いやー、楽しかった! 今年のデザフェスは良かったです。少なくとも2つ素晴らしい発見があったので。
まず1つは星ぽえ夢先生。今回は「星ぽえ夢大百科」を購入したんですが、帰りの電車で読み耽ってしまい、うっかり乗り過ごしてしまったくらい熱中しちゃいました。
半ば架空の作家「星ぽえ夢」特集ムックの体裁を取ったこの本は、架空のコンビ結成秘話や、架空のデビュー作や、架空の作品のアニメ版の声優紹介(写真入り)や、架空の作品の劇中歌の振り付け説明など、くだらない方向への深化が凄まじいです。よく、こんなくだらないことに割くエネルギーがあるものだと感動してしまいました。「半ば架空」というのは、「架空のデビュー作」などを19Pちゃんと作ってるので、架空から出発しながら、リアルでもあるんですね。彼女たちはここが新しい。
個人的に一番ヒットだったのが、元編集長という触れ込みの森夏男氏が、インタビューページの最後に直筆サインを入れているところ。これの面白さを言葉で表すと分かりにくいだけなんですが、つまり、架空のキャラクター名義で架空の創作者が直筆サインをするということは、虚構のキャラクターの実在性をさらに増すことなのだけど、しかし、これは架空であることを前提に見るならば、より滑稽な一人芝居の深化となるわけです。もっと簡単に言うと「おまえ、それ自分で書いてるだろ!」とつっこまざるを得ないのですね。
もう一つすごかったのが、上のリアル「タチコマ」。タチコマではないんですが、まるでタコさんウインナーのような外見のメカが、人を乗せてスルスルーっと進んでるんです。すごいです。誰でも子供の頃は「僕が乗れるようなラジコン作りたいなあ」って思うものですが、これを作った彼は夢を叶えたね。コクピット見せてもらったけど、中身はがらんどうで何もなし。ただ、ジョイスティックのようなコントローラーが一つあるだけで、ラジコンの要領で進むのです。僕も乗せてもらったけど(1回500円)、これ結構スピード出るんですよ。公道走りたいなあ。ちなみに、制作費は100万円超とか。これを安いと思うか高いと思うかは人それぞれだけど、100万円で子供の頃の夢が叶えられるのだから、決して高くはないと思います。僕には出せないけどね。でも、こんなのを作れる人は本当に羨ましいです。
かなり楽しかったので、次回はまた辰巳とデザフェス出ますよ。