【11/19】2007年51号のジャンプ感想


 今週は「四足獣」なんて単語も出てきたりして、シグルイの影響が色濃い最近のハンターですが、No.5の情報によると、今月のチャンピオンRED、シグルイ山口先生のコメントが

「休まない奴の作品にだけこもる熱がある。(山口)」

 だったそうです。こ、これ、冨樫先生への個人宛てだよね……。


ハンター

・オーラの底、見えませんでした(´・ω・`)

 懸念されていた「オーラが多すぎたらすごい時間かかるんじゃね?」「ハコワレ中にユピーが適当に振り回した攻撃に当たったら全部返されちゃうんじゃね?」などの問題が、どちらも一度に来ちゃったような今週。

 きっとバカ多いんだろうなーと思っていたユピーのオーラは70万以上。この数字はナックルの想像以上のものでした。バーストが何秒後かというのは、きっと誰か計算してくれると思うのでお任せしましょう。残念ながら僕には良く分かりませぬ。

 そして、後者。これはページ開いた瞬間、爆笑しちゃいました。ものすんげー広範囲攻撃です。僕なんかは今まで、「気配を消したとはいえ、ユピーが適当にブンブン振り回したら交通事故で当たるんじゃないか?」などと懸念していたわけですが、交通事故なんてもんじゃありませんでした。これはダメだ、こりゃー姿見えなくても当たるよwwww

 しかも、この時点で経過時間はわずかに3秒。10秒1割の利息がつくハコワレですが、まだ一度目の利息すら得られていません。ユピーの攻撃がナックルにクリーンヒットしたかどうかはともかく、飛んできた破片がぶつかっただけでも、貸付オーラはさっくり返されてそうです。そして、メレオロンはこれで死んだんじゃなかろうか。モラウさんの煙幕とか意味ねーなあー。

 ところで、こういう描写が出るとどうしても考えてしまうのがビッグバンインパクトとの比較ですが、さすがにこれはユピーの方が上ではないでしょうか。ウボーの拳にはガードした腕ごと相手の背骨をヘシ折る力がありますが、ユピーのは喰らった瞬間、ガードごとぺしゃんこにされそうです。


・王様は迎賓の間にいました

 王様駆け落ちエンド、王様和解エンドもありうるかと思っていましたが、なんだか想像されうる中で最大の欝展開へと進みそうです。さて、舞台となった「迎賓の間」ですが、これはその名前からしても、おそらくコムギちゃんのために割り当てられた客間と思われます。そのコムギちゃんを見てみると、髪も半分ほどけてるし、服装もラフ。おそらく寝る直前だったのでしょう。となると、これは王様、夜這いですね。

「コムギちゃんに夜這いを仕掛けた王様であったが、『貴様、余とセ、セ、セッ……、せっかくだから寝る前に一局打たぬか』『あ……、はい……』と若さゆえのためらいか何となく軍儀を打っていたところ、上から龍が降ってきてコムギちゃんが死んじゃった」

 という展開でしょうか。最後のページは王様の表情が分からないので、「殺しちゃったのか」「食べちゃったのか」「目の前で死んじゃって悲しいのか」分かりませんが、ピトーが円で調べた時の「アカズの女と一緒にいる」のシルエットを見るに、どうも食べちゃった方向はなさそうです。第一、食べるなら脳みそだしね!

 となると、後は軍儀で負けて怒って殺したとか、痴情のもつれから殺したとかですが、それよりはドラゴンダイブに運悪く撃たれて死んじゃった可能性の方が高いかな? しかし、王様が目の前にいるのに、おめおめ撃たれるままにコムギちゃんを放置しているだろうか。

 そういえばコムギちゃんは重傷なだけで、まだ死んでない可能性もあるんですよね。ピトーはもう着いている、刺客が二人迫っている。この状況で王様が「刺客は余が片付けるから、お前はコムギたんを治せ」とピトーに命令。ピトーは戸惑いながらもコムギを治療して、白馬の王子様となった王様が刺客二人をばったばったと返り討ちにするのかもしれません。

追記:目の前でコムギちゃんが撃たれたのに王様が助けられなかった理由を一つ思いつきました。「王様が絶をしてた」というのはどうでしょう。「ピトーまじうぜえ。迎賓の間に遊びに行ったら絶対バレるじゃん。あ、そうか、絶してりゃバレねえな。……ウゲー、ドラゴンダイブも見えなかったー!」という展開。あれ? でも、絶してりゃ円にも引っかからないんだっけかな??


