皆殺し編のネタバレ感想です。
***
Ω < オヤシロさまの正体は萌え巫女だったんだよ!
Ω ΩΩ < な、なんだってー!
ちっくしょう、その発想はなかったぜ……! ここで思い出したかのように萌えを使ってきやがるとはな……! もはや萌えなどプレイヤーをビックリさせるための前フリくらいにしか捉えてなかったのに、まさか核心に萌えを潜ませるとは……。一周回してきやがったか……。
オヤシロさまも、パラレルワールドも、寄生虫も、暗殺部隊も、狂信者も、みんなみんな存在してたという展開も見事。どれか一つ、ではなく総登場という辺りが見事。これは思考の死角で、非常識な存在を仮定するならば、その仮定一つで全てを説明したいと思う気持ちを見事に絡め取られちゃった感じです。巧いなあ。
皆殺し編では、「選択肢がない」という特色がかなり活かされてますね。選択肢がないばかりに、「ファック! 魅音に人形渡せよコラ」とか思ってフラストレーションをためこんでたわけですが、皆殺し編でそれがまとめて解決されていきます。他のエピソードでは殺るか殺られるかの関係の人たちが、みんな仲間になってくれるのも心強いですね。村の連帯感というのが、良くも悪くも作用する二面性をちゃんと描きながら、根性と信念で解決できるという点も実に真摯で良かったと思います。
ひぐらしは推理編の時点でかなり自分内評価高かったんですけど、解決編に入ってからどんどん評価が上がっていってます。いまんところ皆殺しが一番イイ感じ。最後の祭囃しに関しては、羽入たんの夢オチと推理しておきます。パラレルワールドも、寄生虫も、暗殺部隊も、狂信者も、みんな存在してたからこそ存在してないと見るんだぜ。