大林宣彦監督の「HOUSE」を見ました。大林監督は変態ではないかと以前から思ってましたが、疑問は確信へと変わりました。おっぱいおっぱい。
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物語の導入は「七人の女子高生が夏休みに"おばちゃま"の館へお泊りに行き、そこで館の怪異に遭遇する」という、もはやこの時点で失敗のしようがないジュブナイルホラーなのですが、内容も期待通りの作品であったといえるでしょう。
七人の女子高生には、オシャレ、メロディー、マック、ファンタ、ガリ、クンフー、スウィートというニックネームが付けられており、このズッコケ三人組より分かりやすいニックネームのおかげで、各キャラクターの把握が極めて容易となっています。ホラー映画は、良く分からないうちに登場人物が死ぬことが多いので、死ぬ前にキャラをハッキリさせてくれるのはありがたいですね。
映画のホラー要素自体は、最近の作品でいえば「学校の怪談」のようなテイストであり、ホラーよりもコミカルな要素が強いのですが（メロディーがピアノを弾くと後ろでガイコツが踊るとか）、それでも「学校の怪談」のように平穏無事には終わらせず、せっかく冒頭で用意しておいた「少女救出フラグ」すらも無視して救いの無いラストを迎えます。怖くないけど、後味の悪さはホラーっぽいよ！ 小学生ならビビって泣くよ！
それと、大林監督は「転校生」においても、当時17歳の小林聡美に意味もなくおっぱいを出させたわけですが、今回も女子高生が七人出てくるということでやっぱり意味なくおっぱいが出てきます。大林監督は巨匠とされているけれど変態だと思うのでけしからんと思いますもっとやれ（でも、18歳以下の女の子におっぱい出させるのは大丈夫なんですかねえ）。あと、この作品の女子高生たちは大人びたところがなく、みんな天真爛漫な感じでとっても可愛いです。こんな子たちを脱がして食べちゃうなんて、大林監督ってば本当にヘンタイさんですねもっとやれ。
大林監督は映像表現もなんかおかしくって、ロケ地がちゃんとあるのに、わざわざ書割を使ったりします。たとえば、書割の背景に東京駅の外観を描き、その書割の背景から登場人物が移動することでシームレスに東京駅内部に移るといった演出をします（東京駅内部に東京駅外観の書割が置かれている）。また、登場人物の回想シーン（正確には伝聞情報を映像化したシーン）に、他の登場人物がツッコミを入れます（回想シーン中に「わあ、この人（容姿が）オシャレそっくりね！」など）。1977年作品にも関わらず、これらの映像表現は、いま見てもとても斬新です。
というわけで、斬新な映像表現に加え、18歳以下の女の子のおっぱいがたくさん出てくる大林監督の「HOUSE」。日本映画専門チャンネルでは後二回再放送があるようなので、興味ある人はチェックしてみてはいかがでしょうか。ポロリもあるよ！
登場人物
オシャレ
お金持ちのお嬢ちゃん。彼女の叔母である「おばちゃま」の家で怪異は発生する。入浴シーンで背中だけのヌードが出て、「なんだよ、おっぱいは出ねーのかよ」と思っていたら、最後に何の意味もなくおっぱいを出した。監督のことずっと信じてたよ！
ファンタ
ファンタスティックなお嬢ちゃん。先生のことが好き。ホラー映画には欠かせない人材である「最初から最後まで怖がって泣き叫ぶ要員」を担当。ホラー映画には欠かせない人材なので終盤まで生き残るけど、この手のキャラの常としてやっぱり死ぬ。
クンフー
空手使いのお嬢ちゃん。途中から意味もなく下着姿になる。物語序盤、他のメンバーの周りには「気のせいかな？」で済ませても良いようなちょっとした怪異が発生する一方、クンフーの周りでは殺る気満々な怪異ばかりが発生。でも、彼女は素晴らしい体術の持ち主なので、殺る気満々な怪異を全て空手で迎撃し、結局、「気のせいかな？」で済ませてしまいます。ポルターガイスト現象を「気のせいかな？」で済ますのは、ちょっと剛毅すぎる気がするぜ。
終盤では空手の技能を存分に活かして、幽霊と化したオシャレとバリバリ肉弾戦を行います。僕たちが「ブレインデッド」で発見した、「ホラー映画でカンフーやると無条件で笑える」をこの頃から実践してた大林監督は流石ですね。クンフーは、最後は上半身を電灯に食いちぎられながらも、下半身だけで怪異に飛び掛って蹴りを食らわすという凄まじいガッツを見せますが、ここまで来るとどっちが怪異か分かんないですね。
オンリーファンサイトもあるよ。
ガリ
メガネのキュートなお嬢ちゃん。ガリ勉だからガリ。このニックネームはイジメじゃあないのか？ 「非科学的だわ」を連呼する少女で、こういったキャラは怪異に直面することで無力化することが多いのだけれど、ガリはクンフーと一緒に最後まで怪異へ立ち向かいました。
全然脱ぎそうな気配もなかったのに、最後は意味もなく全裸になった。
マック
小太りで食いしん坊なお嬢ちゃん。容姿的にも性格的にも一番キャラの立ちやすい人物だったためか、最初の犠牲者となり、すぐに退場する。彼女の頭部は、スイカとしてみんなで美味しく頂きました。
彼女が行方不明になっても、みんなは「そういえばこの近くに芋畑があったわ。私の推測だとマックはきっとあそこね。だって、彼女、焼き芋キチガイなんですもの！」で済ませちゃいます。日頃の行い超大切！ ちなみにマックの由来はマクドナルドではなくストマック。
スウィート
きれい好きのお嬢ちゃん。人の家にきて勝手に掃除をしてたら、物置で布団に食われて死んだ。この時、わざわざガラス張りの床を用意し、真下から撮影することでパンチラをアピールする大林監督は本当に変態だと思う。エプロン姿で雑巾がけしてる姿に存分にときめける。女子高生のなんちゃってメイドさんカワユス。
メロディー
音楽好きのお嬢ちゃん。ピアノ弾いてたらピアノに食われて死んだ。最初に指を食われて、次に手首を食われて、それから上半身を上から順に丸かじりにされます。コミカルな要素の強い本作の中で、たぶん一番悲惨な目に遭ったお嬢ちゃん。
先生
ファンタの憧れの男性教師。「先生は遅れて到着する」という設定から、怪異解決、もしくは少女救出フラグとして有力視されていたが、到着後、人知れずバナナにされてた。
オシャレのパパの恋人
つまり、オシャレの義理の母になるはずの人物。父親の再婚に抵抗感を持つオシャレを説得するために、単身おばちゃまの「家」に向かう。「オシャレと心を通わせる」というテーマが見え隠れしていたこともあり、少女救出のキーとなる人物かと思われたが、決してそんなことはなく、オシャレとも心を通わせるどころではなかった。
