【1/29】2008年9号のジャンプ感想(まとめ)


 遅ればせながらテニス40.5巻購入しました。まだパラパラとしか読んでないけど、許斐先生のインタビューがスゴかったです。

・立海と名古屋星徳のどっちが勝つかは、その時の雰囲気で決めた
・「当時、何かを賭けて戦うということに醍醐味があるという考えの時期だったので、髪切りデスマッチにしました」
・いま構想している展開も一時間後には変わるかもしれない
・青学の周りの皆が強くなっていってるので、レベルをあわせるため海堂をデビル化した
・デビル化はスパイダーマンを見て思いついた

 他にも何を言ってるのか分からん正気を疑うようなコメントが多々あり、とても良かったと思います。インタビュアーもまとめるの大変だったろうなあ。


テニスの王子様

 いやあ、今週はスゴイ! 本当にスゴイ! 演出といい、展開といい、完璧な一話だったと思います!

 百錬自得のオーラ移動に加え、才気煥発の絶対予告で追い詰めたかに見せて、カウントダウンまで開始しながらの、あの展開! 才気の絶望感を煽っておき、病気エピソードを途中で挟むことで幸村への感情移入を促しておいての、あの展開! 大ホームランで読者をキョトンさせた後の、あの展開!

 そして、

「いよいよ…、幸村のテニスが始った」

 キタアアアアア!!!!! テニス信者冥利に尽きる思いでありますッ!!!! 普通テニスも、オーラ移動も、所詮前哨戦に過ぎなかったんですよ! デカイッ! スケールがデカイぜ、許斐先生ッ!!!!

 そして、今回、幸村少年が起こした異常現象には、従来の「テニス」概念では想像も及ばぬ禍々しい能力を想像せざるをえません。というか、もう「幸村のテニス」という言葉からして何か異常です。「テニス」じゃなくて、「幸村のテニス」。テニスが別次元へと進化したことを強烈に予感させます!

 さてさて。では、ここまでの「幸村のテニス」をまとめてみようではありませんか。

1、幸村と戦うと「イップスに似た状態に陥る」(相手の脳を破壊する?)
2、打球が目標と別の場所に飛んでいく(イップス現象?)
3、鼻血が出る(物理攻撃? 内部破壊?)
4、「5球で決めれるトコだったのに」(なんらかの目に見える妨害を受けている?)
5、「幸村のテニスは怖い」(原因、もしくは結果が目に見える? 呪いの類?)
6、SUGDを破れる
7、幸村本人はギランバレー症候群に酷似した病気に罹患経験がある

 ではここから幸村少年のテニス能力を予想していきましょう。

 まず、ギラン・バレー症候群ですが、これは「筋肉を動かす運動神経が障害され、四肢に力が入らなくなる病気」らしいです。これの原因はウイルスや細菌に対する自己免疫応答と考えられているようです。そして、一方のイップスは、「思い通りのプレーができなくなる運動障害」であり、こちらの原因は脳の生化学的変化ではないかと考えられています。

 つまり、ギラン・バレー症候群とイップスには、どちらも「四肢を思い通りに動かせなくなる」という共通点があるのです。幸村少年の過去の病気と、「相手をイップス状態にする」彼の能力が全く無関係だとは思えません。

 そこから考えれば、シンプルに導き出せる彼の能力は「ウイルステニス」です。幸村少年は過去に罹患した新種の病気の保菌者であり、己の意志でウイルスを体外に散布することができると仮定します。越前少年の鼻血は、幸村ウイルスに感染したことの前駆症状であり、このウイルスに感染したことにより、これから徐々に四肢の自由が奪われていきます。普通のテニスプレイヤーには医学知識はないので、まさかこれがウイルスによるものとは思いません。彼らは常識的判断からして「イップスになってるんじゃなかろうか」と考えるわけです。SUGDが破られたのは、越前少年と同様、金太郎さんも四肢の力を奪われ、大ホームランになってしまったからに他なりません。

 また、ウイルス能力だと仮定するならば、幸村少年の過去の病気も己の能力の暴発か、もしくはコピー能力者(樺地や無我使いなど)に反射されたためと思われます。すると、医者や幸村の発言も、

