【7/17】2007年33号のジャンプ感想(まとめ)


「なんでテニス休載してしまうん?(´・ω・`)」


スケットダンス

 転校生が理不尽な主人公グループに巻き込まれる典型的なストーリー展開かと思ったら、見事に予想を裏切ってくれました。作劇がんばったんだなあ。

 しかし、このノリで今後どう展開していくんでしょうか。「友達の証リストバンド」がキーとなるのかな。同様の話をある程度繰り返して、それなりの人数が集まったところで、スケット団の3人だけでは対処できない問題が迫り、それに対し、リストバンドを持つみんなが協力して事に当たったりすると熱いかもしれません。

 ……と、思ったんだけど、それだとバレーボール使いですね。でも、今のバレーボール使いはとても面白いと思うよ。


ワンピース

・モリア「おれがぶっ飛ばされようが殺されようが、ゾンビ共は"支配者"を失うだけで影は抜けやしねェよ」

 でも、塩を口に押し込むだけでオッケーなんですよね。モリアさんを倒してもしょうがないらしいし、倒すことよりも塩を突っ込む方が遥かに簡単そうです。まあ、最終的にはモリアさんを倒すことも目標に含まれるのだから、一直線にモリアさんのところに向かったルフィが、あながち間違いとも言えませんが。


・モリア「だが、理解したんだ。優れた部下の重要性をな」

 ワンピース世界は(不死身だけれどそれでも一応)物量作戦が(ギリギリ)有効な世界ですし、数を揃えることもある程度は大切です。しかし、「優れた部下」というのが、「不死身のゾンビ軍団」ではなく、ペローナさま個人のことを指していると考える方が、よりしっくりきてしまうんですが。ワンピでは物量作戦はギリギリ有効だけれど、これまでの描写から見ても戦闘のキーとなっているのは、不死身のゾンビ軍団の物量ではなく、むしろペローナさまのネガティブホロウだからなぁ。

 しかし、部下を乱暴に扱う敵ボスが多い中で、モリアさんは部下を重要視している点で、他の敵ボスより遥かに魅力的に映ります。でも、悲しいかな。ルフィを圧倒するカゲの能力を披露してなお、僕にはペローナさんの方が強そうに見えるんだ。戦闘力序列は「ペローナさん>>モリアさん>>>>>>>>オーズ」って感じのイメージ。我ながらネガティブホロウ厨(※1)ですね。

※1「悟空だってネガティブホロウで一発だぜー」


・アブサロムさまの体重300kg

 ちょ、ナミさんが壊れちゃう……ww しかし、ナミさんはアイスバーグ邸から落とされてもピンピンしてましたからね。300kgの体重に耐えうる不死身能力も花嫁に求められる条件の一つなのやもしれません。階段から落ちて死んじゃったくいなでは無理だということです。今思えば、くいなの虚弱体質はこの世界では異常。どちらにしろ世界一の剣豪にはなれなかったでしょうね。

 しかし、ワンピース世界の戦闘力で、いまだに「体重が300kgもあるから蹴り飛ばしにくい」なんていう常識的な話が出てくるとは思わなかったです。そんなことで驚いていては、これからの激戦をツッコミ抜いていくのは無理だと思うなあ。「ウソだ!! 三寸斬り込めば人は死ぬのに死なないなんて!!」


ナルト

 トビはなにやってるのー?

 デイダラさんの自爆が半径10kmだとして、「トビ、悪りーな…」のセリフの意味が、「爆発に巻き込んじゃってすいませんねえ」だと、トビは近くにいるんだから合流してサスケに止めを刺せよってなりますし、トビが10km以上離れているなら、「おまえはちょっと避難しすぎだろう」ってなります。仲間が戦ってるのに10km離れるとか、乾先輩と同じくらい参戦する気が感じられません。

 デイダラ・トビvsサスケ戦が始まった時は、「今回はトビも動いてるね! 岸本先生も多人数戦やればできるじゃない」と思ったものですが、残念ながらやっぱり出来なかったみたいです。サスケには「披露する機会がなかった、もう一つの手」があるので、せっかくの自爆でもサスケが死ぬことはないでしょうし、今回の戦闘は、総じて意味の薄い戦いになりそうです(特に意味もなくサスケに挑んだデイダラがやられただけ)。トビも活躍しないんだろうなあ。爆発でサスケを見失って逃げられるんだろうなあ。

