ネウロ
・声まね(?)
・高度な射撃術
・邪悪な圧力(?)
・瞬間記憶能力
・素手でズッコンバッコン人体を貫通する怪力
今までに確認されたシックスさんの能力はこんなところでしょうか。なんというか、超能力者というよりは、人間が持ちうる能力の全てを底上げしたみたいな存在ですね(邪悪な圧力は別として)。ここらへんが「人類の先へ行く人類」なんでしょうか。サイの怪力も細胞のせいというより、シックスさんのクローンであることに由来するものかも。
サイの出自が明らかになったことで、笹塚さん一家殺害事件の犯人が「実はサイじゃない」方向もあるかと思ったんですが、笹塚さんが現31歳で、事件が起こったのが大学生の頃、つまり9~11年前。サイが社会に出たのがおそらく12年前なので、時系列的には「やっぱりサイが犯人」でもおかしくないっすね。「実はサイじゃなくてシックスだったんだよー」の展開からサイと共闘に入る展開もあるかと思ったけど、でも、この事件を別にしても、サイはこれまでに人殺しまくってるから、どっちにしろ馴れ合うことはないですか。
ベルモンド
ロランはサクラに対抗してるのでしょうか……。すごい無能っぷりだ。
剣を持って身を立てているはずの彼が、そこらへんの賊に負けて、仲間に足手まとい呼ばわりされて、代わりに自分より強いそこらへんの修道士に助けてもらって、さらに仲間から「相方が斬られやしないか心配で全力が出せなかった」とまで言われています。飛んできた石がぶつかって気絶して仲間にはスルーされたサクラを思い出しますね。あの時の彼女は輝いていたし、今週のロランも輝いていた。どうしてヘタレキャラってこんなに輝くのだろう。
こんな有様では、ロランはお外で仲間と一緒にいたら、間違いなく一緒に殺られていたことでしょう。彼は、中でベルモンドが描いたエロ絵を見ながらハァハァしてたら命が助かって本当にラッキーでしたね。
シュガーヒーロー
あまり悪い人を出さないというのは、スポーツ漫画において何気に大切なことなのかもしれません。和歌先輩を始め、他の人たちもあまり嫌な人ではないので、それだけでも安心して読めます。そして、それが全体的に爽やかな雰囲気を作っていた気がします。周りの人たちがこんなイイ人ばかりなら、僕も努力してバスケとかしたくなっちゃうぜ。主人公の才能がアシストパス特化なので、実際に得点を決める他の人たち(特に最後にダンクを決めた和歌先輩)を嫌な人にできなかったっていうのもあるんでしょうけど。
いや、しかし、すごく良かったんですけど、これ、主人公は過去にしっかり努力して現在は立派な実力をつけたポイントガードで、周りの仲間も認め合えるいいやつばかりで、幼馴染のマネージャーともイイ感じで、顧問もとても理解のありそうな人で、このままだったら何のドラマも起こりそうにないですね。かといって、連載において何らかのドラマを創出するため、主人公をヘタクソにしたり、仲間を嫌なやつにしたり、顧問を頑固頭にしたりしたら、今回の要諦であった「安心感」が失われかねない気がします。良かったけど、連載はちょっと不安な感じ。
まあ、でも、とりあえず今週の金未来杯も素晴らしいクオリティでした。過去二回の金未来杯は本当に一体なんだったんだろう。
To LOVEる
ミステリアスな雰囲気から始まった今回のTo LOVEる。冒頭の野良犬のシーンで、春奈ちゃんに何か異変が起こったようです。
「まあ、どうせ異変なんていってもTo LOVEるの異変だから、春奈ちゃんが痴女になるとかそこらへんだろう」
などと思いながら読み進めていくと……
ちょ……、おまえら自重しろ。
……えーとですね、いいか、おまえら。今回はですね。春奈ちゃんの身に超常的な何らかの異変が降りかかって春奈ちゃんが異常行為に走るという、そういう展開を読者は予想し期待してるんですよ。なんで異変が起こった春奈ちゃんより先におまえらが異常行為に走ってんだよ。
***
↑と、いうところで、ひとまずクソほど笑ったのですが、本当にこの漫画における「異常事態」って、一部のキャラクターの「正常」と大差ないんですよね。ラコスポのイロガーマに襲われるまでもなく、スケートリンクで転べば全裸になるわけですし。あと、春奈ちゃんのブラジャー露出に、「それはやりすぎだって」と慌てたリサミオですが、「幽霊が出た」という理由で幼女のぱんつを露出させたおまえらにそれを言う資格はないと思います。
・理由はよくわからないけど、なんとなく上下セットで並べたくなった
ムヒョ
・ティキの回想
また協会か!
