【10/7】2007年45号のジャンプ感想(まとめ)


 ハンターの24巻買ったよー。ノヴ先生の技に「窓を開く者(スクリーム)」って名前が付いてました。


ハンター

 久しぶりのハンターですが、ページごとの情報量がスゴイですね。読むのにすごい時間が掛かったから、連載再開記念で30Pくらいあったのかと思いました。普通に19Pでビックリ(それでもいつもより4P多いんですが)。


・除念師ヒナ

 フラッタ(トンボ)と一緒にレオルの隣にいた子ですね。彼女が除念師であること自体は想像付いてましたが、そんなことよりも、ヒナたんがこんなに人間ぽいとは思いませんでした。尻尾と、おなかの辺りの毛を除くと、ほとんど人間の女の子です(四本指だけど)。あの頭のやつもただの帽子だったのか……。しかし、まさかカラーにキメラアントのサービスシーンを入れてくるとは思わなかったですよ。


・ウェルフィンさん

 レオルさんと一緒に行動してたのに、いつの間にか宮殿に帰っていたウェルフィンさん。最初は「腕ごとケータイぶち折るぞ」などと、キメラアントらしく乱暴なことを言ってますが、後ではビゼフさんと肩組んで仲良くコソコソ話してて、意外と話が通じるっぽいです。キメラアントは好戦的で始末に終えねーやつらだけど狂人じゃないんだよなあ。

 しかし、ビゼフさんを凋落して「影の王」になるってどういうことなんでしょう? 確かにビゼフさんはあの状況でも自分の色欲を叶える程度の力はあるので、彼に恩を売っておけば色々と便宜は図れそうですが、それって「影の王」と言うほどのものなのかなあ。決定的な権力を揮うには、ビゼフさんより上の存在が怖すぎますし、ビゼフさんを操ったからって一体何ができるというのか。ビゼフさんにせよウェルフィンさんにせよ、その存在には一定の重要性がありながらも、所詮、王や護衛軍の前では、吹けば飛ぶ藁作りの小屋のようなもの。そのレベル間での「王」というのもなあ。大海を知った上で井の中の蛙を誇る感じですよ。

 そんなこんなで微妙な「影の王」ですが、そういえば、師団長の彼らは女王のコロニーを去るときに、「よーし、オレたちもそれぞれ王を目指しちゃうぞー」と言ってたので、しょせん影の王とはいえ、彼らなりに初志貫徹しようとしていることは評価してあげるべきかもしれません。


・ノヴ先生の靴の臭いを嗅ぐウェルフィンさん

 全国のノヴ先生大好きっ子の羨ましい悲鳴が聞こえてきそうです。

 冗談はさておき、ノヴ先生がタラゲッテはちゃんとお片付けしたのに、靴を残したのかはなぜか? これは以前から気になっていたところでした。スクリーム(タラゲッテを倒した技/24巻で判明)を使えば、靴を処分することも簡単だったと思うのですが……。

 ウェルフィンさんがノヴ先生の臭いを追うということは、その先で先生が苦労して作った「出口」を発見する可能性があるということでしょうか。もしくは、ウェルフェンさんが、「アレ? ここらへんで臭い消えてね??」と困ってるところに、突然ゴンたちが現れるのかな。

 そして、「待っててね」と言ったのに、ウェルフェンさんにどっか行かれちゃったビゼフさんは、後で一人でションボリしてるんだろうな。


・新技教えてもらえたヂートゥさん

 これは意外……。

「えー、なんでこの子こんなに使えないのー(´・ω・`)」みたいな感じで、シャウアプフも二度は相手にしてくれないと思ったのに。しかし、レオルさんが同僚にも技を明かさまいとしていたのに、「紋露戦苦(モンローウォーク)」と能力名を公言し、あまつさえその内容まで自慢しようとするヂートゥさんの頭の悪さが可愛いなあ。ブロウさんはつれなかったけど、これが故レオルさんならきっと嬉々として聞いてくれましたよ。能力名聞くだけでも彼は条件1つクリアーできるしね。

