にゅうはすっかりおうちに馴染んで、「主人公の手が胸に当たった際にペッティングを覚える」など、頭の弱いラブコメのようなことをしている一方、研究所からはにゅうと同じ力を持つナナがにゅうを倒すために動き出し……と、これだけ聞くと普通のゆるい萌えアニメにありそうな展開です。
しかし、ナナは拷問の如き実験を受けて錯乱気味だとか、エルフェンリートらしく無駄にバイオレンスな要素が加わり、異常な雰囲気を作り出してます。この手法は、「頭の悪いラブコメに過剰なバイオレンスを組み合わせると、『性欲』『暴力』と人間の暗黒面が強調される」という偉大な発見だと思います。『萌え』に過剰な『暴力』が加わると、『萌え』は『暴力』に引きずられて『性欲』になっちゃうんですね。
一方、前回でルーシーに半殺しにされながらも生還した坂東さんですが、今度は去勢されるみたいです。バケモノに半殺しにされた挙句に去勢とか、踏んだりけったりですね。まあ、坂東さんはあの通りの人なんで、別に同情とかしなくていいのは気が楽ですが。去勢は、ルーシーが遺伝子をいじったか、生殖行為を行ったためのようですが、ということはルーシーは坂東さんを最初から生かして返すつもりだったんですかね。目玉をえぐってるのかと思われた描写は、実際は生殖行為だったのでしょうか。「半裸の女の子に無理矢理生殖行為をされる」って、言葉の響きは甘美だけど全然うらやましくないぜ。
ルーシーとわんこの邂逅は酷いミスリード。「あー、わんこ絶対死んだな」と思ったのに生きてました。「こんな可愛いわんこだから殺さないはずがないだろう」と思っていた僕は、早くも第三話にしてエルフェンリートの魔術に陥っていたようです。あと、にゅうが可愛いのは半裸だからだと思ってたけど、服を着たにゅうの方が可愛かった。