ムヒョ世界における諸悪の根源はやはり協会なのではないでしょうか。序盤こそ野良悪霊などが現れ一般人に害悪を及ぼしていましたが、禁魔法律が出てきた辺りからは、敵はみな協会によって虐げられてきた者ばかりになってしまいました。前々から思っていたことですが、野良悪霊の及ぼす害悪よりも協会の及ぼす害悪の方が大きいのではないでしょうか。
しかし、ティキなどという魔法律界の伝説的悪霊ですら、発端を辿ると原因は協会ってのはすごい話ですね。文字通り諸悪の根源だ。なんて関わりたくない組織なんだ、魔法律協会。
・エンチュー「それでもママは僕をMLSに入れてくれた」
↑全ての悲劇が発生した瞬間です。エンチューには大変言い辛いことだけれど、きみが恨むべきはムヒョなんかじゃなくて、きみの最愛のママだと思うんだ。あなたはどうして息子を普通の学校に入れてあげなかったんだ!
・エンチュー「ママにキレイなお洋服と丈夫になるお薬買ってあげるんだ!! ――執行人になって…!!!」
いや、買えないから、執行人になっても買えないから。執行人って、依頼人の持ってくる肉なしカレーとかで糊口を凌ぐ生活だから。エンチューがこの事実を知っていれば、彼はひょっとして禁魔法律に堕ちることもなかったかもしれないね(´・ω・`)
それにしても、この努力を普通の学校で普通の勉強に費やせば、洋服も薬も何の問題もなく買えたろうになぁ、エンチューが可哀想だ。ママもきっと協会のやつらに騙されたんだよ。「普通の学校に通うより、MSLで執行人になった方が早く働けますよ。五嶺グループを見れば分かるとおり、いま執行人は儲かりますよ」みたいな甘言に踊らされたんですよ。僕の中ではそう脳内補完してあげたい。
・エンチュー「憎しみの気持ちは時々ゆれていた」
普通にがんばってるだけのムヒョに一方的に憎しみを抱いて、それでムヒョたちが食堂からかっぱらってまで夜食を差し入れてくれたら、「憎しみの気持ちが時々ゆれた」って……。憐れみを感じるほどにエンチューがダメです。
才能うんぬんではなく、彼が「人格的に問題あり」で執行人になれなかった理由が分かった気がします。「今まで自分より格下だから友達だと思ってたけど、自分より抜きんでたからムカつく」という理由で一方的に憎しみを抱き、過分な優しさを受けた時だけ「憎しみが揺らいだ」って、そりゃあ確かに人格的な問題があるぜ。揺らいだじゃなくて、憎しみ消せよ。こいつと友達になるには一体どうすればいいんだろう……。
ムヒョは本当に友達を選ぶべきだと思いました。
・「エンチューはきっと、ママを失った悲しみが怖くて、憎しみの呪いで悲しみにフタをしたんだと思う」
まあ、ママが死ぬ前からバリバリ憎しみ抱いてましたけどね。
・ムヒョ「どうだった、長い悪夢の感想は」
あの、なんか……、すごく無罪放免な勢いなんですけど……。だいじょうぶなんでしょうか? あの、個人的にはエンチューにすごく罰を下して欲しいんですけど。だいじょうぶなんでしょうか?
