【4/29】2008年22&23号のジャンプ感想


ハンター

・本当は怒ってないよユピー

「うらあぁああ」
「うるせェエええぁ!!!」

 演技してると思うとすごい可愛いなーユピーめー。

 しかし、あの単細胞とまで断じられたユピーがここまで作戦を立てていることを考えると、ナックルなんかは、「おかしい。怒ってるぽいのに、なぜでっかくならないんだ? フェイントの可能性もありうるぞ……」くらいは思いつきそうな気が。いかんせんナックルの方はユピーが単細胞かどうかだって知らないんですし。普通に警戒しそうだぜ。どいつもこいつも、みんな頭が良いと冨樫先生もたいへんだなー。ユピーまで頭がいいんだもんなー。


・結局、移動能力だったっぽいプフ

 答えは「ちっちゃくなって移動中」でした。ユピーの呼びかけに答えられなかったのは口やら肺やら発声に必要な器官を既に移動済みだったからなんでしょうか? でも、これ、あんまり真剣に考えたら、「じゃあ、脳味噌を移動中だったらどんどんばかになっていくの?」みたいなことになりかねないから、ここらはなあなあで受け止めるべきかもしれない。

 そして、モラウさんの念能力についても地味に重大なヒントが開示されてまして、どうもあの煙は本当に粒子で出来てるみたいです。煙っぽいオーラ、ではなく、煙そのものみたい。でも、これもあんまりマジメに考えない方がいい気がするなあ。オーラを変化させて煙にしてるとすれば、煙に固さがあるのは不可解だし、煙を操作してると考えてもやっぱり変だぜ。


・イカルゴサイド

 おおー、展開速い! いいっすねー。

 救出失敗後のイカルゴの利用法まで考えていた辺りも流石ですが(この漫画のキャラは本当に色んなこと考えるよなー、これはおそらく後の伏線だろうけれど)、それよりも、プロヴーダとの対決が良かったです。おそらく戦闘能力を持たないであろうフラッタ(に寄生中のイカルゴ)ではプロヴーダに勝てないだろうにどうするんだろう、と思っていたら「死んだフリ」でした。これは非常にスマートな回答だったと思います。

「絶好の二者択一」というのは良く分からないけれど、電波通信を使った何かでしょうか。ものすごいシンプルに考えると、「自分の身の安全の確保&敵戦力一名の拘束」と、「(プロヴーダにコードを教えての)この場からの脱出」を任意のタイミングで行えるという二択かな。でも、それはあんまり意味がない気がするなー。

 どうでもいいけどアオリの「タコ閃いた!!」がすごい良い仕事だと思いました。面白かった。


サイレン

・雨宮さんのアイアンクロー

 こんなことしてるから電波ヒロインって言われるんだよw

 雨宮さんを気遣うアゲハとかは、正直、あんまり乗り切れないところなんですが、雨宮さんの可愛さに大分救われている気がします。でも、今週一番可愛かったのは、「えい」と馬乗りになる雨宮さんで、もう正直、アゲハは死んでも悔いないと思うんだ。


・タヴーだって疲れるのです

 タツオくん、疲れてました。これって、もし仮に雨宮さんクラスのPSI使いが3人くらいいたら、タツオくんは憐れな展開になってた気がします。だって、疲労蓄積によりチャージ速度が遅くなっていくのに、向こうは入れ替わり立ち代りでドンドン来るんだよ。さらに食料が十分にあったとすれば……、

アゲハ「ふわーっ、よく寝た。体調もバッチリ回復♪ よう、タツオのリロードの方はどうだ?」
雨宮「前回から48時間経過して70%ってトコね」
朧「じゃあ、明日あたり僕が行ってくるよ」
ヒリュー「しかし、ヒマだな。トランプでもしようぜ」

