【9/4】2007年40号のジャンプ感想(2)


 今週の土曜、21時30分からネットラジオやります。テニス中心の予定です。今回はゲストに、カフェオレライターのマルコさん、錬金場の山岸さん、ヤマカムの山田さんをお迎えしています。あと、いつも通りNo.5も来ますよ。


クレイモア

「暴れてたプリシラをイースレイがフルボッコにして、それからはイースレイがプリシラを従えていた、と長い間思われていたけれど、実際はフルボッコにされたイースレイがプリシラに付き従っていた」ということが本編では明かされており、そのエピソードの詳細な描写が今回のコレというわけです。

 しかし、今回の描写はいかんせん短すぎるし、両者とも死力を尽くした戦いという訳でもなく、期待していた程のものではなかったです。イースレイが余力を残して負けを認めてるのも今ひとつ納得のいかないところ。三強覚醒者の一角ともあろうものが、軽く矛を交えただけで軍門に下るというのはどうなんだろう。プリシラを仲間に引き入れるのが策略のうちなのかもしれないけど、それでもやっぱり納得できない感じです。この二人にはもっとギリギリの戦いをして欲しかったなー。

 どうでもいいけど、プリシラは覚醒中なら乳首まで描かれるのに、人間体に戻るとおっぱいすら控えめですね。


ネウロ

 シックスさんの家系は、悪意の強い息子に家を継がせていったわけですが、でも、悪意満々な息子が反社会的なことをして捕まっちゃうとそこで終わりなんですよね。そう考えると、なんとも難しい匙加減で7000年やってきたんだなあって感じです。悪意はいっぱいだけどヘタ打って捕まらない程度の悪意。まあ、いまのシックスさんは反社会的行動を堂々やってるんで、途中から何らかの手段で解決したのかもしれませんが。

 シックスの成り立ちを見ていて、本当にすっごくどうでもいいことを考えてたんですけど、家族の中でもっとも暴走族気質の強い息子に家を継がせていったら、7000年後に魍魎の武丸さんが生まれたりするのかな。


不恋愛戦隊ハヤタ★ジョー

 ハヤタ君は仏門に入ればいいのにね。


スケットダンス

 浪漫ちゃんが来てから話が全然進まずに、とうとう猫の絵を描き比べるに至る辺りがすごく面白かったです。グダグダなのにドライブ感がある!

 王子様の謎解きに至る流れも面白く、今回のスケットダンスは珠玉だったと思います。個人的にこういう軽いノリがすき。


ムヒョ

・リリー「母なる協会への愛の裏返し……!!」

 思わず吹いてしまった程の凄まじい一文ですが、しかし、現状の協会の腐敗っぷりを見ると、ティキが協会市民を選ぼうとしたのは間違いだとはいえないし、生前の彼の行動は確かに愛なのかもしれません。裏切られた後の彼の行動も、確かに愛の裏返しだしなぁ。

 それにしても、「母なる協会への愛」とはすごい言葉です。魔法律協会に「母」とか「愛」とか本当に似合わないので、凄まじい違和感を感じました。「母なる魍魎の武丸への愛」みたいな据わりの悪さですよ。

 エンチュー編の後も(信じられないことに)ムヒョは終わらないみたいですし、次シリーズからはいよいよ諸悪の根源、魔法律協会を相手に戦うことになるんですかね。読者的にはエンチューやティキの100倍くらい協会が憎たらしいので、ぜひ協会を倒して欲しいです。


・五嶺「じき、裁きの刻じゃのう」

 連絡が取れない五嶺さんはこんなことを呟いてました。これを見て一瞬、「ああ、エンチューとは別に、五嶺さんにもちゃんと裁きが下るんだな、良かった」と思ったのは、もちろん僕の間違いでした。


