カトブレパス
一万焔殺ではなく、閃焔殺でした。オレのこの手が光ってうねったり、お前を倒せと轟き叫びそうな感じの技です。おそらく一燈さんが怒りでハイパーモードになった時だけ使える技だと思います。あと、ヒロインちゃんが呪いを受けました。これはもう呪いの元凶を倒すためエジプトに旅立つしかないと思います。
冗談はさておき、マジシャンズレッドの人がスタープラチナの能力に劣等感を感じてる辺りが良かったです。彼の周囲の状況を省みない「僕がやるったら僕がやるのー」な行為が理解できました。この劣等感が描かれなかったら、単にプロ意識のないダメな人になるところですからねえ。
あと、七歩歩いたら死ぬ呪いは、与えた瞬間に相手が倒れ込むような技ではダメなんじゃないかと思いました。しかし、こうなるとヒロインちゃんは次回からどうするんだろう。僕としては、とりあえずセグウェイに乗ればいいと思います。
必殺動物部
すごく巧いですね。とにかく巧い。彼らが変な能力を身につけてることも、部活動として動物助けをしてることも、無理なく納得できるし、活躍が等身大にちょい背伸びした程度なのも良いです。相手もしょせんは鈍器持った小悪党３人ですよ。猛獣を飼いならした高校生二人が相手なんだから、敵としてもこの辺がまったく妥当なところでしょう。錦さんなんて、ぶっちゃけタナトス使いの架神京助みたいなもんですからね。相手が銃とか持ってない辺りが良かったです。非常に適切なパワーバランスだったと思います。
あと、主人公の霊獣がクソの役にも立たないところも良かったです（クソよりは役に立ったけど）。ピンチを主人公のイヤボーンだけで乗り切る展開はガッカリしちゃいますからね。モラウ戦でボウガンの具現化に成功したけど、「こんな突然作った武器なんて使いこなせないよー」なヂートゥさんみたいなもので、初心者は初心者なりの活躍で、強いのはやっぱりベテランってところが良いのです。
残念な点としては、獅子丸さんと錦さんのキャラクター造形が、あまりに獣々（けもけも）しくて、かなり取っ付きにくいところです。特に錦さんが厳しい。せめて目が充血してさえなけりゃなー。ロートさしたげたい。あと、最大戦力の獅子丸さんがギャグパート（錦さんのグーパン）で伸されてしまい、その結果としてピンチに陥るという点もイマイチでした。でもまあ、ここらは許容範囲かなーと思います。
勇者学
小野石男くんが羨ましい。
今回の勇者学はいつも被害者である河野くんに被害が及ばず、好感度の低い小野くんに被害が集中していたので、主人公の横暴も微笑ましく眺めることができました。かといって、小野くんが気の毒になるとか、彼の性格に嫌気がさすとかいうこともなく、どちらかというと羨ましい。僕も女子高生にブタと呼ばれて蹴ったり殴られたりしたいぜハァハァ。
ムヒョ
おお、イリかっこいい。なんで人間の価値観である騎士道を地獄の使者が共有しているのか分からんけど、とにかくカッコイイです。でも、こんなイリさんも、書がボロくなったら黒鯱さんみたいに毒島さんに襲い掛かったりするんでしょうか。それとも黒鯱さんだけが、触れるもの皆傷つけるナイフのような地獄の使者なのでしょうか。
ラルグラド
居残り組を見てみましょう。
【男たち】
・カゲ（武力）を持ってる
・自分たちより女たちの方が扱われ方が良かったことに気付いた
・ずっと幽閉されてて女に飢えてる
・命がけの戦闘を終えたばかりで気が立っている
・リーダーシップの不在
【女たち】
・美女ぞろい
・無力
これは、集団レイプ発生フラグでは……（´＾ω＾`） ラルは「皆と戦っていくうちに知った新しい世界」を守りたいと考えていますが、彼の知らないところで、また違う新しい世界が広がりそうです。オブスキュリア倒して、「さー乳揉むか」と帰ってきたら、居残り組みがソドム120日みたいなことになってたらイヤですね。マーズENDになりそう。
ブリーチ
「織姫を連れて帰る」という当初の目的を思い出した一護に対し、グリムジョーさんは「戦いを優先しないお前は少年漫画の主人公として失格だ」と糾弾。一護のOSRを下げにかかっています。
「てめえは死神、俺は虚!! 負けた側は皆殺し!!! 千年も前からそう決まってんだ!!!」
一護としては「いや、俺はなりゆきで死神になっただけで……」と言いたいところでしょうが、OSRバトルではそうもいきません。グリムジョーさんも完全に分かってやってますね。まともに答えればOSRが下がる。答えなければ言われっぱなしで相手のOSRが上がる。一護は極めて不利な状況です。
ところで、「千年も前」っていいますけど、これってそんなに昔でもないですよね。2000年の歴史を誇る『真央霊術院』は山本元柳斎重國さんによって作られたらしいですから、「千年も前からそう決まってんだ!!!」は「山本さんが老齢期に差し掛かった辺りからそう決まってんだ!!!」くらいのものです。どうでもいいですが、千年前に「死神と虚は殺し合いましょうね」と決めたんだとしたら、二千年前に作られた真央霊術院は何を目的として設立されたんでしょうか。「特に必要はないが、刀を変形させたり、ポエムを唱えて魔法を使う戦士を量産しておこう」くらいの考えだったのでしょうか。
まあ、実際のところは、そんな数字の問題は意味がなくって、これは単にグリムジョーさんが「千年ってキリが良くてオサレじゃね？」と思ったからでしょう。確かに千年は結構オサレですが、しかし、死神たちの長い寿命を考えるとイマイチな数字だったと思います。1億と2000年前の方が、アクエリオン効果も伴ってオサレな結果になったのではないでしょうか。
ここでようやく今回の扉。前回はグリムジョーさんが上裸で扉を飾ってOSRを上げたわけですが、今のバトルのテーマは「対等な勝負」ですから、今回は一護が上裸でOSRを獲得してます。フェアプレイです。
そして、一護に向け、グリムジョーさんの最強の虚閃が炸裂します。死神はオサレなポエムをそらんじることで自身のOSRを高め、そのエネルギーを用いて鬼道を使うわけですが、十刃の場合は、自分の指を傷つけて血を振り撒きOSRを高めるようです。十刃側も実にオサレですね。死神陣営も虚陣営も、どうすれば効率的にOSRを高めて戦力に変換できるかを、それぞれ独自に研究・発展させていることが分かります。
しかし、この虚閃もグリムジョーさんの伏線に過ぎませんでした。グリムジョーさんの真の狙いは一護の本気（虚モード）を引き出すことにあったのです。OSRバトルにおいては、先に本気を出すことはOSRダウンに繋がり、大変な不利となります。グリムジョーさんはこの一手で、一護に本気を出させることに成功しました。その一方、彼はこれまで何度も一護と戦いながらも、決して開放していない（本気を出していない）のです！ 危うし、一護！
