【8/12】2008年37・38合併号のジャンプ感想(まとめ)


 今週金曜日は夏コミでテニス同人誌の販売をやってます。場所はV-08bです。ムーさんがポスターを作ってくれたので、当日はこちらをブース前に貼ってる予定。目印にして下さいね。みなさんのご来店お待ちしてまーす。



ナルト

・多人数バトル…だと…!? 

 なんてこった、岸本先生も棒立ちが問題ってことには気付いていたのか……。そして、やればできるじゃねーか、岸本先生! 

 ……が、しかし、かと思えば、香燐が噛まれて「ああーん」なシーンが出てきたり、八尾が「チェケラッチョ!」だったり、まったく素直に評価させてくれねーな、岸本先生は! これって、やっぱり岸本先生は、「これで香燐人気が爆発するぞう、しめしめ」とか思ってやってるんだろうなあ……。ATB(あいつら…たいした棒立ちだぜバトル)という最大のネックは克服したのに、「ああーん」やら「チェケラッチョ」やらが相変わらずの岸本節。ATBの克服は誉めてあげたくなるんだけど、いや、これではやっぱり誉めれないという……。岸本先生、なぜだ。なぜ僕たちに試練を用意するんだ……!

 そして、今週の真に恐るべき点は、おそらくあの「チェケラッチョ」が「チャクラ」と韻を踏んでいるであろうことなんだ。「八尾はラップのセンスがない」というキャラ設定を認識してなお、これはあまりに怖ろしい事実だぜ……。


・影分身で修行

「岸本先生が気付いててビックリしたこと、その2」。四体まで分身して同時修行……というのは、まあ、巧い落としどころ……、と言っていいのかなぁ……。

 厳密に言えば、「油をかけるのは4体にして、他の影分身は油なしで修行しろよ」とか思いますし、そもそも、影分身の感覚がオリジナルに還元されるなら、影分身のダメージも本体が受けそうなもんですけど、まあ、そこまでは言わなくていいのかな……。岸本先生が影分身修行法のことを覚えてただけでも、なんだかとっても嬉しいんだ。


・ナルト「自然エネルギーを感じるだけの修行がこんなに難しいとは思わなかった……」

 ああ、うん…………。

 いや、確かに難しそうだとは思うよ。ぺちぺち叩かれて痛そうだなあとも思う。でも……。でもさ……。

フカサク「辛い修行に耐えてこそ本当の力が手に入るのじゃ」

 そんな言うほど辛くなくね……??

 一般的に忍者の修行って、もっと大変でもっと辛いイメージだと思うんだ……。「座禅して、たまにカエルに殴られる」ってのも、まあ辛い修行かもしれない。同じことをやれといわれたら確かにやりたくない。だけど、やっぱそんな大したもんじゃない気がするんだ。 そもそも最初は「死ね」なんて言われてたんだから、「座禅して、たまに殴られる」って、ずいぶん難易度が下がったと思うんだ……。読者的には「死ね」くらいの難易度で、「なるほど! 仙術を身につけるにはそれほどの覚悟が!」って納得できる感じだったんだけどなあ。

 あと、くだらねーことを言うと、影分身にだけ修行させれば痛くもなくなるよね。四体影分身作って、そいつらを油を使って修行させて、本体は油なしで修行すればいいんじゃないかな? そうすれば、主に辛いのはフカサクさまだけで、ナルトは何も辛いところがなくなるぜ。


・フカサク「この修行は誰もができるという訳ではない」

⇒「膨大なチャクラを持ってないと無理だよ!」

 あ、うん……。つまり、才能ってことですか……。才能があれば、後は座禅して、カエルにポコポコ殴られてればイイんですね……うん…………。


・千鳥

 ……待て。ちょっと待ってくれ。なぜ、千鳥がまともにヒットしてるのに感電ダメージになってるんだ。千鳥って「ビリビリ→グアア」なんてモンじゃなくって、一撃必殺の大ダメージ貫通技なんじゃなかったの?? 角都さんとか貫通してたよ!

 いや、千鳥流しが電撃攻撃ってのはまだ分かるんだ。でも、直接攻撃版の元祖千鳥がスタンガン扱いになってるのにはどうにも納得がいかないよ。角都さんには貫通するのに、八尾さんには貫通しないの???


