鬼隠し編まで終わった時点でのマイ推理。僕はネタバレするけど、みんなはしちゃダメよ。
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『オヤシロさま＝プレイヤー説』
「人間」か、「オヤシロさま」かで言えば、犯人（？）はオヤシロさま。全ての元凶はオヤシロさまの祟り。しかして、その「オヤシロさま」とは、実はプレイヤーのことなのです。
主人公、前原圭一が食料品店でカップラーメンを買ったとき、彼は「あの時、レナはいなかったはずだ」と言っていました。しかし、TIPSを入手し、プレイヤーが彼の記憶を追体験した時、そこには確かに「何物かの影」が彼の後ろに付いていました。前原圭一の記憶の中には存在せず、記憶がシーンとして追体験された時に初めて出現しその行動を観察していた人物。それはプレイヤーに他なりません。また、「オヤシロさま」がプレイヤーだとするならば、圭一が大石刑事と密談していたことをレナたちが逐一関知していたことも理解できます。プレイヤーは彼らの密談を知っていたからです。
さらに言うなれば、大石刑事は検視官（？）と思しき人とTIPSで会話をしていますが、事件は6月に発生しているにも関わらず、「よいお年を」と言って別れています。「よいお年を」ということは、彼らの会話は年末のはず。では、大石刑事が会話している相手は誰なのか？ そう、実は相手はプレイヤーなのです。たぶん、「鬼隠し編」は冬コミで販売されたのではないでしょうか。冬コミ後、家に帰って早速プレイしたプレイヤーに対しての「よいお年を」なのです。
そして、ここからが一番大事なところですが、「オヤシロさま」を「プレイヤー」と考えるならば、物語中でも大事なポイントである「犯人の動機」を完璧に説明できるのです。なぜ、前原圭一は殺されたのか？ 前原圭一は誰の怒りを買ったのか？ 前原圭一は何に対し「ごめんなさい」を繰り返したのか？ そう、彼には殺されるだけの理由があったのです。
思い出してください。前原圭一の平和な生活が瓦解する、少し前のイベントを。そう、「大貧民王様ゲーム」です。あのゲームで、あのゲス男は何をしましたか？ そうです、彼はブルマ姿の同級生女子に生太股で膝枕してもらい、上級生女子の着衣済みスクール水着を着たのです。これははっきり言って万死に値する行為です。非モテ系オタク男子プレイヤー全員が思ったことでしょう。「クソ、うらやましい！ 圭一死ね！」と。
僕たちの「うらやましい、圭一死ね」という思い。これがすなわち、「オヤシロさまの祟り」なのです。「こンのやろう……。女子とイチャイチャしやがって～～～！！！！ ああ、レナが突然斧とか振り回して圭一のやろうを殺さねえかなあ！！！！」という僕たちの恨み、憎しみ、怒りが、「祟り」となって圭一を呪い、劇中にて圭一はプレイヤーの望み通り、凄惨な最期を遂げたのです。
また、余談ですが、富竹ジロウの死も同じ文脈で理解することができます。富竹は、ちょっと腹の出た売れそうにないフリーカメラマンです。彼に初めて接した時、プレイヤーはみな思ったことでしょう。「コイツ、彼女いねえだろうな、プッ」と。しかし、実際はどうでしょうか。彼は仕事先で現地の女子学生と一緒に夏祭りを楽しみ、あまつさえ、彼女と思しき人物までいたのです！ 全国のプレイヤーは思ったことでしょう。「この裏切り者！ きさま喉を引き裂いて死ね！」と。こうして、富竹もまた非業の死を遂げるに至ったのです！ 「雛見沢村連続怪死事件」の全ては、プレイヤーの嫉妬が引き起こした事件だったんだ！
【結論】
Ω＜オヤシロさまの祟りとは、プレイヤーの嫉妬のことだったんだよ！
ΩΩ Ω＜な、なんだってー！