 ヂートゥさんといえば、なぜモラウさんが彼を逃がしたのかも伏線継続中ですね。なんだろう、アレで何気にヂートゥさんを操作とかしてんのかなあ。


・おうさま退屈

 唯一神が、「オレ、全知全能だけど、みんながオレの言うことばっかり聞いてたらつまんねーから、そうだ、人間には自由意志を与えてみよう」と考えたように、めちゃくちゃ強いけど周りがアレコレやってくれて自我を働かせる余地の少ない王様は退屈でした。護衛軍の中では最後まで殴られなかったモントゥトゥユピーも殴っちゃって、円もやめろと言い出すし、王様はコムギと愛の巣を作りそうな勢いです。王を「王」としてでなく、個人として対面しようとした(=名前を聞こうとした)のは今のところコムギだけですし。

 すっかり拗ねちゃった王様ですが、しかし、「曲者がくればオレが自分で始末するから」とワイルドカードを切りながらも、それでも宮殿の内部1階まで円を譲歩する辺り、まだ「キメラアントの王」としての自覚も備えてるんですよね。

 で、これでキルアの懸念していたイレギュラーが発生することが確実となったわけですが(中央階段を上り、玉座の間にいる王と護衛軍を奇襲するつもりが、護衛軍が中央階段に集まった)、元々ゴンたちの相手は護衛軍なので、あまり不都合はないのかな……? いや、でも、出口から出て突然目の前に護衛軍がいたら、びっくりするのはゴンたちの方か?


 ***

 ところで、あらすじにも「王(メルエム)」と書かれてますが、王があれだけ「オレの名はなんなのー?(´・ω・`)」って言ってるんだから、「王=メルエム」はそろそろ止めた方がいいんじゃないかなー。冨樫先生が「王=メルエム」としているなら別にいいんですけど、編集とそこらへんのコミュニケーションがちゃんと取れてるのか怪しい気がします。王が最終的にメルエムの名を得るのだとしても、今の段階ではイコールと書くべきではないと思うのですが……。


・現在王に芽生えているもの

 シャウアプフが懸念している「現在王に芽生えているもの」とは、「王ってなによコレ?(´・ω・`)」みたいな気持ちでしょうか。ヒトの遺伝子が薄かった頃のキメラアントは、昆虫の本能のみで「王」としての機能を全うしていたのかも知れませんが、ポックルなどヒト成分が多くなった今の世代の王は、自分の「王」という立ち位置に疑念を抱き始めているのかもしれません。

 自己の安全を確保し、横暴に振る舞い、他者を征服するといった、今の「キメラアント王」の行いは、「本能」という言葉で片付けない限り何の裏づけもないものです。うっかりコムギを助けちゃったのなんかもキメラアントの「王」としては、おそらくふさわしくない行動なのでしょう。シャウアプフが恐れているのは、キメラアントの「王」としての「本能」に、王自身が疑問を覚えることではないでしょうか。


リボーン

「真に信服している事象現象」という時点で、「あー、骸さまだなー」と思いましたが、犬と千種まで一緒に出てきたのが良い意味で裏切られました。骸さまさえいれば万事解決の勢いなんですが、犬と千種も呼び出すあたり彼らも結構信用されてたんですね。僕なら骸さまのことしか考えねーところですよ。骸という個人の戦力ではなく、骸御一行、つまり、仲間の絆を信じていたという今週のラストは、ちょっと良かったです。まあ、役に立たねえんだろうけど、あの二人は。

 しかし、骸さまはともかく、クロームは犬と千種とどんな信頼関係を築いていたのでしょうか。邪険にされてた印象しかないんですが。


ワンピース

・ペローナさまvsくまさん

 最強の能力者と思われていたペローナさまがあっさりと敗北。まあ、ペローナさまは姿見せて戦っちゃいけないタイプの能力者ですし、これはちょっとしょうがない。

 一方のくまさんは物体転送能力でしょうか。イイ感じで能力がインフレしてきて、僕の好きな感じのバトルになってきました。問答無用で相手を一撃で殺せる能力者同士の戦いって好きなんですよ。カトブレパスは主人公の能力が問答無用気味で好きだったんですが、最後は結局殴りあいになって残念でした。まあワンピースもいろいろあっても、結局最後は殴り合いになると思いますが。問答無用インフレが激しすぎてラリーが成立しなくなった手塚vs真田戦みたいなのをワンピースでやっても、子供には受けないでしょうしね。ワンピースは頃合を見計らって殴りあいに移行するのが正解といえば正解かもしれません。