***
それにしても、ムヒョ最大の問題点であった、「根本原因はエンチューの逆恨み」という点が、ここに来てフォローされるどころか、むしろ「疑いの余地もなく逆恨みです」と再確認されるだけとは思いませんでした。うーん、西先生が何を考えているのかわかんないぜ。
バレーボール使い
実力者(CJ、杉越)が実力者としての働きを見せ、実力者でない者(ネオ)もここ一番での働きを見せ、そして最後は主人公が締める。非常に美しい構成だったと思います。
丹波零空と戦いだしてから、やたら面白かったです。やっぱり、実力者が仲間になっても実力を落とさずに実力者として活躍しているあたりが僕は好きなんだろうなあ。四天王編は一段落付いたけど、次回からどうなるんだろー。まあ、どういう新展開になろうと、あまり長くは持たずに終わるんでしょうけど……。
ブリーチ
前回、グリムジョーさんを素手であしらったりしてOSRを高めてた一護。その光景を見たノイトラさんは「あわわ、こりゃマズい」とばかりにグリムジョーさんに斬りかかりました。これ以上、一護にOSRを稼がせるわけにはいかないのです。ああ、しかし、なんということでしょう。グリムジョーさんはしつこいことにまだ生きてやがったのです。
「こりゃマズい」と思ったのは一護も同じでした。彼は慌ててグリムジョーさんを助けます。せっかくの旨いエサであるグリムジョーさんをこんなところで失うわけにはいかないのです。「動けねえやつになんで斬りかかってんだよ」と、まるでノイトラさんが悪いみたいに言ってOSRを稼ぐあたり、一護は抜け目がありません。
とにかく、一護との戦端が開かれたので、ノイトラさんもグリムジョー対策はしばしお預けです。彼は「覚えとくぜ、てめえが死ぬ迄のちょっとの間だがなァ!」とオサレなことを言うことでOSRを高め、細い体のくせにとんでもない腕力を得て一護に襲い掛かりました。
また、ここで彼が賢明だったのは、部下に命じて織姫の動きを封じたことです。まさにその時、織姫は不利に陥った一護を助けるべくOSRコンボを発動しようとしていたところだったのです。おそらく、「勝たなくてもいいから死なないで」あたりを宣言するつもりだったのでしょう。これが決まっていたらノイトラさんに勝ち目はないところでした。危ないところでした。
必殺のOSRコンボを封じられた一護は「井上を放せ!」と焦ります。グリムジョー戦でも何度となく彼の危機を救った、最強の仲間が動きを封じられたのです。一護が焦る気持ちも分かります。そんな一護に対し、ノイトラさんは「そいつは"女さえ自由ならてめえに勝てる"と思ってる奴の台詞だぜ」と牽制します。実際問題、織姫さえ無事なら一護の勝利は揺るぎないのですが、かといってバカ正直に「そうだ! オレは織姫のサポートがなければ勝てないんだ!」とは言えないのがOSRバトルの難しいところです。そんなことを公言したらOSRが下がってしまうからです。
ノイトラさんにとっては、部下が織姫を捕縛している今が最大のチャンスです。彼は短期決戦をしかけました。まず、自分のナンバーが5番であることを示し、自分の強さをアピールます(たかが5番では効果が微妙ですが……)。さらに、「悪ィ、名前忘れた」と言うことで、「ぼくはさっき自分で言ったことすら守らないワルなんですよ」というアピールを行い、OSRを高めて斬りかかったのです。
しかし、これでノイトラさんのOSRは、本人が思った程にアップしたのでしょうか? なんか効果が怪しい気がしますね。しかも、一護の方はといえば、仮面もかぶっていませんし、まるで本気ではありません。ノイトラさんは、グリムジョーさんと違い、仲間のOSRサポートを絶ったところまでは戦闘巧者でしたが、本人のOSR戦闘能力はあまり高くないような気がします。今回の攻めはちょっと拙攻じゃないかなあ。
それにしても、お互い開放もせず仮面も被らずで、今回も序盤戦は徹底した非本気バトルが繰り広げられていますね。これがOSRバトルの基本とはいえ、たまには最初から本気でぶつかるバトルがあってもイイと思うんですけど。例えば、僕がノイトラさんだったら、いきなり回想シーンを入れて、最初から最強の一撃を繰り出すんですけどね。
***
その一方、石田&恋次は着替え中のザエルアポロさんを放置して、戦場から離脱していました。一護が「井上はもう取り戻したけど、オレは残りのエスパーダと藍染も皆殺しにするぜ」宣言をしてOSRを高めたことからも分かるとおり、彼らの「井上奪還が目的だからエスパーダは相手にしない」という常識的判断がオサレでなかったことは言うまでもありません。
そして、OSRの下がった彼らは、着替えを終えてOSRを高めたザエルアポロさんの罠にかかり、元の部屋へと呼び戻されてしまったのです。OSRが下がっているのだから逃げられるわけがないのです。どうせ、逃げても逃げれないんですから、彼らはあの部屋でどっしり構えて、ポエムを詠んだりしておくべきでした。
再登場のザエルアポロさんは、「先ほどの戦いにはオサレが足りなかった」と反省し、今度はマントを付けて出てきました。その姿からは前以上のOSRをビシビシと感じます。これがハンターハンターなら、「敵がゆたりした服着てたら何かを隠してる思うの常識」となるところですが、OSRバトルなら「敵がゆったりした服着てたらOSR上げてると思うのが常識」ですね。