追記:いま範馬さんと話してて、「八尾さんが水月の水を浴びてるせいで、千鳥が水で拡散して突きダメージが得られなかったのではないか」説が出た。


ワンピース

 おお……。4人のルーキーがちゃんとかませ犬として機能している……。ウルージ、ホーキンス、ドレーク、アプーの四人をボコることで、海軍大将の強さがきちんと表現されてますね。ここらへん、重吾をかませ犬にして八尾の強さが伝わった気になってるナルトとはちょっと違うぜ。

 そういえば青キジも麦わら一味相手にはこのくらい圧倒していたし、海軍大将の強さは今のところキッチリとキープされてます。ただ、心配なのはCP9も初登場時はこのくらいの強さ描写があったのに、麦わら一味とタイマンしてるうちになんだかんだで個々の株が下がってしまったことで、同様に今回のシリーズで黄猿さんの強さが下がらないか心配です。個人的にはモリア戦の、「影を体にたくさん入れたら強くなりました」は、モリアさんの強さを損ねずに対等のバトルを実現するナイスアイデアだったと思うので、今回もそんな方向で行って欲しいなー。まあ、ロギアを相手にする時は、水をかけるとか、ゴムだからとか、なんらかのとんちが絶対に必要とされるので、そこはちゃんとやってくれると思うけれど。

 ゾロが完全回復してなかった点も良かったです。でも、それなら、あの後すぐから重傷モードにしても良かったのにと思うけれど。今週みたいなフォローのおかげで、いまはまだイイ感じだけど、当時は完全復活したと思ってガッカリしたもんなー。

 それと、ロビンの能力が久しぶりに十全に機能してたのも良かったです。彼女の能力は昔から無体だ無体だと思っていたのに、なんだかんだであんまり活躍してくれなかったので。今回の「口からビーム自爆」のように、ロビンの能力は本当は酷い能力なんだよなー。


 ***

 そういえば、今回はルフィ側のバトルも面白いですね。相手は量産型くまということで勝ち負けは最初から見えてるのに、しかも主人公側が多数で一人の相手をみんなでボコってるだけなのに、それでも十分面白い。くまがなかなか倒れないのも、単純に「装甲が厚いんだな」と納得できますし(今までは「こいつ体力無限かよー」的に感じてた)。これまでと何が違うのか良く分からないけれど、やっぱりスピード感が問題なのかな。


トリコ

 デビル大蛇戦、いいなぁ……。

 デビル大蛇が強いことはハッキリ分かったし、ココとトリコが二人いてもしっかりピンチを演出できてるし、にも関わらず、終わってみればやはりココ&トリコの方が一枚上手で、まだ余力を残していたと読むこともできる。ココとトリコの株を下げずに緊迫感のあるバトルができています。島袋先生、うまいや。

 しかし、あえていうなら、「最初から致死性の猛毒をくらわせておけば勝負は簡単についてたんだ」は、ちょっと微妙かも。これ、トリコがいなければ(トリコが食うことを配慮しなければ)ココが最初にピット器官に毒液を撃ち込んだところで勝ててたことになります。すると、あの時、トリコが小松を助けに行かずに残ったことが、ココとしてはむしろ迷惑だった、みたいに読めなくもない……。まあでも、そんなところは些細なことか。「ココの毒が入ったら食えなくね?」っていう疑問点にフォローがあったことの方を評価したいです。

 デビル大蛇二匹目は、トリコは五連釘パンチを使ったし(腕は筋肉痛)、ココも毒液をかなり消費したしで、次は戦闘回避の方向性になりそうな気がします。同じ敵と戦ってもしょうがないしね。


・毒液と脱水状態

 ココの毒液が体液を変換したものであり、それゆえに生産量に限界があるという点も評価したいです。ポケモンとか、明らかに自分の体積以上の水を口から吐いたりしてますが、あれ、昔からすごい不思議だったんですよね。水分を毒液に変えてるので、使いすぎると脱水症状になるってのはとても納得。……ん、まあ、トリコは明らかに自分の体積以上のメシを食ってるけどな!


