【7/17】2007年33号のジャンプ感想(2)


ネウロ

「チッ、まーたイチから奴隷を作らなきゃいけねーのか、めーんどくせーなー」

 とか言いながら弥子ジェミニを二人揃ってブン殴れば済む話ではありますが、ネウロが謎を食う魔人であり、加えて、彼が自分の食事が命懸けであることを認識しているのだから、それを考慮すれば、「二人の弥子のどちらがオレか、必ず確定してから攻撃してくる、無差別攻撃はしない」という確信がサイにあったとしても不思議ではない……ってことかなあ。

 ところで、電子ドラッグでサイと同じパワーを与えられた弥子さんですが、前回の描写によれば食事量はむしろ並みの人間程度に抑えられていました。これはつまり、超人であるサイの人間離れした力を持ってしても、人間である弥子の人間離れした食欲には及ばなかったということでしょうか。


・アイ「完全なる同調、これこそが時間を必要とした理由」

 サイは完全なるシンクロを達成するために、時間をかけて弥子さんの身体を細部に至るまで調べ上げ……


 のび太さんのエッチ!


ムヒョ

 冒頭の手を繋いでるフリオとロージーがなんだか可愛いです。すごく仲良さそう。ビコやリリー、マリルが歌を歌いながら下を潜りそう。


・アカマジョ

 怠惰な性格になるのはともかく、周りにしっかり迷惑かけるだけかけるのはどういうことなんだろう。怠惰っていうか破滅願望ですよね。マヤ神話にはイシュタムという自殺の女神がいるんですが、そういう感じの使者の方がしっくりくるような気がします。フリオさんの行動は「怠惰」では納得し辛いなあ。


・フリオ「ボクなんてもおね、運命だって諦めてるんだ」

 24時間甘いものを食べてないと禁断症状が発生して、憂鬱・無気力になり周りの人間に呪いを振りまくだなんて、厄介な人間が多い魔法律家の中でも、飛び抜けて厄介です。才能もリリーマリルより下回るようだし、あの魔法律家の中でさえ変人扱いされてたみたいだし、なんだかとっても不憫な立ち位置。その体質だけを考えても、(ティキに目を付けられずとも)糖分過多で長く生きられそうにありません。そんなフリオさんにはミラクルフルーツをオススメしたい。


・ロージー「嘘だ。努力が……無駄なんて…、絶対に信じないぞ…!!」

 と、奇跡の確率で才能を持ったロージーくんが、これといった努力もせずに業洗刀の高等テクを発動させながら申しております。また次回からは、奇跡の確率で才能を持った天才ムヒョが、常人では考えられない程の超スピードで融合を済ませ反撃に出るようです。


To Loveる

 久しぶりに日本に帰ってきたリトの母親が短い滞在時間中にしたこと。

・居候の女の子の全身をまさぐった
・息子のクラスメートの女の子を剥いた

備考:夫には連絡さえしなかった

 リトの母親も正真正銘To Loveる界の住人でした。配偶者である中年男性よりも、赤の他人の高校生女子の身体を優先させる辺りが。


・林檎「女のコの気持ちに応えてあげられるのは男のコの優しさだけなんだから」

 なにか「母はリトより一枚上手です」みたいな感じで終わっているけれど、想い人の母親が狂人だと分かってしまった春菜ちゃんにとっては、恋の障害以外の何者でもな……

 ……ああ、ごめん。春菜ちゃんは籾岡さんの親友なんだよね。今更だよね。きっと籾岡さんの家に行っても籾岡ママに剥かれてるよね。それで家に帰ったら犬に全身舐められてるよね。そう考えると春菜ちゃんはすごいなあ……。逆真中だ。


巻末コメント

・「先日『シャーマンキング』の武井君の仕事場に行きました。まさに『男の城』でした<治>」

 秋本先生、ユンボルのことも忘れないであげて下さい(´・ω・`)


ブリーチ

 前回、わざわざ一度かわした飛び道具を、改めて当たりにいくことでOSRを急上昇させた一護。グリムジョーさんもヤバイと感じたのでしょう。しかし、ここでグリムジョーさんは大きな過ちを犯してしまいました。彼は「もしかして、オレの飛び道具、威力ないと思われてる?」と勘違いしてしまったのです。違うんだ、グリムジョーさん! ヤバイのはそこじゃないんだ!

 勘違いしてしまった彼は、特に意味もなく後ろの柱を壊します。「私の飛び道具は一回避けた後に当たりにいける程度の低スピードですが、威力はばかにできませんよ」ということをアピールしたのです。ですが、悲しいかな。これは一護を利するだけの結果に終わってしまいました。「一護はそんな高威力の飛び道具にわざわざ当たりにいったのだ」と、さらに一護のOSRをアップさせるだけだったのです。

 グリムジョーさんの悪手は続きます。彼は「仮面の方も限界か」と尋ねますが、これは一護に「…限界だと? 誰がだよ」と言いながら、手を仮面に当ててズアッとやるオサレポーズを誘発させてしまいました。このポーズに何の意味があるのかは良く分かりませんが、一護のOSRがアップしたことは間違いありません。悪手を三度続けてしまい、グリムジョーさんはかなり一護に差をつけられてしまいました。さらにここから、一護と織姫の怒涛のコンビネーションが炸裂するのです。

 戦闘開始直後は、一護のことを「信じてる」と言い、一護のOSRアップに貢献してきた織姫。ですが、二人の戦いが互角と見るや、彼女は直ちに一護に対して猜疑心を抱き始めました。一護に対する評価を一時的にマイナスにすることで、さらなるOSRアップを図ったのです。そして、織姫の狙いを知った一護は、わざわざ飛び道具に当たりにいき、織姫の策を発動させるに必要な条件を整えました。

 また、この時はグリムジョーさんもタイミングが悪かった! 一護に中途半端な攻撃を与え、仮面が半分取れかけた状態を作ってしまったのです。仮面をかぶることがOSRダウン要因であることは常識ですが、一方、「部分的な仮面を被る」ことがOSRアップ要因であることも疑う余地はありません。フルフェイスではない仮面を被ってOSRを高めたキャラクターは、過去の作品にも枚挙に暇がありませんよね。欠けた仮面を被ったこの時の一護は、もっともOSRの高まる状態にあったわけです。

 そのタイミングを見計らい、織姫の「がんばらないで」アシストが発動します。これを受けた一護は、本人の弁にある通り、「これ以上やられる訳がない」という程にOSRを高め、グリムジョーさんを圧倒したのです。


 ***

 今回の戦闘のカギは一護ではなく、むしろ部外者である織姫のOSR操作にあると見ていましたが、やはり予想通りの展開となりました。グリムジョーさんもOSRアップのためだけに織姫を利用したつもりが、まさか織姫がこれほどのOSRの使い手だったとは計算外だったでしょうね。

 しかし、今回のOSRバトルは、互いに高度なOSR戦術を駆使したハイレベルな戦いではありましたが、決着の鍵となるのが織姫であることなど、読者にも展開が容易に想像できてしまったあたり、バトル描写としてはイマイチだったと思います。織姫がカギというのはともかく、「織姫の応援で勝つんだろう」というところまで予想できてしまったのはちょっとマイナスですね。また、久保先生の発明したOSRバトルはとても革新的なバトル方法ではありますが、核となる戦術(今回で言えば織姫の応援)の効果が大きすぎて、他の細々とした戦術がどの程度の影響を与えているのか分からないのがネックだと思いました。
 
 


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