【5/24】2007年25号のジャンプ感想(まとめ)



テニスの王子様

この異次元に迷い込んだかのような読後感を、僕はなんと表現すればいいのか分かりませんでしたが、No.5と話し合って分かりました。
こういえば良かったんです。

「まるでバキを読んだようだ」

と。

・「まさかアイツらが決勝で立海に挑むなんてな」
いや、読者的には大本命(青学)が当然のように勝ち進んだだけで、それよりも立海が名古屋星徳に勝ったことを驚くような状況でしたから、むしろ

「まさか立海が本当に決勝に進むなんてな」

って感じなんですが。
というか、もう今となっては、立海が青学に善戦する状況すら想像し辛い程に、青学は強くなりすぎてる気がします。

・真田「決勝までよく来た。だが内容はお粗末極まりない」
関東大会で負けておいてリベンジさせてもらう立場のくせに、この偉そうな態度!
しかし、真田少年は皇帝だからOKなのです。

跡部様も21世紀枠みたいなお情け出場ながらも信じられないほど偉そうでしたが、彼も王様だからOKだし、真田少年も皇帝だからOKだし、テニス世界は良くできていると思います。
王様や皇帝なんだから、もうしょうがない。

・越前 in 軽井沢
これは一見すると、越前少年と南次郎パパが軽井沢でテニス特訓をしていたように読めますが、電車のトラブルで帰ってこれないという点を考慮すると、「帰る途中にトラブルが発生し、軽井沢で立ち往生」なのではないかと思います。

では、どこからの帰り道だったかというと、大阪ではないでしょうか。
越前少年は金太郎さんのSUGD大車輪山嵐を受けながら、南次郎パパの指導を受けていたのではないかと考えます。
忍足少年をナビゲーターにするというのも意味が分かりませんが、越前少年が四天宝寺勢と一緒に東京へ向かっているならば、従兄弟と連絡が取れる忍足少年のナビが必要なのかもしれません。

と、書いてはみたものの、大阪から軽井沢を経由して東京へ行く路線があるのか謎だし、別に忍足少年連れて行かなくても電話番号聞いとけば連絡取れるし、そもそもヘリからケータイ通じるのかとか色々問題ありますね。
何より最大の問題として、許斐先生の「越前少年が軽井沢にいる理由」を僕ごときが簡単に看破できるとは思えない。
「東京で天衣無縫の練習をしてたら、気付いたら軽井沢にいた」とかでも何も不思議ではありません。

・桃城「ヘ、ヘリ!?」
ここでヘリが出てきたことは確かにそれなりの衝撃ではありましたが、それよりもヘリの風圧で跡部様のヅラが取れるんじゃないかとドキドキしました。

・桃城先輩、空へ
全国大会決勝という晴れ舞台で、あわれ桃城先輩は「越前回収要員」となってしまいました。

緒戦の比嘉中戦では試合に出場せず援護射撃要員に回され、続く氷帝戦ではシングルス3に出場するものの惜敗。
準決勝、四天宝寺戦ではダブルス2で出場し勝利を収めるものの、いかんせん内容はお笑いテニス。
お笑いテニスをテニスにカウントしないなら、全国大会で決勝まで進みながら、彼は試合に一度出て負けただけという結果になります。
ちょっとした財前少年扱いです、かわいそうに。

・やるだけ無駄だと分かっているけど、一応やってみるオーダー予想

まずは誰が抜けるのか。
今回の件でおそらく桃城少年は出場不可能(許斐先生だから最後まで分からんけど)
海堂、河村、乾、菊丸、不二、大石、手塚、越前から、もう一人落ちるわけですが、常識的に考えれば河村先輩が落ちるでしょうね。いくらなんでも、あの傷で動けるとは思えない。
しかし、赤也も3日経ったらピンピンしてるし、河村先輩が復活する可能性もゼロとはいえません。
とはいえ十分に活躍させた(扱い辛い)河村先輩を、あえてもう一度出す必要があるのかといえばノーなんですが、でも許斐先生だからそんなことは何の参考にもならないんだよな。
となれば後は大石先輩が落ちることになりますが、黄金ペアは結果が出せてなさすぎなので、流石にそろそろ勝ち星を得そうな気もします。
いや、そんなことも許斐先生だから何一つ期待できないんですが。