 ***

 いまふと思ったんだけど、ココがデビル大蛇に捕まった時って、相手の顔を狙わないで、自分を捕まえてる腕に向かって毒砲使えば良かったんじゃないかな? デビル大蛇は自分の腕を切り離すかもしれないけど、それはそれで大蛇の捕獲から逃げることができるし。


アイシールド

 シャチホコキャッチの佐野くんは、微妙な技と微妙なキャラ立てと微妙な性能描写のせいで、栗田相手に酷い目に遭って可哀想だなあと思いました。なんといいますか、名前も無いような地味なキャラは誰にも潰されず、逆に潰されるようなキャラは強敵相当としてしっかり個性を立てられているのですよ(キッドとか)。しかし、佐野くんは、取ってつけたような微妙な性能とキャラ立てのせいでこんな目に遭って、これは割が合わねーと思うんだ。


バクマン

 うーん、これは不思議な漫画だ……。おじさんのエピソードなんかはリアルな感じで共感できるんだけれど、終盤の告白に行く辺りから急にファンタジー入ってきて、どういう感覚で読めばいいのか困惑させられ、不思議な気分になりました。告白までは確率とか数字を出してきて地に足が着いていた感じなのに、告白から、突然、全キャラが空高く舞い上がったような……。これで、次回から亜豆ちゃんが本当に学校にも来なくなって、宣言どおり本当に結婚するまで会えなくなったら本気でファンタジーだなー。最終回で、「すべては真城の妄想であった。この間、0.00000001秒」というオチでも納得できるくらいにファンタジー。


・鈴木サイコー

 友人の「サイコーつれねーな」のセリフに、「これはナルトばりに意味不明な口癖キャラが出てきたぞ……」と戦慄していたら、主人公が鈴木最高くんでした。見た瞬間は、大場先生が岸本先生に影響されたのかと本気で怯えてしまったよ。


・高木くん

 高木くんは見た目は初恋限定の曽我部くんのようだし、主人公をマンガ家に誘う強引な姿も曽我部くんのようだし、家の呼び鈴を押すのにブルブル震える辺りも曽我部くんのようだけど、それでもちゃんと呼び鈴は押せたし、どんなマジックを使ったのか知らないけど主人公に漫画を描かせる気にもさせたし、なんだかんだいって彼には実力が伴っている辺り、曽我部くんと違って好感が持てるなあと思いました。実力とは結果を出す力なのです。挙動が同じでも、結果が出せれば高木くん、結果が出なければ曽我部くんなのです。


べるぜバブ

 悪くはない作品だけど、主人公がイイヤツにせよ悪いヤツにせよ、いま一歩中途半端で魅力の薄い感じがしました。たとえば、「天使な小生意気」の蘇我なんかは、同じく無敵の不良キャラでも極端なバカっぽさがあってそこが魅力になっていましたが、男鹿くんはイイヤツとも悪いヤツともどちらにも振り子が振り切れず、プラスアルファの特徴がないんですよね。基本不良だけど、ワルという程にワルにも徹してもないし、頭も悪くないんだけど特筆する程良くもないんだよなあ。

 ところで、主人公の両親や姉はベルゼバブとヒルデガルダの存在はともかく、アランドロンが謎でしょうがないと思います。男鹿くんがヒルデガルダを孕ませて子供を産ませた上にホモセックスにまで手を出したのかと、そんなことを考えちゃうんじゃないかなー。

 …………と、一瞬思ったけど、ベルゼバブがヒルデガルダとアランドロンの子供だと考えれば一家揃って居候に来ただけってことになるか。うん、あんまり問題ないな。


To LOVEる

 ちっ…、暗殺者はジェノスじゃなかったのか……。ちょっと期待してたのにな……。

 しかし、今回の暗殺者さんは、現地人に溶け込むという意味では非常にプロフェッショナルな仕事ぶりだったのではないでしょうか。最初は、「糸使いなのにテキヤってアンバランスだなあ」などと思ったものですが、よく考えてみればこれほど理に適った変装もありません。夏祭りにテキヤに化けるのは確かに適切な偽装ですよね。そりゃあジェノスだって同じ任務ならテキヤに化けたよ。いや、矢吹先生がピンだったら、たぶんそうはしないだろうけど。


・都合よく服だけを溶かすイロガーマの粘液

 相変わらずのTo LOVEる節ですが、しかし、こないだも都合よく服だけ透かすメガネが出てきたばかりですしね。リトだけにしか見えないか、衆目に晒されるかの違いこそあるものの、To LOVEる世界においては、この程度、日常茶飯事であることに違いありません。

