小畑先生が表紙を描いたら、太宰治の「人間失格」が7万5千部売れたそうです(リンク先画像あり)。小畑先生のカラー絵一枚でこれだけの売り上げ! 読書感想文が必要な夏休みの時期に投入したのも巧いですね。労力を小さく抑え、大きな営利を生み出した、非常にうまい商売だと思います。
テニスの王子様
・もう帰ってきた越前少年
うう~ん、本当に許斐先生は何がしたいんだろう……。昨日、マルコさんが「たぶんシングルス1直前になって、ヘリがコートに墜落するんですよ。それで爆炎の中、越前が無傷で現れるんです」とか言ってて、僕も、「ああ、それだな、間違いない」とか思ったもんですが、今週、普通に帰ってきました。手塚部長が時間を稼がなくても十分間に合ったかもしれません。
遅刻をしたならギリギリで到着させて盛り上げるのがセオリーなのに、というか遅刻させる目的なんかそれくらいしかないのに、許斐先生は一体何を考えているのでしょうか。本当に分かりません。でもまあ考えてみれば、遅刻して出番に間に合うかどうかって、そりゃあ間に合うに決まってますからね。ここで間に合わないのはカブトボーグだけ! そんなありきたりな展開は許斐先生の鬼のサービス精神が許さなかったのかもしれません。
・記憶喪失
で、思ったより早く帰ってきた越前少年ですが、代わりに記憶喪失になっていました。何を言ってるんでしょうか。というか、それなら最初から記憶喪失のまま現れれれば良かったような気がします。遅刻したのに支障なく試合に戻ってきて、でもなぜか記憶喪失になっているとか、許斐先生は一体何を考えてるんでしょうか。個々の因果関係が全く掴めません。きっと、許斐先生が「おおお! 遅刻より記憶喪失の方が面白いィィ!!!」とか急に言い出して、アシスタントが「また何を言ってるんだろう」とか思いながら今週の流れになったんじゃないかなあ。
***
で、越前少年の気絶の理由ですが、特に以下のような理由が考えられます。
1、「天衣無縫の極み」修得のための修練。過去の自分を全て捨てなくてはならない
2、「記憶を失ったなどという後ろ向きな言い方はやめてもらおう! 過去を捨てたのです!」
3、海堂大正解。ふざけてるだけ。
……すごく、3な気がします。
ふざけてるわけじゃないにしても、遅刻のことを考えると、D2が終わった辺りで何の脈絡もなく記憶を取り戻しそうな気がします。記憶喪失がS1まで引っ張られるとか、僕はもう騙されないぞ。
あと、記憶喪失中の越前少年はとても素直で良い子になったと思います。鬼に逢っては鬼を斬り、仏に逢っては仏を斬る、かつての越前少年の姿はありません。目つきの悪い先輩に襟首を掴まれて、「ひっ、ごめんなさいっ!!」と怯えるのは中学一年生として全く正しい反応ですね。チームメイトとしては記憶を取り戻し、戦力として復帰して欲しいのでしょうが、そっとしておいてあげた方が今後の彼のためのような気もします。
・乾・海堂vs柳・切原
S3に続き、立海勢はD2にも大物を寄越してきましたよ。立海三巨頭の一人である柳少年、そしてデビル化を果たした切原少年です。S3、D2と大物を連続で投入して、後続のジャッカルとかブン太とかどうするんでしょうか。一発芸が売り物のペテン師はともかくとして、肺が4つあるだけのジャッカルとか、こいつらの後にキャラ立てできるのでしょうか。
・必要ないけど出血させておくショートスネイク
切原少年のテニススキルを描く上で、まったく何の意味もないけれど、とにかく出血した海堂先輩。ポイントを取るという実質的な面でも、テニスの実力を示す演出的な面でも、この出血には全く何の意味もありませんが、でも切原少年らしい行為ですね。
というか、そもそもショートスネイク自体が、相手を通り過ぎてから急カーブしており、この軌道変更に何の意味があるのか全く分かりません。相手を殺す以外の意図が何ら見つからないのです。ストライクゾーンを通った後に、わざわざ曲がって打者の腹に突き刺さる腹切りシュートのようなものでしょうか。
テニプロ
・アンケート
老若男女OKと言っておきながら、明らかに女性向けなのが困っちゃうぜ。
1、恋人にしたいのは?
ほら、これとか男の子の選択肢が、スミレちゃんかメス猫くらいしかいないじゃないですか。選択の余地なさすぎですよ。
……ああ、ヒロイン? そんなのもいたね。
2、弟にしたいのは?
