【12/4】2008年1号のジャンプ感想


 そういえば、今度、黒鈴さんところでラジオやります。ずっとジョジョについて語るというJOJOナイトです(正確にはSBRナイトらしい)。いまそのためにアンケートもやってるみたいなので、答えられるものだけでチョチョイでいいので(ちょっとコアな質問が多いので)、協力してもらえると僕も参加者の一人として嬉しいのです。


ハンター

・シュートさんのOSR

 前回、「足まで怪我しちゃって、この人、活躍できんの?(´・ω・`)」と心配していたシュートさんですが、いきなり大活躍です。そうでした、この人、逆境に強いのでした。

 そんなシュートさんはOSR戦術に出ました。右目を隠すことで戦力をアップさせたのです。やってることは本当にまんまブリーチなのに、「明確な理由があったわけではない」と、必然性がないことを明記するだけで解決。これを考えれば、ブリーチもいっそのことOSRを明言すれば、普通にもっと説得力のあるバトルにできそうですね。「意味なくカッコイイことをする」のも、十分文脈に組み込めるものだと思いました。

 そして、そんなシュートさんの大活躍で、コンマ数秒の時間を稼ぐことに成功。一撃を与えたわけでもなく、十分な時間を稼いだわけでもなく、コンマ数秒。ユピーの格、落ちないなあ。まぁ、今回のシュートはコンマ数秒の時間稼ぎよりも、モラウ先生に武器を渡せたことの方が大きいのですが。

 しかし、この間、5秒弱。突入して、ドラゴンダイブ降ってきて、ナックルが一発入れて、ユピーの反撃があって、モラウさんのフェイントからまたナックルが一発入れて、シュートが飛んで武器を渡して約5秒。先が長ェー。


・ゴンキル無傷でした

 ユピーの一撃はとんでもない大破壊でしたが、しかし、ゴンキルも何気に無傷で、元気に玉座の間へと向かっていました。むろん、読者は知っての通り、いま玉座の間には王さまはいなくて(プフのみ)、王とピトーは右塔二階にいるわけです(王はもう移動したかも?)。ピトーはあれから円を使っていないので、ゴンキルはピトーの居場所を知ってはおらず、予測通り玉座の間にいると仮定して行動しています。その際に、「右塔二階から直接玉座の間へ」という行動を取ることにしたのは、偶然にもそこでピトーと対面する展開なのでしょう。

 人間の女―コムギ―を一生懸命治してるピトーに、さてゴンはどうするのか。普通に考えれば、その状態のピトーをゴンが襲うことはできないはずですが、逆に、ピトーがカイトの如くコムギを改造しているかのように思い込む可能性もありますね。すると、掲示板にも書かれていた通り、王さまが「あーん、コムギたんが人間に殺されたー。人間全員ブッ殺す」となり、和解エンド終了のお知らせかもしれません。

 ところで、最後のページの「玉座の間を覆う煙が何を意味するか、ゴンは瞬時に理解した」の意味が良く分からないなあ。これは「玉座の間でモラウ先生が戦闘を始めた」というだけの意味だと解釈していいのかな。


・リビングデッドドールズ

 人の体に寄生していたイカルゴの能力が念能力であると今回で確定されました。そうか、操作系能力だったのかー。そして、遺体限定かぁ。フラッタはノヴ先生にボコられた時は、まだ半死半生ながら息があって、ゴンも半死半生のまま放置されてる敵を前にお菓子を食べたりジュースを飲んだりしながら、フラッタが息絶えた後にイカルゴが利用したのか。そう考えると、なんだか、むごい話だなぁ……。

 さて、フラッタに寄生したことにより、「複眼の使用が可能になった」とありますが、これは「超複眼(スーパーアイ)」のことなんでしょうか(サテライトンボを飛ばすやつ)。だとしたら、遺体の念能力が使えるわけで、なんだかレンタルポッドよりも使いやすい気がします。リビング~には「強者を殺さなければならない」という達成条件があるけれど、レンタルポッドなんて「強者に恩を売らなければならない」ですからね。レンタルポッドの方が遥かに大変そう。