 その証拠に、ほれ、春奈ちゃんは尻を突き出して粘液をガードし、事件解決後も尻が露わにも関わらずリトの前で微笑んでいます。臀部を露出することなど彼女にとってはもはやありふれたことなのです。そりゃあ、古手川さんも風紀の乱れを嘆きますよ。


ディグレ

 元帥の行方はともかく(偽装じゃないかなー)、後半のイノセンス回収パートはショートショートな感じで非常に良かったです。戦闘とチェスの同時進行ってオシャレね。元帥の死(?)から何がどうなって、こういう行動に至ったのか良く分からないけれど(とりあえずいったん諦めて気分を改めたの?)、それを補えるオシャレさだったと思います。いつもこのくらいオシャレなら話は分からなくてもいいかなーって思えるくらい。でも、それなら「糞・糞・糞・糞・糞女ぁあー」のところなんかも、もっとオシャレにすればいいのにね。あのページはオシャレが足りないよー。


サイレン

・がんばれヒリューくん

「安定した足場の供給」「人間盾」というこれまでの役割に加え、「大掃除」まで獲得したヒリューくん。その頃、アゲハは単独でタヴーを倒していた。がんばれ、ヒリューくん。もっとがんばれ!


・2010年
 
 オジキが白骨化していなかったこと、新聞が2009年止まりだったことなど考えて、サイレン世界はごく近未来の話っぽいですね。201X年くらい?? 

 少なくとも問題が起こったのは2010年前後のことみたいだし、これだけ近未来だと、アゲハたちは漂流教室で言うところの「僕たちは選ばれたんだ!」状態とも言えそうです。黙ってても2年後に全滅するなら、危険でも対抗戦力(PSI)を得られる可能性があるドリフトたちの方が勝ち組だよね。


・世界再生計画のビラ

 これは推測というほどのものではありませんが……。

「ビラがたくさんあった」というのが、ちょっと引っかかりました。オジキが好事家で不思議なビラを見つけたから持って帰ったというのは分かります。しかし、それなら予備を含めても2~3枚あればいい訳で、このビラをたくさん保管している意味はないですよね。それなのにビラがたくさんあったということは、これはオジキが配るor貼る側の人間だった、――つまり、ワイズメンバーに近しい者だったと考えられないでしょうか。近い将来に変革が起こることを知っており、そのために核シェルターを作ったのだとしたら辻褄も合いますし。

 あと、死んだら灰になるサイレン世界でオジキの死体がしっかり残ってるのも不思議といえば不思議かもしれません。まあ、新聞紙も判読可能な感じで残っているのもあるわけで、オジキの死体が残っていたのもその程度の理由かもしれませんが。


スケットダンス

 ドN心というものが最初読んだときは良く分かりませんでしたが、二回目を読み返した時に、フライパン問題に苦しむ冒頭のヒメコの姿を見て、「なるほど、これがドN心か……」と、ちょっと感じるものがありました。少し共感はできたが、しかし、変態であることに違いはない。

 みんなも同じ気持ちだと思うけど、最終問題はイマイチ納得いかないよね。4匹だと75分じゃねーの? 最後のネズミ一匹にだけ4匹目のネコを投入するのと、最後のネズミ一匹をネコ3匹で追いかけて1分で捕えるのは、どっちもどっちだと思うんだ。


ぬらりひょん

 敵対勢力にあった牛頭馬頭をいきなり総大将の護衛に就けるのは、なかなか思い切った起用だと思いましたが、マキャベリもかつての敵を用いることを推奨しているので(かつての敵は信頼を得るため真剣に働くので/20章より)、あながち間違ってもいないかもしれません。

 ところで、ぬらりひょんのおじいちゃんは護衛を断るくらいなんだから、逃げるにせよ迎撃するにせよ、「一人でできるもん」なところを見せて欲しいですね。人の家でお菓子を食べるだけでなく、そろそろ総大将たる器を見せて欲しいんだ。個人的にはゆらちゃんとムチが戦う中、なぜか敵妖怪に茶菓子を振舞われて飲み食いした後、(継戦中のゆらちゃんを残して)トコトコと家に帰って欲しい。


ダブルアーツ

 登場と同時に5人が戦死済み…だと……?

