・釈迦は29歳で出家、35歳で悟りをひらく(29歳まではボンボンでアハハーって感じで過ごしてた)。
※釈迦でも悟るまでに6年は掛かるんだね
・六道輪廻:天人五衰⇒天界にいる天人でも死は免れず、死の兆候として5つの衰えが見られる(嫌な汗が出るとか、体が臭くなるとか)。だから、天界に輪廻できても喜ばずに解脱を目指しましょう。
・仏教では世界は誰が作ったものでもなく昔からある(cf.キリスト教では神が作ってる)。世界の1サイクルは「成住壊空」であり、「成⇒住⇒壊⇒空⇒成⇒住……」と繰り返す。生まれて続いて壊れて無くなって、また生まれて~の繰り返し。世界も輪廻してる。世界がこれを繰り返す原動力は中に住んでる人々の業(行為)であり、世界が壊れて無くなっても、「もっとごはん食べたい」とかの人の意識が残ってると、それによって世界がまた生まれる。
・四聖諦(四つの聖なる真実) by釈迦
※諦とは真理のこと。諦めるといったマイナスのニュアンスは元々は無い
1、この世は全て苦である(苦諦)
2、苦しみの原因は煩悩である(集諦)
3、我執を消して苦しみの無い理想の境地、悟りへ(減諦)
4、苦しみをけすためには煩悩を消す修練が必要(道諦)
・煩悩とは貪り、怒り、愚かさ(三毒)、これらは鳥、蛇、豚で表す
・煩悩を小さくしよう! ⇒ 日常生活では、例えばまつげの手入れとかヘアースタイルのセットとかしてると時間が掛かるし、うまく行かなければ心が乱れる。いっそのこと髪がなければいいので、頭を丸めよう。こういう理屈で出家する。(サンガ)
・うまいこと自分の行いと言葉を律していくと「目覚めた者」(=ブッダ)になれる。
・善い行いには善い報いがあり、悪い行いには悪い報いがある。行為には必ずその結果がある。
・善行を行うと……
1、長生きできる
2、容姿がよくなる
3、いい家系に生まれる
4、財産と家族に恵まれる
5、言うことや振る舞いがよろしくなる
6、人を助けて自らも尊敬される
7、男に生まれる
8、善行に応じたよい報いを受ける
※7とかは今の時代に即していない。差別意識に繋がるので今の日本の仏教はこれを公式に否定しているらしい
とすると、王者というのは「前世がすごい良かった人」となる。仏教は日本のイメージとは異なるけど、元々は貴族や王者向けの思想だった。実際に仏教の聖者には(釈迦もそうだけど)王族・貴族など金持ちが多い。
※釈迦もそうだけど、何不自由なく暮らしてアハハーって言ってる人たちが、散々遊びつくした後で、「空しい」とか、「この世は苦だ」とか言うらしい。
・十の善くない行い(十不善業)
1、命あるものを殺す(殺生)
2、盗み(偸盗)
3、不適切な性行為(邪淫)
4、嘘(妄語)
5、悪口(悪口)
6、人を仲違いさせる(両舌、離間語)
7、言葉を飾る(綺語) ※お笑いとか演説とか、人の感情を強く煽ることらしい
8、貪欲(貪欲)
9、怒る(瞋恚)
10、間違った考え(邪見)
1~3が身体に関するもの、4~7が言葉に関するもの、8~10が心に関するもの。身体に関しては1の殺生がワーストだけど、心に関しては変な宗教(邪教)を信じる(=邪見)がワースト。
・人はキリスト教の神にはなれないけど(神が人を作ったから)、努力すれば仏にはなれる。でも、次の仏は56億年後の弥勒だからそう簡単にはなれない。56億年後くらいになると、もう釈迦の言葉もすっかり忘れられて世界は荒廃してるだろうけど弥勒がなんとかしてくれるんだって。
※「もうすぐ弥勒が来るぞー」的な宗教(メシアニズム/終末論)がアジアではしばしば起こったらしい。どこの宗教も変わらんね。
・チベットの僧団でのお布施は、「お金渡す」→「だれそれからなんえーん、と読み上げられる」→「(x人の僧侶がn日食えるという)単位に換算され、僧侶に配られる」といった感じで、自分のお金がどこの僧侶に渡ったかはっきり分かる明朗会計らしい。チベットの僧侶はクソマジメに毎日論理学(宗教)の勉強をしてるし、日本みたいに葬式のたびに良く分からんけどカネを払うのと違って、カネを払う抵抗感が薄いらしい。
・チベット僧は15年くらい論理学の勉強をして、最後にダライラマの前で試験を受けて、合格すると(僧侶集団の中での)トップの道が開けるらしい。あんまり勉強出来ない人は、炊事とか会計とか観光客の案内とかするらしい。