也にも威厳がなくって、そこらへんが作品から緊張感を奪ってるんじゃないかな?
おまけ
たぶん、ここが初登場@10巻
NARUTO (巻ノ1) (ジャンプ・コミックス) | |
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