「ポスタル2」は主人公ポスタル・デュードが簡単なおつかいなどをする日常シミュレーションゲームです。
『デイブ叔父さんの誕生日にプレゼントを届けよう』
ポスタルもついに本編最終ミッションに突入です。最後のおつかいは、お誕生日を迎えたデイブ叔父さんにプレゼントを届けるという、大変心温まるものです。しかし、残念ながらこのゲームはポスタル2。そんなアットホームな展開は決して許してくれません。
デイブ叔父さんの住む集合住宅に着くと、建物はATF(アルコール・タバコ・火器局)に包囲されてました。どうも、デイブ叔父さんはカルト宗教団体の教祖らしく、信者達と一緒にATF相手に篭城戦を繰り広げていたようです。ATF側は、ロケットランチャー、ナパーム、マシンガンなどで武装し、戦車を用意し、装甲車を家に突っ込ませています。調べたところ、どうもブランチダビディアン立て篭もり事件というのが元ネタのようです。詳しくはこちらのサイトをご覧下さい。
ATF……財務省の管轄ながらアルコール密造や違法な武器の取り締まりなどを行う警察のような組織。禁酒法時代にはマフィアを壊滅させたこともあるらしい。
そんなATFですが、しかし、ラストミッションということで有り余る武器を十分に使いこなせるポスタルくんの敵ではありません。そう、今こそアルカイダから奪った大量殺戮兵器を使う時が来たのです。建物を取り囲むATFに対し2発ほど大量殺戮兵器をブッ放すポスタルくん。命中した場所には炭疽菌がばら撒かれ、付近の兵士がドンドン感染していきます。彼らが動き回ることで二次感染も進み、結果、ほとんどの兵士が炭疽菌に感染。こうなれば勝負はついたようなものです。後は苦しみゲロを吐いてのた打ち回るATFをマシンガンで掃討していくだけです。
見える範囲のATFを殲滅し、意気揚々と建物に乗り込むポスタルくん。内部に立て篭もっている信者達は別に殺す必要はないのですが、武器弾薬も余っていることですし、せっかくだからナパームの餌食になってもらいます。
信者達を火だるまにしながら、ついに地下のデイブ叔父さんを発見。プレゼントを押し付けておつかいクリアーです。しかし、ATFに包囲され、焼け落ちようとする建物の中へあくまでプレゼントを届けに行くとは……一体このゲームは何を考えているのでしょうか。今までのおつかいは、それでも「巻き込まれ型」でしたが、今回は自分から首を突っ込んでいます。
デイブ叔父さんにプレゼントを渡すと、ATFがついに強行突入を開始。ATFの突入に備え、通路に手榴弾をばら撒くポスタルくん。すると、勇ましく敵に向かっていったデイブ叔父さんが手榴弾を踏んで爆死しました。何やってんだ、あんた。
思いがけず肉親殺しを果たしたポスタルくんですが、気にもかけずに進んでいきます。意外と弱っちいATFを皆殺しにして建物から脱出。全てのおつかいをクリアーしたところで、新しい新聞が届けられます。新聞によると、ついに大量殺人鬼の正体が判明した模様。もちろんポスタルくんです。これ以降、町の人たちは問答無用でポスタルくんに襲いかかってくるようになります。さらに空からはネコが降りそそぎ、地面に落ちては砕け散るという、意味不明な事態に突入します。実にサイケデリックです。
市民どもが問答無用で襲い掛かってくるので、こちらも問答無用でブチ殺します。ロケットランチャーも余ってますし、全弾投入の勢いでGO。今までは官憲の目を恐れてビクビクしながら殺しを重ねてきましたが、割り切ったポスタルくんの殺しっぷりは壮絶です。街中に死体がごろごろ転がっていきます。
そして、溢れる市民どもを皆殺しにし、ついに帰宅! いよいよ、感動のエンディングです!
ポスタルくん「ただいまー」
ポスタルの嫁「遅いじゃないの! ロッキーロードは買ってきてくれたの?」
ポスタルくん「えっ!?(そんなおつかい聞いてないぞ??)」
逆上した嫁がポスタルくんに発砲。ポスタルくん死亡。ゲーム終了。
エンディングはこれだけです。超あっさり。
***
でも、実は生きていたポスタルくんの冒険はもうちょっとだけ続くんじゃよ。