【3/11】2008年15号のジャンプ感想(まとめ)


 今日、晩ごはんにツナを食べてて電撃的に気付いたんだけど、沢田綱吉ってツナサラダじゃん!


ハンター

・ナックルのミス

 かねてより、「おいおい、まだ10秒程度しか経過してねーってのにこれじゃーハコワレ作戦ムリじゃねーの?」みたいなことを言われてましたが、今回、ユピーのフォロースルーがカスっただけで半分近くを返されてしまいました。フォロースルーでもこれだけ喰らうんじゃ、追加ダメージを狙いに行くのもリスクリターンが噛み合いません。実際ダメっぽいですね。しかし、そのこと自体も脅威ですが、

ユピーのパンチのフォロースルーがカスっただけ>ナックル全力パンチ

 この事実もスゴイ。シュート、よく生きてんなぁ……。「ユピーがパンチした後の腕の戻り動作がたまたまカスっただけ」で、「ナックル全力パンチ」以上の攻撃力なんですよ。シュートはナックルの全力パンチを遥かに超える攻撃x6を10秒以上捌き続けてきたわけです。そりゃスゲーわ、よく生きてるわー。


・シュート「まだ翔べる……!!!」

 うはw シグルイwww

 まあ、別にイイんですけどねー。いや、でも、正直、なんか悲しいなあ。人の影響を受けるのは当然っちゃ当然なんですけど、冨樫先生にはもっと我が道を貫いて欲しかったんで。ここまで山口山口してるとちょっとなぁ……。良い悪いというか、なんか違和感を感じてます。


・誤算

 ナックルが姿を見せた誤算は…………、たぶんシュートの集中力でしょうかね。「ナックルには頼れない」という状況がシュートのあの集中力を維持していたんでしょうし、元々精神的に弱い子だし、これでガラッと崩れそうな気がします。もしくは、2対1になったことで、ユピーがシュートの逃亡を警戒して、「速攻で勝負をつけよう」と若干の危険を押してでもシュートを狙ってくるとか。

 ナックルは隠れたままでもどうしょうもなかったけど、出たら出たらでやっぱりどうしょうもなさそうです。ユピー戦は「圧倒的な強化系能力者」がその他系統の能力者を力で粉砕できてる感じがあって良いですね。ハンターは強化系があるせいで能力バトルができていないっていう批判があるけど、僕は逆に強化系の存在のおかげでジョジョなどの能力オンリーバトルとの差別化ができてると思うのです。


サイレン

 んー。整理整理。

・ネメシスQは朧くんを殺す気はなかった(?)
・関西人のおっちゃんも最初は警告だけだった(殺す気はなかった)
・エルモアは(おそらく)PSIが使える
・エルモアは「サイレンが未来」ということすら知らない(?)
・サイレンのこと自体は(番組を作るなど)公にしても支障はない
・ネメシスQはエルモアをどうこうする気はない(秘密の解明自体はタブーではない?)
・もしくはネメシスQはテレカを持つ人間以外には強制力がない?
・「うおーサイレンサイレン」と口走りながら突然消える(ドリフトする)くらいはネメシスQ的には「情報漏洩」に当たらない

 エルモアさんが元サイレンドリフトなのかどうかが一つのポイントになりそうですね。マツリ先生もクリアしてるけどネメシスQの謎を解いたわけではないので、エルモアさんがクリアー経験者で、現在もなお謎を追い続けてるとしても問題はありません。彼らの超能力がサイレンドリフトによる恩恵なのか、それとも天性の才能なのかもキーになりそうです。

 しかし、ネメシスQのポジションはなんだか微妙ですね。情報を秘匿したいのか、そうでもないのか、もしくはできないのか。本気で秘匿したいならテレビで番組を組まれたり、エルモアさんが賞金をかけたりする前に対処しますよね。それ以前に秘密が守れそうな人を選りすぐってスカウトするだろうし。あんまり秘匿する気はないのだとしたら、「経験者による口頭での情報伝達」はアウトだけど、口走りながら突然目の前で消えるなどの「判断材料を与える行動」はセーフ、という線引きも分からない。消去法で考えると「秘匿したいけどできない」=「カードを持つ者にしか強制力がない」という線じゃないかなーと思ったり。


・雨宮「今日の晩ごはん何にする?」

 おい、コラ、アゲハ、いい加減にしろよ、テメェ。


スケットダンス

 100点。

 ――100点です。素晴らしい。


・うにゅーサイド

 そのキャラクターからして真っ当に勝負できそうもなかったうにゅーさんが、やっぱりまっとうに勝負できずにボロ負けの勢いだったのが素晴らしかったです。「気持ち」の意味するところも良かった。

>> うにゅーさんは顔はかわいいし、おっぱいも大きいし、お金もたくさんくれるから大好き!!
>> …というのが生徒会のねらいなのでしょうか?
(掲示板より)