 あと、戦闘中に「僕の芸術を見てくれないお前なんか嫌いだー」と怒鳴られたサスケには少しだけ同情しました。兄の居場所を聞き出すために、死力を尽くして追い詰めた敵が、突然芸術がどうのこうのと言い始めたら、「そんなことはいいですから、早くイタチの場所を教えて下さい」って悪気がなくても言いたくなりますよ。そもそも、戦闘に芸術という観点を持ち込んで戦ってるのはデイダラさんだけで、それを理解してくれてるのも暁の何人かだけだってことはデイダラさんももう少し自覚すべき。初対面で部外者のサスケとかは、「戦い? 芸術? 爆発? ……ハァ??」って感じですよそりゃ。いいから兄貴の居場所を教えろですよ。こんなことでブチ切れて自爆を決意するんだから、デイダラさん、ちょっとタチが悪いです。自己完結しすぎです。


サムライうさぎ

 グダグダだなあ。中堅であっさり伍助が破れてしまったので、主人公の面目躍如するには乱闘に持ち込むしかなかったのかもしれませんが。ここまでお膳立てを整えて勝ち抜き戦形式で進んできたのに、主人公側から試合そのものを放棄するような振る舞いをするのは、物語展開の正当性は別として、どうにも納得のいかないものが残りました。「相手に卑怯なことをされながらも、当人がそれでも相手を打ち破る」というのがベタな展開ですが、主人公チームが寄ってたかって相手をボコり、試合形式無視で乱闘になるというのは、やっぱりどうにも溜飲できません。

 もう一つ納得いかないんですが、はたして「奥義マタタビ霧中」は本当に卑怯なのでしょうか? この時代の剣術の試合がどういうものか良く分からないんですが、武蔵が生きてた時代なら兵法ということでオッケーだった気もします。足元にウットリしたネコを撒くのって、牛股師範が臓を撒くようなもんですよね??


・「だったら潰してやる」「やっちまえ!!!」

 ヤマネコ道場のみなさんパンクすぎです。これが試合形式であれば、次期藩主が打ちのめされたとしても家臣はその場では堪えるかもしれません(後で闇討ちされるかもしれませんが)。しかし、試合形式ですらない乱闘状態で、あれだけの家臣がバックに控えている中、次期藩主をも巻き込んで戦闘をしようなど、並大抵のパンクロックではありません。こいつら死にたいのか。
 
 
ネウロ

「チッ、まーたイチから奴隷を作らなきゃいけねーのか、めーんどくせーなー」

 とか言いながら弥子ジェミニを二人揃ってブン殴れば済む話ではありますが、ネウロが謎を食う魔人であり、加えて、彼が自分の食事が命懸けであることを認識しているのだから、それを考慮すれば、「二人の弥子のどちらがオレか、必ず確定してから攻撃してくる、無差別攻撃はしない」という確信がサイにあったとしても不思議ではない……ってことかなあ。

 ところで、電子ドラッグでサイと同じパワーを与えられた弥子さんですが、前回の描写によれば食事量はむしろ並みの人間程度に抑えられていました。これはつまり、超人であるサイの人間離れした力を持ってしても、人間である弥子の人間離れした食欲には及ばなかったということでしょうか。


・アイ「完全なる同調、これこそが時間を必要とした理由」

 サイは完全なるシンクロを達成するために、時間をかけて弥子さんの身体を細部に至るまで調べ上げ……


 のび太さんのエッチ!


ムヒョ

 冒頭の手を繋いでるフリオとロージーがなんだか可愛いです。すごく仲良さそう。ビコやリリー、マリルが歌を歌いながら下を潜りそう。


・アカマジョ

 怠惰な性格になるのはともかく、周りにしっかり迷惑かけるだけかけるのはどういうことなんだろう。怠惰っていうか破滅願望ですよね。マヤ神話にはイシュタムという自殺の女神がいるんですが、そういう感じの使者の方がしっくりくるような気がします。フリオさんの行動は「怠惰」では納得し辛いなあ。


・フリオ「ボクなんてもおね、運命だって諦めてるんだ」

 24時間甘いものを食べてないと禁断症状が発生して、憂鬱・無気力になり周りの人間に呪いを振りまくだなんて、厄介な人間が多い魔法律家の中でも、飛び抜けて厄介です。才能もリリーマリルより下回るようだし、あの魔法律家の中でさえ変人扱いされてたみたいだし、なんだかとっても不憫な立ち位置。その体質だけを考えても、(ティキに目を付けられずとも)糖分過多で長く生きられそうにありません。そんなフリオさんにはミラクルフルーツをオススメしたい。


・ロージー「嘘だ。努力が……無駄なんて…、絶対に信じないぞ…!!」

 と、奇跡の確率で才能を持ったロージーくんが、これといった努力もせずに業洗刀の高等テクを発動させながら申しております。また次回からは、奇跡の確率で才能を持った天才ムヒョが、常人では考えられない程の超スピードで融合を済ませ反撃に出るようです。


