【4/29】2007年22・23合併号のジャンプ感想


みんながオウガバトルの話をするものだから、誘惑に耐え切れなくなって手を出してみました。
CHAはともかくALI上げるのが大変です。
ブリーチのキャラクターたちも苦労してるんだなあ。


焼肉の王子様

許斐剛の思考をトレースすることは神でも不可能。
論理の枷に縛られている限り、予想など無意味と知りました。

・トング食い
前回のラスト2Pも田仁志&樺地コンビの大ゴマで閉めていましたが、今回も二人のトング食いに大ゴマが使われました。
婦女子向け美形漫画と言われるテニスですが、非美形がこれほどまでクローズアップされるシリーズもあるのです。
というか、田仁志様はともかく、樺地少年は本編でも最強クラスなんですよ。
スコア的には千歳少年よりも手塚神相手に善戦しましたし。
非美形だって最強に近づける漫画なのです、実は。


↑それにしても、この田仁志様はかわゆすぎる。惚れる。

・全く無駄のない焼き方
本編でも地味だった白石少年ですが、焼肉でも地味です。
しかし、30分が経過した今、四天宝寺で生き残ってるのは金太郎さんと白石少年のみという事実を見過ごしてはいけません。
そう、白石少年は確かに地味ですが、、本編で青学怪物集団に勝利したのも白石少年だけなんですよ。

四天宝寺は、お笑いテニス、殺人波動球、才気煥発などが派手だったので、彼らが活躍しない今回の焼肉はおとなしく見えるかもしれませんが、何気に彼らの成績は焼肉もテニスも同じなんですね。
白石少年と金太郎さんは残るべくして残っているのです。

・こーれーぐーす

テニスの面白さにおいて、「絵」の占めるウェイトは僕たちが思っていた以上に大きいのかもしれません。
何の変哲もない1コマなのに、ここに知念少年がいるだけで……!
普通に美形の平古場少年もいるのに、あえてここで知念少年を起用。
田仁志→知念コンボには、許斐先生の明確な狙いを感じます。

ところで、こーれーぐーすってホントにあるんですね。
いや、あるんだろうなとは思ってましたけど、許斐剛に限っては「ぼくのかんがえたホットソース」の可能性も捨てきれないので。

ホットソース好きなのでちょっと欲しいです。
既に家には6種類のホットソースがあり、まったく使いきれていないけれど。


巨大タバスコもようやくここまで減りました。

・「青学はペナル茶も不二がいったぁーっ!!」
ここで注目して欲しいのは、後ろの越前少年です。
彼がここまで無邪気な表情で他人に拍手を送ったのは、もしかして連載開始以来初めてのことではないでしょうか。
こうしてみると、彼もまるで普通の中学一年生ですね。
こんな顔ができたんだ。

・30分後
密かに焼肉奉行が脱落しています。
今回のキーパーソンとなるかと思われた焼肉奉行ですが、身内に迷惑をかけるだけかけてリタイアしました。

・比嘉中脱落

おい、許斐。お前なに言ってんだ。
 
 
 
いやー、なんといいますか……。

樺地少年のトング食いコピー、白石少年の無駄のない焼肉、宍戸少年の高速移動脱落、一氏少年のモノマネ、キテレツ部長の縮地法、甲斐少年のバイキングホーンと、やることはやってるしそれなりに面白いんですが、でもこれは言ってしまえば同人作家でも出来ることで、ちょっと許斐先生らしくないなあと思っていたんです。ですが、最後の最後にとても許斐らしい描写が来ました。

なぜ肉が飛んだら脱落なのか、なぜ額に乗せたら脱落なのか。
何一つ分かりませんし、賭けてもいいけど次回絶対説明ないけど、これこそがまさに許斐剛の仕事だと思うのです。
素晴らしいです。正直、他の作家が同じことをして「素晴らしい」と断言できるかどうか自信ないけど、でも素晴らしいと思います。

しかし、許斐剛は本当に一体何を考えているんだろう。
何をどう血迷ったら、「焼肉大食い大会で圧倒的にリードしていたけど、肉が飛んで額に乗ったから脱落」なんて訳の分からないことを平気で言い出せるんだろうか。
いや、だって、うちのおじいちゃんがこんなこと言い出したら、ついにボケたかと思いますよ。

心配になって先週の回を読み返したけど、もちろんそんなルールありません。
許斐剛は本当に一体何を考えているのか。
そして、こんな無法がまかり通るなら、僕たちの予想など何の意味もなさないし、また逆に、どんなムチャクチャな予想であっても全てが傾聴に値します。
いや、だって、うちの掲示板に「来週、比嘉中が額に肉を乗せて脱落すると予想しました」とかカキコがきたら、ああ、かわいそうな子が来たって思いますもん。

だから、これほどの気狂いが許されるのは、今の日本では許斐剛くらいではなかろうかと思うのです。

・許斐剛の漫画創作論



しかし、狂気の沙汰としか思えない今週のラストシーンですが、これは実は許斐剛流の漫画創作論に基づくものかもしれません。
今回と似たようなネタとして「シンクロ」がありますが、両者に共通していることは、

