テニス
・シンクロ最強でした
ああ、ジャッカル&丸井は可哀想だなあ。シンクロした途端、黄金ペアのやつら普通に勝っちゃいましたよ。しかし、可哀想といえば大石&菊丸も可哀想な気がします。ジャッカル&丸井がショボかったために、危なげなく勝利したのに全然強い気がしないんだもん。黄金ペアじゃ赤也相手に勝てる気がしないぜ。
・援軍
今週のタイトルでもあった「援軍」=金太郎さんですが、試合結果も描かれないままにあっさりと終了しました。うーん、これは微妙かなあ。
許斐先生的には「まだ強さを描いていない幸村の強さを見せておこう」ということかもしれませんが、幸村少年が強いことは言われずとも分かっていたことで、これはちょっと金太郎さんの株を下げただけな気がします。
金太郎さんに勝ったということは幸村少年がSUGD大車輪山嵐を破ったということですが、そもそもSUGD大車輪山嵐自体がどのような強さか分からぬ「正体不明の技」です。そして、正体不明の「強さ」を破った幸村少年の「強さ」というのは、読者が理解も想像もできないレベルの「強さ」なんですよね。だから、金太郎さんの敗北は、金太郎さんの株が下がった上に、幸村少年の強さにも霞がかかったような印象を受けてしまったのです。なので、これはちょっと蛇足だったかなあ、と。
……ですが。しかし、相手はあの許斐剛。油断はできません。これすらも伏線という可能性がありえます。
幸村「フフ……、SUGD大車輪山嵐、なるほど、凄まじい技だった。まともに喰らったなら、オレは次元の狭間に飲み込まれ、祖父の代まで遡って歴史上から存在を抹消されていただろう」
金太郎「せな、なんでワイのSUGDが効かへんかったんや!」
幸村「教えてやろう。『神の子』幸村精市が持つ最強最大のテニス能力……『普通テニス』を! オレの前に立ったテニスプレイヤーは、皆、普通のテニスしかできなくなるのだ!」
金太郎「な、なんやてー!」
幸村「ほうれ、ボレーだ、ロブだ、スマッシュだ」
金太郎「グワアアー、普通のテニスでは手も足も出えへん! コシマエ、ヤバイ! ヤバイで、こいつ!」
と、いう展開かもしれないのです。すると、オヤジから「(殺人テニスばっかりやってるけど)テニスは好きか?」と尋ねられた越前少年が、『普通テニス』(=天衣無縫の極み)に目覚め、幸村少年と互角の勝負をするという流れになるのかもしれませんね。
越前「ウオオオオ、『天衣無縫の極み』に目覚めたオレは一周回って普通のテニスができるようになったー! ドリャー」
幸村「バカな、貴様も『普通テニス』を!? グワアア、スマッシュが早くて普通に取れないー」
・ヒロイン!
圧倒的なテニスの才を持ちながらも、人間失格レベルで根性の捻じ曲がっている中学一年生、越前リョーマ。しかし、彼は記憶喪失によりテニスを失ってしまいます。そんな彼の身を案じたヒロイン竜崎桜乃は、勇気を振り絞り、言葉にならない言葉で、自分とリョーマとの思い出を語りだそうとしましたが……
越前「ハァ? 何言ってんの。悪いけど後にしてくんない」
許斐剛ィィィィィィィィ
イイイイイイイ
イ!!!!!!!!
好きだ! 大好きだ!!!! オレは、こんな許斐剛が大・好・き・だッ!!!!!!!!!!!!!!!!
不遇ヒロインをレスキューするたぶん最後のチャンスで、思いっきりドブに投げ込んだよ!! イカすなあ!!!!!!