 ↑しかし、このとおりになったなあ。この三条件で落ちるのは人としてどうかと思うけど、ややもするとうっかり転びそうになってしまうだけの必要十分な魅力があるよね。こんなものに転んでしまった自分を一生恥じながらも、実際問題、すごい幸福に包まれて生きていけそうだ。


・浪漫サイド

 素晴らしいの一言です。

 そりゃ浪漫ちゃんだもん。圧勝するよ。勝てるわけがないよ。と、いう非常に納得のいく展開でした。今週の浪漫ちゃんは、作中で「最凶」と呼ばれるに相応しい活躍だったと思います。

 いやー、正直、浪漫ちゃんが出てきてくれたことは嬉しかったんだけど、話の流れ上、浪漫ちゃんは負けざるを得ないわけで(勝ってボッスンスルーもおいしいっちゃおいしいけど)、あの浪漫ちゃんを自然に負けさせるなんて篠原先生にできるんだろうか……? と、ちょっと心配だったのです。でも、杞憂でしたね。篠原先生はちゃんと期待に応えてくれる人だ。「まあ、浪漫ちゃんだから、このくらいは圧倒して欲しいよね」という願望を十分に超えた圧倒っぷりでした。強キャラが強キャラとして活躍する漫画はそれだけで素晴らしい。


 ***

 浪漫ちゃんが能力を十全に発揮したのも、うにゅーさんが全然ダメダメだったのもだけど、篠原先生は自分の漫画のキャラにウソをつかない人ですね。浪漫を出したからには勝たせざるをえない、圧勝せざるをえない。そこがちゃんと分かってる。話の都合上、弱体化させたり、能力をなかったことにしたりとか、そういうことはしない。樺地は対戦相手を完コピできる能力者だから、手塚が相手なら百錬自得だってコピーする。許斐先生もキャラにウソをつかない人でしたが、今週は篠原先生からもそういう気概を感じられてとても良かったと思います。


ぬらりひょん

 絵は素晴らしかったもののストーリー面には若干の難があった読切と比べ、今回はストーリー面も練られてきた感じ。しかし、第一話からこの勢いでは今後バトル展開で決定なのかなー。まあ、バトルしてもいいんだけど、折角の妖怪任侠モノなので、ちゃんと任侠要素を押し出して欲しい気もします。妖怪任侠モノで気持ちいいストーリーが作れそうな感じなんだけど、ややもするとシンプルなバトル物に流れそうな(そして人気が出なさそうな)怖れがあるんだよなあ。

 あと、中1が舞台ということで、小学生の時点であれだけフケていた清継くんが一体どんなことになってしまうのか楽しみです。そういや、周りのお友達もリクオが人間に戻ったところを見てるから、「リクオは妖怪極道の息子」という認識は周知されているという前提でいいんでしょうかね。なんか都合よく記憶を消す妖怪とかいるんでしょうか。

 ちなみに作中で触れられてる「畏」ですが、これ、宗教学で言うところのヌミノーゼってやつですね。たぶん作者も知っててやってると思うので、彼らは妖怪というよりも神に近しいものとして(作中の描写的には「神に近付こうとするものとして」くらいか)描かれてるんじゃないかな。「畏=妖怪そのもの」という設定は、論理と幻想の落としどころといった感じで個人的に好きです。


ワンピース

 もう間違いなくはっちゃんが出てきそうな流れですね。まあ、それは当然として「デュバルの旦那」も再生怪人なのかしら。斧手のモーガンとか今さら出してくんのかなあ。でも、モーガンじゃ力不足だよなー。小悪党のはっちゃんだけならギャグの流れで有耶無耶のうちに再会できても、モーガンじゃ有耶無耶にはできそうにないしなー。いまモーガンと戦ったら思いっきり弱いものイジメになっちゃうね。


ナルト

 スサノオは妖怪大戦争系能力ですか。なんか今まで「幻術で殺す!」「見たやつを絶対燃やす!」みたいな論理能力で来てたのに突然力押しになりました。なんか違和感感じるけど、まあいいや。巨大怪獣大激突は幻術合戦より大分面白く感じられるので。大蛇丸伏線もよく分からんうちにサックリ回収されちゃって、これもなんだか肩透かしな感じではあったけど、まあ、どうせ、この人は何やかんやで復活しそうだしなー。十拳剣には「エンチャントアイテム、キタコレ」と思いました。


アイシールド

「跳び箱の中に閉じこもる栗田」
「鬼兵にサインを貰って喜ぶ栗田」

 この2つが「覇気がない時の栗田」の具体例として並んで機能しているのに爆笑。ちょ、鬼兵さん、アンタどんだけ扱い悪いんだよ……! でも確かにこの絵を見たとき、「栗田情けないぜ!」って思っちゃったからなー。鬼兵さんの人選が完璧であったことは否めない。


To LOVEる

 最近になって急速に骨川先生のキャラが立ってきましたねー。キャラが立ってきたというか、キャラが巧く利用されるようになってきたというか。「ヨボヨボのじいさん」というあってないようなキャラなのに、長谷見先生は巧く使ってるなあと思います。

 そして、最後の校長と骨川先生のコマを見て、「リト・猿山の法則」(※1)がここでも成り立っていることを確認したわけですよ。一応教職にあるにも関わらず、古手川さんに言い寄られて素直にはふはふ喜んでる辺り、骨川先生もやっぱりTo LOVEる住民ですね。この世界にまともな大人なんていないんですよ!