うん、やっぱり予想なんて、もう絶対ムリですね。
どう考えても想像するだけムダなので、許斐先生が裏をかきすぎて一周回ることに賭けて、あえてシンプルなオーダーを予想してみます。

S3 ○不二    - ×丸井
D2 ×乾・海堂  - ○仁王・柳
S2 ○手塚    - ×ジャッカル桑原
D1 ×菊丸・大石 - ○赤也・柳生
S1 ○越前    - ×幸村

「不二vs丸井」は、天才vs天才っぽい人対決。
前回で負けたからこそ、今回で不二先輩が勝つのでは……?
いや、そんな惰弱な予想が許斐先生に通用するとは思えないのだけど。

「乾・海堂vs仁王・柳」は、乾先輩がデータを使うからこそ、その乾先輩のデータを柳少年が見越して、その上で仁王少年がペテンにかければ勝機はあると思います。
いや、でも許斐先生がそんな展開するとは思えないなぁ……。

「手塚vsジャッカル桑原」は、完全な捨て試合。
立海は確実な勝利を求めるからこそ、手塚相手にまともに勝負をすることを避けるというのはどうだろう?
手塚には、反則技(木手の砂かけ)も、奇策(樺地のコピー)も、対抗策(千歳の才気)も通用しないんだから、もう万策手は尽きたと思うんだ。こいつだけは放置安定だよ。

「菊丸・大石vs赤也・柳生」は、僕は黄金ペアに勝ち星を与えるためにわざわざ組ませたのに、でも計算したらどうやってもこいつらが勝つわけにはいかないので負けさせました。
越前、手塚で勝ち星2つ使っちゃうから、余分な勝ち星が1つしか残らないってのは厳しすぎるよ。
あのバケモノども(青学)を相手に、1度しか負けれないだなんて……。
黄金ペアはシンクロがあるので、まともに勝負を挑んでは立海ペアとて勝てないと思います。
しかし、大石先輩の腕破壊だけに狙いを絞れば勝率はグッと上がるはず(河村先輩みたいな考え方だ……)
そういうわけで、デストロイ要員のデビル赤也をぶつけて、それからデビル覚醒に必要な紳士柳生と組ませてみたよ。
柳生少年が赤也少年を覚醒させて、大石先輩の腕をデビル攻撃すればいけるかも。デビル攻撃ってなにいってんだ、自分。

最後の越前vs幸村は、この組み合わせも、越前少年の勝利も、さすがにガチだと思うんだけど、それでも確率は6割程度じゃないかなと思う。

「ガチだと思うけど6割」

これが最近の許斐クオリティ。
正直、青学の5タテや、桃城先輩が楽勝で間に合って出場とか、越前少年の代わりに堀尾くんが幸村少年を倒すとか、どれが来ても何も不思議はない。


瞳のカトブレパス

・「荒木先生、今までお世話になりました」
↑巻末コメントの通り、荒木テイストに溢れた第一話でした。
読切のときも、「荒木っぽい」「荒木じゃん」「荒木に影響受けすぎ」と言われてましたが、ホントに弟子だったみたいですね。
前回はよくわかんなかったけど、今回はジョジョっぽさをバリバリ感じました。
影響受けすぎと思う人もいるだろうけど、個人的には全然オーケーです。
だって、師弟関係ってそういうモンじゃん?

主人公のやたらめったらな強さ(死時滅る瞳)は、個人的には良いと思います。
制限された能力同士のバトル(ハンターとかね)もいいけれど、やたらめったらな強さ同士のバトルも好きです。
両方とも異常に強ければ、それはそれでバランスが保てるというもの(スト2に対するヴァンパイアセイヴァーみたいな感じ)。
どっちかがマヌケで負ける展開はションボリだけど、荒木先生の弟子ということで、そんなことはないだろうと期待したいです。


ワンピース

・ゾンビの弱点は塩
これは良かったです。
マッスルソルトな力技ではなく(それはそれで好きだけど)、「悪魔の実の能力だから海の力を持つ塩に弱い」と、ちゃんと根拠を示しており、言葉の意味は良く分からんがとにかくすごい説得力です。

