【8/5】2008年36号のジャンプ感想(2)


 夏コミは8月15日、東V08bにて「テニスの王子様」同人誌を委託販売します。ムーさんの「初」(こちらにも寄稿しています)。アイオライトさん&Yukimiさんの「週刊少年打ち切りジャンプ」と共に販売していますので、三誌共々よろしくお願いいたします! なお、「打ち切りジャンプ」にはSWORD BREAKERのグリードさまペーパークラフトが付いてくるんだって! アバル信徒にゃたまんねえぜ……! ガッデム!!!!


(↑ロックでお馴染みのグリードさま)


ナルト

 今週のカラー扉。互いの顔をネックレスにしているサスケ&ナルトを見て、「戦場のボーイズラブもここまで来たか……(ゴクリ」と畏怖を覚えたものですが、どうも映画のオマケアイテムだったみたいで安心しました。いや、婦女子狙いをどうこう言う気は全くないんだけど、でもいくらなんでも、これはホモホモしすぎると思ったんだ。今の岸本先生なら(ツンデレ、ラップの流れで)これくらいの(間違った)婦女子狙いはやりかねないので真剣に戦慄したんだ。


・香燐「か…かっけーサスケ! やっぱりサスケはコマになるような柄じゃねーもんな」

>> マダラ「尾獣やるから尾獣とって来てくれよ、後裏切ったら殺す」
>> サスケはもう少し考えてから行動したほうがいいと思う
(29号の補足より)

 は、ははは……。はははははは…………。


・香燐「こいつラップの才能ねーじゃん!」

 な、なに……!? キャラ付け、だと……。あれは岸本先生が何もわかっていないのではなく、八尾が分かっていないだけだったと言うのか……! 岸本斉史、大したヤツだ。

 あと、先週でサビとか言ってたけど、フックって言葉も知ってたのか……。僕たちはちょっと岸本先生をバカにしすぎていたのかもしれない。


・オレたち蛇、改め、鷹!

「気をつけてサスケ!」
「何だ、あの構えは?」
「サスケ、大丈夫か!」
「なんだよ…、あの動き」
「何!?」

 相変わらずの棒立ちっぷりを見せる鷹の3人。3人揃って驚き役しかしてねー。


 ***

 ううん。しかし、今週のナルトのこのつまらなさは一体なんなんだろう……。どこに問題があるのか定かではないが、とにかくつまらなかったです。単純に八尾さんに魅力がないことが問題なのだろうか?? 八尾さんはキャラクター性も、攻撃手段も、まったく強い気がしないのに強いところも、全部含めて本当に魅力がない。しかし、HIPHOPでビートたけしで武器は刀八本って凄まじいキメラだよなあ。魅力はないが、凄まじい個性であることは認める。ベクトルは負の方向に向かっているが、絶対値は確かにスゴイ。

 また、「ラップの才能がない」というのがキャラ付けだとは分かったけど、これは才能云々という問題よりか、それ以前に「本当にラップをする気があるのかどうか」という問題な気がするんだ。だって、ほとんど韻踏んでないんだもん。どうせならセンス最悪でもいいから、律儀に全文で韻を踏もうとして欲しいな。ライムする気があるのかどうか。まずはそこから問題だ。


こち亀

 ああああああ、心が痛いいいいい――。

 部長のリアルダメ中年っぷりが見てて悲しくなってきます。新しい趣味を得ること自体は良いことだと思います。しかし、そこで盆栽を捨てる辺りが悲しい。なんといいますか、外部要因に流されてしまい、部長の部長たるべきものが失われている気がするのです。女性にちやほやされたいと思うのは、まあ良いでしょう。しかし、そのために過去の自分まで捨ててしまうのはどうなのか? 部長にとって、それまでの「自分」とはその程度のものであったのか。……などと思うと色々悲しくなってくるのです。バラで女性を魅了し、さらに若者に盆栽の奥深さをも伝える。部長にはそのくらいの気概が欲しいと思うのは、僕が部長を買いかぶりすぎているからでしょうか。

 あと、最近の部長は「たまに羽目を外す」といった感じではなく常時羽目を外しているので、両さんとあんまり変わらない気がします。


サイレン

 おおーっ、カブトくんが意外と考えていたーっ! なるほど、核シェルターですか。果たしてそれでも中身が無事かどうかは分かりませんが(入り口の扉を開けたままオジキが死んでそうな気がする)、巧く行けばこの状況に至ったある程度の情報が得られる訳ですね。サイレンはそれなりに展開が速いのが嬉しいなー。掲載位置的にもアレですし、今回で大半の情報を得て、次回でサイレン塔へ攻め込むくらいの感じで進んで欲しいです。

 ヒリューくんの扱いについては特に言うまでもないのでスルー。たぶん、これからもイイコトないよ! でも、それこそがキミのレゾンデートル。


ダブルアーツ

>>  トロイとガゼルの説明があまりに説明口調だったことを除けば、まあイイ感じじゃないでしょうか。しかし、ダブルツアーツは北斗神拳みたいな扱いの方がアツかった気がする。
>>
>> 「伝承にいわく、男女二人が手を取り合い、二人にして一人の如く戦う暗殺術あり。その名を『ダブルーアーツ』という」
>> 「ま、まさか、てめえら……。『ダブルアーツ』使い……!」
>>
>>  みたいな。
>>
>>  それなら、これからエルーとキリの向かう場所はシスター協会本部なんかじゃなくて、山ですね。山篭りして3年後に下山、老人から種もみを奪うモヒカンのガゼルをダブルアーツで倒すんですよ!
(ダブルアーツ一話目の感想より)

