【10/6】2007年45号のジャンプ感想(ハンターのみ)


 とりあえずハンターのみ。続きは明日。
 

ハンター

 久しぶりのハンターですが、ページごとの情報量がスゴイですね。読むのにすごい時間が掛かったから、連載再開記念で30Pくらいあったのかと思いました。普通に19Pでビックリ(それでもいつもより4P多いんですが)。


・除念師ヒナ

 フラッタ(トンボ)と一緒にレオルの隣にいた子ですね。彼女が除念師であること自体は想像付いてましたが、そんなことよりも、ヒナたんがこんなに人間ぽいとは思いませんでした。尻尾と、おなかの辺りの毛を除くと、ほとんど人間の女の子です(四本指だけど)。あの頭のやつもただの帽子だったのか……。しかし、まさかカラーにキメラアントのサービスシーンを入れてくるとは思わなかったですよ。


・ウェルフィンさん

 レオルさんと一緒に行動してたのに、いつの間にか宮殿に帰っていたウェルフィンさん。最初は「腕ごとケータイぶち折るぞ」などと、キメラアントらしく乱暴なことを言ってますが、後ではビゼフさんと肩組んで仲良くコソコソ話してて、意外と話が通じるっぽいです。キメラアントは好戦的で始末に終えねーやつらだけど狂人じゃないんだよなあ。

 しかし、ビゼフさんを凋落して「影の王」になるってどういうことなんでしょう? 確かにビゼフさんはあの状況でも自分の色欲を叶える程度の力はあるので、彼に恩を売っておけば色々と便宜は図れそうですが、それって「影の王」と言うほどのものなのかなあ。決定的な権力を揮うには、ビゼフさんより上の存在が怖すぎますし、ビゼフさんを操ったからって一体何ができるというのか。ビゼフさんにせよウェルフィンさんにせよ、その存在には一定の重要性がありながらも、所詮、王や護衛軍の前では、吹けば飛ぶ藁作りの小屋のようなもの。そのレベル間での「王」というのもなあ。大海を知った上で井の中の蛙を誇る感じですよ。

 そんなこんなで微妙な「影の王」ですが、そういえば、師団長の彼らは女王のコロニーを去るときに、「よーし、オレたちもそれぞれ王を目指しちゃうぞー」と言ってたので、しょせん影の王とはいえ、彼らなりに初志貫徹しようとしていることは評価してあげるべきかもしれません。


・ノヴ先生の靴の臭いを嗅ぐウェルフィンさん

 全国のノヴ先生大好きっ子の羨ましい悲鳴が聞こえてきそうです。

 冗談はさておき、ノヴ先生がタラゲッテはちゃんとお片付けしたのに、靴を残したのかはなぜか? これは以前から気になっていたところでした。スクリーム(タラゲッテを倒した技/24巻で判明)を使えば、靴を処分することも簡単だったと思うのですが……。

 ウェルフィンさんがノヴ先生の臭いを追うということは、その先で先生が苦労して作った「出口」を発見する可能性があるということでしょうか。もしくは、ウェルフェンさんが、「アレ? ここらへんで臭い消えてね??」と困ってるところに、突然ゴンたちが現れるのかな。

 そして、「待っててね」と言ったのに、ウェルフェンさんにどっか行かれちゃったビゼフさんは、後で一人でションボリしてるんだろうな。


・新技教えてもらえたヂートゥさん

 これは意外……。

「えー、なんでこの子こんなに使えないのー(´・ω・`)」みたいな感じで、シャウアプフも二度は相手にしてくれないと思ったのに。しかし、レオルさんが同僚にも技を明かさまいとしていたのに、「紋露戦苦(モンローウォーク)」と能力名を公言し、あまつさえその内容まで自慢しようとするヂートゥさんの頭の悪さが可愛いなあ。ブロウさんはつれなかったけど、これが故レオルさんならきっと嬉々として聞いてくれましたよ。能力名聞くだけでも彼は条件1つクリアーできるしね。

 ヂートゥさんといえば、なぜモラウさんが彼を逃がしたのかも伏線継続中ですね。なんだろう、アレで何気にヂートゥさんを操作とかしてんのかなあ。


・おうさま退屈

 唯一神が、「オレ、全知全能だけど、みんながオレの言うことばっかり聞いてたらつまんねーから、そうだ、人間には自由意志を与えてみよう」と考えたように、めちゃくちゃ強いけど周りがアレコレやってくれて自我を働かせる余地の少ない王様は退屈でした。護衛軍の中では最後まで殴られなかったモントゥトゥユピーも殴っちゃって、円もやめろと言い出すし、王様はコムギと愛の巣を作りそうな勢いです。王を「王」としてでなく、個人として対面しようとした(=名前を聞こうとした)のは今のところコムギだけですし。

 すっかり拗ねちゃった王様ですが、しかし、「曲者がくればオレが自分で始末するから」とワイルドカードを切りながらも、それでも宮殿の内部1階まで円を譲歩する辺り、まだ「キメラアントの王」としての自覚も備えてるんですよね。

 で、これでキルアの懸念していたイレギュラーが発生することが確実となったわけですが(中央階段を上り、玉座の間にいる王と護衛軍を奇襲するつもりが、護衛軍が中央階段に集まった)、元々ゴンたちの相手は護衛軍なので、あまり不都合はないのかな……? いや、でも、出口から出て突然目の前に護衛軍がいたら、びっくりするのはゴンたちの方か?


 ***

 ところで、あらすじにも「王(メルエム)」と書かれてますが、王があれだけ「オレの名はなんなのー?(´・ω・`)」って言ってるんだから、「王=メルエム」はそろそろ止めた方がいいんじゃないかなー。冨樫先生が「王=メルエム」としているなら別にいいんですけど、編集とそこらへんのコミュニケーションがちゃんと取れてるのか怪しい気がします。王が最終的にメルエムの名を得るのだとしても、今の段階ではイコールと書くべきではないと思うのですが……。


・現在王に芽生えているもの

 シャウアプフが懸念している「現在王に芽生えているもの」とは、「王ってなによコレ?(´・ω・`)」みたいな気持ちでしょうか。ヒトの遺伝子が薄かった頃のキメラアントは、昆虫の本能のみで「王」としての機能を全うしていたのかも知れませんが、ポックルなどヒト成分が多くなった今の世代の王は、自分の「王」という立ち位置に疑念を抱き始めているのかもしれません。

 自己の安全を確保し、横暴に振る舞い、他者を征服するといった、今の「キメラアント王」の行いは、「本能」という言葉で片付けない限り何の裏づけもないものです。うっかりコムギを助けちゃったのなんかもキメラアントの「王」としては、おそらくふさわしくない行動なのでしょう。シャウアプフが恐れているのは、キメラアントの「王」としての「本能」に、王自身が疑問を覚えることではないでしょうか。

HUNTER×HUNTER NO.24


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