To Loveる

 久しぶりに日本に帰ってきたリトの母親が短い滞在時間中にしたこと。

・居候の女の子の全身をまさぐった
・息子のクラスメートの女の子を剥いた

備考:夫には連絡さえしなかった

 リトの母親も正真正銘To Loveる界の住人でした。配偶者である中年男性よりも、赤の他人の高校生女子の身体を優先させる辺りが。


・林檎「女のコの気持ちに応えてあげられるのは男のコの優しさだけなんだから」

 なにか「母はリトより一枚上手です」みたいな感じで終わっているけれど、想い人の母親が狂人だと分かってしまった春菜ちゃんにとっては、恋の障害以外の何者でもな……

 ……ああ、ごめん。春菜ちゃんは籾岡さんの親友なんだよね。今更だよね。きっと籾岡さんの家に行っても籾岡ママに剥かれてるよね。それで家に帰ったら犬に全身舐められてるよね。そう考えると春菜ちゃんはすごいなあ……。逆真中だ。


巻末コメント

・「先日『シャーマンキング』の武井君の仕事場に行きました。まさに『男の城』でした<治>」

 秋本先生、ユンボルのことも忘れないであげて下さい(´・ω・`)


ブリーチ

 前回、わざわざ一度かわした飛び道具を、改めて当たりにいくことでOSRを急上昇させた一護。グリムジョーさんもヤバイと感じたのでしょう。しかし、ここでグリムジョーさんは大きな過ちを犯してしまいました。彼は「もしかして、オレの飛び道具、威力ないと思われてる?」と勘違いしてしまったのです。違うんだ、グリムジョーさん! ヤバイのはそこじゃないんだ!

 勘違いしてしまった彼は、特に意味もなく後ろの柱を壊します。「私の飛び道具は一回避けた後に当たりにいける程度の低スピードですが、威力はばかにできませんよ」ということをアピールしたのです。ですが、悲しいかな。これは一護を利するだけの結果に終わってしまいました。「一護はそんな高威力の飛び道具にわざわざ当たりにいったのだ」と、さらに一護のOSRをアップさせるだけだったのです。

 グリムジョーさんの悪手は続きます。彼は「仮面の方も限界か」と尋ねますが、これは一護に「…限界だと? 誰がだよ」と言いながら、手を仮面に当ててズアッとやるオサレポーズを誘発させてしまいました。このポーズに何の意味があるのかは良く分かりませんが、一護のOSRがアップしたことは間違いありません。悪手を三度続けてしまい、グリムジョーさんはかなり一護に差をつけられてしまいました。さらにここから、一護と織姫の怒涛のコンビネーションが炸裂するのです。

 戦闘開始直後は、一護のことを「信じてる」と言い、一護のOSRアップに貢献してきた織姫。ですが、二人の戦いが互角と見るや、彼女は直ちに一護に対して猜疑心を抱き始めました。一護に対する評価を一時的にマイナスにすることで、さらなるOSRアップを図ったのです。そして、織姫の狙いを知った一護は、わざわざ飛び道具に当たりにいき、織姫の策を発動させるに必要な条件を整えました。

 また、この時はグリムジョーさんもタイミングが悪かった! 一護に中途半端な攻撃を与え、仮面が半分取れかけた状態を作ってしまったのです。仮面をかぶることがOSRダウン要因であることは常識ですが、一方、「部分的な仮面を被る」ことがOSRアップ要因であることも疑う余地はありません。フルフェイスではない仮面を被ってOSRを高めたキャラクターは、過去の作品にも枚挙に暇がありませんよね。欠けた仮面を被ったこの時の一護は、もっともOSRの高まる状態にあったわけです。

 そのタイミングを見計らい、織姫の「がんばらないで」アシストが発動します。これを受けた一護は、本人の弁にある通り、「これ以上やられる訳がない」という程にOSRを高め、グリムジョーさんを圧倒したのです。


 ***

 今回の戦闘のカギは一護ではなく、むしろ部外者である織姫のOSR操作にあると見ていましたが、やはり予想通りの展開となりました。グリムジョーさんもOSRアップのためだけに織姫を利用したつもりが、まさか織姫がこれほどのOSRの使い手だったとは計算外だったでしょうね。

 しかし、今回のOSRバトルは、互いに高度なOSR戦術を駆使したハイレベルな戦いではありましたが、決着の鍵となるのが織姫であることなど、読者にも展開が容易に想像できてしまったあたり、バトル描写としてはイマイチだったと思います。織姫がカギというのはともかく、「織姫の応援で勝つんだろう」というところまで予想できてしまったのはちょっとマイナスですね。また、久保先生の発明したOSRバトルはとても革新的なバトル方法ではありますが、核となる戦術(今回で言えば織姫の応援)の効果が大きすぎて、他の細々とした戦術がどの程度の影響を与えているのか分からないのがネックだと思いました。
 
 


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