昨日のネットラジオを聴いて下さったみなさん、本当にありがとうございました。で、ラジオ中におもわぬ小盛り上がりを見せたツギハギ。僕もなんとなく「いま一番有望なクソ漫画じゃないのか?」と思ってたんですが、いろいろ考えていくと、実は相当有望なクソ漫画なんじゃないかと思えてきましたよ。
Point.1 何でもアリ
バトル漫画の登場キャラクターに何か独自性溢れる武器を持たせたい。マンガ家ならみんなそう考えることでしょう。普遍的で、みんな知ってて、かつ武器に使うとビックリなアイテム……これが冨樫先生ほどの作家でさえ「釣り竿(ゴン)」止まりだったわけです。
しかし、ツギハギでは「生米」。この世界では生米がアリなんです。ということは、「オレの命具は電子レンジだ!」という展開もツギハギならば可能です。身近な日用品を何でも武器にできちゃうので、どんどんイマジネーションを広げることができます。それぞれの日用品の「特殊性能」を使うのも楽しそうですね。
Point.2 緊張感溢れる(?)バトル
身近な日用品を武器にできるということは、実は「相手に隙がない」と言えるかもしれません。例えば敵の寝込みを襲っても、命具が「ふとん」であれば迎撃されてしまいます。「日用品=武器」は、こういう展開も可能になったりするのです。
Point.3 武器に縦方向の広がりがある
例えば、生米が武器であれば、アキタコマチとササニシキではどちらが強いのでしょうか。美味しい方が強いのでしょうか、古米よりも新米の方が強いのでしょうか。もし、品種や味わいなどにより能力性能が決まるのだとしたら、「ダメだ! 今のオレの力ではあいつに勝てない! 幻の銘柄コシヒカリを探す旅に出よう!」「違う! この味じゃダメだ! もっと味わい深い米を作らないと!」など、「お米を探す旅」「美味しいお米を作る話」など、イカれたエピソードを挟むことも可能になります。
また、相手も赤ペンの使い手で、諸兄とそいつがタイマンで戦った場合
「クソッ! やられた! 相手はゼブラか。ぺんてるでは勝てない!」
こんな展開もありうるんです。
Point.4 でも、なんだかんだいってもビームが出る
と、そんな感じで、日用品を武器に用い、かつ、その特殊な性能を引き出したりして戦いながらも、スマッシュにさえ目覚めればビームが出せるというイカレっぷり。「デ~ン~シ~レンジィ!!」で電子レンジからビームが出ます。「フ~ト~ン~!」で布団からビームが出ます。どう考えても素晴らしいクソ漫画です。本当にありがとうございました。