【7/31】2007年34号のジャンプ感想(2)


 ジャンプとは何の関係もない宣伝で恐縮ですが、ずっと前に作ったパンクマニュアルの動画をYoutubeとニコニコ動画にアップしてみました。良かったら見てください。



ベルモンド

 クロエたんがビッチになっちゃった……(´・ω・`) 紅を差して、性格悪いことが判明しただけなのに、すっかり萌え要素がなくなっちゃいました。残念です。あと、知り合いの女性の裸を想像して、一生懸命に絵に描いてたベルモンドが、急にムッツリスケベな印象になったのも残念です。この人、ひまな時はいつもこんなことしてるのかしら。

 一方、5人衆が詳細不明の依頼を受けて、怪しい館(修道院だけど)に忍び込み、そこの住人から訳の分からない迎撃を受ける辺りの雰囲気は影牢っぽくて良かったです(主人公が館にトラップを仕掛けて侵入者を殺すアレね)。なんというか、普通なら主人公と敵の立場が逆になるところだから、新鮮な感じがするんですよね。


ぬらりひょんの孫

「忙しい時に商店に入って、まるで大旦那かのように茶をすする」という訳の分からない妖怪にも関わらず、なぜか(水木しげる先生によって)妖怪の総大将とされているぬらりひょん。この誰もが「なんだそれ」と思う設定を、よくここまで膨らませたものだと思います。あと、絵がうまいですねー。「一日の四分の一はどうしても血がさわぐのだ」の1ページだけで、もう金未来杯差し上げちゃってもイイんじゃないかと思ったくらいです。この1ページだけで、「ウサギとカメとストライク」以上の満足感を感じましたよ。

 しかし、残念だったのは、ぬらりひょん御一行がお寺に乱入した際に、ヤクザのみなさんが「んだぁー!? てめぇーらは!?」「何者だ、そのナリは!?」と、意外と普通に対応しちゃってることです。彼らが意外と平気そうなので、せっかくの百鬼夜行のインパクトが薄れてしまいました。コンビニにたむろしてたクラスメートみたく、百鬼夜行には素直にギャーギャーと驚いて欲しかったところです。その後の戦闘シーンも、妖怪たちは主に物理攻撃なので、普通に乱暴なヤクザが乱入してきたのと変わらない印象になってしまい、せっかくの百鬼夜行が活かせてません。大覚さんやヤクザのみなさんは、妖怪に恐怖してるんじゃなくて、単に彼らの暴力に恐怖してる感じを受けてしまうのです。

 あと、大覚さんのキャラは、たぶんモデルは細木数子さんなんだと思うけど、ちょっと扱いが軽薄すぎる気がしました。ブリーチのドン観音寺は、わずかながらも本当に霊能力があったことが、彼のキャラを深める結果になったわけですし、大覚さんにも少しくらい能力があっても良かったと思います。主人公には全然太刀打ちできない程度のものなら結果は変わらなかっただろうし、少しでも霊能力与えても良かったんじゃないかなー。作者さんに明確な細木数子批判の意志があるなら、話はまた別ですが(笑)

 そんな感じで、討ち入りの後はちょっと微妙な感じでしたが、しかし、百鬼夜行シーンまではとても良かったと思うので、できれば連載までこぎつけて欲しいものです。そんで、連載したらアメリカンマフィアのバックベアード組とシマを巡って争えばいいと思うよ。


ムヒョ

・ムヒョ「そのクソダセェ仮面は何のつもりだ……?」

 ムヒョは何も悪くないのに思わず笑ってしまった1コマ。それもこれも、普段からブリーチで「おおーっと! 一護の仮面が半分に割れたー! これはOSR大幅アップだーッ!」なんて言ってるからなんですけどね。このセリフがブリーチへの皮肉に見えて、すごく笑ってしまいました。ムヒョもブリーチも悪くないのに笑っちゃって、ちょっと西先生に申し訳ないです。


・ムヒョ「不自然なんだよ。執行人選定とオメェの母ちゃんの死が重なるなんてよ」

 今回で「エンチューのおかあさんはティキが殺したんだよ」という事実が明らかになりました。しかし、これでも読者の、「でもエンチューの逆恨みに変わりないよね」という思いも揺るぎません。ただし、これで若干、エンチューに同情すべき余地が出てきたことは確かです(逆恨み自体に同情の余地はないけど、お母さんを殺されたことには同情できる)。今までのエンチューは「逆恨みで迷惑をかけるテロリスト」でしかなく、いまだに友情らしきものを保持しているムヒョやヨイチが不思議なくらいでしたが、今回判明した事実により、「死んだ後に美化される」くらいまでは許せる気持ちになりました。序盤のミスが大きかっただけに、このリカバリーは西先生頑張ってると思います。