 そういえば、あのノミを飛ばしてた人も、あれはやっぱり念能力だったんでしょうか。あれ以降、イカルゴはまったくスナイパー的なことをしていないので、あれは「飼ってる巨大ノミを銃弾代わりに飛ばすハンター」の死体を操ってたのかな。なんだか気持ち悪いハンターだ。まあ、世の中、体内にヒルを飼ってる念能力者だっていることですしね。


・アリを倒したキルア

 疑問なのが、フラッタの姿をしている以上、イカルゴには危険を回避できる可能性が十分あるのに、なぜ、ここでキルアが動いたか、ですよね。もしかして、リビング~で操ってる死体は臭いのでしょうか。すごい死臭が漂ってて、兵隊アリも不審に思ったりするんでしょうか。まあ実際のところは、「万一気付かれた場合に備えて念のため殺しておいた」ってことだと思うんですが。確かにキルアの行動はヘンだなあ。イルミにピンを抜かれ今ではキルアはこのくらい感情的に動いちゃう子なんですよ、って描写なんだろうか。

 そして、兵隊アリ二匹との戦闘は一瞬で終了。うん、こういうバトル好きです。相手も何らかの念能力を持っているんでしょうけど、出会い頭の一発で終了。実力差があればこんなもんですよね。「特殊能力持ってるからって、使ってから死ねるなんて思うなよ」って感じで良いと思います。


テニス

田仁志さまぁ~~~~vvvvv

・イノシシ<流木

 一流のテニスプレイヤー二人が挑み、ようやく軌道を変えることしかできない流木おそるべし。テニスプレイヤーが100人もいれば巨大隕石から地球を守る事だってできると思っていたので、たかが流木に二人も必要という現実にはビックリしました。いや、普通のスポーツ漫画なら、小石をぶつけて流木の軌道を変えただけでもトンデモ描写なんだろうけど。しかし、前回のイノシシもそうですが、命の危機に直面した時、咄嗟に取る行動がテニスによる回避というのはスゴイなあ。


・キャラがヘンなことになってたジャッカル先輩と、技が地味だったダブルス1コンビ

 ジャッカル桑原が変なキャラになってしまいました。

許斐「アシスタントのみなさん、桑原はどんな音楽が好きそうに見えますかね?」
A1「そうねえ、格好から見て、ジャズとかじゃねーの?」
A2「あ、意外にヒップホップとか?」
許斐「ほほう、なるほど…………。見かけで人を判断するな――!!!!」

 というやり取りがあったかどうかは知りませんが、明らかに見た目だけでヒップホッパーになってしまいました。しかし、ジャンプにはヒップホップ界のダメ仙人ことハマーさんがいるので、ヒップホップ要素の追加は悪いイメージしかもたらしませんね。急にジャッカルがダメ人間に思えてきた。ちなみにジャッカルの父親は無職。

『ねずみ花火eat』のセンスも最悪ですね。花火をeatしているかのようです。しかし、地味な技ではありますが、名称から判断して、くるくる回りつつ、軽妙なライムを口走りながらディフェンスするのかと思えば、地味ではありますが、ものすごく血迷った狂気溢れるテニスだと思います。そんな中学生いたら本当に面白いよ。

 丸井少年の『時間差地獄』も地味すぎてビックリ。鉄柱当てや綱渡りあたりが、もはや妙技でもなんでもなくなってきたテニス世界において、時間差なんて、さらに程度の低いものに思われてしまいます。ただ、名称に『地獄』と入っていますから、万華鏡写輪眼の月読の如く、わずかな時間差の間に永劫と思える程の時間を封じ込めた精神攻撃なのかもしれない…………わけがないですね、ハイ。


・過去のライバル集合

 許斐先生は田仁志様を大事にしてくれるから好きだなあ。田仁志様は僕がテニスの素晴らしさに気付いたきっかけなので、こういう機会にちゃんと出してくれるのがすごく嬉しいんです。

 しかし、不二弟や季楽くんは良いとしても、日吉にいきなり演舞テニスを見せられたら、間違ったテニスが刷り込まれそう。さらに、筋肉を麻痺させる伊武の「スポット」や、明らかに殺傷目的の「ビッグバンサーブ」、そして、「試合前に暗殺」を信条とする最強のメタテニス使い亜久津など、練習で五体不満足にされそうなやつらが勢ぞろいです。ダンクスマッシュなんて比じゃないよ、コエー。