 ***

 その他二点。

 プフが微笑んだ理由はなんだったんだろう。「駆け落ちして宮殿内のどこにもいませんでした=王様の安全は最初から確保されてました」という理由かと思ったんですが、実際は宮殿内のすぐ横にいたわけです。プフが微笑んだ(=安心した)理由としては、「下から来てる刺客もいるけど、とりあえずここにはいないから良かった」ということでしょうか。でもなあ、実際にメイン刺客の爺さんコンビは真っ直ぐ王様を目指してるわけだし、むしろ、王様の所在地が分からず守りようがないのはプフの方だから、やっぱり微笑んでる場合じゃないよなあ。

 あと、ゼノが意外と働く気があることにビックリです。ゼノ爺さんは突入&弾幕要員かと思ってましたが、王様と戦う気もあったみたいです。たとえ王様と戦わないにしても、ここまで来てるんだから、少なくとも会長の戦いに割って入ろうとする護衛軍の排除は受け持つよね。やっぱり、かなりのやる気といえます。タクシー金払えばどこまでも行くように、ゾルディック家も金払えば誰とでも戦ってくれるのですね。


テニス

 記憶を失った越前少年に対し、とりあえず弾丸サーブを繰り出してみる桃城先輩。記憶喪失のまま連れて来られたコートではフケ顔の中学生二人(手塚・真田)が死にそうになりながら戦っているし、その次の試合では乾・赤也が双方血だるまになりながら、一方が病院送りにされて終わりました。そんな試合を見た後で、自分が一方的にサーブを仕掛けられるのです。「ひぃ!」と怯えるのも当然でしょう。ちょっとしたホラーですよ、これは。


・天衣無縫の極み

 とりあえず、「記憶喪失状態そのものが天衣無縫の極み」という仮説は外れました。テニスを失った状態から、さらに一皮剥けた状態が「天衣無縫の極み」のようです。

 となると、やはり「天衣無縫の極み」とはテニス概念の変革なのでしょうか。今までのテニスプレイヤーたちは、ラケットとボールを用いて点を取るという一般的テニス概念からスタートし、その過程で「敵を倒す」「分裂する」「変身する」などの技法を身に付けて成長してきました。いわば彼らは「点取りゲーム」であるところの「テニスの殻」を自分たちで割って出てきたわけです。

 しかし、記憶喪失となり、いきなり「殻を割ったプレイヤー」ばかりを目にした越前少年は、「テニスとはこういうものだ」という間違った(新しい?)テニス概念を持つことでしょう。桃城先輩に対し、「テニスを教えて下さい」と言った彼ですが、実際のところ、サーブを教えて欲しいとか、スマッシュを教えて欲しいとか、まさかそんな話ではありません。彼はテニスをそういうものだとは認識していないのですから。「分身はどうやるのか」「変身はどうするのか」「天候を操作するには?」、彼が教わろうとしているのはそういうテニスなのです。即ち、中学校全国大会レベルで最も必要とされているテニス技術なのです。

 そう考えると、なぜ、桃城先輩がゴールデンペアの試合中に越前少年を連れ出したのかも納得がいきます。彼らはさほどの変態ではないからです。彼らの(比較的)まともなテニスプレイを見ると、せっかくリセットされた越前少年のテニス観に狂いが生じてしまうのです。それだけはなんとしても避けねばならなかった。だから、彼は越前少年にまともなテニスの試合を見せぬよう、屋外へと連れ出したのです。なんだかインプリンティングみたいな話ですね。

 回想シーンにおいて、越前南次郎が枝を「ラケット」と言い、石を指してボールと言ったのも、やはりテニス概念の変革を促そうとしているのでしょう。そう、こん棒に石器、どちらも極めて原始的な武器です。きっと彼はこう言いたかったのです。

「リョーマ、お前のテニスは凝り固まっている。先人の組み上げた価値観に縛られ、偏見でしかテニスを見ていない。お前はそんなテニスで楽しいのか? さあ、これを持て。これがお前のラケットとボールだ。お前が思っている以上にテニスは自由だ。それに気付け、それこそが天衣無縫の極みだ! このラケットとボールを使って相手を殴り倒すんだ! それこそがお前だけの、本当に自由なテニスだ!」

 天衣無縫の極みに達した越前南次郎にとって、もはやボールをラケットで打って敵を倒すといったテニスは、固定観念に縛られた「つまらないテニス」なのです。本当に自由な彼のテニスとは、こん棒と石器を持って相手を直接に打ちのめすテニスなのです(※1)。そして、父の望み通り、越前少年は天衣無縫の極みに達し、彼を殴り殺し、ショックから記憶を閉ざしてしまったのですね。天衣無縫の極みとは、テニスから脱し、テニスを超え、テニスではないところに着地する能力だったのです!


