テニス
手塚部長の「返せない打球ならば返さなければいい」を見たときは、「ああ、ついにテニスもカブトボーグのように禅問答で決着をつける漫画になるのか」と思いましたが、流石は許斐先生、文字通りでした。
これまでテニスファンのみんなが思っていた、「手塚ゾーンは自分の手元に引き寄せないでアウトにすればいいのに」が、まさか手塚ゾーンの最終形態だったなんて……。しかも、ちゃんと「アウトにできない理由」を書いてくれてたのが素晴らしかったです。
……あれ? でも、これって、よく考えると意味分かんないですね。そもそも普通の手塚ゾーンが「右コーナーに打たれた球を左に寄せる」「左コーナーに打たれた球を右に寄せる」能力で、右に打たれるか左に打たれるかは、手塚部長の先読み(もしくは才気煥発)に依存するんですよね。つまり、今まで何の苦労もなく自然現象のように球を吸い寄せてた手塚ゾーンも、実は毎回毎回、手塚部長の先読みが正解していたってことになります。
で、「手塚ゾーンでアウトにできない理由」は、センターに打たれた場合、たくさん右か左に曲げなきゃいけないってことですが、センターに打たれたんなら普通に返せばいいんじゃないの? また、コーナーギリギリを相手が狙った場合、手塚部長の先読みが常に正解しているなら、「右コーナーを狙ってるな」と思ったら軽く右に行くよう回転をかければアウトにできるわけですよね。あれれ? むしろ、手塚ゾーンでアウトにしないことの方が良く分かんない話だぞ??
ちょっと整理してみましょう。
A:相手が右コーナーを狙う場合
手塚:右コーナーと推測→左に回転かける→手塚の正面
手塚:左コーナーと推測→右に回転かける→アウト(手塚のポイント)
手塚:センターと推測→コーナーに決まる(相手のポイント)
B:相手がセンターを狙う場合
手塚:右コーナーと推測→左に回転かける→左のコーナーに決まる(相手のポイント)
手塚:左コーナーと推測→右に回転かける→右のコーナーに決まる(相手のポイント)
手塚:センターと推測→普通に手塚の正面
ん? 手塚ゾーンって、相手がコーナーを狙うことが前提の技ってこと? そして、毎回自分の方に引き寄せてたのは、毎回読みが当たってたからではなくて、むしろ毎回読みを間違えてた結果ってことになるの?? うーん、良く分からないぞー、手塚ゾーン。
相手が左、センター、右に打ち分けるとして、とりあえず手塚ゾーンを使っておけば、2/3の確率でよい結果が得られるという技なんでしょうか? 「才気と組み合わせてるから確率関係ないんだよ」なら何の問題もないんですが、今回は才気が封じられてますし……。次回からは丁半博打+腕の壊し合い展開になるんでしょうか。
結論:なんか騙された気がしたけど、良く考えると手塚ゾーンって意味が分からない。
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この件に関して、いまNo.5と話してたんですが、全部分かりました。僕たちはとんでもない思い違いをしていたのかもしれない!
そもそも僕たちの勘違いは、回転、回転といって、それが当然「ボールの回転」を指していると信じ込んでいたことなのです。これが大きな誤りでした。手塚ゾーンでいう回転とは「竜巻の回転」のことだったんだよ!
Ω ΩΩ<な、なんだってー!!
つまり、手塚部長はボールに回転をかけてセンターへとリターンを誘導していたわけではないのです。手塚部長は空気中に何らかの回転を加えることにより竜巻を発生させて(おそらく竜巻の中を真空状態にすることによって)ボールを吸い寄せていたのです。つまり今週のは「ボールを2.6m吸い寄せる回転の竜巻を作る」ことは簡単だけれど、「ボールを4.2m弾き飛ばす回転の竜巻を作る」のは難しいという、そういう話だったんですよ!