医者「テニスなんてもう無理だろう……(新種ウイルスを操るプレイはもう無理だろう)」

幸村「テニスの話をしないでくれと言ってるんだ!!(オレの体はウイルステニスのせいでこんなことになってしまったんだ! ウイルステニスの話はやめてくれ!)」

 と、理解することができます。

 ですが、ウイルステニスはいかに許斐剛といえど、あまりに突飛過ぎるアイデア。なので、もう少し現実的なところを考えていきましょう。今回のキーとなるのは、やはり鼻血ではないでしょうか? なぜ、越前少年は鼻血を出したのか。ここを考えることが幸村テニス解明の近道ではないかと思うのです。

 まず、確認すべきことは、彼の顔面にボールが当たったわけではないことです。当たり前のことですが、テニスにおいては(一応)ボール以外の打撃は反則となるはずです。あの比嘉中ですら、攻撃はボールに限定していました。つまり、幸村少年も直接攻撃をするならボールでするはずなのです。しかし、今回に限ってボールはありえません。無論、反則を取られなかったので、小石などを投げて攻撃してるわけでもないということです。オーラ弾を飛ばしていると考えることもできますが、それはウイルステニスと五十歩百歩なので置いておきましょう。

 では、幸村少年はどうすれば反則を取られず、越前少年に鼻血を強いることができるのでしょうか。ここですぐに考えられるのは、「越前少年が自分で自分を殴った」というものです。左手でスマッシュを打った瞬間、越前少年は右手を操られ、己の顔面を思い切り殴ってしまったのです。その衝撃により、スマッシュの軌道は逸れ、彼自身も出血するに至ったのです。そして、これなら自分自身を殴ってるだけですから、審判も反則を取れません。

 しかし、この「相手操作テニス」では、その能力原理が不明です。オーラを伸ばして相手の体に張り付かせているとも考えられますが、そんなことができるなら、ただ動きを止めておけば良いような気がします。なので、残念ながら、越前少年が自分で自分を殴ったという線も諦めましょう。

 そこで、最終的な僕の結論ですが、幸村少年のテニスは「おっぱいテニス」と予想します。実は幸村少年は女の子なのです。彼は、いや、彼女は、越前少年のスマッシュの瞬間、ユニフォームをバッとまくし上げ、自らのおっぱいを晒したのです。童貞の越前少年はこれに驚き、スマッシュは大ホームラン。当然、鼻血も出るに決まっています。不二先輩の「ねぇ…手塚、今のって…」は、もちろん、「ねぇ、手塚、今のはおっぱい?」という意味です。

 そして、劇中ではハッキリと描かれてませんが、おそらく、この時、越前少年は射精しています。中一の童貞に生乳を見せれば当然射精するでしょう。さらに、このおっぱいテニスを受け続ければ、越前少年は文字通り精も根も尽き果ててしまうに違いありません。それほどの無理をすれば、四肢が言うことを聞かなくなるのも道理です。そう、つまり、これがイップスの正体なのです! 対戦相手も試合中に射精したなんて恥ずかしくて言い出せないから、「イ、イップスになったんだよ!」と言い訳するのですね。幸村の正体見たり女の子! 過去の病気と何も関係ない辺りがネックですが、この予想はイイ線いってるんじゃないかな……!


ワンピース

 一命は取り留めたものの、大ダメージを負っているゾロ。まあ、シリーズ後に一味が大ダメージを負ってるのはいつものことなので、僕的には次シリーズまでダメージが継続するかどうかが問題なんですが、その一方で、「まあどうでもいいや」という気がしてきてるのも事実。「こうあったら面白い」と「こうあって欲しい」がごっちゃになってきてる気がして、一周回ってどうでも良くなってきた感があります。あんまり考えないのも、それはそれで楽に読めて良いのかもしれませんね。しかし、それはそれとして、今週のサンジの元気溌剌っぷりはやっぱり納得いかないなー。あの大量の料理とか、少し前にナイフで心臓付近を刺された男の仕事とは思えないよ。サンジももうちょっと死に掛けててもいいんじゃね?