 ***

 ……まあ、真面目に考えるなら、「たとえ木の棒と石ころであっても、本当にテニスが好きなら楽しくテニスできるよね」ってことでしょうね。好きこそ物の上手なれ? でもなあ、許斐剛を相手どって真面目に考えることに、一体どれだけの有効性があると言うのだろうか。

※1 しかし、この理屈だと亜久津仁は既に天衣無縫の極みに達している。


ムヒョ

「協会がベクトールの存在を認知したのは、たったの3ヶ月前……!!」
「全国から選りすぐりの魔法律家が集合する」
「何で魔法律家が霊に捕まってるの!?」

 これらのセリフがいちいちギャグになってしまうのがムヒョのすごいところで、上から、

「無能なだけだろwww」
「選りすぐりキタコレwww」
「だって魔法律家だからwww」

 と、どうしてもいちいちつっこんじゃうよー。

 そして、逆恨みでテロを起こしたエンチューくんは、無期懲役を喰らって気分はすっかりレクター博士。この人、犯罪犯して捕まってから、むしろ格が上がってるよ、なんだいコンチクショウ。「あれだけの犯罪おかして無期懲役は軽すぎる!」って言ってる人もいるけれど、今の漫画的優遇ポジションを見ると僕もそんな気分になってきたぜ! 世の中には健気に頑張ってもまるで報われないキャラだっているのにさー。春野サクラさんに謝れー。


ワンピース

 お、終わったのか、本当に……?

 もしこれで終わったのだとしたら、なんとも嬉しい誤算。オーズ戦の後にはモリア戦が控えていることを覚悟してたので、一緒に倒れてくれたのは本当に素晴らしい展開です。

 いや、早く終わればいいって言ってるわけじゃないですよ。モリアさんはその能力をフルに使って、最大の戦力(オーズ)を用いて戦ったわけですから、もう十分に仕事はやり終えているのです。素の戦闘力自体はルフィに下から蹴られた通り、「どっちが強いかなー?」程度なので、最大戦力のオーズを撃破された以上、等身大ルフィと生身モリアは別に戦う必要ないと僕は感じているのです。

 後はモリアさんの復活がないか、くまさんがどう絡んでくるかの問題ですね。しかし、「もうすぐ夜が明ける」というタイムリミットが今回はとても良い感じに作用していて、「夜が明けるんだから、もう終わるだろう」という予感を感じさせてくれます。「みんなの影が戻った」=「モリアは戦闘不能になった」ということからも、流石にもう復活はないと信じちゃうぜ!


ナルト

「一つの案があります。一種の賭けですがの」

 自来也のこのセリフの後に、ページをめくると両肩のカエルさんが

「たいしたやつだ」
「たいしたやつだ」

 と連呼していることを期待したんですが、さすがにそんなことはありませんでした。……ちょっと寂しかった。


アイシールド

 キッド同様、峨王の一撃で粉砕されたヒル魔の腕ですが、本編の絶望的な展開にも関わらず、どうしても気になって仕方ないのが、ヒル魔と栗田の人体構造の違いです。

 峨王がスゴいというのは良しとして、一体何が違えば、腕が折れたり折れなかったりするんだろうか。腕の周りについた脂肪なんでしょうか? それともパワーがあれば肉体強度も増すのか?? もしくはウルヴァリンの如く、骨がアダマンチウム合金なのか?? うーむ、不思議だぜー。何で栗太は折れず、ヒル魔は折れるんだろうー。栗田は本当に同じ人類なのか?


To LOVEる

真中:特に必然性はなく、いつのまにやらくんずほぐれつ
リト:危険から身を隠すため、仕方なくくんずほぐれつ

 前提条件が違うだけで、受け手の印象がまるで違ってくる好例ですが、それはそれとして、今回のシチュエーションの狙いは、小さな男の子が幼馴染の女の子と一緒に押入れに入ってムッフンアッハンっていうアレ(※1)の、高校生バージョンと理解して良いのですかね。

「子供の頃は幼馴染の女の子と一緒にお風呂に入ってたよね」という感覚は大事にすべきだと思うので、萌えれる人はそこら辺に注意して萌えれば良いと思います。

※1 この元型がイメージしにくい人は、この歌の4番の歌詞でも読んで下さい。


銀魂


 そういえば、先週これ(↑)を紹介しようと思って忘れてたんでした。牛さんがやるせない感じでフラフラ上っていく様子がとても愛らしくて素敵です。しかし、銀魂本編で語られているやつはキャトルミューティレーションじゃなくてアブダクションだと思うんだ。まあ、どうでもいいけど。