いやー、気付いてしまえば簡単な話でした。スゲー悩んだのがバカみたいだ。そう思ってもう一回読み直したら、最後のページの手塚部長とかまさにそのまんまじゃないですか。越前少年との回想シーンでも「ボールに」回転をかけるなんて一言も言ってませんし。ちなみに、今までの手塚ゾーンの解説は、多分いつも通り不二先輩がテキトーなこといって、みんな何となくそれを信じてたんですよ。謎が解明できてスッキリした。
ワンピース
・ネガティブホロウすごいすごい
すげー、ネガティブホロウすげー。冗談抜きでワンピース史上最大の敵じゃないっすか、こいつら? 敵組織も、弱点がバレて雑兵が蹴散らされて幹部は呑気に結婚式挙げて守り激薄なのに、「私のゴーストがいるから大丈夫」の一言で全員納得してますよ。そして、読者も納得しちゃった! オーズなんかよりネガティブホロウを量産すべきだよ! 今回もオーズに助けられたようなもんですしね。
今シリーズ、モリアさんや将軍ゾンビなど、他の戦いにはほとんど興味を持てないけれど、ネガティブホロウ攻略だけは興味津々です。「強い思い」とか、そういう精神的な攻略は勘弁して欲しいですね。塩で浄化みたいな、それなりの説得力のある方向で(もしくは秀逸なギャグで)攻略して欲しいです。
・対オーズ
対オーズは「塩味のついた肉」で簡単解決だと思ってたんですが、肉がない現状では、ウソップの狙撃が大活躍すると見ました。オーズは、ほら、あの口の形状からして、狙撃したくてたまんねーフォルムですよ。一定のダメージを与えたら、少しの間、口が開いて狙いやすくなるんですよ。そこに塩玉を一定数撃ち込んでクリアーです。あの口はゲーマー心をくすぐられるなあ! そのうち「ワンピースピンボール」とか出るよ、きっと!
銀魂
んー。あの黒い球体が毛根なのでしょうか。ここまで来て、ハゲともヅラとも何の関係もないという展開も銀魂ならやりかねんけど。とりあえず今週はギャグ漫画として秀逸だったんですが、前回の呪いの妖刀も序盤だけギャグ満載ですぐにシリアスになっちゃったから、今回は最後までギャグで通して欲しいです。
ナルト
どう見てもゲロです。本当にありがとうございました。
To LOVEる
・人気投票
あーん、僕の天条院さんが7位だー。天条院さんに応募しようと思ってたのにスッカリ忘れてたぜ。リトくんが5位でこの扱いなのはTo LOVEるという漫画の本質が非常によく現れていると思います。大切なカラーページに野郎なんか載せてるスペースはないんですよ。たとえ主人公であろうと、5位であろうとね! 主人公の妹の方が大切なんですー。
しかし、このメンツにあって、レン15位は良く頑張っていると思います。ミオリサより遥かに票が入っているよ。同性から見ると、レンよりも猿山くんの方がずっと好感度は高いんですが、猿山くんは3票止まりです。僕は猿山くんとなら親友になれる気がするよ。あいつはいいやつだ。
あと、矢吹先生102票に対し、長谷見先生1票ってどういうことなんだぜ。長谷見先生あってのTo LOVEるなんだぜ? しかも、この1票が「日頃お世話になってるお礼に矢吹先生が入れた1票」とかだったらどうしよう。でもまあ、僕にはキャラクター人気投票で作者に入れる気持ちは良く分からないです。もて王で荒木先生に入れる気持ちはスゲー良く分かったけど。
・本編
おわー! 幽霊が出たら全裸になったー!! 一方、幼女は触手の餌食だー! そしてイヴは触手プレイが苦手と判明。なぜなんだぜ。なんで学校の怪談エピソードで幼女の弱点が触手と判明するんだぜ。何を考えてるんだぜ。今週も良い感じで読んでて眩暈がしました。天条院さんマダー?