1、絵が面白い
2、論理的でない
3、読者が理解できない

ということです。
つまり、許斐先生は実は「異常な光景の中に、非論理的なことを書けば面白くなる」という創作理論の下に、計算してこれらをやっているのかもしれません。
だとすれば、すごく理知的な創作家ですよね。
しかし、許斐先生の絵のヘタクソさはおそらく天然なので、であれば、許斐先生は訳の分からないことを言えば常に面白いのかもしれません。

というか、「異常な光景の中に、非論理的なことを書けば面白くなる」って、これはもしかしてシュールギャグの方法論なのかな。
しかし、シュールギャグにはこんな破滅的な面白さは感じないんですよね。
シュールギャグ漫画は全編がシュールギャグ(非論理)であるのに対し、基本的に論理を保ちつつも、唐突にシュールギャグへと突入するのがテニスの強みなのかもしれません。


アニプリ

・跡部様断髪式

キテレツ部長「あの青学一年生、やりますね。まさか全国区の跡部クンに勝利してしまうとは。だがツメが甘すぎです。これは坊主とは呼びませんね

田仁志様「ぶぁっはっはっ、キャプテン!! 俺のほーが坊主に近いぞー!!

許斐先生も大概だけど、編集部も一体何を考えてるんだろう。
この田仁志様の出所不明のハイテンションは一体なんなんでしょうか。
キテレツ部長も返答に困るよ、絶対。

しかし、キテレツ部長が「ツメが甘い」と言ってるということは、編集部的には跡部丸刈りもOKだったんでしょうかね。
テニスにおける最大の黒歴史なので、何らかの方法で解決して欲しいところです。


こち亀

最近のバトル漫画にはあまり出てきませんが、幻術ってこんな感じなんでしょうね。
そういえば、昔のサクラは幻術使ってたなあ。
幻術って回数制限とかないと、ほぼ確実に破られちゃうから、サクラを幻術キャラにするの難しかったんでしょうね。

最後の派出所のオチは、いくらなんでも本編と関係なさすぎると思いました。


ペンギン

・ネガティブレンジャー
ジャンプに編集長の水着グラビアが載ったら、僕は永久保存します。
ずっとそんなジャンプになるのは嫌だけど、一度やるだけなら神だと思う。

・動物会議
いや、亀はアブノーマルなカップルでなくとも使われる可能性はありますよ。ほら、亀頭、とかさ……。


ショルダータックルヤスザキマン

すごく、面白いです。
こういう戦隊ifモノは僕もしょちゅう考えるんですけど(世界征服後に地道に人民統治に励む悪の秘密結社とか)、怪人側で最大の成果を上げられたのが「説得」という辺り、とても面白かったです。その発想はなかった。
これはギャグ漫画だけど、でもちゃんと敵が戦術使ってるんですよね。
最近のバトル漫画には本当に戦術が足りないので、もっと戦術分が欲しいと思いました。
横山光輝先生みたいな作家が、今の時代にももう少し存在していいと思う。
敵も味方も、個体の強さは戦術で覆そうぜ。

あと、主人公が圧倒的に強すぎることから、敵組織に緊張感が生まれているのも良いですね。
敵が強いなら近付かない、敵が無力になる瞬間を狙うなど、考えナシに突っ込んでは玉砕する怪人たちが多い中、モグロさんの新人研修は確実な成果を上げているといえるでしょう。
ビバ、戦術!


To LOVEる

・柱「私がいる限り風紀の乱れは許さない」
乱れというのは世界に秩序や道理があって初めて生じるものです。
秩序がなければ乱れることもできません。
ですから、乱れきった世界において秩序を唱える者は、その世界の構成員からすれば、逆に「乱れ」と映るのかもしれません。
そして、この漫画における異分子は間違いなく古手川さんなわけで、いわば彼女こそが、むしろこの作品において「乱れ」なわけです。

ですから、今後、彼女が異分子としてメインストリームの洗礼を受けることは明白だったわけですが、まさかそれが今週まとめて一気に来るとは思いませんでした。
洗礼というより、金ダライ一杯の水を頭からぶっかけられたような勢いです。
非常識の過剰な供給量こそが、まさにTo LOVEるのTo LOVEるたるゆえんなのです。

・今週の籾丘さん

舐めてるよ!

ララの尻尾は代替性器とでも言うべき代物ですが、しかし、性器でなくても、女の子同士で体を舐めあったりするでしょうか、いえ、しません。
例えば、ある女の子がわきの下をくすぐられるのがとても弱いからといって、別の女の子がその子のわきの下を舐めたりしますか?
しないでしょう、普通は手でこちょこちょするくらいでしょう。
くすぐったい場所があっても、普通は舌を這わせたりしないのです。

だから、これは逆に考えるべきなんですよ。
籾丘さんには、尻尾はララの代替性器であるという確信があったんです。
つまり純然たるレズ行為なんですよ!