 ***

 あと、ムヒョはラストに向けて、ちゃんと話を盛り上げてから収束しようとしてるのが評価できますね。敵幹部が一斉に襲ってきてそれを退け、主人公は特殊なアイテムを手に入れることで、最強クラスの力(魔王召喚)を手に入れ、そして巨悪(ティキ)を倒したと思ったら、主人公と因縁のあるライバルと巨悪が合体して、ここでラストバトルを迎えているわけです。「敵幹部を倒す」→「終盤で素晴らしい武器を手に入れる」→「二段変形するラスボス」と、要素だけまとめるとRPGの終盤みたいな展開で、これは良くできてると素直に感心してます。「主人公の使役する魔王」vs「ラスボス」という構図も、ラストバトルとしては上出来です。「魔王」にそれなりの重みがあるのは、西先生がこれまで使者のヒエラルキーを少しずつでも構築してきたからで、ここは貯蓄が活かされたところですね。ムヒョは負債も大きいけれど、貯蓄もちゃんとあったんだなあと今更気付きました。


To LOVEる

 と、To LOVEるなのに、パンツもオッパイも出ない……!? どーなってんだ!!? 確か、先週か先々週くらいで、「テニスの王子様に1コマもテニスボールが描かれなかった」という事態が発生してたと思うんですけど、今週のTo LOVEるは、そんなことよりも遥かに違和感がありました。今週は申し訳程度に古手川さんの乳を揉んでいるだけです。どうしたんだ長谷見先生、熱でもあるのか!? 

 しかし、これはもしかすると長谷見先生から古手川さんへのヒントなのかもしれません。浴衣を制服にすることで、古手川さんは彼女の望んでいる常識的な学園を作れるのかもしれませんよ!


 いや、制服が浴衣という時点で常識もクソもないか……(´・ω・`)


P2

 さすが「レッツ・プレイ・ペドフィリア」の異名を持つP2です。トイレシーンは読んでてナチュラルに事後かと思った。

先生「堅いね、川末」
川末「ちょ……待て。こんなトコで!!」
川末「落ちついたなら先に戻ってるぞ。試合がある」
ヒロム「あ…はい、ありがとうございました」

 何もかもが「それ」を連想させます。少女漫画のセックスシーンにはお花が付き物ですが、今回もちゃんと二人の周りに咲いてたしね。ていうか、もうヒロムと川末先輩は、二人で密室に入るだけで危険だと思います。そんなことをしていたら、周りから行為を疑われても仕方ないと思うんだ。「ヒロムがレギュラーになれたのは川末先輩と寝たからだ」とか、嫉妬からあらぬ噂を立てられても仕方ないと思うんだ。


ブリーチ

 ついにグリムジョーさんが、「最強の必殺技」を繰り出してきました。扉で「肉喰みて、ひとり」のオサレポエムを用い、さらに回想シーンを3ページも費やして、高めに高めたOSRをこめた最強の一撃です。

 しかし、OSRバトルの基本は「後出し有利」です。先に奥の手を見せたグリムジョーさんの不利は否めません。今回の一護の戦術は、「今まで織姫救出を目的にしてたけど、敵勢力の殲滅も目標に加えます」と宣言することで、自分がバトルマニアであることを示し、OSRをアップさせるというものでした。一護もこのOSRアップにかけていたのでしょう。ルキアとチャドはともかく、敵と互角に戦っていたはずの石田と恋次まで敗者扱いにして、勝手に「連れ戻す!」と言ってます。勝手に敗者扱いされて、石田と恋次のOSRは幾分下がってしまいましたが、一護は彼らを踏み台にして高く飛んだのです(これが原因となり、彼ら二人は着替えを終えたザエルアポロさんに1コマでやられそうな気がします)。

 ただ、ここのシーンでひとつ納得いかないのが、この時の織姫が「何いってんの、黒崎くん?」という顔をしていることです。確かに自分を連れ戻しに来てくれたはずの仲間が、いつのまにやら敵勢力の殲滅を主目的に変更していたら、「何いってんの?」とも思いたくなるでしょう。しかし、織姫はバカではないのです。彼女だってOSRバトルにおいて、あの発言で一護が何を狙っているか分かっているはずなのです。それを思うと、ここの織姫の困った表情はちょっと久保先生の狙いが読み取り辛いところですね。しかし、もしかすると、これも更なるOSR戦術の伏線なのかもしれません。

 なお、「回想に3ページも使ったグリムジョーが、一護のバトルマニア宣言如きで負けるのはおかしい」と思う方もいるかもしれません。ですが、それは今週の展開に限ってだけの話ともいえます。先々週の時点では、一護は織姫のアシストのおかげで高いOSRを手に入れて、グリムジョーさんに大打撃を与えました。それを、グリムジョーさんは先週回想することで傷を癒したわけです。ですが、先週の回想で高めたOSRは、傷を治すことで全て消費してしまったのかもしれません。となれば、今週は「3ページの回想を使ったグリムジョーさんのデスガロン」vs「織姫のアシストの残り+バトルマニア宣言の一護」という構図になるので、これで互角になるということではないでしょうか。


 ***

 ところで、ちょっとホントに質問なんですけど、一護っていつから空中に停止できるようになったんですか? 仮面状態は虚に近いから浮けるとか、そういうコトなのかな。誰か覚えてる人いたら教えて下さい。
 
 


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