触れるものみな傷つける気満々かと思っていたルーシー&坂東さんですが、意外と良心というか、話し合う余地みたいなものがわずかに残ってたみたいです。角沢教授も「ルーシーはもうちょっと話せる子だよ」と思ってたのかもしれません。残念、ルーシーはあなたには冷たかった。
坂東さんの方は視力回復&高性能義手と、もらえるものだけもらっといて、何一つ与えようとしないジャイアニズムを発揮(与えるものといてもタマタマしかないんですが)。非常に自分勝手で、まったくもって坂東さんらしいです。しかし、その後、幼女に借りを返そうと、電話番号の書かれたメモを渡すくだりは彼らしくないですね。こんな人でも他人に恩を感じたりするんだ……。義手をくれた医者はブン殴ってたのに。
そんで、「あー、この電話番号が伏線になって、最後の最後で坂東さんが助けに……」とか思ってたら、いきなり、幼女を口から血を吐くまで殴り出すわ、頭を蹴りつけるわ、非常に坂東さんらしい行動で伏線もスピード回収。てか、3分くらいで回収された伏線は、もう伏線とは言わないかもね。
意外と話し合う余地があった人といえば室長さんもそう。まさかナナを逃がしてるとは思いませんでした。あの人、こういうことする人だったのか。長官の犬かと思ってた。
そのナナは偶然にも坂東さんと接触しました。お互いの目的は大体似通っているから普通に考えたら共闘だろうけど、いかんせん相手はクレイジー坂東さんだからなあ……。あの人、理屈よりも殺人衝動が勝るから、話も聞かず、さっそく殺し合いを始めそうです。幼女に借りを返そうとした時は、「この人、SATにおいても社会不適合者だったけど、もしかしてヤクザ社会なら仁義に厚い男として案外やってけるんじゃないか?」とも一瞬思いましたが、そんなことは幻想で、全方位死角なしのパーフェクト社会不適合者な気がしてます。「仮は返すぜ」と言った直後に、当の幼女をマジ殴りするんだもんな。
同居人(にゅう)を心配して探そうとしていたはずの主人公&従姉妹が、雨宿りのついでにペッティングを始めたことは、あえてスルーしたい。