かがみ「こ、これは……」
raven「ふ、普通の神社、だな……」
というわけで、ravenさん、担当さん、元自衛隊員の方お二人と一緒に靖国神社に行ってきました。んで、靖国はアレだ。鳥居がデカイ。そりゃもうデカイ。伊勢神宮もデカかったけど、さらにデカイ。日本一らしい。そんな鳥居にイタズラ書きがしてあるのを見て、なんという豪胆なやつだと思ったりした。いや、バチ当たりとかいう意味じゃなくて……。物理的に……。
それで、靖国神社は意外なまでに普通の神社で、「神風」とか「必勝」とかのハチマキを売っている以外は特にミギミギした感じもなく、ポップコーンの自販機だって普通に置いてます。
しかも、星条旗だよ! なんというフリーダム!
さらに、食堂らしき店もあります。酒やビールも売っています。こりゃ普通の神社よりフリーダムなんじゃなかろうか……。
また、絵馬や合格祈願なども普通にありました。いや、うん、こういうツッコミは無粋だと思うけど……、靖国の神々に「大学に合格しますように」「夫がパチンコをやめますように」ってお願いしても神々も困るんじゃないかな。いや、ヒノカグツチやサルタヒコだって困るだろうけど……。
ちなみに靖国神社は基本的に「戦争で死んだ日本の兵隊さん」が祀られているんですが、実は「敵味方関係なく戦争に関連して死んだ人すべて」が祀られている「鎮霊社」という社が、敷地内の端っこにこっそり建てられています。「拝殿だけ参拝するのはなんだかミギミギしいなあ」と思う方は、本殿の後にこちらも参拝されると世界平和を祈りに来た感じになれますよ。
***
と、いう感じで、基本的に普通の神社でした。「靖国問題」に書かれていたような、「遺族の感情を悲しみから栄光へと変じる錬金術的システム」はあんまり感じられませんでした。伊勢神宮のように場所それ自体に神聖性を感じられるという感じではなく、文脈の中にあって神聖性を発揮する施設だったのかなあというかんじ。
あと、遊就館(併設博物館)にも行ったんですが、入場料を800円も取るだけあって凄まじいボリュームで、5時半閉館で3時ごろに入場して、半分ほど見たところでタイムアップとなってしまいました。これは普通に鑑賞していくなら4時間は必要になる施設ですね。中には戦車や零戦、人間魚雷、刀、甲冑、銃創のある軍服などが展示されており、不謹慎ながら男の子ならワクワクできる内容です。しかし、「ライトな右ならショックを受ける」と言われてた「戦没者遺書コーナー」(戦没者の写真と遺書が大量に展示されている)を時間の関係でしっかり見ることができず、ワクワクしただけで終わってしまったのが残念。もっと色んな感情を覚えたかったぜ。大東亜戦争コーナーから先がぜんぜん見れてないので近いうちにもう一回行きたいなー。
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