 アブダクション→ザ・フライと、そっち系統で攻めてきたから、「伝説のエムを探す」と言い出した時には「M資金」の方を連想しましたが、実際はマゾっ子のMでした。これまたどうでもいい話だけど、ダンジョンキーパーというゲームでは、拷問室を作っておくとマゾっ子(ミストレス)が遊びに来て、勝手に拷問に掛かります。平手打ちを食らわしても喜びます。アホかと思った。


スケットダンス

 この漫画は浪漫を中心にグダグダしてる時が圧倒的に面白いです。浪漫ちゃんのメタ能力はテニスの世界とか念能力バトルとかでも使えそうで、ずいぶんと想像力が刺激されます。テニスも、あと3年くらい続いたら、

「フッ、百八式波動球か。面白い、ならばオレもこの能力を使わざるを得まい。秘技・ページ裁断スマッシュ!!!!(編者注:スマッシュの軌跡に沿って、石田銀の体が真っ二つになるようにページを切り取って下さい)」

 みたいな能力が出てくると思うんだ。

 ……ごめん、うそ、これは出てこないと思う。けど、そんなテニスも楽しいなあと思うのです。でね、ページを切り取ってから次のページをめくったら、ストーリーが変わるんですよ。切り取らなかったら師範が勝ってるけど、切り取ったら師範が負けてるんですよ。……あれ、なんか同じようなことをペンギンでやってたなァ。


P2

 情報筋によりますと、どうやら打ち切りが決定されているらしいP2ですが、今週を読んで心底「惜しいなあ」と思いました。遊部、川末あたりはキャラ性能的に相手が張くらいじゃないと負けれないんですが(手塚が葵剣太郎に負けるとかありえないよね?)、今回は先天的問題でそこらへんを巧く解決し、さらに番狂わせを実現しました。それに……

「この一戦は水無瀬脩哉の運命を大きく狂わせるのだが、それは後の話である」

 これ、すっごい気になりますねー。「勝って、なお動揺する」というパターンは漫画ではあまり見られないし、彼は主人公サイドではないので、ここからどう転ぶのか検討もつきません。「カットマンは弱い」と思い込みカットマンの道を捨てるのか、逆に、川末さんの戦型を完成させるべくカットを極めるのか、それとも裏をかいて「お医者さんになって川末さんを治すんです!」と言って卓球をやめるのか。うーん、ホントに分かんないぜ。この伏線が回収されることなく終わるのかと思うと、本当に残念ですよ。


ベルモンド

 ロランが出てきただけで笑えました。ナルトのサクラも、ウルトラレッドのヤムチャ片桐もそうですが、ヘタレキャラって一線を超えると存在自体が面白いですね。

 というわけで、今週で打ち切りと相成りましたベルモンドですが、「拷問」というテーマに挑んだチャレンジスピリッツは素晴らしかったものの、「少年誌でどこまでやっていいのかなー(´・ω・`)」と石岡先生が距離を測りかねているうちに、何の遠慮も無い松井先生が横からかっさらっていった感があります。シックスに比べるとベルモンド甘いんだもんなー。

 そして、テコ入れなのでしょうが、地上に出てからの新展開は完全にこの作品の息の根を止めてしまいました。侵入者撃退戦などは、別に面白くは無かったものの、それでもチャレンジスピリッツという点では僕は評価してました。しかし、地上に出てチャンバラしたり魔法を使ったりし始めてからは、これは凡百の打ち切り漫画。もうどこにも見所が残りません。残念です。

 で、最終的に、ベルモンドはダルタニアンの思いを汲み取り一時休戦、手を取り合うこととなったわけですが、こうなりますと、その秘めた使命とは特に関係なく、個人的憎悪のみでベルモンドを裏切ったジョルジュへの後味の悪さだけが残りますね。うーん、やっぱり残念な作品だ。


ブリーチ

 相手をナメることなく、すごく真剣に戦っている相手に対し、「互角だと考えること自体が驕り」と、ツッコミ待ちのようなセリフを吐いた白夜兄さん。しかし、言ってることはムチャクチャですが、クレバーに発言しているため、OSRが下がることはありません。おそらく、これは白夜兄さんの策略だったのでしょう。

