【1/22】2008年8号のジャンプ感想(2)


マディ

 老若美醜を問わぬ女狩り。しかし、さらわれた女性は翌日にはお土産付きで丁重に帰される。その話を聞きつけ、金に釣られて狩られようとする主人公……。

 今週のマディは「普通じゃない」感じがして良かったです。フタを開けてみれば「適合する体を捜してました」「やっぱり悪いことをします」と、結局、悪人の良からぬ企みごとの様子ですが、それでも「悪いことをされてるのかどうか分からない」「別に迷惑していない」村人たちの姿は斬新でした。僕は藍本先生のテンプレートを脱しようという気概を評価したい。

 しかし、2456人かー。一人100万として既に24億5千万円も投じてるんですね。そこまでして、後で問題にならないよう配慮してるのに、今度は街にオカマが溢れるという別の問題が生じた辺りも実に滑稽。良かれと思ってしたことでも、思わぬ結果を招いてしまうものですね。ジャスパーさんは街の権力者(市長とか?)なので、「わしの街が変なことになってきたよ(´・ω・`)」と複雑な気持ちじゃないでしょうか。


スケットダンス

 作中最強キャラである浪漫ちゃんを五人目の助っ人枠に引き込めるかどうかで、スケット団の勝敗が決まると思います。逆に、うっかり武光振蔵なんかを入れたら苦戦は必至ではないでしょうか。


ネウロ

 笛吹さんの等身大の活躍が良かったです。「誰が助けに来るのかなー、まさか笛吹さん自身は格闘できないよなー、あっさり殺されちゃったりするのかなー」とか思ってたんですが、「警察の偉い人だから部下をたくさん使う」という、とても納得のいく答えでした。あっさり殺しちゃうのもインパクト大ではありますが、助けながらも読者を感心させるのはよりグッドな展開と言えるのではないでしょうか。

 そして、前半の弥子ちゃんの「ネウロだけじゃ、この先とても……」のアンサーは警察ということになりそうです。漫画世界では、多くの場合、無力なものとして描かれる警察ですが、真っ先に頼るべきものが普通に頼れるというのはなんだか良い感じです。


こち亀

 本編は面白かったんだけど、扉のポエムがひどいなぁ。なんでネウロで「警察のプライド」を説いた直後がこれなんだー。

 しかし、このポエムはアレですね。「仕事は辛いけど、仕事があるだけハッピー。オレはハッピー」と受け取るか、「仕事は辛いけど、仕事があるだけハッピーだと思わなきゃ……。世の中は、地獄だぜ……」と受け取るかで、大分印象が違ってくるんでしょうね。でも、灰になりそうな両さんの姿を見てると後者としか受け取れないんだぜ。なんだか見ててショボリしちゃったぜ。秋本先生は尾田先生のカラー表紙でも見習って、もちっと少年に夢や希望を与えて下さいよ。イイ大人の僕がガツンとテンション下がりましたよ。辛い仕事でもやらなきゃ生きていけないだなんて……、帰って下級酒を飲んで自分を慰めるしかないなんて……。そんな人生……、うっ、うっ……。


OBAKE LIFE

僕は先日ひぐらしで、「なんだこの展開、全然納得いかねえぞ。作品レベルが低いんじゃねえか」と思った後で、「ウオオ、あの納得いかねー展開は伏線かよー! 製作者の皆さん疑ってスイマセンでしたー!」と後悔したばかりだったので、今回は高橋先生を信じれたよ! 信じることは大事だってひぐらしに教わったんだ。

 なんの話かというと、「漫画をネット上で叩かれる」→「アイデアを盗まれる」→「惨殺される」と、悪霊へ至るプロセスがムチャクチャなんですよ。なんじゃこりゃと思ったんですが、答えは「いじめの主犯格がキチガイでした」。おお、伏線としてちゃんと機能していたよ! なるほど、キチガイならそりゃあムチャクチャでも道理だぜ。

 それにしても、今回の悪霊さん(キチガイさん)は、浜実ちゃんの漫画をネット上にアップして一人で叩き続けて、なのに自分はそのアイデアをパクって作品を世に出して、その上でさらに浜実ちゃんを惨殺するとか、生前から見事なキチガイっぷりです。浜実ちゃんの不幸はいじめられたとかいう問題じゃなくて、こんなキチガイが身近にいたことだと思います。これ、イジメに遭ったとかじゃなくて、狂犬に噛まれたとか、通り魔に遭ったとか、そういうレベルの不幸だよ。


ムヒョ

 ロージーのおまじないは、きっと「目覚めのキス」だと思っていましたが、よく考えたらそんなはずがないのでした。なぜなら、目覚めのキスは王子様がするものだからです。ロージーは女の子だから王子様にはなれないのです。なので、正解はロージーの涙でした。うん、ヒロインの涙が主人公を起こすのは定番中の定番、お約束ですね。

 あと、シューターさんの仲間で首を吊った女性は、何の確証もないけど、たぶん魔法律協会のやつらに責任転嫁とかされて自殺したと思うな。詳細は全く分からないけど、たぶん魔法律協会のやつらの仕業に違いないと思うんだ。結局、シューターさんを孤独に追い込んで精神をひん曲げたのも、「死神シューター」なんてあだ名をつけた魔法律協会だったしね。


ブリーチ

「"完璧"などという頓狂な言葉を口にした瞬間に、既に君は私に敗北していたのだヨ」

 すぐ横であれだけ頓狂なバフォメットのモノマネをしておきながら何を言ってるのかという気もしますが、まあそれはさておき、ここでマユリさまが言ってるのは、「君の受胎告知って全然完璧じゃないよね? 何を気の狂ったこと言ってたの?」ってことだと思います。まあ、これ自体はみんな思ってたことですね。そんなみんなが思ってた「いや、これ、全然完璧じゃねえだろ……」という思いも、マユリさまにかかれば、これ、この通り。3ページにも渡り、何やら科学者のポリシー勝負だったかの如く語り尽くすことができるのです。僕たちなら「完璧とか言ってたけど、隙だらけだったね」で終わるところを、「――"完璧な生命"か。世界には完璧などというものは存在しないのだヨ。陳腐な言い回しになるがネ。それは事実だ。なればこそ凡人共は"完璧"に憧れ、それを求める。だがネ、"完璧"に何の意味がある? 何も無い。何も。何一つだ。私は"完璧"を嫌悪する。"完璧"であればそれ以上は無い。そこに"創造"の余地は無く、それは知恵も才能も立ち入る隙が無いという事だ。解るかネ? 我々科学者にとって"完璧"とは"絶望"だヨ。今迄存在したなにものよりも素晴らしくあれ、だが、決して完璧である莫れ。科学者とは常にその二律背反に苦しみ続け、更にそこに快楽を見出す生物でなくてはならない。つまり、"完璧"などという頓狂な言葉を口にした瞬間に、既に君は私に敗北していたのだヨ。君を"科学者とするなら"の話だがネ」と、マユリさまは聞いてもいない相手に長々と語ることができるのです。無論、これも全てOSRのためですね。そう、これこそが僕たち凡人とは一線を画する隊長クラスの実力なのです。

 一方、ノイトラさんは防御力が全エスパーダ最高だったみたいです。以前に自分の虚閃を跳ね返された時にピンピンしていたので、「虚閃って本当に誰も殺せないなあ」と思ったものですが、どうやらノイトラさんは防御力の方が突出してたみたいで、これはちょっと納得しました。別に非力なわけじゃなかったんだね! しかし、全エスパーダでスピードNo.1だったゾマリさんの例もあります。ノイトラさんも帰刃したら豆腐みたいな体になるのかもしれません。


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