 ってな間にも、タツオくんはヒィヒィ言いながらリロードしてるんですよ。なんという一方的な消耗戦。


・タツオマスク奪取作戦

ヒリュー「(あ、あれ……? もしかしてタツオからマスク奪ったら、あいつ、ワームに食い殺されるんじゃね(´・ω・`))」

 前回、雨宮さんがタツオを倒さなかったのは、彼女が基本的に人の死を辛いと感じる性格だからだと納得しましたが、だとすると、これはなんか微妙な展開だなあ。マスク奪うって、殺すのとほぼ同義な気がしますし。

 まあ、アゲハとヒリューはマスク奪取だけでなく、できればタツオ自身の身柄拘束(さらには現代への連れ帰り?)も狙っているみたいで、彼らの反応としては矛盾はしていない……のかな?? それか、前回、雨宮さんがタツオを倒さなかったのは、意外と近距離戦も強くって倒せなかっただけなんだろうか。「ライズも使うのよ」って言ってたし、単に強かっただけなのかな。

 どうでもいいけど、鎖鎌で標識をガンガン殴ってる女子高生の図がシュールすぎて笑いました。


ナルト

 なんだかちょっと面白いぜ。思ったよりスケールがデカイのが良かったです。もっと個人的な兄弟愛みたいな小さいレベルの話かと思ってたんで(もちろんそれもこれから入ってくるだろうけど)、このスケールの大きさは良い意味で裏切られました。話が大きく進みそうなのも含めて好評価。「抜け忍のサスケをなんで木ノ葉の人たちは一生懸命取り戻そうとするのか」辺りの納得いかないポイントも、これから解決されそうな気がします。「サスケはオレのスペアだー(・∀・)」も解決されるのかなー。

 しかし、初代火影ってそんなスゴイ人だったのね。前に大蛇丸さんがカプセル怪獣の如く召喚してたから、ぜんぜんスゴいイメージがなかったぜ。ラスボスが憧れる程のキャラが、実はずうっと前から顔出ししてたのかー。


ブリーチ

 マユリさんは美味しいなあ。白も頑張ってキャラ立ちしようとしてるけど、ちょっとマユリさんには及ばないね。久保先生もマユリさんが好きすぎると思う。白のキャラの立たせ方に比べ、マユリさんのなんとナチュラルなことか。

 それにしてもどうだろうか。この久保先生の生き生きとしたキャラの描きっぷりは。なんでブリーチはバトル漫画なんだろう。バトル描くにしても、今週みたく4ページで終われば良い感じなのに、と思わざるを得ません。

 今後の流れとしては、「怪しい実験が行われているぞ」⇒「技術開発局なんか作った浦原が怪しいんじゃね」⇒「マユリを片腕にしてる時点で怪しいよな」っていう流れなんでしょうか。そういえば先週ギンが三席を殺してたけど、流魂街の平民が消えただけでこれだけの調査が行われるなら、三席殺しなんてもっと厳しい追及がありそうなもんだけど、あの一件はどうなったんでしょう。そして、今回の事件はあれだけ藍染さんたちが怪しいと、逆に別に怪しい人たちがいそう(そして、それが藍染さん離反の原因として語られそう)な気がします。


ワンピース

 う~む、キッドさんは見事にかませられそうだぜ……。「ルフィより懸賞金が高い」「基本的には悪人」と、僕が尾田先生でもキッドさんはかませで決まりだな。

 しかし、クロコダイルさんは元8100万ベリーかー。あの人、実は一般人に迷惑かけず、海軍にもケンカを売らずの温厚な人だったんじゃなかろうか。うまいこと陰に隠れてこっそり悪事を働いていたのだとしたら、むしろ、8100万分のミステイクが気になっちゃうぜ。

 もりもり出てきた新キャラですが、全員を敵に回してのバトルロイヤルも良さそうだけど、何人かとは共闘もして欲しいところ。普通に考えたらドレークさんになるんだろうけど(海軍が絶対善ではない以上、海軍を裏切った?というのはむしろ善人フラグ)、あえてスクラッチメン・アプー辺りの微妙な人と手を組んでほしいな。アプーの微妙っぽさはちょっと頭一つ図抜けてる気がする。