※1……「求めるものは遠ざけられ、求めぬものは与えられる」


ディグレ

 今週の展開は緊張感があって面白かったです。レベル4の造形がいまいちミスマッチなのが残念に思えてくるくらい。昔は本気で空気だったから、イマイチもクソも思わなかったんだぜ。

 しかし、ディグレを「面白い」と思える日が来るとは思わなかったなぁ……。今回の基地強襲戦は話が分かりやすいのも大きいんでしょうね。ティキとかと戦ってる時は、何をやっているのか本当に全く理解できなかった。


勇者学

 ああ、そっかー。河野くんはまだまさ子の人となりを知らなかっただけなのか。なんで、まさ子のことをあんなに邪険にしてるのかなーと、ちょっと不思議に思ってたんですよ。だって、まさ子はいい子だもんなあ。

 それに外見も、少なくとも見る限りはそんなに悪いとも思えないし、ネックは兄貴がまさゆきであることだけじゃないかな(女に騙されて15万のバッグを買うような身内は嫌だ)。それでも兄がまさゆきというネックすらも、火野木に比べればまだマシと思えてくるし、委員長と比べてもどっこいどっこいだと思うな。この世界の女性はみんな性格悪すぎるよ。

 ところでバッグってそんなに高いモンなのかと思って楽天を調べてみたんですけど、150000なんてゴロゴロしてて、一番高いバッグは16000000ですってよ、奥さん。見た感じ何の変哲もないバッグなのにな……。誰が買うんだ、こんなモン…………。


KOSEN

 10週打ち切りで大増23Pという破格の扱いの割には締まらない終わり方だったかなと思います。基本的に夢オチは好きなんですけど(最後に物語を台無しにするのが好き)、長々語りたかったところを短く語るために使う夢オチはあまり良いとは思えません。だって、なんだかAON読んでる気分になったもん。「裏庭で閃が戦ってるよ、 お母さん!」 個人的には最終話で株が下がったなあと思ってます。


ジャガー

 グルメ編なのに、ウンコシーンに冒頭1ページ以上を費やすこの暴挙……! グルメ漫画はもちろん、普通の漫画にだってそうそう脱糞シーンなんて描かれないのに、わざわざグルメ編の冒頭に持ってくるあたりがスゴイと思いました。考えてみれば当たり前だけど、グルメ漫画に脱糞シーンて出てこないんだよね。美味しんぼもクッキングパパもウンコしてるシーンが思い出せないし。そのことに気付けたのも良かったです。


ブリーチ

 これは……、一体、なんだ……???


 恐るべきは更木剣八ということでしょうか。「敵にとどめを刺す」という非OSR行動を取りながらも、今週の剣八は、逆に…………


 OSRを、上げやがった…………!(ゴクリ


 剣八さんは知っていたのでしょう。若かりし頃のノイトラさんが、「オレ、マジ、戦いの中で死にてえから」と吹聴しており、それによりOSRを高めてきたことを。

 先週、ノイトラさんは最後に男を見せました。剣八さんを挑発することで自分に止めを刺させ、それによって僅かでも剣八さんのOSRを削ごうとしたのです。しかし、今週、剣八さんはノイトラさんの回想を逆手に取り、自分の非OSR行動を逆にOSR行動へと変換したのでした。

「愉しかったぜ、ノイトラ」

 このたった一言でそれを成し遂げたのです!

 これはノイトラさんからしてみれば、中学生の頃に書いた「世の中は汚い大人ばかりだ」「僕は死んで自由になりたい」みたいなポエムを引っ張り出されて、「イヨッシャ、任せろ!」とばかりに殺されたようなものでしょう。そう考えると、これはあまりに不憫……!

 確かにノイトラさんのように普段から少しずつOSRを高めておくのは、強くなるためには大切なことです。

「俺は斬られて倒れる前に息絶える。そういう死に方をしてえんだ」

 などと常日頃からポエムっていれば、OSRはどんどん上がり、どんどん強くなっていけるでしょう。しかし、そのようなOSRの上げ方では、今回のように相手にそれを逆手に取られ、利用されてしまう怖れもあるのです。だから、僕たちは目先のOSRに囚われることなく、もっと長いスパンで計画的にOSRを高めていくべきなのです。ノイトラさんは己の命を賭して、僕たちにそれを教えてくれたのです。


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