しかし、エジソンさんが先週言ってたんだけど、殴られようと斬られようと撃たれようと死なないワンピ世界において、塩を口に突っ込まれただけで戦闘不能だなんて、ひょっとしたらゾンビの耐久性はワンピ最弱なんじゃなかろうか。

・カイドウ
いいですね、こういう伏線はワクワクします。
現状で最強クラスの敵が過去に敗れた相手……。
主人公以外の実力者同士の戦いってのは、設定だけでもグッと来るものがあります。

しかし、もう一つの実力者同士の戦い(黒ひげvsエース)も、このシリーズが終わるまでおあずけみたいだし、次までこの設定覚えてられるのかなぁ。
今回のシリーズも、たぶん今週で面白いところ(謎解きなど)は一通り終わりだろうから、後はどれだけ早く今シリーズが終了するかだけですね。

うむ、それなりに楽しい数ヶ月だった。
次にワンピが楽しくなるのは何年後になるのだろうか……。


ナルト

・サクラ「もっと大人数で隊を組み動くしかないってことですよね」
岸本先生はそれなりに頑張ってると思うよ。
この後のカカシ先生の説明で、いちおうニ小隊で動くのがベストということを、納得いく程度に説明してくれたと思います。
ただ、問題は……

問題は、飛段戦でアスマ小隊が常時2~3人「見てるだけ要員」「解説要員」を出していたことです。
8人行動がベストだと言われても、「そうかもしれないけど、先生8人同時に動かせないでしょ?」って思っちゃう。
今回も8人中6人くらいはクソの役にも立たないか、ボケーと見てるだけなんだろうなぁ……。

・「バアちゃん、この人に合うもっと大きな服無い?」
重吾さんは二重人格者だから、運が悪かったらこの子次のページで死んでるんですよね。
最近、エルフェンリートという、二重人格者が唐突にバリバリ人を殺すアニメを見てるので(冨樫先生に影響を与えたらしい)、この子、次のページで殺されるんじゃないかと、ちょっとだけドキドキしました。
でも重吾さんは服を着ただけでした。

まあ普通は殺さないよなあ。
こんなところで脈絡無く人を殺すエルフェンリートがおかしいんだよ。
あのアニメ、かわいい女の子が出てくるたびに、「この子、こんなに可愛いんだから死ぬんじゃないか」とか思っちゃう。
かわいいから死ぬってなんだよそれ。まさにエルフェンマジック。

・今週のナルトまとめ

服を着て出発した。


勇者学

なんだか周りの評価が異常に悪い勇者学ですが、そんな低レベルとは思わないです。
バレーボールも同じなんだけど、別になくても全然構わないけど決してレベルが低いとは思わない作品ですね。
みんな贅沢だよ、風天組とか神撫手とか思い出すべきだよ。

で、今週の勇者学ですが、内容はさほど悪くないけれど、早くも第二話にして、「ドラクエ的勇者らしさ」がまったく無くなってしまったのが残念です。
前回はプレートメイルを装備したり、モーニングスターっぽいものを振り回したりと、ドラクエ的ニュアンスをいくらかは醸してたんですが、今週は本当にそれがなくなっちゃって、「ドラクエの勇者を気取るイタイ人」が、「単なるイタイ人」になっちゃった感じです。
ドラクエ要素がないと単なる学園コメディなので、そこはムリしても入れて欲しいなあ。

新キャラ先生のネーミングセンス(茨城ムチコ)は良かったです。
終盤に出てくる伝説級の装備ではなく、より身近なところにフォーカスしてる点が。
いばらのムチは本当に役に立つから。


サムライうさぎ

この作品が、「見栄や対面にこだわる武士階級の破壊」というテーマを掲げている以上、伍助の行動は主人公として正しいものですが、しかし、松山さんの「オレが間違ってンの?」という問いに当時の感覚で答えるとしたら、答えはNOとなります。