 そういえば、葵剣太郎君がいないですね。田仁志様と違い、あの子は扱いが不憫だなあ。跡部様は、まあそのうち駆けつけてくれるでしょう。ところで、もし跡部様がハゲのままだったら、記憶を失った越前少年は一体何を思うんだろうか。「えっ!? ぼ、僕がやったんですか!!!!」


サイレン

 都市伝説系かと思ったら異世界モノでした。「ああ、これから色んなものを省いたらタカヤの炎刃王になるんだなあ」と、ちょっと感慨深かったです。で、それはいいんだけど、異世界にいっちゃうと、表でキャラを立ててた人たちがどうなっちゃうのか心配です。まどかちゃんはもう役目を終えたので良いとして、サカとかヒロとかがこれ以降出てこないとなると、ちょっと寂しいですね。

 しかし、謎めいた始り方は好感が持てるんですが、途中の公衆電話での「審査」が、ちょっと説教臭かったことが気にかかります。向こうの世界に、そういう「人間臭さ」が感じられると、せっかくのミステリアスな雰囲気がかすんじゃうんだよね。


ワンピース

 オーズが立ち上がったことも、麦わら一味がやっぱり立ち上がったことも残念なんですが(前に「数による迎撃は数の減少があるから燃える」と書いたけど、やっぱりそうはならなかったので)、でもまあ、みんなで一致団結協力して戦い、前に痛めつけておいた右腕の累積ダメージもうまく機能してたのでOKですかね。後はモリアを起こして負けを認めさせて……かぁ。こっちはすぐに終わりそうにないなあ。くまさんもいるしなあ。


ナルト

 あれれ、弥彦って重吾じゃなかったの……?? さすがに全く無関係ってわけではないと思うんだけど(これで無関係だったらキャラの描き分けができてないと言わざるをえない)、長門の問題もあるし、なんだか複雑なことになってきたぞ。

 そして、綱手姫は遠距離スナイプ攻撃「死亡フラグ」で自来也さんを狙撃中。ペインの猛攻にもあまり死の危険は感じないけれど、「帰ってきたらそろそろカッコつかなくさせてやるかな…」には明確な死の危険を感じました。こりゃもう一種の呪詛だよな。


スケットダンス

『ナーバス』→『リアリティマジ』と、アニメパロネタがいちいち面白かったです。篠原先生はいいセンスしてるなあ。僕もこの手のアニメのパロは時折考えないでもないけれど、こういう方向性は想像したことなかったです。27年間も妄想しながら生きてきてアイデアがかぶらないというのは素晴らしい。5人戦隊のブルーがマリッジ・ブルーというところまでは思いついても、マリッジ・ブルーとマタニティ・ブルーのペアって発想はなかった。


こち亀

 To LOVEるの世界に善意とおっぱいが溢れてる一方、こち亀の世界に溢れているのは人の悪意と金欲なのだと思いました。なんて嫌な世界なんだ……。


ネウロ

 DRってDragonのことかー。「一ヶ月で10万人って、あんまりスゴくなくね?」みたいなことを前に書きましたが、こうして絵にして見るとやっぱり大変なことですね。数字上の10万人って所詮地球総人口の10万/60億でしかないわけですが、日本の首都で10万人規模の死者が出るテロと考えると、これはやっぱりスゴい話です。平凡な家庭のサラリーマン(?)が水に飲まれる様子を描くことで、それを実感できました。子供や主婦が死んだりすると、痛切に感じちゃうぜ。巧いなあ。

 あと、先週、「?」だった「謎が霞む」ってのも意味が分かりました。そうか、犯罪を起こそうとしてる人も洪水に飲まれちゃうのか。「食料」が消えることに対し、ネウロが危機感を覚えてるのは、「ああ、やっぱりネウロはダークヒーローなんだなあ」と思いました。あれだけ凄惨なテロを見せておきながら、主人公はあくまで自分の事情でしか人の心配(メシの心配)をしていない辺りが、なんというか、うわべだけのダークヒーローと違い、気合の入ったダークヒーローだなあ、と思ったのです。それでいて、人類を助けるという位置付けもちゃんとこなせてるんですよねー。