 ***

 今回のスリラーバーク編は比較的短くてよかったと思います。終盤は停滞してたけど、中盤までは不要なエピソードも入らずサクサク進んでたし、謎を少しずつ開示していく方法も読者の集中力を保ち続ける上で良かったと思います。あともうちょっと短くなって、もうちょっと人体が脆くなってくれると言うことないんだけど、それでもW7編に比べると天地の開きがあったと思います。尾田先生がんばれー。


ナルト

 *     +    巛 ヽ
            〒 !   +    。     +    。     *     。
      +    。  |  |
   *     +   / /  サスケはオレの新たな光だー!!
       ∧_∧ / /
      (´∀` / / +    。     +    。   *     。
      ,-     f
      / ュヘ    | *     +    。     +   。 +        
     〈_} )   |                                
        /    ! +    。     +    +     *  
       ./  ,ヘ  |
 ガタン ||| j  / |  | |||
――――――――――――  


 今まで仏頂面だったイタチさんが「サスケェ! サスケェ!」とハッスルする変わり様はなかなかのインパクトがあって良かったです。それが幻術(?)だったのはちょっと残念でしたけどね。心身共にハッスルしてるイタチさんを見たいよう。

   ∧ヘ∧ヘ
    (ニニ@ニ
   .( ミ`∀´)   <サスケー、オレのところに帰ってくるってばよ
   .U__.||_iつ
    [l__.ハ_i
    ∪.∪

  ,ヘ,/ヽへ
  |;;//^ ヘ))
  i;;レ ゚/-゚リ    <ダメー、サスケはオレのスペアなのー
  リ「~`Y´フ
  ノ::..,;i;;::i
 /;;::..;;ノ、;;ゝ


    ,./ヾへ 
   // /^ ヘ
   ルレ ゚ ー゚ル    <あ、あたしも一応、サスケ君のことが……!
    U| Y .|ゞ
    (.|◎|
    ∪.∪


 サスケの人気に嫉妬……! 


スケット団

 あぁー。三重の意味で残念……! 

 まず1つは、言うまでもなく、武光が助っ人に入ったところ。違うでしょー、ここは浪漫ちゃんでしょー。僕は、あんな役に立つのか立たないのか分からないネタ要員はどうでもいいんだぜ。浪漫ちゃんの圧倒的実力を拝見したいんだぜ。

 2つめはヤバ沢さんの戦線離脱。おぉーい、こういうキャラこそ、ここぞという時に活躍させてよ篠原先生ー! ヤバ沢さんメインで一週使ってもらっても構わないくらいの意気込みなんだぜ、こっちはよォー!

 3つめは最後の布陣シャッフル。ボッスンの作戦を聞いた時は、「なるほど! こりゃ適任だぜ! やるぅ!」とか思ってたのに、いざ始ってみればグチャグチャですよ。いやはや、僕は彼らに全力を出して欲しいのです。全力を出した上で勝つか負けるか分からんような戦いになって欲しいのです。こんなスケット団が最初からハンデ負ってるような戦いじゃイマイチ盛り上がれないんだぜ。生徒会に負けそうになっても感情移入できないんだぜ。今週の篠原先生はちょっと悪手続きだったと思うなあ。


マンガ脳

 うん、まあ、今回の久保先生や次回の西先生はどうでもいいけど、許斐先生の回がスゲー楽しみでしょうがないです。冨樫先生はやんないんだろうなあ。


・久保先生の一週間の仕事の流れ

 ……ううううむ。「ブリーチは3日で描ける」とは聞いていたけど、本当に3日で描いてるのか。ネーム込みといえど、残り3日も構想に時間を回せているのか……。ううむ……。

 久保先生は、毎日寝るヒマもない程に地獄のようなスケジュールでこなしてるから、たまに訳の分からない状態になるのかと思ってましたが、思った以上に余裕がありそうでびっくりしています。まあでも、アレな時は、風邪とかひいてんのかなあ……。


アニプリ

 これまで跡部、忍足、真田と来て、今年のバレンタインキッスは比嘉中の甲斐……! しかもキテレツ部長も一緒……!は、まだ分かるけど、なんと知念少年も参戦! どーなってんだ、今年のラインナップは……。テニスに関わるものは皆狂気に身を蝕まれるのか……! クトゥルフ神話みたいだぜ。


ディグレ

 久しぶりに面白いと感じました。もう、「面白い」と感じたことにビックリして感想書いちゃうくらい久しぶりの感覚だなー。

 しかし、レベル4のフォルムはひどいと思います。レベル3のエシはもっとカッコ良かったのにねえ。アレがひょっこり顔を出した途端、なんかガッカリしちゃったぜ。


リボーン

 γが再生怪人的に復活しそうな感じです。デンドロさんザコ宣言も公式に出されて、どうやら先週のアレはツナの能力お披露目会というよりは、ツナの能力説明会だったみたいで、本当の噛ませ犬はγさんになりそうな雰囲気。うん、そうだよね、せめて噛ませ犬にはγさんくらいが欲しいよね。というわけで、僕たちはツナの火力を確認しただけに留めて、デンドロさんのことはすっかり忘れてしまえば良いのだと思います。次回のγ戦が実質上のお披露目会ってことで。