 一般ガゼルはファランやスイにボコられ、そして、幹部ガゼルも登場と同時に5人が欠員。な、なんという草食動物っぷりだ……。いちいち期待通りだな、ガゼルってやつはよう……。

 まあ、ここから襲名の儀式とかで5名の欠員を補充したりするのかもしれませんが、個人的には次回で「また死んじゃったよ……(´・ω・`)」「どんどん減っていくね……(´・ω・`)」「オレたちもうダメだな……(´・ω・`)」と、ガゼルメンバーのしょんぼりトークからスタートして欲しいなと思ってます。


 ほら、↑彼とかすんごいションボリしてるじゃん? それをゼズゥが一生懸命励ますんだよ。「何言ってんだよ! オレたちまだまだいけるよ!」「オレ、こないだミリティア倒したもん!」って。かわいいね、ゼズゥ。


ネウロ

 ネウロでOSRバトルをうんぬん言うのもあれだけれど、回想キャンセルって確かにキツイなーと思いました。回想シーンが入れば、そこから再起したり、華々しく散ったりと、とにかく何かできるものだけれど、回想キャンセルされたら、あのように醜態を晒すことしかできないわけですね。ブリーチのみならず、やっぱりOSRは重要だなぁ……。


どがしかでん

 うん……。普通に面白いんだ。主人公がそれなりに活躍し始めて、須藤くんが協調性&責任感を見せ始めると、それだけで十分面白くなりました。うん……。面白くなったけど、もう打ち切りが決まっているであろうことを考えると、なんだか悲しい気分になってくるんだ……。ちょっとスロースタートすぎたね、この漫画は。そして、途中から面白くなったものだから、世紀のクソ漫画としても語ることができず、なんだかとても勿体無いというか、いや、この文脈で勿体無いということすら失礼なくらいに面白いので、それすらも語りにくいというか。うん、なんかなぁ……。とっても複雑な気持ちです……。


ブリーチ

 何気に戦術的に優れていたクールホーンさん。まず、彼は大仰なポーズから虚閃を放ちます。虚閃は見た目の割に、敵にまともなダメージを与えた描写がなく、以前より「実は傷一つ付けられない低威力なんじゃないか」などと言われていました。そして、今回も実際にマツゲに傷一つ付けることはできなかったのですが、クールホーンさんもこれの低威力は諒解済みだったのでしょう。今回は虚閃をあくまで陽動に用いており、彼の真の狙いは虚閃を牽制とした接近戦への移行にあったのです。

 そして、マツゲを吊るし上げるクールホーンさん。思えば、ルキアは同様の姿勢からアーロニーロさんを貫いたのでした。ですが、クールホーンさんはアーロニーロさんと同じ徹は踏みません。彼は「ロサ・ブランカ」を展開します。これは周囲を黒い茨で覆うことにより、マツゲを外部と遮断する能力です。これにより、マツゲは織姫などの外部OSRブースタを封じられてしまい、自分だけの回想で戦わなければならなくなってしまったのです。敵のOSR補給手段を制限するクールホーンさんの能力は、極めて実戦的な能力だと言えるでしょう。

 しかし、そんな彼にも誤算がありました。確かにOSRバトルにおいては、外部からのOSR補給は重要な戦力源です。ですが、同時にOSRバトルでは「仲間に助けられない」ことでも戦闘力が上昇するのです(恋次の敵陣での分散行動などが有名)。さらに、マツゲは「真の力を仲間にも見せない」という制約によりOSRを高める特殊なOSRバトラーでした。これはクールホーンさんも相性が悪かった……!

 ちなみに、マツゲの能力は使用後お肌がツヤツヤになることで知られています。この漫画のことですから、クールホーンさんがこれで大人しく死んでくれたとは思えませんが(確率的には半々くらいでしょうか)、しかし、たとえ彼が生き残っていても、お肌がツヤツヤになったマツゲのOSRに敵うとも思えません。相手の戦力を奪った上にお肌をツヤツヤにして自らのOSRを底上げする……。マツゲの能力もまた、極めて実戦的な能力と言えるでしょう。さすがは尸魂界の精鋭です。

To LOVEる 第2巻
To LOVEる 第2巻渡辺明乃, 戸松遥, 矢作紗友里, 新井里美, 加戸誉夫

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