マディ
マディの設定をポンポンポーンと連投して、「そういうわけで旅をしているのであった」な読切は、正直「ハァ?」という気持ちでしたが、今回はクレイ博士がクビになるところから順を追って描かれているおかげで、ぐっと読みやすくなりました。マディとクレイの関係性が分かりやすいんですよね。完全に研究対象というわけでもないし、完全に家族関係というわけでもない。そこらへんの二人の微妙な距離感が、クレイが職場をクビになったというバックグラウンドから始ることで、関係性は微妙なままに自然に提示されています。「職場に戻りたいよーな、むしろ、家族が欲しいよーな、微妙な天秤にかけちゃうのもアリかなあ」みたいな。いかんせんクレイさんは失職してションボリしてますからね。そんな気持ちになっちゃうのも分かるんだぜ。この微妙さの説得力が、読切には欠けていたと思うんですよね。だから、今回は良い感じ。
新連載3本は今のところどれもいい感じだなー。全然期待していなかったマディが面白かったのは嬉しい誤算。さて、最後は嬉しい誤算すら期待できそうにない大江先生か……。
ワンピース
「島を割ったパンチ直撃でノーダメージとか、まったく、こいつはどんだけ不死身なんだよ。なにやったって死なねーじゃねーか」とか一瞬思いましたが、そうでした、ルフィは打撃無効でした。「ゴムだから」のセリフがなければ素で見逃してたよ。あぶねーあぶねー。
ラスボスとしての威厳がどうのこうの、戦闘スタイルが小物臭くてどうのこうのと言われて久しいモリアさんですが、今回は遠足のバスの中で口の中までリバースしちゃったゲロを飲み込もうと必死の小学生みたいで、威厳とか小物とかのレベルはとうに通り過ぎてて、とにかく可哀想なばかりでした。彼には、みんなもっと同情して良いと思うよ。
アイシールド
デコイ(囮)大好きの自分としては、「4秒2の移動砲台セナ」の展開はアツかったです。「分かっているけど止めざるをえないデコイ」が、大・好・き・なんだッ! 作中最速のデコイとか、その設定だけでドキドキしちゃうんだぜ。アメフトはこういった戦術面まで理解できれば、きっと見てて楽しいスポーツなんだろうなあ。
ナルト
・「本当の忍の才能を持つ立派な忍者で、あなたほどの忍はいませんからね」
「たいしたやつだ」
「たいしたやつだ」
「たいしたやつだ」
「たいしたやつだ」
↑どうしてもこのフレーズを連想しちゃう。ペイジさんを「賢人」と呼ぶ時と同じ、よく分からない苦笑が漏れちゃうぜ。どうでもいいけど、「本当の忍の才能を持つ立派な忍者で、あなたほどの忍はいませんからね」って、なんか変な文章ですね。並の手練じゃない感じ。
・ナルト
「父ちゃん、オレの名前ってどういう意味があるんだってばよ!」
「そうか、ついにお前に教える時が来たようだな……。いいか、良く聞け。ここにオレの師匠が書いた、全く売れなかった小説がある。これに出てくる、師匠がラーメンを食いながら適当に考えた主人公の名前を見てみろ。そう、ナルト……。これがお前の名前の由来だ。ちなみにこの主人公のモデルは師匠自身で、師匠は『里の狂気』と呼ばれているぞ。分かったか、我が息子よ」
「父ちゃん、オレ、グレていい……?(´・ω・`)」
・自来也「忍者とは忍び堪える者のことなんだよ」
ノープランでノコノコと出て行ったら案の定殺されてしまった自来也さん。あのまま殺されちゃってたら、結局、情報も持ち帰れずに無駄死決定だったわけですが、なんとか情報だけは伝えることができ、一応、ギリギリで「意味のある死」に繋げることができました。しかし、途中までほとんど諦めかけていたし、やっぱりショボいイメージは拭えないなー。なんつーか、回想パワーとかそういうのを使わなくても、死を覚悟で出て行くなら、それだけの成果は確定させてから出て行って欲しいんですよね。まあ、いいや。
***
以下、チラ裏。
今回の自来也さんのモノローグ、「ワシも歴代火影たちの様に死にたかった」「大きな偉業を成し遂げ、立派な忍びとして死ぬ」に関してですが、ウン、これはですね、僕もついこないだまで勘違いしていたのです。忍者とは、己の命に代えても使命を果たすもの、命を捨てることさえ恐れないものだと、そう思っていたのです。
そんな幻想を砕かれたのが、コレ、『忍法関ヶ原』。忍者は使命のために命を捨てるものだと、僕たちはそんなことを簡単に考えちゃいますよね、当たり前のようにそう思い込んじゃってます。でも、現実は違うのです。現実はもっと生々しく、もっともっと残酷なのです。