うーん、弟にしたいとか、そういう以前に真人間がいないからなぁ。身内になるなら、少なくとも同じ人類でないと厳しいです。なので、人外は全てまとめて削除するとして……、残るのは地区大会のやつらか……。じゃあ、誰でもいいんで、銀河中のやつらから適当に……。
3、兄貴にしたいのは?
いや、だから、身内に人外は困るんですけど……。じゃあ、柿ノ木中から適当に……。
4、テニスのコーチにするなら?
あ、これは師範で一択です。拾式程度の波動球を習っておけば、今後、大抵の暴力には対処できますしね。是非習っておきたいところです。師範は厳しそうだけど、一応僕ら通常人のことも配慮して教えてくれそうですし。あ、金太郎さんはダメですよ。あいつは「SUGD大車輪山嵐やなー。よっしゃー、体で受け止めて覚えるんやー!」とか素で言うに決まってる。ぜってー死ぬ、良くて脳死だぜ、オゲー。
5、家庭教師にするなら
あの。勉強を、教わるんですよね、こいつらに……。考えただけで眩暈がする……。なんつーか、「まゆたんヒーローの中から一人家庭教師を選べ」と言われているのに近い苦しみがあります。
うん、じゃあ、玉林中から適当に……。
6、怒らせたら一番怖そうなのは?
最凶のメタテニス使い亜久津仁で決定でしょう! 他のテニス使いどもがコート外での殺人を極力避けているのに対し(盗人以外)、こいつは躊躇なく実行しますからね。怒らせるというか、近くにいるだけで怖いです。
7、自分の子供を溺愛しそうなのは?
こいつらに子育ての概念はあるのでしょうか……。他の質問もそうだけど、テニスの登場人物たちは良くも悪くも同じ人間とは思えないんですよね。人間味がまるで感じられない。だから、彼らが恋愛をするとか、子育てをするとか、まるで想像できないんですよ。こいつら、彼女とかできたら、頭からムシャムシャかじり食いそうだもん。僕がちょっと言い過ぎてるとしても、少なくとも金太郎さんはかじって食うと思うんだ。
というわけで、こいつらが子供を慈しむ姿はまるで想像できないので、季楽泰造さんにしておきます。彼はきっと息子を愛してる。
8、一番好きなのは第何話?
とても難しい質問ですが、本当に死ぬかと思うほどに笑ったのは二回。黄金ペアによるシンクロの回と、アフロヘアーにボールが吸い込まれた回ですね。このどちらかであることは間違いありません。どちらかを選ぶのは本当に難しいんですけど、僅差でシンクロかなあ。
9、一番笑った爆笑セリフは?
まず設問からしておかしい気がしますが(10問のうち1問にこれを割くのが)、僕としては「おおーっ、ダンクスマッシュがアフロを直撃!!」「ヅラを剥ぎ取ったぁーっ!」の流れでしょうか。これ、叫んでるのが観客なんだけど、こいつらの頭の中に少しでも「テニスの実況をしよう」という気持ちがあれば、絶対こんなこと言わないと思うんですよね。
10、使ってみたい必殺技は?
やっぱり波動球でしょうか。ウヴォーギンではないけれど、己の肉体だけであれだけの破壊力を出せるのはやっぱりロマンがありますよね。SUGD大車輪山嵐は、使ったら自分もなんかなっちゃいそうだから怖いです。
アイシールド
凄まじい死亡フラグに思わず爆笑。いやいや、笑うような場面じゃないんだろうけど、稲垣先生、こいつはちょっとやりすぎだぜ~~。お約束ってやつは、どんなシーンでもギャグに変えてしまうんだなぁー。
ワンピース
戦闘が短いということはかくも素晴らしきことか。要素要素は格別すごいこともないんですけど、それが凝縮されスピーディになったことで、ものすごく面白いです。
今回の戦いは、ぶっちゃけ「地力で若干ゾロが勝ってました」という話で、戦闘の内容もそれだけだったんですけど、でも、それだけなのに十分面白いのです。斜面での戦いのシーンでは、二人がギリギリの戦いをしているのがちゃんと伝わってきました。抽象的な話だけど、剣士同士の戦いって、お互いが自分の持つ刀の重さを負担に感じる辺りからが面白いと思うんですよね。今回はそれが感じられた気がするのです。「ギリギリの戦いをしているのが伝わる」って、今までありそうでなかったことですよ。
ネウロ
・声まね(?)