 ところで、今回の新キャラさんたちは、なんとなくハンターの「クロロ討伐殺し屋軍団」みたいなイメージがしてるんで、気付いたら誰かにまとめてやられてそうな気もするんだ。

「くく、うふふ、おい、あんた、なぜだ!? 何故、オレはまだ生きてるんだ!?」
「だって、ワンピースだから」


マンガ脳

・映画の話をする⇒演出を思いつく

 最近の「岸本斉史っぽさ」をバリバリと感じさせる「映像みたいなコマ割」は、なるほど、こういうところから生まれていたのですね。あれは個人的には良いとは思わないけど、なんかやろうとしてるなあ、というのは感じています。

 しかし、アレは本当に映画からだったんですね。「たぶん映画かアニメだろう」とは前々から言われてましたが、「映画の話をして、映画の演出のことに話が及んで、そこから演出アイデアを生む」ってそのまんまじゃないか。徹夜明けの二人組がお互いの話をほとんど聞いてない状態で映画の雑談をしてると、今のナルトみたいな漫画になるのかなあと、なんか悪い方にばっかり取っちゃいます。


ぬらりひょん

 なんだか弱い妖怪ヤクザが多いなーw なんで病人とか弱い人たちがヤクザをやろうと思ったんだろう。というより、ぬらりひょん世界では「妖怪=ヤクザ」なのだろうか。


・ぬらりひょん「てめーのことだろうが…、ケジメつけたらんかい!」

 違うよ、おじいちゃん! どっちかというとケジメをつけるべきはおじいちゃんだよ! 自分の縄張りで変なのが幅利かせてるんだから対策しましょうよ。こっそりと学生の孫に尻拭いさせてちゃだめだよー。


・ゆらちゃんレイプモード

 みんなの想像通りのレイプモード開始。……ん、だけど、レイプ……なのか?? 星矢さん、微妙な破り方だよなあ。まあ、(暗喩ではなく)食べちゃうつもりだったみたいだし、彼らは別におっぱいには興味ないのかもね。いや、何が言いたいかというと、これほどのレイプモードに入っておきながら肌すら見えないというのは、なんだか不思議な違和感を感じたのですよ。あの大人しい服の破り方に、「???」みたいな気持ちになったんだ。


銀魂

「プルルルル」
「はい」
「あ、オレオレ、息子の……」
「ん……、たけしか。ちょうど良かった。金貸してくれ」
「ガチャン!」

 みたいなネタが、昔、もて王であった気がしますが、犯罪者に犯罪でやり返す冒頭の展開はなんだかそれに似ていて胸がスッとしました。人が嫌がることをしてる人が自分も同じことをされるってのは、どうして気持ちが良いのだろう。そりゃあパニッシャーもギャングを皆殺しにしますよ。

 終盤の展開はとにかく訳が分かりませんでしたが、茶屋のおかみさんが晴太のお母さんでなかったのは良かったです。空知先生、変なフェイントかけてくるなー。そういえば、茶屋のおかみさんは思いっきりブン殴られてたけど、彼女はロボなんでしょうか。この漫画、というか、少年誌であんな思いっきりレディーをブン殴ることはないよね?? ちょっとビックリしちゃったぜ。

 ラストで新八が遊女の格好をしてるのは、さっぱり意味が分かりませんでした。そんなことはまさかないと思うけれど、来週新シリーズが突然始ってこの引きをガン無視してくれたら、読者の9割5分は怒ると思うけど、僕はあえて擁護したい。そのくらい今週ラストは清々しい意味の分からなさだった。嫌いじゃないぜ。