 それと、これは非常に個人的な感覚の話なんですが、「新しい血族」の能力が、「水の流れが分かる」という絶妙なショボさだったことが好印象です。シクソンの瞬間記憶もですが、こういう「確かに人間技じゃないけれど、それで超人ヅラするのはちょっと厳しくない?」的な超人っぷりが僕は好きなのです。この漫画の魔人の定義とは離れるけど、僕のイメージする「魔人」ってのはDRくらいなんですよね。これは帝都物語の加藤のイメージだと思うんだけど。あの人も魔人加藤とかいって、地震起こすくらいが関の山だしなあ。でも、そのくらいの超人っぷりがいいんだ。


ムヒョ

・ペイジ「魔法律家の威信のかかった戦い。こういう命懸けの戦いを聖戦って呼ぶんだろうね」

 ペイジさんが言うとなんでも面白いなあ。ペイジ賢人とか、皮肉にしか聞こえないぜ。

 しかし、霊の目的がレイプってのは、ちょっと面白かったです。デストローイ!


ブリーチ

 前回で朽木お兄ちゃんにやられたと思ったゾマリさんですが、なんとまだ生きていました。しかし、彼の能力は、縛道であっさりとガード可能な様子。お兄ちゃんの説明によると、ゾマリさんの能力は単に詠唱せずに使えるだけの鬼道の一種に過ぎないとのこと。これはちょっと驚くべきショボさです。

 ですが、どう考えてもこんなショボイ能力で彼がエスパーダに入れたとは思えません。また、朽木お兄ちゃんの言う、「八十九番以下の破道」というのも意味が分からないところです。この順位付けにはどんな意味があるのでしょうか?

 それを考えると答えが出てきます。おそらく、この番号は消費OSRの高い順にランク付けされたものなのです。八十九番以下というのは、たぶん大分下の方です。ドラクエで言うなら、「MP消費3以下の魔法を防ぐ」とか、そういうニュアンスではないかと思われます。「八十九番以下の破道と同程度のOSR能力を防ぐ」という、そういう魔法なのではないでしょうか。ならば、自身の技を破られてOSRが下がってたゾマリさんのアモールが、これで防がれたのも納得できますね。

 とにかく敵の能力を完全無力化できることに気付いたお兄ちゃん。もはや勝負は見えました。だから、とどめは刺しません。グリムジョーを倒した後の一護よろしく、今後の戦いに備え、ゾマリさんを使ってOSRを補給しておくのです。背後を取り、刃を首筋まで当てながらも寸止めするあたりが、露骨にOSR稼ぎですね。

「このままではエサにされる!」

 そう思ったゾマリさんは最後の賭けに出ました。正論を言って、お兄ちゃんのOSRを削ごうとしたのです。確かに死神たちは、死者の魂を餓鬼界同然の尸魂界に連れて行き、庶民に貧しい生活を強いたまま、王政や貴族制を敷いて特権階級を謳歌しています。僕の理解では、死神たちは人間を守っているのではなく、労働力である人間の魂を虚に取られないよう尸魂界に導いているだけであり、ゾマリさんの言ってることもあながち間違いとは思えません。

 ゾマリさんの正論に、流石にこれはマズイと思ったのでしょうか。お兄ちゃんは口止めのためにゾマリさんに止めを刺し、さらに、「死神どうこうではなく、妹を守るために斬ったんですよ」とシスコンアピール。奪われたOSRを回収しました。「じゃあ、ここにルキアがいなかったら、お前は来る気なかったのか」と言いたいところで、これが全くの詭弁であることは明白ですが、とにかくOSRは十分に取り返しました。

 致命傷を負ったゾマリさんは、最後にオサレ神藍染の名を連呼して少しでもOSRを回復しようとしましたが、間に合わずに消滅。ああー、大人しく自室待機してれば良かったのにー。いまさら藍染さまに頼ってもダメだよう。


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