・高度な射撃術
・邪悪な圧力(?)
・瞬間記憶能力
・素手でズッコンバッコン人体を貫通する怪力
今までに確認されたシックスさんの能力はこんなところでしょうか。なんというか、超能力者というよりは、人間が持ちうる能力の全てを底上げしたみたいな存在ですね(邪悪な圧力は別として)。ここらへんが「人類の先へ行く人類」なんでしょうか。サイの怪力も細胞のせいというより、シックスさんのクローンであることに由来するものかも。
サイの出自が明らかになったことで、笹塚さん一家殺害事件の犯人が「実はサイじゃない」方向もあるかと思ったんですが、笹塚さんが現31歳で、事件が起こったのが大学生の頃、つまり9~11年前。サイが社会に出たのがおそらく12年前なので、時系列的には「やっぱりサイが犯人」でもおかしくないっすね。「実はサイじゃなくてシックスだったんだよー」の展開からサイと共闘に入る展開もあるかと思ったけど、でも、この事件を別にしても、サイはこれまでに人殺しまくってるから、どっちにしろ馴れ合うことはないですか。
ベルモンド
ロランはサクラに対抗してるのでしょうか……。すごい無能っぷりだ。
剣を持って身を立てているはずの彼が、そこらへんの賊に負けて、仲間に足手まとい呼ばわりされて、代わりに自分より強いそこらへんの修道士に助けてもらって、さらに仲間から「相方が斬られやしないか心配で全力が出せなかった」とまで言われています。飛んできた石がぶつかって気絶して仲間にはスルーされたサクラを思い出しますね。あの時の彼女は輝いていたし、今週のロランも輝いていた。どうしてヘタレキャラってこんなに輝くのだろう。
こんな有様では、ロランはお外で仲間と一緒にいたら、間違いなく一緒に殺られていたことでしょう。彼は、中でベルモンドが描いたエロ絵を見ながらハァハァしてたら命が助かって本当にラッキーでしたね。
シュガーヒーロー
あまり悪い人を出さないというのは、スポーツ漫画において何気に大切なことなのかもしれません。和歌先輩を始め、他の人たちもあまり嫌な人ではないので、それだけでも安心して読めます。そして、それが全体的に爽やかな雰囲気を作っていた気がします。周りの人たちがこんなイイ人ばかりなら、僕も努力してバスケとかしたくなっちゃうぜ。主人公の才能がアシストパス特化なので、実際に得点を決める他の人たち(特に最後にダンクを決めた和歌先輩)を嫌な人にできなかったっていうのもあるんでしょうけど。
いや、しかし、すごく良かったんですけど、これ、主人公は過去にしっかり努力して現在は立派な実力をつけたポイントガードで、周りの仲間も認め合えるいいやつばかりで、幼馴染のマネージャーともイイ感じで、顧問もとても理解のありそうな人で、このままだったら何のドラマも起こりそうにないですね。かといって、連載において何らかのドラマを創出するため、主人公をヘタクソにしたり、仲間を嫌なやつにしたり、顧問を頑固頭にしたりしたら、今回の要諦であった「安心感」が失われかねない気がします。良かったけど、連載はちょっと不安な感じ。
まあ、でも、とりあえず今週の金未来杯も素晴らしいクオリティでした。過去二回の金未来杯は本当に一体なんだったんだろう。
To LOVEる
ミステリアスな雰囲気から始まった今回のTo LOVEる。冒頭の野良犬のシーンで、春奈ちゃんに何か異変が起こったようです。
「まあ、どうせ異変なんていってもTo LOVEるの異変だから、春奈ちゃんが痴女になるとかそこらへんだろう」
などと思いながら読み進めていくと……

ちょ……、おまえら自重しろ。
……えーとですね、いいか、おまえら。今回はですね。春奈ちゃんの身に超常的な何らかの異変が降りかかって春奈ちゃんが異常行為に走るという、そういう展開を読者は予想し期待してるんですよ。なんで異変が起こった春奈ちゃんより先におまえらが異常行為に走ってんだよ。
***
↑と、いうところで、ひとまずクソほど笑ったのですが、本当にこの漫画における「異常事態」って、一部のキャラクターの「正常」と大差ないんですよね。ラコスポのイロガーマに襲われるまでもなく、スケートリンクで転べば全裸になるわけですし。あと、春奈ちゃんのブラジャー露出に、「それはやりすぎだって」と慌てたリサミオですが、「幽霊が出た」という理由で幼女のぱんつを露出させたおまえらにそれを言う資格はないと思います。
・理由はよくわからないけど、なんとなく上下セットで並べたくなった


ムヒョ
・ティキの回想
また協会か!