カトブレパス

 朱雀庵でガス爆発が起こったり、地震で家が倒壊したら、やっぱり結界はむき出しになって、他の結界も知られてしまったのですね。それは時間の問題だったと思います。


 ***

 画力のあるカトブレパスが何故打ち切りになってしまったのか、原因は分かり辛いのですが、僕がのめりこめなかった理由はハッキリしていて、この漫画、妖魔に物理攻撃が効いてしまうのが痛かったと思うのです。

 守護家の人たちは確かに単体では普通の人間より強いのかもしれません。しかし、米海兵隊一個小隊の方が、彼らより良い働きができると今でも思うのです。ショットガンを持った農夫でも妖魔には勝てそうだし、車に乗って轢けば大抵の妖魔は倒せると思うのです。主人公たち妖飼能力者の必然性が、途中から感じられなくなったんですよね。

 思うに、田中先生はちょっと自分の設定の中だけで完結しすぎていたのではないでしょうか。妖飼してなくても敵は倒せそうだし、地震でそば屋が崩れればピンチといったように、田中先生が考えている設定の外にも、田中先生の物語を崩しうる要素は存在しているのです。そのため、「田中先生的には主人公たちでないとK都は救えないと思ってるようだけど、オレたち全然そうは思わないよ」という感覚が、読んでいていつも付きまとっていたのです。

 その主人公たちの「必然性のなさ」が致命的な欠陥であったと思うのです。これが主人公たちが「たくさんの普通の人間を率いる、普通よりちょっと強い人たち」くらいの扱いだと個人的にはアツかったんですけど(麻帆良祭最終日のネギまのように)。

 というわけで、結論としては「適当でもいいから、主人公たちでなければ倒せないことを理由付けして欲しかった」となるのでしょうか。妖魔ってスクーターが飛んでったら倒せるんだもんなー。


ブリーチ

 こないだカラブリ読んだんですけど、なるほど噂どおり普通に面白くてクスクス笑いながら読めました。大前田希千代さんの妄想の中の砕蜂がマイヒットで、本当に久保先生は才能の使い方を間違えてる。久保先生の漫画が楽しいなんて…くやしい…! でも…感じちゃう!(ビクッビクッ


 ***

 一護の刀を素手で掴み、「こんな切れ味では僕は切れませんよ」とアピールしたノイトラさんは、さらには自分の固さを示すために頭突きまで入れてみました。そういえば、アランカルって確か外皮自体が装甲で(鋼皮)、並みの攻撃では貫けないのでした。瀕死の状態にありながらアーロニーロさんの鋼皮を貫いたルキアは、それほどまでにOSRが極まっていたのですね。

 一方、織姫を拘束している部下は、次のようなことを口走ります。

「貴女の能力で、僕を倒そうなどと思わない事です。貴女の能力は絶大だが、それを構成する『六花』という霊子体はひどく脆い」

 OSRを自在に操る織姫の能力は、敵の目から見てもやはり絶大だったようです。しかし、ここで部下の人は「織姫の能力は六花に依存する」と考えていたようで、実は織姫が口先だけでOSRを操れることは理解していなかったようです。せっかく織姫を捕らえたにも関わらず、彼女の口を塞ごうとしない理由はこういうことだったのですね。詰めが甘いぜノイトラさん。

 OSRでは不利ながらも、今のところは優勢だったノイトラさん。しかし、ノイトラさんはうっかりネルを発見してしまい、「知らねえなら、教えてやるぜ」とうっかりレクチャーモードに入ってしまいました。己の勝機をドブに捨てる愚考にしか見えません。彼はネルの過去を語ることで自身のOSRをアップさせる目算がちゃんとあるのでしょうか? 僕にはこれが一護のOSRアップ以外の結果を導くとは思えないのです。この一手は致命的になりそうだなあ。ノイトラさんは、そんなことだからNo.5止まりなんだよ。

 どうでもいいけど、元同僚のはずのドルドーニさんも、たぶんネルのことを知らなかったと思います。知ってんのノイトラさんだけじゃねえの?


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