勇者学

 鋼野は編集部にも人気ないのか……。道理で鋼野不在の回がちょこちょこ出てくるわけだぜ……(そして、そっちの方が面白い訳だぜ)。

 僕的にも、やっぱり鋼野先生よりも槍崎先生の方が好感度高いですね。鋼野先生と違い、槍崎先生には腕力があるからなー。鋼野は誇れるものが何もなくて口だけなのが良くないんでしょうか。圧倒的な腕力があるだけでも、槍崎先生にはまだ師として崇められる余地があるからでしょうか。それとも単に鋼野の性格が悪いからなんだろうか。とにかく総じてダントツで鋼野の好感度が低いのです。人気投票楽しみだなー。


マディ

 な、なんだって……!? 性転換の次は獣姦だって……!? さらにそのままハラボテだって……!? こいつぁTo LOVEるの後継は決まったか……!?


サイレン

「奇襲で後ろから日本刀を刺したら、たまたまそれがコアで、偶然勝てました」という決着は、とっても良かったと思います。今の彼らの実力差だとそんくらいしかないですもんね。いい漫画だなあ。

 そして、地味に生き残ってた大阪弁のおっさん。杉田もメガネさんも死んだのに、こんなおっさんだけ生き残ってたというのもグッドです。彼は元々サイレンの秘密をカネに変えようとしてたハズなので、今回、無事に生還した後、彼がカネに変えようとして巧くいかない辺りが次からちょろっと描かれるんでしょうか。で、「カネにならないのに、また行かなきゃいけないのー(´・ω・`)」ってなった後は、トンパさんみたいな悪意を持った困った参加者になりそうな予感。

 また、サイレンの世界はRPGタイプの続き物ではなく、面クリア型のアクションゲームだということも分かりました。イメージ的にはDOOMに近い感じでしょうか? カード残数が雨宮さんは31で、アゲハが49なので、これを0にしたらゲームクリアーかと思われます。全50面ですね。きっと10面ごとにボスが出てくるんだよ。

 それと、次の面に入る前に準備期間があると思うので、その間にアゲハが何をするかも見所。ゲームの先輩を探して情報を得たり、学校の仲間に打ち明けて解決法を一緒に考えたり、お小遣いで武器を買って武装したりなど色々と考えられます。特に一面クリアごとにショップで買い物ができて、装備を強化できるってのがいいなあ。ゲーム脳にはたまんねえぜ、ウヒヒ。サイレン世界じゃカネを手に入れることはできないけど、ステージごとの情報を売ってカネを手に入れて武器を購入するのかな? いいなあ、ウヒヒ。


ムヒョ

・地獄の反逆児、機賊王

 地獄も地獄で内ゲバがあるのか……。御存知内ゲバ大好き集団の魔法律協会と、それに使われる絶賛内ゲバ中の地獄の出向社員。なるほど、敵の敵は味方ということで、箱舟に地獄の使者の一部が味方したのも納得のいく話ですね。


ネウロ

 つゆ焼きそばってこれか……。珍妙な食べ物もあるものですねえ。見た目はラーメンにしか見えないけど、ソースの味とラーメンスープの味が渾然一体なんだろうか。ジャンクな臭いがプンプンするぜ……。


・笛吹「撃て」

「いやぁー、警察は見事に包囲したけどさァー。でも、警察って発砲できねーじゃん。マゴマゴしてるうちに逃げられるだけだと思うんだよねェー」などという予測を覆し、わずか3コマで警察の逡巡を終了して躊躇いなく発砲した笛吹さん。実弾ではなく麻酔ゴム弾であったことは妥協できる範囲でしょう。

 ……で、まあ、それでも捕えられなかった訳ですが、笛吹さんの最初から全力で挑むスタンスはグッドだと思うのです。登場人物が全力を出してるのは漫画として好感が持てます。今週のスケットダンスに言いたかったのはそういうことで、全力を出した上で互角の勝負や苦戦をして欲しいのですよー。


・チョコレートのチョコフォンデュ

 一度やってみたいも何もそんなこと考えたことすらなかったぜ……。そして、その可能性を認知した今も、やってみたいとは思わないぜ……。ていうか、それは単に溶けかけただけのチョコ塊だと思うんだぜ。

 あと、最後のチョコを舐める弥子ちゃんはエロ過ぎだと思います。だって、僕の体にチョコ塗ったら、弥子ちゃん舐めてくれそうだもん……! 松井先生、自重……! たぶん僕の方が自重……!