 この挑発に乗り、相手を口汚く罵ってしまえばゾマリさんのOSR低下は免れません。しかし、さすがはゾマリさん。その辺りのことは良く分かっていて、「成程、どうやら倣岸不遜が貴方の性分のようだ」と軽く受け流しました。

「お前はバカだ。オレのことをバカっていったからバカだ」
「なるほど、どうやらあなたはバカのようだ」

 みたいな会話ですが、とにかく、今のところはお互いにオサレな答弁を維持しています。ですが、さすがのゾマリさんも全く平静というわけではありませんでした。この挑発に対し、「先に本気を出す」という愚行を犯してしまったのです。

 3ページにも渡る変身シーンの間、白夜兄さんは5コマも登場していますが、全てボケーと見ているだけです。言うまでもありませんが、変身中、説明中の相手にはあらゆる攻撃が無効化されるためです。また、先に本気を出すことはOSR戦術における最大の失策なので、白夜兄さんとしては特に止める必要がないという理由もあります。

 そして、十面鬼ゴルゴスへと変貌を遂げたゾマリさん。足がなくなってしまい、せっかくの「エスパーダで一番足が速い」という特性が活かせなくなった気がしますが、きっと彼には「自分の長所をあえて封印するオレってオサレ」という独特の美学があるのでしょう。ザエルさんも卍解を封じた後で解いてあげたり、クローンを作っては消したりしてましたしね。

 十面鬼ゾマリさんの能力は見つめたものの支配権を奪う能力でした。しかし、ここで彼は大変な過ちを犯してしまいます。そう、倒れたままのルキアを操ろうとしたことです。戦闘能力を持たぬゾマルさん自身が戦うわけにはいきませんから、他の者を操り戦おうとするのは良く分かる話です。ただし、それは、これが通常の戦いであればの話。残念ながら、これはOSRバトルです。こんなことをすれば、白夜お兄さんにルキアを庇うチャンス(=OSRアップ)を与えてしまうだけです。現に、白夜お兄さんは「ラッキー」とばかりにルキアを庇い、見事OSRをアップさせました。

 白夜お兄さんがルキアを庇ったことで、ゾマリさんは彼を視界に収め、その体の支配権を手に入れました。通常の戦闘であれば、最早勝負は決まったようなものです。ハンターハンターで言うなら、ブラックボイスのアンテナが刺さったような状況ですから。

 ですが、やはりこれはOSRバトル。最早どう考えても勝ちは揺るぎないゾマリさんですが、今回の白夜お兄さんのOSRアップにより、この程度の呪縛は簡単に解き放たれるかもしれません。明らかにブルヘリアを喰らったはずの白夜お兄さんが、来週、「喰らったかと思っていたが、そんなことはなかったぜ!」とばかりに平然と動き出しても、今の彼のOSRなら何ら不思議はないのです。


【過去ログ】

【カテゴリー】

TOPアドレス
当サイトのTOPアドレスは
http://dansyaku.cagami.net/
です。
管理人:かがみ
パンクロッカーで作家。忙しくてもジャンプは読むよ。許斐剛先生を尊敬してます。

好きな漫画:テニスの王子様
好きな映画:テニスの王子様
好きなアニメ:テニスの王子様
【僕の本】

kaiketu_mini.jpg

[NEW!]
ダンゲロス1969
HP / amazon


kaiketu_mini.jpg

怪傑教師列伝ダンゲロス
amazon


bakadark_mini.jpg

戦慄怪奇学園ダンゲロス
amazon


bakadark_mini.jpg

ダンゲロス・ベースボール
amazon


bakadark_mini.jpg

「バカダークファンタジー」としての聖書入門
HP / amazon


jingi_mini.jpg

かわいい☆キリスト教のほん
HP / amazon


jingi_mini.jpg

作ってあげたいコンドームごはん
(amazon


jingi_mini.jpg

仁義なきキリスト教史
HP / amazon



飛行迷宮学園ダンゲロス
HP / amazon



新装版完全パンクマニュアル
HP / amazon



戦闘破壊学園ダンゲロス
HP / amazon



もしリアルパンクロッカーが
仏門に入ったら
HP / amazon



完全教祖マニュアル
HP / amazon



よいこの君主論
HP / amazon



テニスの王子様
[全国大会編]
爆笑・恐怖・激闘
完全記録

HP / 販売サイト



完全恋愛必勝マニュアル
HP / amazon



完全HIPHOPマニュアル
HP/amazon



完全覇道マニュアル
HP/amazon




完全パンクマニュアル
HP/amazon

amazonならびに全国書店にてひっそりと販売中。
【最新のエントリ】


誰でもどこでもLINK FREE!