忍者に関して、僕たちの抱くもう一つの先入観が「くノ一は色仕掛けを使って当然」というものです。くノ一であるからには、男をたぶらかし、性を売ってでも使命を果たす。僕たちはそう考えます。しかし、ここに一つの落とし穴があります。そう、男の忍者だって、必要に迫られれば性を売らなければならないのです。
『忍法関ヶ原』では、苦悩する忍者が出てきます。彼は、任務のため命を捨てることに苦悩しているのではありません。任務のため、ガチホモとハードSMプレイをしなければならない現実に苦悩するのです。命を捨てる覚悟はあるのに、ガチホモとのSMに恐れを抱いた自分を嘆くのです。
結局、彼は忍としての決意を固め、ガチホモとのプレイに望みます。そして、サドの熟女とガチホモにサンドイッチされながら、「忍びの仏よ、われに、鉄石の不動心を!」と叫ぶのですが、このように、忍としての決意というやつは、「偉業を成し遂げ立派に死ぬ」とか、そういうレベルではないのです。「任務のため、ガチホモとのハードSMに挑む」というのが本当の忍なのです。「忍の覚悟」が、そんな綺麗に美化されると思ったら大間違いなんだぜ。と、山風先生はきっとそう仰りたいのです。
KOSEN
パパがあんまり悪い人じゃないのが良かったです。会長の「それは青藤自身も望んでることなんだろうな?」は、言い換えれば「まあ、本人が望んでるならイイんじゃねえの?」ってことだろうし、息子のやってることを全否定しない辺りが、会長の器のデカさを感じられて良かったです。
しかし、青藤くんは可哀想だなあ。パパも別に悪気はないんだろうから、あの方針にもあんまり強く逆らえずに悩んでるでしょうね。そんで、「これからどうしようかなー(´・ω・`)」と葛藤しながら帰国して、「とりあえず幼馴染に甘えよう」と行ってみたら、どこの馬の骨か分からんやつに、「女に泣きついて、はずかしい奴め」と正論を言われてしまいました。閃の言ってることが全く正論だけに、青藤くんはなんとも可哀想。でもね、分かってあげて下さい。青藤くんは鈴ちゃんにちょっと甘えたかっただけなんよ。
ネウロ
・S【ドえす】
え、えげつねえ……。なんというドエスっぷり。タイトルに【ドえす】と付く程のSとはこういうことなのか、お、恐ろしい…………
――なんて、思いながら読んでいましたが、
ネウロ「7割方スッキリした。残りはヤコをいじめて発散するか」
ゲエエエ、本当のドエスとはこれか――!!!!! DRは凄まじい責め苦を受けているように思いましたが、日頃、弥子ちゃんが受けてるイジメの2.3倍程度だったんだね……。なんというドエス。ホンモノのドエス。
ブリーチ
今回は日番谷隊長が主人公。今では恋次、チャドと並び、かませ隊長として愛されている彼ですが、そんな彼にもOSRの高い時期がありました。銀色の髪、碧緑の眼、冷めた性分などが彼のOSRを否応なく高め、周りの子供たちもあまりのOSRにビビって口も利けなかったというのです。「みんな俺を『氷のようだ』と言う」ことからも、周りの者たちにとって、日番谷がどれほどのOSRの持ち主であったのかが分かります。一般人なら恥ずかしくて、とてもしらふでは言えないほどのOSRです。「みんな俺を『氷のようだ』という」って、OSR高いなあ。
そんな日番谷隊長は、寝ている時にもあまりのOSRが抑えきれず、夢の中にまでオサレの化身がポエムを伴って現われます。オサレを力(=OSR)とは認識していない若き日の日番谷隊長には、自分に語りかけてくるオサレの化身もただの悪夢に過ぎませんでした。しかも、それだけではありません。彼の高すぎるOSRは、隣で眠るおばあちゃんにまでダメージを与えていたのです。そんな彼の前に松本乱菊が現れ、こう告げます。
「オサレ、下げて寝なさいよ。お婆ちゃん、寒そうだよ」
「あんた死神になりなさい」
「あんたみたいにオサレの高い子は、OSRの扱いを知らなきゃいけない」
「このままじゃ、あんたじきに自分のOSRでお婆ちゃんを殺すことになる」
「ポエムが聞こえるでしょ?」
「そのポエムの在り処を見つけることが、OSRの扱いを知るってこと」
「それが『死神になる』ってことなの」
そして、日番谷隊長は死神の道へと歩みだすのでした……。めでたし、めでたし。
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まとめ:何がしたいのか良く分からない番外編でした。