To LOVEる

 最近、パワーダウンの否めないTo LOVEるでしたが、久しぶりに狂気を感じることができました。良かったと思います。


・ルン「おしりから生物を若返らせる特殊なガスを発する生態を持つ……」

 "女の子におならを浴びせて子供にしよう"という発想からして、もはや救いがたいキチガイ沙汰! そうだよ、やっぱり長谷見先生はこうじゃなくっちゃーね!


・ララ幼児化

「わー、ララがちっちゃくなって可愛いねー」だけで終わっておけばいいのに、わざわざパンツをゆるくして、ほとが見えそうな期待感を煽る辺りに狂気が感じられて良かったです。「体が小さくなる」→「服がぶかぶかになる(可愛くなる)」まではともかく、→「パンツがゆるゆるになって中身が見えそうになる」と次のステージに進むあたり本当に頭が悪い。


・揉岡さん

 そして、「宇宙から来た特殊な生態を持つ動物の引き起こしたトラブル」とは全く無関係に、日常の1コマとしてクラスメイトの乳を後ろから揉みしだく揉岡さん。外部要因による異常事態とは別に、この集団は常に内部に狂気を孕んでいるのですね。ああ、今週は本当にTo LOVEるらしいTo LOVEるだ。


・骨川先生

 ここで骨川先生を挟んだのは大正解でしょう。女の子サイドの異常性ばかりを強調した後で、逆に男性サイドがプラス方向へと持ってくることで、読者の感性を引き戻しているわけです。この切り返しはすごく巧い。骨川先生の若返りは、カオスに満ちた今回の一服の清涼剤だったし、それに、モブに近かった骨川先生にも若くカッコイイ時期があったというのは、なんというか、この漫画の「みんな幸せ、みんなハッピー」という趣旨を思い出させてくれるんですよね。とても幸せな気分になれました。


・ラスト

 これがギャグマンガ耐性というやつか……! ラストの流れは「ルンが落ちそうになって危機一髪!」→「ララが助ける」→「ルンが反省」という流れなんですが、この後、ルンはブン投げられてしまい、校舎屋上から落ちるよりも遥かに大きなダメージを受けています。つまり、実際問題ルンはララに助けられなくても、たいして問題はなかった(より軽症で済んだ)はずなのです。

 だから、ここでララが助けたことは、厳密には論理的に意味がなく、ルンによる「ゴメンね、ララちゃん、まちがってた…」などの述懐も論理的に無意味なものとなってしまいます。いわば、ゾロの身代わりシーンと似たようなものです。しかし、ゾロと違うのは、僕がこの結末に何ら疑問を覚えなかったことで、つまり、ギャグマンガ耐性とはそういうことだと思うのです。キャラが死ぬ・死なないではなく、死なないことを読者が許すこと、それがギャグマンガ耐性だと思ったのです。そんだけ。


ブリーチ

 マユリさまによるナイスアシスト。「けだもの」と形容し、恋次に手助けをさせないことで、剣八のOSRアップを図りました。恋次なんかが手助けにきたらOSR下がっちゃいますからね。しかし、隊長連と同じく卍解ができるのに、実績面では天と地ほどの開きがある恋次が雪辱を晴らしたい気持ちも分かるなあ。彼一人だけOSRだだ下がりでしょうし。今回の「俺は早く戦いたいんです」も、恋次自身は「これで少しでもOSRアップを……」と思ってのことでしょうが、「行ったら食い殺されるよ」と、剣八さんのOSRブースタに使われて終わっちゃいましたしね。

 一方、高められたOSRで正確に相手の目を狙った剣八さん。しかし、刀が刺さってもノイトラさんは平気でした。おそらく、たまたまそこに穴が空いてただけだと思うんですが、これまで「オレの体には刺さらないよー」と言ってたのを、「刺さっても平気なんだよー」と言い直してなんとか誤魔化しました。ですが、そんな偶然に頼らなきゃならないなんて、ノイトラさんももう絶対絶命じゃないかなあ。次回辺り、「でも、ホントは刺さらないはずなんだよね?」って言われてOSR下がりそう。

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