武士はいわゆる貴族階級なわけですね。
貴族という甘美な響きからは武士は程遠い存在ですが、それでも消費者階級(生産者である農民の作ったものを消費して生活している層)という点を見れば、彼らは貴族階級なわけです。
で、貴族階級というのは、いわば生まれながらの特権を持っているわけですが、彼らがその特権をどうやって保持していたかといえば、それは「庶民とは違う生活をする」ことによって保たれていたわけです。

シグルイの虎眼先生もお月見してましたよね。
どう見てもお月見楽しめない虎眼先生(盃食ってたし)がお月見をしていたのは、お月見が「武士の習わし」だったためです。
お月見は風流な行事ですが、しかし、武士は別にお月見したくてやってたわけではなく(楽しみがなかったとは言わないけど)、お月見は武士の義務のようなものだったのです。
「オレたちは月が綺麗だからご馳走揃と団子を揃えて酒飲むぞ。どうだ、お前たちとは違うだろう」
という庶民に向けたアピールなのです。
武士はそういう有形無形の「貴族階級であるアピール」を通して、自分たちの特権を保持してきたわけです。

それを考えると、志乃が下女をほっといてゴハンを作るのは、彼らが武士であるという根底を揺るがす『破壊的な行為』といえます。
「オレたちはメシを下女に作らすぞ。どうだ、お前たちとは違うだろう」
というアピールができなくなってしまうのです。
特権階級の武士からすると、それはちょっと困ったことですよね。

そして、旗本の松山さんと貧乏御家人の伍助では、その立場が違います。
現代人は自分一人で頑張って、出世して、給料を上げてくわけですが、江戸時代は、個人ではなく『家』の時代でした。
曾おじいちゃんがちょっと給料上げて、おじいちゃんがちょっと給料上げて、お父ちゃんがちょっと給料上げて、それで僕もちょっと給料上げて無事に息子に引き継ぐぞ、という時代です。
松山さん家は先祖代々そうやって少しずつサラリーを上げて今の高禄の地位にいるわけで、いわば、「先祖代々がんばってきた勝ち組サムライ」なわけです。
それが、自分の代で台無しになっちゃうんじゃないかと思えば、志乃の革新的かつ破壊的な行為に過剰反応するのも分からなくもありません。
伍助は「たいして給料もらえないし、武士じゃなくなってもイイや」なわけで、松山さんとは大分立場が違うのです。

とはいえ、松山さんの方に理があるかといえばそういうわけでもなく、武士はお月見などの「体面を取り繕うための行事」で散財著しく貧窮化していましたから(「武士は食わねど高楊枝」)、やはり、いつかは改革が必要なのです。


 ***

というわけで、まあ何が言いたいかというと、この話は単に見栄っぱりで分からずやの元旦那に純真な志乃がイジメられてるとかそんな話ではなく、当時の封建制度に対する破壊行為であるということです。
この作品の「見栄や対面にこだわる武士階級の破壊」というテーマは、そこまでいっちゃうんですね。
単に「武士ももっと物分り良くなろう」程度ではなく、「ファッキン封建社会」「四民平等マンセー」という話なわけです。


P2

テニスの王子様に対する批判として、「練習シーンがほとんど描かれず、気付いたら強くなる」「努力が描かれず天才しか出ない」というものがありますが、しかし、練習をしている漫画も、それはそれで「ビックリ練習大会」みたいなことになってますよね。
どれだけ変態的な練習ができるかを競ってるようで、『旋風の橘』は言うまでもなく、『アイシールド』でさえデスマーチという、ちょっとそれはどうなんだという練習をやってました。(背中に丸太を打ちつけるアストロ球団の練習は野球の練習と呼ぶことすらおこがましい)

一方、練習がおかしなものではなく説得力のあるものといえば、ハンターハンターのGI修行編が挙げられますが、あれはあれで地味でつまんないです。修行シーンは難しいですね。
「メチャクチャ強い人と毎日スパーしてるから、普通の強者が比較的弱く感じられる」という、史上最強の弟子方式の修行が一番無難な気がします。

