祟殺し編終了までの推理メモ。僕はネタバレするけど、みんなはしちゃダメよ。今回も散漫です。
***
( ゚д゚)ポカーン
え、ええぇ…………。
あちゃー、どうしよう……。「サウンドノベルのようでサウンドノベルではない本作の特殊なゲームシステムに、シリーズを貫通する罠がある」と見た僕の着眼点は、祟殺しで製作者側から提示されてしまいました。あーれー。うまく手のひらで転がされてるなー、コナクソー。
とりあえず、今回、着目すべきポイントは二点。
1、殺したと思った叔父が死んでなかった
2、圭一が「殺すぞ」と思ったら死んだ
この2点から(安直に)得られる結論は、「メタ的なトリックである」か、もしくは、「村人総掛かりの芝居である」だけど、総掛かり芝居はメタ的なトリックみたいなものだから、結局、「メタ的なトリック」と考えるべきなんだろうか。とにかく、個人レベルでどうこうという通常のミステリーの範囲内では不可能な事件と考えるべき。雛見沢症候群なんていう大掛かりな事態にまで発展したのだから、「大石刑事がウソをついてた」とか、そういう小さなレベルでは収まりきらないはず。個別の事件を発生させる絡新婦メソッドでもガスは操れないから無理。もし、これが個人の犯罪(?)なら、ハルヒのような世界創造レベルでの超人が存在することになるなー。
そもそも、このゲームがプレイヤーに何を「推理」させようとしているのかが問題で、「誰がハルヒなのか?」という問いなのか、「これはハルヒの仕業なのか?」という問いなのか、「そもそもこの物語に不思議はあるのか?」という問いなのか、そこからして分かりません。これが「推理するにすら至らないだろう」ってコトなのかな?
あえて製作者の誘いに乗って、この物語にサウンドノベルの分岐的なものが存在しているとして考えるなら、圭一が「転校」したのは叔父殺害の帰り道あたり? いや、待てよ。祭りには圭一が来ていたのだから、当日の昼(みんなと合流した頃)には既に「転校」していたのかな。いやいや……。
いやいや、待てよ。サウンドノベルだとしても、同時間帯に圭一が二人存在しているのはおかしい。サウンドノベルだってそんなことはありえないはず。
鬼隠しでは、綿流し祭に沙都子も来ていた。祟殺しでのドッペル圭一は綿流しの圭一と同様の行動を取り、祭りを楽しんだが、ドッペル圭一の場合は沙都子は不在だった。つまり、鬼隠しでの圭一はドッペル圭一と全くイコールではない。鬼隠しのシナリオが一部切除されて、そのまま崇殺しにコンバートされたとか、そういうことはありえない(シナリオを恣意的に操作する超人は存在しない?)。となれば、崇殺しに現れたドッペル圭一は、「圭一であればこうするだろう」という存在となる。しかし、詩音の誘いを断ったため、圭一の自主性は運命的に決められたものではなく(もし圭一のパーソナリティが完全に同一なら詩音の誘いを断ることはない)、そこには揺らぎが存在する。その揺らぎこそがサウンドノベルにおける「選択肢」に他ならないわけだけど……。実際には「選択肢」はない。
また少し視点を変えて、「呪うだけで人が殺せる」状況と、「圭一が二人いる」状況の怪異は、同レベルの怪異と考えられる。つまり、祟殺しで「呪うだけで人が殺せる」力を圭一が手に入れたのと同様、「他のシナリオに介入できる」力を、圭一が別のシナリオで手に入れてるとか??
じゃあ、ドッペル圭一の目的はなんだろう……?
1、殺人とは無関係の平穏な生活を続ける
2、殺人を犯した圭一のためのアリバイ作り
この二点か? ドッペル圭一にとっても沙都子は助けなければならないので、圭一が叔父を殺すなら、手助けのためアリバイ作りに励むというのは分かりやすい。しかし、ドッペル圭一の助力にも関わらず、叔父は生き返ったので無意味。ドッペル圭一が主体的にアリバイ工作に加担したなら、叔父が生き返ることは誤算だった? もしくはドッペルの参加は主体的な参加ではなかった……?? 後者を言い換えるならば、たとえ他シナリオに介入する力があったとしても、他シナリオ介入を自分で主体的に選択した訳ではない??
……うーん、分からん。分からんといえば、「最短のシナリオ」という副題も分からないぜ。別に短くなかったぜ。短かったのは、前半のほのぼのシーンだけだぜ。じゃあ、ほのぼのシーンだけがシナリオ通りの展開で、後半はキャラがアドリブで動いてる?? いやいや、自分で言ってて意味が分からないなー。劇中劇だと考えれば辻褄は合うけど、この結論は謎の解明に一切寄与しない。
……ん? でも、叔父の復活だけはそれで説明できるな。アドリブで演技中なら、そんな長い間埋められてたら苦しいから土から出ちゃう。でも、掘ってる途中に、泥の中で窒息死しただろうって話だったしなあ。そりゃないかー。
***
まったく推理がまとまりませんが、とりあえずこの辺で。これは直感的なものですが、「選択肢がない」というシステムがキーになってる気がします。圭一には選択肢がない。最初から何者かに操られている……?? うーん……。
<メモ>
・詩音はバイク所持……?? え、じゃあ、高校三年生なの?? 圭一も高校二年生?? 高校生が中学生?とか小学生?と一緒に同じクラスで授業? いくらなんでもそれは無理なんじゃ……。