 しかし、いまふと思ったけど、手塚vs真田戦って本当にすごかったんですね。「問答無用でブチ殺す」系の技である「雷」と「手塚ファントム」が同時にぶつかって、それでちゃんと数週引っ張りましたから。「問答無用でブチ殺す」系の「ネガティブホロウ」と「くまの能力」は、出会い頭の一瞬で終わらせることで解決しましたが、一応ポイント制であるテニスの試合では、「雷」があろうが、「手塚ファントム」があろうが、一瞬で終わらせることなんてできなくて試合終了まで続けなきゃいけないんですよ。「絶対に返せない球」vs「絶対に返せない球」とか、先生、ホントによくやったよなあ。


・ルフィvsモリアさん

 小物くせーと評判のモリアさんですが、確かに初登場時の威厳はないものの、彼の戦術自体はすごく好きです。逃げて時間を稼ぐとか、今までの七武海にないパターンでで好感度高いです。そもそもモリアさんは大変なんですよ。体術ではそれほど差のないルフィ相手に、活かさず殺さず戦わなきゃいけないんですから。そんな彼だから、「逃げる」ことも立派な戦術だと考えてあげて下さい。彼、大変なんですよ。

 しかし、そんなモリアさんの誤算は、オーズが麦わら海賊団残党におくれを取りまくっていることです。このままじゃ逃げ続けても事態が好転しないなあ。そうこうしてるうちにくまも来ちゃうだろうし、どうすんだろ。


ナルト

・長門と弥彦

 長門の「気が付いたら相手は倒れていた」発言といい、普段の気弱な性格といい、なんだか長門の方が重吾っぽい雰囲気です。

 ならば、長門の輪廻眼で弥彦の体と長門の体が入れ替わっていて、いま重吾(体は弥彦)の中に入っているのは長門で、ペインの中の人は弥彦かも??

 ……というのを一瞬考えたけど、輪廻眼って目ごと移動するんですね。この方向はないかー。であれば、弥彦が重吾の性格(二重人格っぽいアレ)に至るまでに、何らかの性格の変節があったということになるのでしょうか。

 しかし、ここで、「単にキャラの描き分けできてないだけじゃね?」という疑念を抱かないあたり、なんだかんだいって僕は結構岸本先生を信用しているなーと思うのです。


・自来也「この三年間、良く頑張ったの」

 さ、三年間……。

 ちょ、これ、抜け忍扱いされても文句言えなくね? サラリーマンが出張先の中東で、「見るに見かねたので戦災孤児のため三年間ボランティアします」といってるようなもんですよね。そりゃあ普通会社クビだよ。木ノ葉は構成員が勝手に三年間本部から離れてて大丈夫なんでしょうか。

 そういえば、明らかに抜け忍であるサスケも、彼がその気になればいつでも木ノ葉に帰って通常業務に復帰できそうな勢いです。自来也さんの件から考えても、実はこの世界の忍者にとって、三年間行方をくらます程度はさしたることではないのかもしれません。「以前に交戦していた国の孤児を三年間面倒見る」のも、「以前に交戦していたオロチ丸に三年間面倒見てもらう」のも、あんまり変わらない気がしてきました。


銀魂

 最近の銀魂は、ちょっと意外性を狙いすぎではないですかね。普通にイイ話で二話完結くらいにしておけばいいのに、最後に中村さんを裏切り者にしちゃったせいで、意外性よりも、むしろ、ちぐはぐな印象を受けました。あの展開で、なんで扉が開くのか意味が分かりません。中の人が最初から替え玉なら説得で開くはずもないだろうし、あの場面で扉を開く理由がないと思うんですが……。来週以降のフォローに期待したいですが、あんまり長くなるのも嫌なんですよね……。最近の銀魂は長編が多すぎる(´・ω・`)


こち亀

 最近はこち亀のこの手の話を察知すると、1ページ目から生理的嫌悪感を感じるようになってきました。物語には決して没入せず、遠くにある物体を観察するような視線を保つことで何とか読了。この手の話になると、いつもこういう読み方です。この感覚、何かに似てるなあと思ったら、NHKでやってる連続テレビ小説。アレに通じる生理的嫌悪感です。あー、もう、気持ち悪いなぁ。