で、今回のP2ですが、水中卓球は、ちょっと色モノすぎるビックリ練習な感は否めません。
卓球台が濡れるたびに拭かなきゃいけないとか、ピンポンを毎回拭かなきゃいけないとか、ずっとプールの中に入ってたら肌がふやけそうとか色々思っちゃうのです。
しかし、「負担の最小化」「水の抵抗」だけで終わらず、「動きの最適化」まで展開したところは良かったと思います。
やる気のない漫画家なら、「水の抵抗」という誰でも考えつくところで思考停止しちゃうので、その点でP2は頑張ってるなと。
でも、その一方で、やっぱりそんなムリして変な修行させなくてもなー、とも思うのです。ビックリ練習大会。


ムヒョ

・ペイジ「MLS内だが安全なハズだ!!」

これは、

「いま標的とされているMLSの中だが、それでもその場所は安全なハズだ」

なのか、

「いつも悪霊フリーパスのMLSの中だが、それでもその場所は安全なハズだ」

のどちらなのでしょうか。
僕のような読者は、一読しただけだと後者だと思い込んでしまう。

・ヨイチ「本当に執行人にならなきゃ、母ちゃん助けられなかったのかよ」
もはやエンチューが禁魔法律家になった経緯がうろおぼえで、とにかく逆恨みでしかないことだけは覚えてるんですけど、母親の死と執行人になれなかったことの因果関係がまるで思い出せません。
思い出せないってことは、おそらく因果関係なかったんだろうけど。

で、ネットで少し調べてみたところ、エンチューは貧乏だから母親の病気が治せず、お金を稼ぐために執行人を目指していた、ということであってますかね?
だとしたら、執行人になったところでカレーも食えないほどに貧しいんだから、そりゃもう裁判官とか云々じゃなくて、普通に勉強して国家公務員目指せって気がします。
執行人でも裁判官でも母ちゃん助けられないから、普通に就職しろ、と。

・ギンジ「オレ、なんとなく分かってきたっス。ヨイチさんが何にこだわってるのか……!!」
初めの頃は、「あんたらの勝手な争いに巻き込むな、迷惑だ」と言ってたギンジさんですが、最近ではすっかり丸め込まれてしまい、「あんたらの勝手な争い」にすっかり同情的になってしまいました。
でもキミ、さっきの作戦では部外者なのに一番危険な役をやらされてたんだよ。

「オレ、なんとなく分かってきたっス。ヨイチさんが何にこだわってるのか……!! ホントくだらないことにこだわるのは止めてほしいです。マジ、ムカつきます

↑これなら理解できます。


・「敵をだますにはまず味方から」
そうですね、確かにそういう言葉はありますね。
この場合、何の役に立ったのかまったく分からないけれど。
今回、味方しか騙してないよね。


エムゼロ

九澄の奥の手であるエムゼロを、ここ一番ではなく、心理的牽制に用いた描写が良かったです。
エムゼロという九澄にとって「最大の武器」を、まるで数多ある武器の一つかのように見せることで、「実質的な能力以上の武器」にしているのです。
要するに、「使い方がすごく巧い」ってことですね。
その後の葉っぱの煙幕は、ネタとしても実現性の面でもイマイチですが(走りながら服脱いで葉っぱ集めるとか難しすぎる)、その点を差し引いても今回の展開は良かったと思います。

ところで、初期のこの漫画は「魔法使いはメモリが許す範囲で何種類かの魔法が使える」という設定でしたが、少なくとも今の大会になってからは、みんな1つか2つの魔法しか使っておらず、それらを役立たせるためには、例外なく知恵を要求される状況となっています。
つまり、限定能力バトル。

となれば、エムゼロしか使えない九澄の立場も、別に他の人と比べて特別に悪いわけではなく、むしろ、最強の防御魔法(エムゼロ)に圧倒的な身体能力が加わった九澄は、攻守のバランスが取れた普通に最強キャラかもしれません。
限定能力バトルにしたことで他キャラとの戦力バランスは取れたけれど、当初の狙いからは外れてきてる気がします。


こち亀

今回のこち亀はマスコミ風刺。
マスコミが署長のふしだらな私生活よりも婦警の映像を求めるところに、彼らのいう「知る権利」を感じさせます。

でもなー、それにしても「署長の御乱行の数々」に説得力がないのが残念。
本当に署長に犯罪を犯させるわけにはいかないにしても、こんな内容だったら署長開き直って終わりですよね。
イスラム原理主義とかじゃないと、キャバクラで御乱行なんて思わないよ。
今の日本で「法に触れない程度の警察署長にふさわしくない行動」なら、家で幼女フィギュアの股間をハァハァしながらさすってる、とかそこらへんじゃないかな。
秋本先生的には、冒頭の「なんでも謝る風潮」の文脈でカバーできてるつもりなんだろうけど、いまいち機能してないような気がします。

