ハンター
・ユピーが大きくなったよ
でっかくなったユピーの一撃は確かに凄まじい破壊力でしたが、しかし、それでもウヴォーのビッグバン・インパクト相当のようで、そう考えるとウヴォーってすごかったんだなあと思ったり。
そんなユピーの超攻撃を逆に利用することを思いついたナックル。ここまでは読者も同じことを考えるんだけど、それに対して、ユピーの方がまたまた意外と頭良く、「滅私」に直ちに辿り着く辺り、流石はハンターハンター。これ、凡百の漫画なら、ユピーが飛んだ後に「ばかめ、わざと使わせていたんだ!」で終わりですよ。いや、田仁志様もそうだったけどさ!
ユピーの能力は怒りに応じて攻撃力をアップさせる強化系といったところでしょうか。もっと言うならば、AOP(顕在オーラ量)の値を一時的に引き上げる能力なんでしょうね。強化系は大体そうなのかもしれないけれど。
で、ユピーは"怒れる能力"をコントロールするらしいですが、「ここだ!」と思った時にポットクリンを眺めたりするんでしょうか。本当に怒りがトリガーなら、念能力のルール的にしっかり「怒り」を覚えなければダメな気がしますし、「よーし、おこるぞー」ではダメな気がします。ポットクリンを眺めるのは冗談としても、わざと相手に殴られるとかするんじゃないかな。ペインパッカーみたいな感じ?
どうでもいいけど、今週前半で一番注目したいのは本気でビビりまくってるウェルフィンさんで、もう可愛くて仕方ない。この人、歩いてるだけなのに、まだ接敵すらしてねーのにスッゲービビってるよ! ただでさえ高かった好感度が今週でさらに3ランクくらい上がりました。
・ヂートゥさん! ヂートゥさん!
どこに絡んでくるのかと思ってたヂートゥさんが、どうでもいいところであっという間にリタイアしました。大本命である「ゴン&ピトーに乱入」の線も消えちゃいましたが、あれ、一体どうするんだろうね。他に特に乱入しそうな人もいないし(ウェルフィンさんにそんな肝っ玉はない気がするぜ)、あのまま平和裏に終わっても、まあそれもハンターぽいか。そして、モラウさんがヂートゥさんを見逃した理由は謎のまま終了。本当になんだったんだろうか……。
一方のゼノは、「初めて無関係の人を殺めちゃった(´・ω・`)」と微妙に落ち込み気味。ゾルディック家って意外といい人たちなんじゃないかなー? 幻影旅団は無関係の人もバリバリ殺してたけど、その点、ゼノは明確に一線を画してますよ。「ワシらはバトルマニアじゃないよ。ビジネスだよ」と以前から言ってたけど、本当に徹底してたんですね。もうちょっとくらい趣味で殺してるかと思ってた。
上からシルバがドカーンしたところは、これ、普通だったら、ヂートゥさんが「新技で無事でしたー。くらえ、オレのモンローウォーク」となってシルバ&ゼノと戦闘になるところですが、能力も見せずあっさり死んでしまうあたりが実にハンターっぽいです。能力バトルって基本的にみんな能力を使ってから死ぬんだけど、その点、ハンターって珍しい漫画ですよね。能力バトルなのに「能力すら描かれない(陰獣、ハメ組)」「能力を使うヒマがない(ヂートゥ、ヴェーゼ)」「能力が役に立たない(ポックル)」といった展開が普通にあります。ここら辺のシビアな感じが僕は好きですねー。「おまえら能力者だからって能力使ってから死ねると思うなよ」みたいな。
・終わってみればすごく簡単だったゼノさんのビジネス
わずか3分半! 二度龍を飛ばして、少女を打って嫌な気持ちになったとはいえ、わずか3分半できっと驚くほどの報酬を手にしたであろうゾルディック家。これはぼろいわー。
たぶんネテロ会長から話が来たときは、「ワシより強そうなキメラアントの王と人類の命運を賭けて戦うから、王との分断工作を頼むぞい。ちなみに拒否権はない」とか言われて、
( ゚д゚)ポカーン
したと思うんだ。あっさり終わってよかったね!
キルアのことを聞いたシルバ。その表情から彼の思考は読み取り辛いです。しかし、最初にキルアのことを聞いたってことは、目をかけていることはかけてるんでしょうね。どうでも良かったら聞かないだろうし。なのに、ゼノ同様、助けに行こうとはしない辺り、キルアのことを信頼してる(?)ような感じを受けます。これは「かわいい子には旅させろ」方式なのかなあ。カルトも花嫁修業中ですし。
あと、シルバのパンチだけど、これたぶん遠慮なく硬で殴ってるんだと思うけど、やっぱりウヴォーやユピーと比べると全然違いますね。ヂートゥさんもまだ原形残ってますし。シルバは放出系だと思ってるんですが、だとすると強化系と比べて結構差がつくものなのかしら。