7月号のちょっとだけ感想。
シグルイ
・腸を撒くのをやめさせい
「なあ、なんでオレ、こんなこと言わにゃならんのん?(´・ω・`)」
そんな心の声が聞こえてきそうな備前守。
「ちょ、おま、普通、臓物撒かんだろ、常識で考えろよ」
「なんでオレは家老にもなって、人に臓物を撒くなとか言わにゃならんのか」
そういう筆舌に尽くし難い、豊かな感情を見出せる1コマですね。
・菩薩の石田
凄まじい死臭を漂わせていた菩薩の石田さんですが、当然のようにヌッ殺されました。
牛股師範的には、「ありゃ? こんなところに腸が1セット丸々残ってたぞ。ちゃんと撒いとかなきゃ」といった感じでしょうか。
牛股師範が腸を撒いてたのは、伊良子の逆流れを封じるためであり、これは狂人の乱行ではなく、れっきとした戦術だったことが後で分かるんですが、でも戦術であることが後で分かる前に牛股師範はやっぱり狂人であったことも分かるという、まさに狂気と正気のスパイラル。
正気にては大業ならないのです。
・でもやっぱり狂人認定された牛股師範
とはいえ、菩薩の石田さんを殺っちゃったのは明らかにマズくて、備前守が乱入(?)したことにより、伊良子がなんか正義のヒーローみたいな立場になってます。
石田さん裃着てたもんなあ。それなりの身分だったんだろうし、そこも含めてやっぱり牛股師範は正気じゃなった。
牛股師範はシグルイ序盤で「藤木、もちょっと加減せい(´・ω・`)」とか言ってたから、虎のように強くても虎眼流の中では分別のある人なのかと思ってましたが、決してそんなことはありませんでした。
「人は姿にあらず」の石田さんが無惨に腸を撒かれたことから考えても、「まともな人間に見えても、決して虎眼流には近付くな」という教訓ですね。
本当に虎眼流には関わりたくない。
ブルードロップ
これまでも眩暈がするような展開でしたが、輪をかけて凄まじい話が展開されました。
前回がレズの王国で、今回がホモの楽園……。
いまにして思えば、体だけとはいえ性別的には女にされていたケンゾーとセックスできるショータは幸せ者だったと思うのです。
これだけホモが罷り通っていたら、もはや「体は女だけど心は男だから」とか、そんな小さなことで嫌がってるショータが、とんでもないワガママに思えてくるのです。
そんなワケねえよなぁ……orz
ドスペラード
ゲーッ、15Pしかねえ!
しかも、第一部完。
ラストを見ても第二部が始まりそうにはまったく思えません。
でも、こういう終わり方は嫌いになれないぜ。
単行本買ったらホントに第二部はじまるのかなー。
アキハバラ無法街
杉村先生は、あのキリエでさえ、まだ抑えて描いてたんだなぁ……ということが良く分かりました。
キリエはそれでもまだ主人公が美少女だったしね。
しかし、今回の主人公はメイド女装ショタ少年。
満身創痍の女装少年が股間攻めされるとか、一体どのような客層に何をサービスしようとしているのかまったく掴めません。
どういう感興を得ながら読み進めれば良いのか全く分かりませんでした。
一方、囚われのヒロインも、スク水を着たまま豊胸手術を受けて爆乳にされて苦しむとか、これまた何をサービスしたいのかまったく分かりません。
あらゆる点から見て、チャンピオンREDの正統進化だと思いました。
見事に核実験してる。
謀略少女
「国は何やってる!?」
「国は何やってる!?」
もはや何がなんだか分かりませんが、とにかくステロタイプな作品ではないことは確かです。
あまりにも何がなんだか分からないので、オチは明らかに弱いんだけど、もうなんか弱いことをどうこう言う気力すら起きないというか……。
ジャンプの読切とか読んでると、「まったくどいつもこいつも似たような話書きやがって。ちったぁ読者をビックリさせる漫画家はいねえのかよ!」とか思うのですが、実際にそういう読切が出てきたら僕たちはポカーンとしてしまうのですね。
常識的に考えて、これは付いていける人の方が少ないと思う。
ある程度ステロタイプな読切を載せてるジャンプは、商業的には正しいのかもしれません。
しかし、今のチャンピオンREDは、ブルードロップを始め、同性愛やら性別逆転やらのアブノーマルが横行しているので、サド・マゾの逆転を描いたこの作品はチャンピオンREDに新しいアブノーマルの息吹を吹き込んだのかもしれません。
ああ、なんか自分で書いてて、すごく頭が悪くなった気がする……。
性別逆転の変態漫画が多いから、SM逆転の変態漫画が新鮮とか、ホントに何を言ってるんだ自分。
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