バリハケン

 今週のお話は構造的に美しい……。主人公の特殊な状況を別のキャラにまで及ぼすことで、バリハケンの世界が急に魅力的になったような気がします。

 あと、相手のことを知らぬまま、お互いそれなりに好感を持っている二人が、なんだかんだありながらも、顔を合わせて一緒にお食事をした訳で、なんというか、世の中平和な感じがして良かったです。「ネット上に気になってる女の子がいる」という状況から、「実はすごいブサイクでした」「実はネカマでした」みたいな展開にするより、こっちの方が断然良い。なんだかんだいって二人ともツラは悪くねーし、現在の状況は不幸ながらも、いつかは分かり合えそうなそこはかとない期待感も漂っており、なんだかとっても平和な感じです。なんていえばいいのかな。ムカつかないいちご100%というか、To LOVEる的というか、リト君に腹が立たないように、「ネット上でイチャイチャしてる顔も知らない人」が「可愛い女の子だった」団子にも腹が立たないのですよ。これはギャグ漫画としては非常に良い選択だと思いました。エリートヤンキー三郎の春菜ちゃんみたいな一見可愛くて性格も良いが実はエキセントリック、みたいなキャラと比べても安心感が段違いです。


エムゼロ

 おお、ついに核心が……! 今まで、「高校の頃の思い出全消去かよ……」「何のために魔法の勉強をしてるんだろう……」と、散々言われてきた聖凪高校の存在意義ですが、(主に人格面重視で)魔法使用者を選抜するための機関であったことが分かりました。

 つまり、まず素質のある者を学校に集め、「最後に望みが叶えられるよー、みんな頑張ってねー」とエサをぶら下げて魔法の練習をさせる。その修行期間中に人格を評価し、技術、人間性に優れた者のみにブラックプレートを持たせて、外部での魔法使用を可能にする、と。なるほど、論理一貫してますなー。今までの疑問やギミックが綺麗に繋がってて良いかんじ。

 しかし、あれですね。こうして全てが分かると、「ああ、なるほどなー!」と思うものだけれど、かといって明かされるまでは、「一体こいつらは何の役にも立たん魔法を何を必死に学んでいるのだろう」と思わざるをえず、それがこの作品の最大のウィークポイントになっていたわけです。これは一体どうすればいいんでしょうかね。核心は隠しておきたいが、核心を隠すと色んなことが納得いかない。例えば今後ワンピースで、ルフィやゾロが何をやっても死なないことの謎が明かされるのかもしれない訳ですが、その時に僕達は「ああ、なるほどなー!」と思うことはできても、いま現在、「ああ、なるほどなー!」と思うことはできない訳です。いつか明かされる可能性があることは認めざるを得ないけれど、それでも、いまそれを信じられるのは(文字通り)信者だけなのです。これは非常に難しい問題だと思います。


こち亀

 食の安全性と物価高騰を乗り切るために署長の考えた全員弁当持参制ですが、これで何が乗り切れるとも思えないけれど、少なくとも署の近隣外食店が大打撃を蒙ったことだけは間違いないと思うんだ。


ダブルアーツ

 周りの人たちが大体最善行動を取ってるのがいい感じ。キリとエルーの事情も周知されてたし、護衛も二つ返事で受けてくれましたし。いや、そこまで知ってるなら、むしろ街まで下りてって陰ながら護衛しろよと思わなくもないですが! 実力の確かな護衛が付いたってのは、これから噛ませ犬になるにしてもなんだか楽しみな展開です。僕は個人的には、実力があるとされている人が、ちゃんと実力相応の活躍をするのが好きなので、具体的に言うと、10人のガゼルに囲まれたら3人ぐらいと相打ちになるくらいの活躍をして欲しいです。


To LOVEる

 魔法を唱えたら裸になり、宿屋で寝てたら裸のボスに襲われ、ゲームクリアした後も裸になる。


 ……いやいや。この世界はスケート中に転ぶだけで裸になるのだ。ゲームの世界に入れば、そりゃあ三度も裸になるかー。…………なるのか??

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