ムヒョ世界における諸悪の根源はやはり協会なのではないでしょうか。序盤こそ野良悪霊などが現れ一般人に害悪を及ぼしていましたが、禁魔法律が出てきた辺りからは、敵はみな協会によって虐げられてきた者ばかりになってしまいました。前々から思っていたことですが、野良悪霊の及ぼす害悪よりも協会の及ぼす害悪の方が大きいのではないでしょうか。
しかし、ティキなどという魔法律界の伝説的悪霊ですら、発端を辿ると原因は協会ってのはすごい話ですね。文字通り諸悪の根源だ。なんて関わりたくない組織なんだ、魔法律協会。
・エンチュー「それでもママは僕をMLSに入れてくれた」
↑全ての悲劇が発生した瞬間です。エンチューには大変言い辛いことだけれど、きみが恨むべきはムヒョなんかじゃなくて、きみの最愛のママだと思うんだ。あなたはどうして息子を普通の学校に入れてあげなかったんだ!
・エンチュー「ママにキレイなお洋服と丈夫になるお薬買ってあげるんだ!! ――執行人になって…!!!」
いや、買えないから、執行人になっても買えないから。執行人って、依頼人の持ってくる肉なしカレーとかで糊口を凌ぐ生活だから。エンチューがこの事実を知っていれば、彼はひょっとして禁魔法律に堕ちることもなかったかもしれないね(´・ω・`)
それにしても、この努力を普通の学校で普通の勉強に費やせば、洋服も薬も何の問題もなく買えたろうになぁ、エンチューが可哀想だ。ママもきっと協会のやつらに騙されたんだよ。「普通の学校に通うより、MSLで執行人になった方が早く働けますよ。五嶺グループを見れば分かるとおり、いま執行人は儲かりますよ」みたいな甘言に踊らされたんですよ。僕の中ではそう脳内補完してあげたい。
・エンチュー「憎しみの気持ちは時々ゆれていた」
普通にがんばってるだけのムヒョに一方的に憎しみを抱いて、それでムヒョたちが食堂からかっぱらってまで夜食を差し入れてくれたら、「憎しみの気持ちが時々ゆれた」って……。憐れみを感じるほどにエンチューがダメです。
才能うんぬんではなく、彼が「人格的に問題あり」で執行人になれなかった理由が分かった気がします。「今まで自分より格下だから友達だと思ってたけど、自分より抜きんでたからムカつく」という理由で一方的に憎しみを抱き、過分な優しさを受けた時だけ「憎しみが揺らいだ」って、そりゃあ確かに人格的な問題があるぜ。揺らいだじゃなくて、憎しみ消せよ。こいつと友達になるには一体どうすればいいんだろう……。
ムヒョは本当に友達を選ぶべきだと思いました。
・「エンチューはきっと、ママを失った悲しみが怖くて、憎しみの呪いで悲しみにフタをしたんだと思う」
まあ、ママが死ぬ前からバリバリ憎しみ抱いてましたけどね。
・ムヒョ「どうだった、長い悪夢の感想は」
あの、なんか……、すごく無罪放免な勢いなんですけど……。だいじょうぶなんでしょうか? あの、個人的にはエンチューにすごく罰を下して欲しいんですけど。だいじょうぶなんでしょうか?
