No.5とタジ君がオタク文化をラップにしたいと言ってたのでメモしてたやつ。
まずはYoutubeのPVとwikipediaと翻訳しているこちらのサイトを見て欲しいのですが、wikipediaに書かれているように、この曲に触れるとアメリカのNerd像が見えてきます(この歌詞を鵜呑みにするならば、ですが)。Nerdはいわゆるアメリカの「オタク」に該当する人たちですが、そういった「オタク層」への日米の視点の違いも見えてきます。以下、wikipediaからポイントを拾ってみます。
《アメリカのNerdたち》
1、D&D(=TRPG?)が好き
2、スタートレック(SF全般?)が好き
3、フィギュアも買う
4、数学、物理学、工学、情報工学に強い
5、機械を実際にいじれる
6、卓球がうまい
7、クイズが得意
8、アメコミ好き
9、ネットも得意
10、映像研究部、男声合唱隊、チェスクラブに所属
11、中世ヨーロッパのコスプレをする
これらがアメリカのNerd像ということです。言い換えれば、アメリカではこういう類の人はキモオタを見る目で見られるということです。
日本での状況と比べてみると、2の「SF好き」、3の「フィギュア好き」、8の「アメコミ好き」、9の「ネットが得意」あたりは日本でもオタク視されるかも。1の「TRPGが好き」はたぶん日本でのTRPGが普及してなさすぎて、逆にオタクと思われないんじゃないかな? 「よくわかんないけど知的ね」くらいのイメージがあるような気もします。幻想かな?w
4の「理系に強い」は日本では普通に尊敬されそう。これにはあまりマイナスイメージは付随しないと思われます。むしろ、日本では文系(特に文学部とか)が穀潰しみたいなマイナスイメージがあるような……。11の「中世ヨーロッパのコスプレ」は、日本でもコスプレにオタクイメージがあるのは間違いないけど、中世ヨーロッパコスとかになると(日本で言えば戦国武将コスになるのかな?)、急にオタクっぽさが薄れると思います。うん、まあ、「変わった人」には違いないけれど……。
部活系では、6の「卓球がうまい」は、やっぱり日本では普通に評価されそう。確かに、卓球=根暗で地味なスポーツ、みたいな印象はありますが、それでも「卓球で県大会行ったぜ」くらいになると、はっきりとスポーツマンな印象に変わります。日本人が一番共感できないのは、たぶん10の「映像研究部、男声合唱隊、チェスクラブ所属」で、「映研、合唱部、将棋部」と置き換えると全くオタクのイメージはなく、むしろ活動的なプラスイメージがあります。
***
概して言うならば、日本でマイナスイメージの伴う「オタクっぽさ」とは、アニメ、漫画、特撮、ゲームなどの消費行動に関するものではないかと思われます。その活動が消費的であると考えられるものが、「オタクっぽい」んじゃないかなあ。もっと言うならば、「何の役にも立たない」というイメージ? 理系なんかも実学だから、「役に立ちそう」=「立派なイメージ」=「オタクじゃない」みたいなイメージがある気がします。
対して、アメリカのオタク像は「役に立つ/立たない」ではなく、「女にウケるかどうか」ではないかなーと思います。「ヒマ潰しでベクトル解析」とか、「プログラミング言語を操れる」とか、日本ではこれらは確かにプラスイメージ(=なんかスゲエ)だけど、「趣味? ヒマな時はベクトル解析してるよ」と言ったからって、たぶん女にはモテないよね、日本でも。そういった「女ウケ」で「オタク/非オタク」が決まるんじゃないかなあ、となんとなく思ったり。
「女にモテそうにない=Nerd」でどーよ。アメリカ文化に詳しい人、答え合わせお願いしまっす。
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