 読んでてまず思ったのが、「DQNは祭りが好きだろ」ってこと。そりゃまあ、そうじゃないDQNも勿論いるでしょうけど、一応ですね、「DQNは祭りが好き」というコモンセンスはたぶんあるわけで、そこのところをハナから無視されるとどうにも据わりが悪いのですよ。秋本先生のDQN観は分かったから、僕らのDQN観にもそれなりに配慮してくれ、と、そう思うのです。「DQNが祭りに参加したけどヤンチャしすぎて追い出されたから逆恨みした」とかなら分かりやすかったんですが。

 次。踊ってて電気が消えたら暴動って、一体どこの国の話なんですか。いや、確かにですね、世界が完全な暗黒に包まれたら、ビビって将棋倒しになったりするかもしれません。が、この祭り会場には、すぐそこにビルディングがあるわけですし、星明りも月明かりもあるでしょうから、突然照明が落ちたくらいで暴動は起きないですよ。「あら、停電かしら」で終わりですよ。そもそも、そんなことで暴動起きるなら、発電機が故障するだけで全国各地の祭り会場で暴動頻発ですよ。

 最後。唄を歌ったら解決したとか、不良が祭りに協力してくれたとかは、「こういうの入れとけば良い話っぽいだろ」という考えが透けて見えて、その手抜き仕事にとても嫌な気持ちになりました。秋本先生は手抜きがしたくて、この手の話を描いてんのか?

 なんというかですね、小手先のテクニックとして「人を喜ばせる」行為がとても気持ち悪く感じるのです。なんで僕らがお前の手抜き仕事で楽しんでやらにゃならんのだ、と思うのです。なんといいますか、言葉にはし辛いのですが、「楽しませようという意志はあるけれど、楽しませようという熱意がない創作者」と、それに対する、「楽しみうる最低限の要素だけ揃えて差し出された時の消費者」という関係がですね、非常に気持ちが悪くて、要素は揃ってるんだから楽しめなくはないのだけれど、これを楽しむということは消費者としての自分が愚弄されているように感じられるのです。「僕たちが楽しんでる裏で創作者はヘラヘラ笑ってる」といった感じでしょうか。素晴らしい熱意を持って読者をバカにする創作者になら僕はいくらでもバカにされたいんですが(例:清涼院流水)、こんな手抜き仕事なんかにバカにされたくはないのです。こんなものを楽しむのは屈辱です。(※1)

 テレビドラマとか見ていると、今週のこち亀のように手抜き仕事にしか見えないものが散見されて非常に嫌な気持ちになるんですが(※2)、まあ、世の中、あんなものが受けちまうんですから、今週のこち亀も受ければいいんじゃないですか、ペッ!

※1……冨樫先生は作画は手抜きだけど、小ずるいことはしないよ。

※2……終了5分前になって、「今週のメッセージ」を長々と主人公が朗読するドラマは大抵気持ち悪いです。


サムライうさぎ

 ええええ、こんな武家社会いやだあ。中間が「足元気をつけてください」とか言ったら怒られるんですよ。嫌な世界だなあ。今回の場合は、清木さまの屋敷の前を通り過ぎてから言うのが正解なのかな? いやいや、清木さまの屋敷の前にたまたま今日だけ窪みがあるとも限らんから、事前に一通り確認した上で、窪みがあった場合だけ、「足元気をつけてください」というべきだろうか。でも、窪みがあったからって、それを言ったらやっぱり、「何に気をつけろというのだ」「無礼というもの」とか言われて怒られるんだろうな。「いや、あっちに窪みありましたよ」とか言ったら斬られるんだろうし、いやだなあ、こんな武家社会。そりゃあ伍助もやめたくなるよ。


ジャンプスクエア

・江尻「特に何も関係ないのですが、P2!はギャグマンガ日和を応援しています」

 ちょっと江尻先生が好きになりました……。にらめっこ表紙で越前少年の顔面を破壊することに何ら躊躇しなかった許斐先生を少し思い出したのです。


ブリーチ

 ノイトラさんとネルの間にまつわる回想が行われました。今回の回想のOSRをどちらが手にするかで勝負が決まる大切な回想です。前評判では圧倒的にネル有利。後ろから不意打ちして威張っていたノイトラさんは、果たして回想のOSRを手にすることができるのでしょうか。