***
それにしても、ムヒョ最大の問題点であった、「根本原因はエンチューの逆恨み」という点が、ここに来てフォローされるどころか、むしろ「疑いの余地もなく逆恨みです」と再確認されるだけとは思いませんでした。うーん、西先生が何を考えているのかわかんないぜ。
バレーボール使い
実力者(CJ、杉越)が実力者としての働きを見せ、実力者でない者(ネオ)もここ一番での働きを見せ、そして最後は主人公が締める。非常に美しい構成だったと思います。
丹波零空と戦いだしてから、やたら面白かったです。やっぱり、実力者が仲間になっても実力を落とさずに実力者として活躍しているあたりが僕は好きなんだろうなあ。四天王編は一段落付いたけど、次回からどうなるんだろー。まあ、どういう新展開になろうと、あまり長くは持たずに終わるんでしょうけど……。
ブリーチ
前回、グリムジョーさんを素手であしらったりしてOSRを高めてた一護。その光景を見たノイトラさんは「あわわ、こりゃマズい」とばかりにグリムジョーさんに斬りかかりました。これ以上、一護にOSRを稼がせるわけにはいかないのです。ああ、しかし、なんということでしょう。グリムジョーさんはしつこいことにまだ生きてやがったのです。
「こりゃマズい」と思ったのは一護も同じでした。彼は慌ててグリムジョーさんを助けます。せっかくの旨いエサであるグリムジョーさんをこんなところで失うわけにはいかないのです。「動けねえやつになんで斬りかかってんだよ」と、まるでノイトラさんが悪いみたいに言ってOSRを稼ぐあたり、一護は抜け目がありません。
とにかく、一護との戦端が開かれたので、ノイトラさんもグリムジョー対策はしばしお預けです。彼は「覚えとくぜ、てめえが死ぬ迄のちょっとの間だがなァ!」とオサレなことを言うことでOSRを高め、細い体のくせにとんでもない腕力を得て一護に襲い掛かりました。
また、ここで彼が賢明だったのは、部下に命じて織姫の動きを封じたことです。まさにその時、織姫は不利に陥った一護を助けるべくOSRコンボを発動しようとしていたところだったのです。おそらく、「勝たなくてもいいから死なないで」あたりを宣言するつもりだったのでしょう。これが決まっていたらノイトラさんに勝ち目はないところでした。危ないところでした。
必殺のOSRコンボを封じられた一護は「井上を放せ!」と焦ります。グリムジョー戦でも何度となく彼の危機を救った、最強の仲間が動きを封じられたのです。一護が焦る気持ちも分かります。そんな一護に対し、ノイトラさんは「そいつは"女さえ自由ならてめえに勝てる"と思ってる奴の台詞だぜ」と牽制します。実際問題、織姫さえ無事なら一護の勝利は揺るぎないのですが、かといってバカ正直に「そうだ! オレは織姫のサポートがなければ勝てないんだ!」とは言えないのがOSRバトルの難しいところです。そんなことを公言したらOSRが下がってしまうからです。
ノイトラさんにとっては、部下が織姫を捕縛している今が最大のチャンスです。彼は短期決戦をしかけました。まず、自分のナンバーが5番であることを示し、自分の強さをアピールます(たかが5番では効果が微妙ですが……)。さらに、「悪ィ、名前忘れた」と言うことで、「ぼくはさっき自分で言ったことすら守らないワルなんですよ」というアピールを行い、OSRを高めて斬りかかったのです。
しかし、これでノイトラさんのOSRは、本人が思った程にアップしたのでしょうか? なんか効果が怪しい気がしますね。しかも、一護の方はといえば、仮面もかぶっていませんし、まるで本気ではありません。ノイトラさんは、グリムジョーさんと違い、仲間のOSRサポートを絶ったところまでは戦闘巧者でしたが、本人のOSR戦闘能力はあまり高くないような気がします。今回の攻めはちょっと拙攻じゃないかなあ。
それにしても、お互い開放もせず仮面も被らずで、今回も序盤戦は徹底した非本気バトルが繰り広げられていますね。これがOSRバトルの基本とはいえ、たまには最初から本気でぶつかるバトルがあってもイイと思うんですけど。例えば、僕がノイトラさんだったら、いきなり回想シーンを入れて、最初から最強の一撃を繰り出すんですけどね。
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その一方、石田&恋次は着替え中のザエルアポロさんを放置して、戦場から離脱していました。一護が「井上はもう取り戻したけど、オレは残りのエスパーダと藍染も皆殺しにするぜ」宣言をしてOSRを高めたことからも分かるとおり、彼らの「井上奪還が目的だからエスパーダは相手にしない」という常識的判断がオサレでなかったことは言うまでもありません。
そして、OSRの下がった彼らは、着替えを終えてOSRを高めたザエルアポロさんの罠にかかり、元の部屋へと呼び戻されてしまったのです。OSRが下がっているのだから逃げられるわけがないのです。どうせ、逃げても逃げれないんですから、彼らはあの部屋でどっしり構えて、ポエムを詠んだりしておくべきでした。
再登場のザエルアポロさんは、「先ほどの戦いにはオサレが足りなかった」と反省し、今度はマントを付けて出てきました。その姿からは前以上のOSRをビシビシと感じます。これがハンターハンターなら、「敵がゆたりした服着てたら何かを隠してる思うの常識」となるところですが、OSRバトルなら「敵がゆったりした服着てたらOSR上げてると思うのが常識」ですね。


















