【9/8】僕たちの考えるカトブレパス打ち切りの理由


 舞台が京都で、敵が妖魔で、能力バトルで、画力も低くない。構成要素自体では何ら問題ないはずなのに、しかし、改めて思い返しても、確かにあんまり面白くなかったカトブレパス。カトブレパスの敗因はどこにあったのか。それを探るため、ジャンプ感想サイトを一通り見渡してみました。

1、キャラが浅い

>> ネーミングセンスが悪いとかそういう細々とした問題も積み重なってはいますけども、大きい部分ではキャラを掘り下げないうちに、どんどんと状況だけ進めていったのが特にマズかったんじゃないかな。冒険の書さん)

>> 構成面でも、それぞれのキャラがちゃんと出来て無いところで、突然複数バトルしだしたりとか、微妙に未熟なところが目立ってました。Beat Swingさん)

>> まったくキャラが立っていない付き人にバトルをさせたのは、しかも勝たせた
>> のは致命的な失敗だったと思います。あれは本当に白けました……
決闘王F.Kの「大好きだあっっっ!」さん)

>> 素材は良いと思うのですが、バトルの運び方が全くダメダメな事が敗因か。
>> 特に四凶とも言える幹部連中にまだ読者に名前すら覚えてもらえない新キャラを当てたのがヤバかったです。爽快感とかあったもんじゃない。
君と僕の歌う詩さん)

>> キャラが立ってない段階で分散バトルとかしちゃ駄目だよなぁ……。下手の考え休むに似たるさん)

>> とりあえずキャラクターの魅力に乏しかったのが残念。
>> ミーコなんかは関西弁の一般人キャラという特徴が何も生かされなかった気がする。
>> 既に自分の中にカトブレパスという相方がいるんだから不要だったんじゃないかと思うぐらい。
あっけらかん、とさん)

>> やたらとキャラが多かったのにその各キャラごとの関係性を上手く作れてなかったりなどのキャラ回しは問題だったような気もする。マイペイサジコルさん)

>> しかし15話の間に随分とキャラを出したものですね。
>> その辺をつめすぎて、キャラ一人の魅力、力一つの凄さの演出がうまくいかなかったのが敗因でしょうか。
乱文乱舞ランブルさん)

>> キャラの動かし方がどうも微妙でした。一回きりしか活躍させていないキャラが多いのは仕方ないのですが…
>> まさy…透侍さんvsコントンさんは予想以上にあっさりしまくっていたのが痛すぎた。一撃なのがどうも…
>> 仲間キャラがどうも多く、存在感薄い割にはやけに強い「~ッス」の人はいらなかったのかもしれません。
>> 四凶戦までは一種のヨーマ退治モノで読めたんだけどなあ。どうもそこから話の構成が甘く感じられました。
エスパーさん)

>> この作品で一番残念だと思ったのは敵のデザイン、性格ともにまったく魅力がなかったところですかね。四凶が特にまずかったと言えますが、主人公サイドを引き立てる使い捨てとしてしか描いていないのがあからさまでした。くず鉄作りの海さん)


2、カトブレパスが弱体化した&有効活用されてない

>> 個人的にはJOJOっぽさとか、画力とか、結構好きだったんですが、やはり基盤がしっかりしてなかったというのが敗因ではないでしょうか?
>> 特に気になったのは、最初にもう最強って感じで出てきたカトブレパスが、後々弱体化したところ。これは本当残念でした。
Beat Swingさん)

>> 最初に無敵設定として出してしまったカトブレパスの瞳が
>> どんどん弱体化していったのも計算が出来てなかった印象。
下手の考え休むに似たるさん)

>> カトブレパスを使った時間止めバトルも中盤以降は作者の時間がとれないのか
>> どんどん簡略化していき、ほとんど有効活用されませんでした。
いいがかり道場さん)


3、妖魔が弱い

>> あの人と相手の女性妖との戦いで、単車ぶつけたらやっつけられたっていうシーン。
>> 実際には何百km/hという速度でぶつけたから倒せてるんでしょうけど、そう考えたら妖魔って新幹線に跳ねられたら死ぬレベルという認識になってしまうんですよね。
>> せっかく超常バトル物なのに、その相手よりも仔犬を助けるテリーマンの方が堅いんですよ。
>> という事は、ちょっとしたロケットランチャーみたいなのぶっ放せば、結構ランクの高い妖魔でも倒せるんじゃね? と思ってしまうわけで。
>> 何か今一つ脅威を感じないなぁというところで何か萎えました。
Beat Swingさん)


4、ケレン味が足りない

>> 結界とか重要なものは、CLAMPの「X」のようにもっとハッタリの効いた使い方をしたら面白かったのになぁ。あっけらかん、とさん)

>> 私が1話から期待していたのは、『大味だけど奇抜なバトル』です。
>> 作者が、ジョジョ路線でいくにせよ、ゆで路線で行くにせよ、
>> 『時を止める眼』に対抗できるような能力を乱発するべきだったと思います。
>> 主人公TUEEEEっていう反響は、一般的にマイナス要素ですが、それを逆手にとる事もできたと思うんだ。
ゆめの14歳さん)


5、作者が考えてない

>> 全話を通した総評は最初から最後まで言ってるけど、作者に考える能力が無い事ですね。しかもかなり致命的にです。妖魔が交通事故で死ぬとか、結界の役立たずさとか、どれだけ考える能力が無いかは俺の以前の感想を見てくれれば分かると思います。
>>  あとデザインセンスも微妙な訳ですが、読者数がもっとも多いだろう少年誌であのダサさを全面的に押し出し続けたは別の意味で凄かったですね。独特のセンスって言えるかも知れないですが、俺からしてみればデザインすらも考える気ないのかーって思えてしまいます。
超電脳有限想像力さん)

>> 設定も細かいところまで考えてそうなのに、いざ話を転がすとボロが出過ぎたか。乱文乱舞ランブルさん)


6、四聖獣の呪い

>> やっぱりジャンプ新人は「青龍・白虎・朱雀・玄武を出すと人気が出ない」という呪いがかかってるんじゃないかと思います。じゃんくがーでんさん)


 ***

 と、いうわけで、「キャラが薄い」が圧倒的多数でした。確かに、主人公も能力以外には人格的な魅力がありませんでしたし、四凶に至っては本当にどうでも良かった。まだ、以津真天の方がキャラが立ってた気がします。この作品のキャラの弱さは致命的だったのかもしれません。

 僕の考える敗因は、ゆめのさんとほとんど同じで、とにかくケレン味が足りなかったことだと思います。主人公の時間停止能力は確かに強大ですが、同じくらい強力な能力者が続々出てきて、理不尽で圧倒的な能力を互いに押し付けあえば、それはそれでバランスが取れたと思うのです。しかるにカトブレパスは、最初に超強力な主人公を出しておきながら、妖魔は弱体化し(超常的存在から交通事故で死ぬ存在に)、なぜかカトブレパスまで弱体化しました(死時滅る瞳を使わないなど)。第一話で感じた「能力のすごさ」がどんどん削がれていき、物語全体がスケールダウンして、作品からエネルギーを感じられなくなっていったのが問題だった気がします。

瞳のカトブレパス(1)


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