「崖の上のポニョ」見てきたよー。マジ怖え。そんなわけでキャラ別感想(ネタバレあり)。
ポニョ
魚の胴体に人間の幼女の顔を付けた人面魚。しかし、人の血を吸うことで半魚人へと変化し、さらには5歳児相当の女児へと進化する。性格は極めて獰猛な上に肉食で、ハムなどを差し出すとピラニアのように食らいつく。気に食わぬ相手には口から水を吐きかけるなどの攻撃性も見せる。さらに、腕力、肺活量など基礎体力は人間離れしており、魔力を使う際にはインスマス面となる。ポニョが進化した際に、何かヤバイものが流出してしまったらしく、そのせいで大波が起こり、主人公の町は海水に浸される。町が波に飲まれる描写はパニックムービーさながら。また、海岸線に迫り来る大波の上で走り続ける幼女の姿はまるでターボ婆さんの如き怪奇現象であり、ここが本作最大の恐怖ポイントといえる。命懸けで波から逃れている時、後ろを振り返ると、……波の上で幼女が走っているのだ。なんという非現実的、かつ、異様な光景であろうか。子供が見たらトラウマになりそうだ。なお、ポニョを放置すると地球が滅ぶ。存在的にはクトゥルフレベルの脅威である。星辰正しき刻、海の底からポニョが目覚める……。
宗介
ポニョを拾った5歳児。同じ幼稚園の女児に大人気で、隣のデイケアセンターのおばあちゃんたちにも大人気で、もちろんポニョにも大人気というプレイボーイ。ポニョの入ったガラス瓶を岩で叩き割り、「死んだかな?」などと、子供ならではの無邪気な恐ろしさを垣間見せる。また、オモチャの船で大海に乗り出すなど、向こう見ずな冒険心も持つ。最後はポニョを押し付けられた形になったが、宗介もまだ5歳児。今の時点であれだけモテるのだから、将来は波乱万丈の人生となるだろう。
リサ
宗介の母。大雨の中、かなり荒っぽい運転をする、この子にしてこの母ありといった感じのワイルドなお母さん。人面魚のポニョを見ても驚くでもなく平然とした様子で、かなり肝が据わっている。「不思議なことはたくさん起こっているが、まずは落ち着こう」と言って、周囲が大洪水に見舞われている中、呑気にお茶を飲み、チキンラーメンを食べる剛の者。
フジモト
ポニョ父。元は人間だったが、今では人間を辞めて、海中で魔法使い的な存在となっている。言うまでもなくディープワンである。「水に生命を与える」といった描写が多く、生み出した波に乗って移動したりするので、「海を極めし男」的なイメージがあるが、それを封じられると普通に平泳ぎで移動する。見た目は不審者ルックであるが、特に悪いことはせず、むしろ地球のためにポニョを回収しようと奔走する。しかし、いかんせん見た目が不審者なので、リサからは変人扱いされ、宗介にも信じてもらえない可哀想な人。終盤で「いろいろ悪かったな」と宗介に謝るが、一体何に対して謝罪したのか良く分からない。(娘の不始末を宗介にケツ持ってもらったから?)
ポニョ母
フジモトが「あのお方」と言うあたりから、きっとクトゥルフだと思っていたが、実際にはイイ人だった。いや、格的にはクトゥルフ的なもので間違ってないけれど……。ポニョについてリサと話している時は、「うちの娘がご厄介になります」とか、「養育費は毎月口座に振り込んでおきますので」とか言ってたんだろうか。気になる。
トキ
デイケアセンターの利用者の一人でツンデレのおばあちゃん。ラストシーンでは突然デレ始め、「フジモトに騙されるんじゃないよ!」などと言って宗介を助けようとするが、フジモトは別に悪い人ではないので、事態を引っかきまわしただけである。何をしたかったのか良く分からないキャラクター。
***
まとめ。とにかく怖いです。ホラー。クトゥルフ神話は置いといても、自分が好意を抱いている対象(ポニョ)のせいで、町が水浸しになり、町民、父母が生死不明の状態となり、おもちゃのボートで命懸けの探索行をしなければならない、というのは普通にトラウマだと思います。自分が守ろうとした存在のせいで町が大変な目に遭うって話はそれだけでキッツイよー。
【関連リンク】『崖の上のポニョ』 クトゥルー神話
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