あと、ガラス張りの新葛飾署は夏が死ぬほど暑そうだと思いました。

・ビリーズブートキャンプ
モニターに映った婦警さんたちがやってるのが、いま話題のビリーズブートキャンプ
7日間集中ダイエットプログラムという触れ込みですが、21日間連続でやってる僕のおなかは今もだらしないままです。
7日間で痩せるってのは完全に誇大広告ですわー。
でもビリーやってると肩こりにはならないよ。
早く腹筋割れないかなー。

追記)あ、僕、ビリーバンド使ってないや。使っても7日では無理だと思うけど。


To LOVEる

新キャラ立花くん登場。
しかし、男キャラの扱いがとにかく悪いこの漫画において、今シリーズの後、はたして彼に居場所はあるのでしょうか。
この漫画の男性キャラは、紙面に載るためには、女子にエロいことをさせるか(猿山)、セクハラをするか(校長)、女に変身してエロいことをするか(ルン)、もしくは電車に跳ねられるか(ザスティン様)のいずれかしかありません。
つまり、エロを提供するか、体を張るかしか男の価値はないわけです。(ある意味、女性キャラにも同じことが言えるけど)

しかし、体を張る路線は弄光・ザスティンが押えており、エロ方面ももはや突け入る隙がない布陣です。
そこで、彼が生き残る方策を考えてみたんですが、彼がリトくんの後輩であり、リトくんのことをリスペクトしている状況を利用して立ち回ってみるのはどうでしょうか?
つまり、DMCグルーピー状態です。

「スッゲー、結城先輩、女子をスケートに連れてって全裸にしたぁ~!」
「結城先輩、パンチラだけじゃ物足りなかったんだー!」

……うん。
要らない気がする……。


ブリーチ

連携プレーを誓った恋次・石田ペア。
対するザエルアポロさんは、このまま2対多数ではOSR(オサレ値)の面で分が悪いと見て、部下に「手を出すな」と命令します。
共闘する相手に、あえて単身で挑むことでOSRをアップさせたのです。

二人を相手に雄々しく単身で戦うことを表明し、OSRをアップさせたザエルアポロさん相手では、恋次の始解攻撃はまるで歯が立ちません。
しかし、恋次には別の狙いがありました。
それは始解攻撃を囮とした抱きつきホモ作戦です。

「生憎僕にはそんな趣味は無いんだが」

ザエルアポロさんは焦ります。
ホモだと思われたらOSRが下がってしまうからです。
精一杯カッコ良く「ホモではない」と表明しましたが、しかし、恋次ともどもザエルアポロさんのOSRも急激に落ち込んでいきます。
さすが恋次、見事な作戦です。

しかも、恋次の手はこれだけではありませんでした。
次なる手は自爆です。
このまま抱きついておけば、たぶん20秒以上時間が稼げたと思いますが、早めに自爆しておくことにしたのです。
これには2つの理由がありました。
まず無駄に自爆をすることで自分のOSRをアップさせるため、そして、早く自爆しないとOSRが下がりすぎて赤火砲が使えなくなってしまうからです。
そして恋次の狙い通り、ゼロ距離赤火砲の威力は、抱きつきによりOSRが下がったザエルアポロさんの防御力を上回るものだったのです。
ダメージを受け、ザエルアポロさんはひるみます。

そして、その後は石田くんの独壇場です。
まずは「あなたの動きは読んでましたよ」みたいなことを言って自身のOSRをアップ。
さらにはザエルアポロさんの知らない武器を出すことで、ザエルアポロさんをビックリさせてOSRを下げます。
最後は止めとばかりにスペイン語で喋って、圧倒的なOSRでザエルアポロさんを葬り去ったのでした。

今週のブリーチも素晴らしい頭脳戦ですね!
 
 


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