 ま、まさか、本当にこの展開になろうとは……。僕の予想通りなら、次週は「三年後――」で始まり、横たわったスイが、「フフ……、まさかたった三年でアタシを倒す程になるとはね……、ガフッ」とか言うんですよ。で、キリとエルーの関係ももちろん三年相応に進んでいて、初恋→バカップル→新婚→倦怠期と順に消化していまやカカア天下となり、「ホラ、さっさといくよ、アンタ!」「うう、ご、ごめんよう、エルー」みたいな感じでキリが尻に敷かれてるわけですよ。

 ……とまあ、妄想はその辺にしておいて、やっと本題たるダブルアーツに行き当たったのですから、掲載順位は非常に厳しいものの、なんとかモノになった姿まで描いて欲しいですね。二人一組で踊りながら戦うというアイデア自体は良いと思うので。


ブリーチ

 これぞ、まさしくOSRバトル……ッ!

 クールホーンvsもやしマツゲの戦いは、まさにOSRバトルの真骨頂とも言うべき戦いとなりました。

「心と一緒に折れなさい」
「鼻の骨と一緒に折れちゃえ」

 まず、二人はお互いのOSR理論に則った攻防を繰り広げます。クールホーンさんは、「心が折れればOSRは下がる」というワンピース理論を持ち出し、一方、もやしマツゲは「顔が悪ければOSRは下がる」という一般的ブリーチ理論(※)で戦っています。

※チャドの戦歴を参照

 そして、お互いをブサイクと指摘することで相手のOSR低下を狙い、それでは埒が明かぬとなれば、「ブサイクって言う人がブサイクなんです」と、「ブサイクという相手の心のブサイクさ」を指摘して、さらにOSR低下を狙います。

 ですが、それすらも埒が明かぬことを悟ったクールホーンさんは、「ちょっとだけ本気でいっちゃおうかなっ」と、自分がいままで本気ではなかったことをアピール。これにより、僅かながらOSRを上昇させ、マツゲに斬りかかり、たった一撃でマツゲの左腕を奪うという超破壊力を見せます。

 なお、その時のクールホーンさんの「ビューティ(ry ギロチン・アタック」ですが、ここで注意したいのは、彼の妙ちきりんな叫びや動き、長い技名などが功を奏して、これほどの破壊力(=OSR)を発揮した訳ではないということです。真に大切なのは、この時、クールホーンさんは空中にいるマツゲに対して斬撃を当てにいったことなのです。

 ここで思い出して欲しいのですが、そもそもクールホーンさんの目的とは一体なんだったのでしょうか? そう、柱の破壊ですね。なのに、彼は目の前にある柱に対してではなく、あくまでマツゲに対して斬りかかっているのです。これがもし僕ならば、当然柱を狙うか、あるいは、柱を狙うと見せかけて焦って近付くマツゲを討ち取ろうとするでしょう。とにかく、「相手は柱を守らなければならない」というウィークポイントを突こうとするはずです。ですが、クールホーンさんはそうではなく、柱のことなど眼中にないかの如く、マツゲだけを狙ったのです。実に紳士的であり、かなりOSRの高い行為と言えるでしょう。「ビューティ(ry ギロチン・アタック」の高攻撃力は、クールホーンさんのこのようなオサレ行為によって生み出されたものなのです。

 それに対して、マツゲの戦術も光りました。先の一撃で左腕を破壊された彼ですが、代わりにクールホーンさんに対して、最も効果的な反撃を加えていたのです。そう、彼の狙いは初めからクールホーンさんの髪にありました。その一撃でクールホーンさんの髪を切り落とし、彼の髪型を台無しにしてOSR低下を狙ったのです。

 ……正直なところ、読者からすればクールホーンさんはいまさら髪型がどうとかいう問題ではないのですが、ここでさらに重要なのは、この一撃によりクールホーンさんを激昂させ、彼に帰刃させたことにあります。そう、言うまでもありませんが、OSRバトルにおいては先に本気になった方が大幅不利なのです。卍解にせよ、帰刃にせよ、先に奥の手を見せたキャラに勝ち目はないのです。

 翻ってこの場合を見てみると、戦力的にもダメージ的にも、クールホーンさんはマツゲより優位にあり、本来ならば先に奥の手を使わねばならない(=敗北)のはマツゲの方でした。それをマツゲは、相手の髪の毛をわずかに損なうだけで、クールホーンさんに奥の手を使わせたのです。これにより、マツゲは事実上の勝利を手に入れたのです。なんというOSR巧者でしょうか……! 山本総隊長が「精鋭」と明言するだけの実力はありますね。

 また、言うまでもありませんが、二人のOSR低下を懸念し、決して助けに入らず、棒立ちで眺めていたり、のんびり椅子に座っていたりするであろう隊長連&高位エスパーダ陣もさすがですね。もしかすると彼らは彼らで同時進行で戦っているのかもしれませんが、だとすると、バラガンさんは椅子を用意して座った後に、すぐに立ち上がったことになり、非常にカッコ悪いです。それではOSR低下は免れません。バラガンさん程の男がそのような初歩的ミスを犯すとも思えませんし、やはり、部下の戦闘を傍目に、いまも優雅に座っていらっしゃるのだと思います。

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