テキストは「魔界学園(1)」
ガーディアンソード&警備神:学校内に侵入者があった時の描写。ガーディアンソード、警備神の説明がこれまでに一切ないのが肝。メカニズムも一切不明だが、1コマで「これはこういうものなの」と納得させている。(「これはこういうものなの」は菊地先生の基本テクでこの漫画では非常に多い)
番長がアフロの中に鷹を飼っている:意味は分からないがビックリする。ちなみにこの鷹に突かれると石化する。やはり説明はない。
名もなき教師がメガネから光線を出す:一介の教師ですら、メガネから光線を出して侵入者を迎撃する。ただし、番長には効かなかった。「ユリエル・セラフィムの照光術」らしいが、それ以上の説明はない。
転校生に騒ぐ:あらゆる学園漫画において転校生は騒がれる。しかし、魔界学園においては「転校生に騒ぐ理由」がシフトされている。転校生は「恋愛の対象」として騒がれるのではなく、「破壊される秩序の序奏」として畏怖される。もちろん、この時点では転校生を畏怖する理由は説明されない。
国際番長会議:番長の存在感の過大なアピール、その一。
「この学校の生徒のくせして番長を信じねえってのか?」:番長に対する過度な信頼。番長の存在感の過大なアピール、そのニ。
深海魚を生のまま頬張る番長:クロ高の「不良だから鉛筆を食べる」に近い。虎眼先生といい、魚を未調理で食べることには少なからぬインパクトがある。
肉体と魂が別々:転校生は、肉体と魂が別々になって転校してくる。まず、魂が普通に転校してきて、次に肉体が宅急便で運ばれてくる。やはり説明はない。
不良がロンギヌスの槍を持っている:一介のザコにありえない程のレア武器を持たせる。コピーというところに多少の譲歩は見られるが……。なお、正確には不良ではなく護衛団(≒番長グループ)の一員。
不良の手が八本に増える:もちろん説明はない。
Point
・特殊なアイテムの説明はしない。メカニズムなどは考慮しない(≒非現実的な能力を平気で与える)
・名もなきザコにハイレベルな武装を与える(「ユリエル・セラフィムの照光術」「ロンギヌスの槍」など)
・普通の生徒を一般人として扱い、その一方、教師、番長、転校生など、学園内で少しでも「一般生徒」と異なる存在を、全て戦闘要員、特殊能力者、事情通などに設定する。(ありえない武器・能力を持つ一般生徒など例外もある)
・異常な設定に理由を与えない(肉体と魂が別々に転校する理由など)
・特殊な役職(番長)の存在感を過大に描く(番長は学園のリーダーであり、最強の戦闘能力者であり、頼られる人格者であることがデフォルトのように)