 回想シーンを見ていると、すぐに幾つかのことに気が付きます。そう、ノイトラさんのあの使い辛そうな武器がシングルタイプになっていることと、空気抵抗をモロに受けそうな頭のスプーンがなくなってることです。今より全然戦いやすそうですが、OSRの点では比べるべくもありません。この時のノイトラさんのナンバーは八番でした。おそらく、武器をさらに使い辛いダブルタイプにして、頭にスプーンを付けることでOSRを上げて五番の地位にまで上り詰めたのでしょう。

 若かりし頃の低OSRノイトラさんが描かれた一方。彼との勝負に勝って、「お昼に間に合ってよかった」と余裕ぶるネルは非常に高いOSRを備えています。さらに、相手に止めを刺さず、論理を用いて自分が格上であることをアピール。なんというOSR巧者でしょうか。旧エスパーダ陣とはいえ、さすが三番に位置するだけの実力はあります。しかし、ノイトラさんもやられているばかりではありませんでした。この時に、「止めを刺さなければOSRをアップできる」という技をネルから盗んでいたのです。

 テスラさんの「なんでネルなのー?」という当然の疑問に、ノイトラさんは「メスがオスの上に立つのが気に食わない」と答えます。このジェンダーフリーの時代に大変危険な発言です。フェミニストの皆さんに噛みつかれそう。無論、こんな理由でOSRが上がるはずもありません。この後には「後ろから不意打ちイベント」が控えていますし、今回の回想にはノイトラさんのOSRアップ要因が微塵もありません。ノイトラさんはここまでなのか……!?

 しかし、彼もさすがはエスパーダです。ここで、ノイトラさんは驚くべき奇策に出ました。そう、ザエルアポロさんです。手を組んだザエルさんが一体何をしたのか、結局最後まで釈然としませんでしたが、ともかく、ここでザエルさんを出すことによって、「良く分からんが一番悪いのはザエルアポロ」というイメージを植えつけることに成功したのです。これでOSRダウンはザエルさんに押し付けることができました(逆に、いまザエルさんのOSRはヤバイことになっているはずです。そろそろ石田・恋次に負けるでしょう)。

 さらに、ノイトラさんは、さっき盗んだばかりの技、「とどめを刺さなければOSRアップ」をネルに実践し、「俺はてめえを超えてやる」と、まるで少年漫画の主人公のような発言をすることでOSRをアップさせたのです。回想が始る前はOSRダウン確実と思われていたノイトラさんですが、ザエルアポロさんを避雷針にすることで不意打ちのOSRダウンを防ぎ、さらには何かカッコイイことを言ってOSRをちょっぴり上げることに成功したのです。ノイトラさん、侮れません。

 ところで、ザエルさんとノイトラさんの間にある「利害の一致」とはなんだったのでしょうか? それはやはり「ネルの排除」だったと思います。ノイトラさんとしてはメスが自分より上位にいるのは気に食わないので、ネル排除は当然のこと。ザエルさんにとっては、たぶんネルは口うるさい上官だったのだと思います。ザエルさんはもっと好き勝手したかったんです。

 ネルもちょっと調子に乗っていたところがあると思うのです。「武器を担ぐのは威嚇行動よ。強く見られたければ隠して歩きなさい」などと、格下の者に対し、とても細かいところまで口出ししていました。無論、ザエルさんにも色々と口出ししていたはずです。

「ちょっとザエルくん、ダメでしょ! せっかく敵の技を封印したのに解いたりしたらー」
「何度言ったら分かるのザエルくん! 戦闘中に着替えとかしちゃダメ!」
「ザエルくんの言ってること分からないから! 変な比喩とか使わずに、もっとちゃんと話しなさい!」
「どーしてキミはクローン消しちゃうの!? お姉さん、いい加減怒るよ!」

 と、こんなことを毎日のように言われていたに違いありません。自分より強いネルには口答えもできず、この時のザエルさんは「あー、僕は発明品を見せるだけ見せて敵をビックリさせた後に、すぐさま壊して次のを見せたいのになあ」という悶々とした思いを抱えながら、いつもうじうじしていたはずです。そんな目の上のたんこぶがネルだったのです。ノイトラさんがネル排除に動いた時、ザエルさんがこれに手を貸したのも当然のことと言えるでしょう。

 そして、ネルがいなくなった今、ザエルアポロさんは、水を得た魚のように、発明を見せては壊し、見せては壊ししているのです。とっても楽しそう。ザエルさん良かったね。

HUNTER×HUNTER NO.24


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