・リト「ム・・・ムネが当たってるって!!」
ページを開いたら、ルンが「当ててんのよ」……

という内容をどうしても想像しちゃうことを考えると、タカヤはクソ漫画クソ漫画と言われながらも、後世に何かを残した漫画だったなと思います。

・全裸の過剰供給

ルン横転→ムネが当たる

ララ横転→全裸になる

「女の子が転べば全裸になる」という、この状況を作り上げたことこそが、To LOVEるの誇るべきキャリアなんです。
例えば、いちご100%で真中が東城さんにぶつかっても、東城さんは突然服を脱ぎながら倒れたりできないでしょう?

ペケの存在、全裸を厭わぬララの性格、そして宇宙人であることの周知、これらの描写の末に、To LOVEるは「転んだだけで全裸」というウルトラCを手に入れたのです。
To LOVEるは、もはや女の子の一挙一動全てを全裸に結びつける力を有しているのですね。

ところで、少し話がズレますが、今回ララは「転んだだけで全裸」になったわけですが、いくらTo LOVEるとはいえ、これは流石に全裸の過剰供給ですよね?
なぜ、今回これほどの全裸の過剰供給が行われたかと言えば、それは話の流れから考えても、当然、古手川さんの存在ゆえなのです。
つまり、非常識(全裸の供給など)を否定する古手川さんがいたために、むしろ非常識は描かれざるをえず、結果、全裸は過剰供給されたのです。
甘いスイカに塩をかけると、より甘く感じますよね。
これを味の対比効果といいますが、To LOVEるにおいては、「全裸の対比効果」とでもいうべき現象が発生しているのではないでしょうか。
つまり、To LOVEるの世界には非常識を抑制する手段はもはや何も残されていないんですよ! 恐ろしい!!


サムライうさぎ

……あれ?
伍助はヒマを貰って(扶持を捨てて)道場開いたのかと思ったら、まだ現役でやってたみたいです……。
一話で志乃に「夢追っかけていいっすか?」みたいなこと言ってたから、当然辞めてから道場を開いたのかと思ってましたよ。
しかし、師範代もいない道場が、城勤めを続けながら道場経営とかできんのかなー?

松山家・攝津家・宇田川家の経済状況は分かりました。
松山さんはあえて貧乏御家人の家と結婚したんですね。
ただ、当時の侍が似た経済状況の家と結婚したのは、見栄とかのためじゃなくて現実的(経済的)な問題なので、本人が許しても回りが許さないと思うけど、まあいいや。

しかし、松山さんは何のために志乃に会ったんだろうか。
心労で日頃から泣いてる、という描写がなければ、白昼堂々レイプされたとしか思えないけど。


もて王

終わっちゃうのかなー(´・ω・`)
矢射子x宏海のラブコメでしばらく安泰だと思ってたのに……。
むしろ、本誌に掲載してないジョジョネタをこれだけ使って今まで持っていたことの方が驚くべきことかもしれないけど。


ブリーチ

・グリムジョーさん
うーむ、グリムジョーさんの今回の行動はOSRが上がってるんだろうか、下がってるんだろうか。
借りを返すのは確実にOSRアップなんですけど、ロリ破面を本気で殺したり、お股を裂いたりする辺りは、おそらくOSRダウンですよね。

それにしても藍染様は大変だ。
部下がキーパーソン(織姫)を勝手にいじめるし、その部下をまた別の部下が勝手に殺すし、手駒が自主的に一生懸命潰しあってます。
そして、自宅待機はみんな守ってくれません。
守ってくれてるアーロニーロさんは役立たずでした。

・雨竜「君はもう少し引っ込んでてくれるかな! 君が出てくると緊張感がなくなる!」
石田君的には彼の存在はOSRダウン要因のようです。
しかし、緊張感ダウンとOSRアップは反比例関係にあるので(敵を見逃すとOSRアップなど)、彼がいた方がむしろOSRは上がりそうな気もしますけどね。

・スエルニー
「ラッキー」でいいのに、なぜか「スエルニー」とか言うことで、ザエルアポロさんはOSRアップを狙ってきました。
しかし、対する石田君も「僕はスエルニーと喚きたい気分さ」と巧いこと返してOSRアップ。
OSRバトルはなんだかとんち対決みたいです。
機転の利いた答え方をすると有利になります。

舌戦によるOSR対決では一歩リードした石田君ですが、恋次を逃がさない、いきなり急所を狙う(本気を出す)など、行為自体にはオサレが足りません。
こんなまずい戦い方では勝てたとしても苦戦は必至でしょう。

とはいえ、一方のザエルアポロさんもサンダーウィッチさんを売女呼ばわりして、自らのOSRを下げつつ、石田君にOSRアップの機会を与えてしまいました。
これで、次回に石田君が回想しながら「彼女は売女じゃない、戦士だ!」とか言い出せば、石田君のOSRが大幅アップで勝負アリですよ。
ザエルアポロさんの失言は痛いミスでした。
後は石田君がそこに気付くかどうかですね。


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